ウッチャンのBC日記(改)写真日記

還暦過ぎのおっさんの日々の日記です

2019.06.02 リクマンベツ川沢BC

2019-06-03 | バックカントリースノーボード
今年も恒例の6月第一日曜日の「北鎮岳」
に行ってきました。

今回は北鎮岳は通過点のつもりです。目的はその先・・・天気、残雪の状況を見て判断する予定。

とりあえずは黒岳に。



黒岳ロープウェイ乗り場で先週(十勝岳東面)でお会いした「ゆうじさん」にまたまたお会いすることに。

お互いに好き者ですなぁ~



7時発のロープウェイでタカシと出発。二人だけしか乗車していなかった。だが、10人以上は先行している。





到着時は雨が降っていた。どうなることかと思っていたが、天気は上々の感じ。今日の冒険に期待が持てる。

リフトにも乗って登山口へ。



気温は暑いような寒いような微妙なかんじ。夏山登山口より出発。最初からシートラ、坪足で登っていく。





先週の異常な暑さが頭にあるので、短パンもはいてる。少し登った時点で暑くてパンツを脱ぎ即短パン仕様にチェンジ。身軽になって登行する。









黒岳に到着。風はやはり冷たい。



北鎮岳は見えていない。考えてみれば今まで北鎮岳で暖かい日なんてあったためしはなかった。どうやら先週の暑さで感覚が麻痺したようだ。




黒岳から進み、風の当たらない場所で冬モードにチェンジ。風は強風だ。
石室に下りテン場から白水川に下りる。残雪は昨年並か?



それにしても何日か前に降雪があったようだ。雪質は微妙・・・ストップ系にならなければいいが。



先行者が北鎮岳に取り付いていくのが見えるが、依然として北鎮岳の頭はずっと見えない。ハイマツの立ち上がっている場所で風を避けて休憩。

このままでは北鎮岳の先はとても無理。北鎮岳自体も怪しい状況。

この時点では、とりあえず北面を回り込み鋸岳の外れに立ちその先を見ることにする。









北面を回り込み始めたら、北面が上から雪が繋がっていないことがわかった。相変わらず上は白い。たぶん朝から一度もピークは見えていないだろう。鋸岳から先が少しでも見えたら今日はよしとしよう。

標高を上げれば上げるほど雪は白くなってくる。降雪が残っていて腐りかけてる。間違いなくストップ雪だ・・・



先を見ようとしていた所まで着いても、回りは真っ白け。鋸岳すら見えない。見上げると北鎮の上部もやはり真っ白け。

風も強く、黙っていると寒くなりそうなので、岩影に隠れて休憩。次期に少しは視界が出てくれればと願う。



思惑とは別にだんだんと白いのが下がってきた。ここからは上川岳はきれいに見えていたのに、それすらも見えなくなってきた。完全にまわりが真っ白になってしまった。ホワイトアウト状態。天気待ちするしかない。完全に停滞状態だ。

この状態では視界が出た瞬間に下りるしかない。滑走準備をしてその時を待つ。だんだん寒くなってきた。タカシは非常時のダウンを着込んでいた。だが、自分はその用意もないので、最悪体温が下がるようなら、横滑りか歩いて下りる覚悟をした。

幸いにほどなくして視界が出てきた。上川岳が見え出したときにドロップ。






まともにターン出来たのは4~5ターン。トラバって北鎮岳の下部へ移動。下は視界バッチリ、やはり北鎮岳だけがガスガス真っ白。

無事に下りて来たのはいいが、なんとも物足りない。
今日は長丁場覚悟で来ているので、このまま帰ったら、たいして滑ってもいないので、すっかり肩透かしを喰らった状態になるだろう。

そこで途中にも話していた、北鎮岳もその先もだめだったら作戦を決行することに。

それは、自分が長年思っていた「凌雲岳」の西側の沢を落としてみたい。というよりどんなことになっているのか?沢を下りてみたいという思いだ。最低落とした分だけ登り返さなければならないのが必然。そこがネックになって今まで行ったことがなかったのだが、北鎮岳登り返しもダメ、ましてその先もダメ、このまま帰るのはつまらない。

もう行くしかないっしょ!

自分が先に未知の斜面に向かって落ちて行った。




沢の入り口はだだっぴろい斜面、まだ沢の中はまるで見えない。こっちに進路を変えた瞬間に板の走るナイスザラメに変化した。



いや~滑る~楽しい~!

ややメローな斜面を満喫すると、やがて斜面は狭くなってきて、目の前に急斜面が現れた。

ここで1回止まり、タカシとこの先行くか相談、登り返しは激登間違いないが、もう行くしかないっしょ。

急斜にGO!



えがった~! 面白いっすわ~!



急斜を滑ったところで一応終了。
もう「上川岳」の真下です。
周りは今まで見たことのない風景。




二人で感激に浸っているとタカシが「こっちにも雪渓がつながってますよ」
「な~に~?」





ほんとだ、凌雲岳に向かって雪渓がつながっている。ここまで来たらこっちも行っちゃう?。






行っちゃいました。かなりの急斜に加えて幅は狭め。エクストリーム系だ。



上ってからちょっと探検。




滑りはかなり難しいが、達成感は充実。



さぁ~帰ろうか。





余裕だと思っていたロープウェイ最終時間が気になる時刻になってきていた。

寄り道が過ぎたみたいで、疲れた体に鞭打って急登を上がる。ヘロヘロで足もパンパン。

滑らないダラダラを足をプルプル云わせてテン場下まで滑り下り、板担いで黒岳まで帰ってきた。

どうにかロープウェイ最終には間に合いそうだ。黒岳は消化試合にもならないほど、グダグタでやっとこさ下りてきた。

5:40 下りに乗ったのだが、もうスキスキでゆっくり座って下りられると思ったのに、なんとインバウンドの集団がワッサワサ、結局ぎちぎちで立ちっぱなし。 暑いわ、足を休められないわでフラフラ状態。

車に着いたら、どっと疲れが出た~。

だが二人とも、今日の冒険には大満足! 心地よい疲れに包まれた。

来週もいい天気なら、冒険に出ます。

それでは😁 





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