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HEY HEY MY MY

和・洋問わず音楽を聴いて、思ったこと、感じたことを時々、こそっと、書きます。

Stanley Jordan 『Standards, Vol. 1』

2007年01月07日 | ジャズ
 新年の年賀の挨拶に、また演奏を、などの添え文があるとうれしくなる。ギター演奏が好きだ。動機はそれだけなので、機会があれば、ほいほいと性懲りもなく、「なんちゃってギター」(何となくそれらしく弾く・・・)で伴奏をする。
 カラオケなどの間奏では、即興で主旋律をやるものだから、一部の同僚にはスリリングらしく、好評を戴いているわけだ。

 クラシックギターの演奏などを聴くと、伴奏と主旋律がいっさいの無駄なく奏でられる。にわか仕込みのなんちゃってギタリストにはとてもじゃないが、たどり着けない演奏。

 でも、もしかしたらできるかも、と思ったのがStanley Jordanの奏法だった(そもそも根気のない私にとっては無理だと築くにはそれほど時間はかからなかったが)。彼のギター1本だけで演奏したアルバムが『Standards, Vol. 1』だ。購入当時は、CDは遠い存在で、LP盤で購入した。純粋に演奏が気に入って買ったのだけれど、その後、ギター雑誌で彼の奏法が取り上げられたときは、それこそ「できるかな」状態。

 アルバムの話に戻るけれど、このアルバムはいわゆるJAZZスタンダード集ではなく、彼自身の音楽歴の中でのスタンダード集。冬の暖房の効いた部屋には丁度良いJAZZギター演奏(?)となっている。
 独特の奏法を意識させることなく、鍵盤楽器を操るがごとく、伴奏と主旋律を奏でているという意味では、彼の演奏の中でこのアルバムが私には丁度良い。

 さて、齢四十を前にして、傍らに、ガットギターなるものがあり、ジャズギター入門なる教則本が1冊。1曲ぐらいは「理解したい」ものだ。

  Stanley Jordan plays "One Less Bell to Answer"(Youtube)

 
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Liz Story 『night sky essays』

2006年11月14日 | ジャズ
 綴りを間違っていたのか、これまで何度か検索してもヒットしなかったLiz Storyのオフィシャルサイトにたどり着いた。
 標題のアルバムは2005年に発表されたもの。国内では販売していないが、ituneで購入できる。また、彼女のサイトからのリンクでwindham Hillレーベルでは彼女が計5枚のソロアルバムと1枚のベストアルバムを発表していることがわかった。各アルバムの収録曲の前半30秒は、realaudio形式でWindham.comで試聴できる(彼女のサイトからリンクをたどると良い)。

 サイトでは、レーベル移行後(DMGIへ移行)のアルバムの演奏を10分程度の演奏を平均120kbps/sの高音質ストリーミングで聞くことができた。若い彼女のつくった旋律がソリッドカラーであったとすれば、この音は、低くうなるような哲学的な旋律であり、伝統的なフォークの彩りをそなえた旋律。(試聴にはquicktimeが必要)

 現在は、DMGIでのネット配信で音楽を提供しているとすれば、CDベースでの入手は困難。手堅く過去のCDを探すことにしよう。

 とりあえず、よい記念になった出来事だ。

 


 
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Keith Jarrett 『Prayer』

2006年07月19日 | ジャズ
 高校生のころ、英語が大の苦手で、「遊び人」と訳して聞いていた。よくよく綴りを見て、辞書を引いて「祈る人」と訳し直して、ようやくこの曲のもつイメージがしっくりときたのであった。
 モード系のジャズはあまり理解できないし、好みとはいえない。けれども、この曲の収録されたアルバムは格別。
 A面とB面というしきりが、まだアルバムにあった頃。「生と死」を1枚のアルバムが表現していた。

 叔母が、あと余命幾ばくもないという連絡を受けた。
 父の声は無理に明るかった。
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Keith Jarrett Trio 『My Funny Valentine / Song』

2006年06月26日 | ジャズ

"My Funny Valentine / Song" Keith Jarrett Trio

 この映像を見ながら、ああこのトリオも、もうかれこれ20年以上続いているのだなとしみじみと思った。何度となく演奏したであろう『My Funny Valentine 』。
 1996年のライブ映像だ。今はもっと老いているのだろう。演奏の頂点に達したのは過去の事であったと言ってもおかしくない彼らの演奏は、重ねた年月とともに変化をし続ける。その継続力はすごいの一言に尽きる。
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Ulf Wakenius 『Music of Keith Jarrett』

2006年06月26日 | ジャズ
 国内発売代理店「ノルディック・ノーツ」から、直送でアルバムが届いた。全編、Keith Jarrettの作品の演奏。原曲の演奏を知っているものは、どうしても比較してしまい、よいと思うものもあれば、物足りないものもあるのが正直な感想。あくまで、丁寧にセンチメンタルに演奏するというスタンスでの、Keith Jarrettの楽曲への解釈が彼の演奏の自由さを狭めた観もぬぐえない。
 厳しめのレビューだが、おそらくKeith Jarrettの演奏を耳にすることなく、本作を聞く人は、素直に楽曲を受け止め、そのクリーンなギタートーンと、美しいメロディーに好感を抱くであろう。

 実際、原曲を私自身知らない楽曲「Everything That Lives Laments」は、私には本作一番のお気に入りの作品となりそうだ。間接的な予想ではあるが、おそらく原曲のベースは、チャーリー・ヘイデンであろう。メロディックなリードベースと後半それを軸に扇情的なギターソロが展開される。そして、ベースとギターのユニゾンで主題が繰り返され、曲は終わりを迎えるのだ。この原曲のアルバムはすでに発売されていないようで、中古市場で高値で扱われていた。

 画像はKeith Jarrett 『Mysteries』

 このアルバムが梱包されていた再利用封筒には、遠い北欧の国の切手が何気なく張られていた。さりげないことだけれど、またこの代理店から購入したいと思った。
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