野老の里

奥武蔵をメインに日帰りの山歩きを中心としたブログです

今日の一曲 Two Goes Into Four(と After The Show) by Kevin Ayers

2013年06月25日 | 今日の一曲

Two Goes Into Four


After The Show


2013年2月18日ケヴィン・エアーズが亡くなりました。68歳でした。
日本人の感覚からすると早過ぎる死なのかもしれません。
しかしケヴィン・エアーズ本人は2005年に発表されたアルバム"Unfairground"が最後の作品になるだろうと考えていたそうです。
そう考えると人生を全うしたと十分言える歳で亡くなったということもできるでしょう。
長ければ良いというものではないことは、ここ2,3年で親類が亡くなって大騒ぎしていたので、よくわかります。

さて今日は1974年に発表されたアルバム"The Confessions of Dr Dream and other stories"
(邦題「夢博士の告白」)の最後に収められている"Two Goes Into Four"を取り上げてみました。
以前 "Margaret"を取り上げたときにも書いたことなのですが、
ケヴィン・エアーズという人は基本的にプログレというよりはポップ寄りな人なのではないかと思います。
ソフト・マシーンやキャラヴァンの前身であるワイルドフラワーズはR&Bを主体としたグループでしたが、
ソロになったときにその雰囲気をそのまま引き継いだような曲というのが結構あります。
今作であれば"Ballbearing Blues"などがそれに当たる訳ですが、だからといって古臭いという訳ではない。
アルバム"whatevershebringswesing"の頃はまだプログレ風の重いアレンジだったのが、
今作ではうまく間を使っているなという感じがします。
ちょっと聞いただけだと重厚長大なプログレと違ってスカスカな音だなと感じるのですが、
通しで聞くと「静と動の対比」というのか、ロックのシンプルな良さというのを感じさせてくれます。

"The Confessions of Dr Dream"のオムニバス大曲が終わると流れる最終曲の"Two Goes Into Four"は
ほぼギターでの弾き語りだけで構成されたもので、アルバムをあっさりと締めています。
大曲も良いけれど、こういう終わり方は好きです。「キャラヴァン登場」なんかもそうでした。

今日の一曲と言いつつもあまりに短いので、もう一曲はボーナストラックとして収録されていた"After The Show"。
こちらは抽象的な"Two Goes Into Four"と違って歌詞がとても魅力的。
"May I ?"みたいな、さりげない感じが良いんですよ。
シングルとして発売されたものなので、かつてはベスト盤にしか収録されていなかったようです。
でも今ならボートラ収録盤が手に入るので、この曲が入ったものを買ったほうがおトクですね。


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