あ可よろし

「あきらかによきこと」は自分で見つける・おもしろがる
好奇心全開日記(不定期)

夏の思い出

2013-08-26 | スポーツ・エンタメ
明日以降は元通りの予報もありますが、ようやく気持ち良く眠れる気温に…。またしても床でしたけど…。懺悔。

昨日、杉並公会堂へオーケストラ・セレーナの演奏を聴きに行きました。セレーナはアマチュアオケで、その存在も知らなかったんですけど、数日前に公会堂の前を通りかかったときに、日程とプログラムを見て「ほかに予定が入らなければ行こう!」と決めていたのでした。
そのプログラムは、メンデルスゾーンの序曲「フィンガルの洞窟」、ドボルザークのチェロ協奏曲ロ短調、そしてベートーヴェンの交響曲第6番「田園」。
以前からお越しいただいている皆さんにはお分かりいただけていると思いますが、お目当ては「田園」です。ベートーヴェン至上主義ですから。
ドボルザークのチェロ協奏曲も聴きたかった楽曲でした。ソリストの花崎薫さんの演奏も心地よく、改めてチェロの響きの美しさ、深さ、癒される感覚を楽しみました。何より、アンコールでバッハの無伴奏チェロ組曲第1番プレリュードが聴けたことが嬉しかった。

さて「田園」。
これは、私にとっては「初めてのベートーヴェン」。小学生の頃、初めて全楽章を通して聴いたベートーヴェンの交響曲です。

子どもの頃、夏休みになると母親の実家に遊びに行くのが楽しみでした。川で水遊びができて、田圃の真中に家が建っているから風通しがよくて、年が近いいとこたちが集まって遊べて、おばさんが作ってくれる素麺が美味しくて、スイカも美味しくて、昆虫採集し放題な夏休みのひととき。
そんな中で私が好きだったのは、ひとりで、2階の窓から見る田圃の風景でした。
眼下に広がる緑色。その先にある山の色と空の色。少し風が吹くと緑色が揺れて、風が通った跡が分かる景色。
いとこたちと遊ぶのも楽しかったけど、田舎に来なければ見られない風景をひとりで楽しむ時間が好きで、飽きることなく眺めていました。
そして小学生になって、初めて「田園」を聴いたとき、目の前にパァ~っと風の通り道が分かる田圃の風景が広がりました。「田園」という意味も楽曲名も知らなかったのに、あの夏休みに見る風景が広がったのです。
それ以来、ベートーヴェンの交響曲第6番が大好きになりました。夏休みに田舎の家の2階の窓から見る風景には、必ず「田園」の第1楽章が脳内再生されました。

生で聴いた「田園」からは「ベートーヴェンって、やっぱ凄い!」って印象が強かったです。第9を聴くときみたいに涙が止まらなくなるようなことはないけれど、ここにも生きる喜びが溢れていました。
セレーナの演奏は、第4楽章の「雷雨、嵐」は、もっと激しくても良かったんじゃないかな、という感想です。嵐と呼ぶには随分とおとなしかったかと…。ここ最近リアルに体験しているゲリラ豪雨と比べたら「少雨」だったかもよ。でも、素敵な演奏をありがとう。
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