点訳奉仕に活躍している 加藤輝夫さん(関OB会)
点訳奉仕に活躍している加藤輝夫さんが会長を務める団体「関六つ星会」が、今年4月社会奉仕活動の功績が認められ『緑綬褒章』を受賞されました。
早速訪ね、点訳に携わった動機から仕事の内容についてお聞きしましたので紹介します。
加藤輝夫さんは、平成9年3月にNTTを退職したあと5年間関連会社に勤め、平成14年3月にすべての勤めを終えました。“後の人生において何か目標を持とう”と思案しているとき、市の刊行物で点訳の講習会があることを知り、平成14年6月から3ヶ月間「点訳要請講座」を受講し、翌平成15年4月に点訳奉仕団体である「関六ツ星会」へ入会し、以来12年間続けています。
入会当時は、B5版縦の用紙に横書きで32文字を右から左へ一文字づつ手で打つのですが,一文字の枠内にタテ3個ヨコ2個の計6個の印から選んでカナ文字一字を表現するという大変な労力と時間を費やす作業でした。
ここ10年ほど前に「パソコンによる点訳入力」と「プリンターによる点字出力」が導入されてからは、労力と時間が飛躍的に改善され、効率化が図られるようになりました。
このOA化により、文章を普通に打鍵入力すれば自動的に点訳され、プリンターにかければ点字で出力されます。また、入力した文章の内容をカナ文字でも見ることができます。
ところが、内容に間違いがないかチェックする校正作業は、人の目で文字を確認するため、今も変わっていないそうです。
また、視覚障がい者と行動を共にする「ガイド活動」も依頼を受けて年に5回~6回は出かけているとのことです。
今回の受賞に際して加藤さんは「先輩の方々と会員の努力が認められたもので大変光栄です。今後はさらに新たな一歩を踏み出したい」と言っておられました。
~頑張れ輝さん~
(岡本 修 記)
【写真説明】
・点訳に励む加藤輝夫さん