猫野トクコの生活

気が向いたときにどうでもイイコトをダラダラ語るオナゴの日記

SFの予言

2008年05月26日 22時57分04秒 | どうでもいいこと

数十年後の未来社会を想像したことありますか

SF作家ってスゴイですよね。
凡人のただの妄想と違って、
今後の可能性として有り得る面から展開された未来論

サイエンス・フィクション(空想科学)とか
スペース・ファンタジー(宇宙幻想)とか、
SFと言っても色んなジャンルがあるけれど、
それは 予言書 と言っても過言ではないでしょう。


例えば、スタローンが「マッチョ」の代名詞を
シュワちゃんに持ってかれた頃に出演していた
1994年のSFアクション映画「デモリションマン

 

内容は1996年に冷凍刑処分された刑事が、
2032年に蘇って、悪人退治するというお話。

サスガに冷凍処刑は実現してませんが、
2032年の未来女性サンドラ・ブロックが案内する
未来都市では『ピザ・ハット』が高級レストランになっており、
過去から来たスタローンがビックリするというシーンがある。
ピザが高級料理って…オイオイっていうのが、
当時のオチだった(笑)
最近の小麦等の食品高騰ぶりを見ていると
笑えない話のような気がする

予言のつもりはなかったろうが…
2030年代までには的中してしまうかもしれないな


完全に予言が的中してしまったモノで言えば、
1951年から「鉄腕アトム(アトム大使)」という名作漫画が登場し、
21世紀になれば未来のドアが現れると描いてみせた。

手塚治虫氏が、かつての読者をワクワクさせた
近づくだけで開く『自動ドア』や、
歩かなくても目的地につく『歩く歩道』は、
50年後の未来人のワタシ達にとっては、
もうビックリする代物ではない

これって…ホントすごいことだよね



漫画によると2003年に誕生するはずだったアトム少年は、
既にこの世のどこかの研究室にいるかもしれない。

家族のように人間と会話できるロボットは
実用化されてないものの、
21世紀あと90年の間に実用化の可能性も否定できない。
もう既に、AIBOを家族(ペット)として
可愛がってる人もいる時代ですからね。



最近では、CGやVFXの技術が進み、
リアルに再現された旧時代を
この目で観ることが可能になったよね

2005年の映画「ALWAYS 三丁目の夕日」では、
活気溢れる昭和33年という時代を、
その時代に生まれてないはずの山崎貴監督が再現し、
その時代に生活していた団塊の世代を唸らせた

すでに、「ドラえもん」や「ヤッターマン」のような

『タイムトラベル』も可能になったと言うことだ


SF作家の星新一氏の古本を貰ったので読んでみた
昭和43~45年に書かれたメモを集めたエッセイ集だ。

高度成長期の日本では、
徐々に「電子計算機」が普及し始め、
人類初の月面着陸のニュースで、
日本中が明るい未来しか想像できなかった時代。

本を読んでみると、「不景気」という言葉の意味が、
当時の若者に通じなかったことが書かれていてビックリした


 個人がだれも 小さな雑誌 を作り、
   やりとりするようになるといいと思う。

未来の趣味として最有力のものではないだろうか。

…家庭用の万能印刷機があれば、さぞ楽しくなるだろう。

…もっとも、私のごとき作家商売は
    いささか困ることになりかねない。

          ( 星新一  きまぐれ博物誌 「印刷機の未来」より )


星氏がSF作家特有の鋭い視点から
パソコンも、インターネットという概念も存在しない時代に、
上記のようなメモを書いて約40年、星氏が亡くなって約10年、
今や、家庭にパソコンという「電子計算機」が普及し、
プリンターと呼ばれる「印刷機」も一般家庭に存在する。
誰もが簡単にインターネット上で
ブログと呼ばれる「小さな雑誌」を書いて、
趣味として楽しんでいる時代になった

まさに、予言どおりなのだ  スゴイっ!

40年後の未来、50年後の未来を
当てちゃうんだから、SF作家=予言者ですよ

SF作品の「予言」は作家の空想から
生まれた「予感」や「仮定」のようなもので、
ノストラダムスの計算から産まれたようなソレとは
全く性質が異なるものだ。

作品から得たアイデアを実現させてしまう人が現れたり、
既にある可能性を膨らませて予想したり、
たまにホント偶然に当たってしまったりすることもあって、
SF予言的中の未来がどんどん出来上がっていく


なんだか・・・恐ろしくなる・・・


だって、世の中、当たって欲しくない作品の方が多いんだもの


スタンリー・キューブリック監督の
1972年映画「時計じかけのオレンジ

映画の中では、30年以上たった今観ても、
古さを感じさせないファッションやインテリアが存在し、
天才キューブリックのセンスを感じさせる
余計にキューブリックの未来論が実現しそうで恐ろしい…



映画は主人公が暴力に酔いしれる
最低最悪な未来がスタイリッシュに描かれているからだ

細かいトコを見れば、切手サイズの小さなカセットテープで
音楽を聴いているシーンがある。
平成現代人が観ると、「テープの時代は終わったよ」と
ツッコミを入れたくなるところだ。

だから、キューブリックの危険な予言は

    外れたんだ と思いたい…


まだまだ、危険なSF作品って、いっぱいありますよね


ガンダム   北斗の拳  ウォーター・ワールド

トータル・リコール  マッド・マックス  12モンキーズ

バイオハザード   マトリックス   エイリアン

X-メン   ザ・フライ   ジュラシック・パーク

日本沈没   AKIRA  マイノリティ・リポート

ディープ・インパクト   ターミネーター  A.I

風の谷のナウシカ  猿の惑星   
…などなどキリがない


バック・トゥ・ザ・フューチャー」くらいの未来はアリでしょうか

いやいや、ドラえもん以外は全部危険な匂いがしますね


明るい未来はドコへ行ったんだ


SF作品に出てくる予言にビクビクしながら、
今後の未来に備えましょう   {{{{(+ω+)}}}}怖ぃょ~



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2 コメント

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キューブリックと手塚治虫 (tamo)
2008-05-27 00:42:52
キューブリック作品の中でもっともぶったまげたのが「時計仕掛けのオレンジ」ですね。そして彼の作品の中で最も好きな映画も同じです(笑)トクコさんのおっしゃる通り、全く古さを感じさせないセンスに脱帽しました。
俺は手塚治虫も大好きですよ。キューブリックが「2001年宇宙の旅」の制作時にアートディレクターとして手塚を招聘したのですが、当時の手塚は虫プロが忙しく承諾することが出来なかったそうです。手塚の作品の中に「時計仕掛けのりんご」という話があることから考えると、彼もまたキューブリック信奉者の1人であったことがうかがえますよね。未来を見通す力には相当長けていた2人には結構共通点があるのかもしれません。
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● tamoさんへ (トクコ)
2008-05-27 22:28:25
手塚氏とキューブリックがリスペクトしあう
関係だったというのは、知りませんでした

でも、天才的な感性と、発想力や探求力、
挑戦するジャンルの幅も固定されず、
2人とも頭の中がどうなってるのか想像不能の宇宙人。

もしこの2人が協力しあって製作したら、
共鳴しあって、トンでもナイものが生まれてきそうですよね

人間の素というか、
人間らしいブラックなところを追求するのが得意な二人だけに、
2人が描く予言はリアルで怖くてならないのです

今は手塚治虫氏の作品にリスペクトされて描いているという
浦沢直樹の「プルートゥ」にハマっています。

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