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過去の負傷撤退からどうにもトラウマ的な山・・・ニペソツに再チャレンジしてきました。
事の始まりは、タケノコ山で会ったある方からのお誘いからであった。
タカシも自分がトラウマ的に避けていることはわかっていたみたいだ。
「是非行くときは声をかけて欲しい」というあの方の熱意に絆され、タカシと一念発起して決行することにした。
いつまでたっても行きそうにない自分を、タカシは歯がゆい思いを数年していたかも知れない。
あの方からの誘いに、今は自分1人ではない。
みんなで行けばあの「デルタルンゼ」を滑れるような気がしてきたからだ。
あの方に連絡するも、諸事情で残念ながら行けないとのこと・・・一気に拍子抜けしてしまった。
まずもって残念・・・
だがタカシはやる気満々。
おまけにタツも話に乗って来た。
これはもう行くしかないか!
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幌加ダムからヘッデンスタート。
前回は災害前だったのだが、すっかり林道の災害復旧工事はとっくに完了していたようだ。林道自体は何も支障はない。ただ長いだけ・・・
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川に入っても前回よりは渡渉などの問題は少ないような印象だった。
とはいっても、アドベンチャーワールドにようこそなのだが・・・
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反対に上流部の方がえぐれや倒木が酷くなった印象だった。
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平均的なルートで川から離れ樹林帯を進み、ハーフパイプ的な沢を詰めて、デルタルンゼ目掛けてトラバる。
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天気と相成って真下から眺める東癖は圧巻だった。
デルタルンゼも下から見ると崖しか見えなかったが、やっと来たこのチャンスに身震いすることを抑えきれない。
ここもやはり絶景だ。
いざデルタルンゼの登りになると、雪が深くて足場が確保できない。
ほぼ這いつくばって登っていくのだが、めちゃめちゃ進まない。
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体力は削られ時間ばかりが過ぎていく。
あれだけいい天気だったはずなのに、やっとの思いで登りあげた時には周りは真っ白け・・・
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天気も時間も無理だと判断して、残念ながらピークは断念した。
稜線上は爆風で体温が一気に奪われる。
振り返るとデルタルンゼはまるで見えなかった。しばらく天気待ちをしたが、かなり時間も押している。気温的に長い時間の待機は無理だ。
「皆の衆!覚悟は良いか!」
うっすらとデルタルンゼの中が見えた時にドロップした。
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硬くはないので安心だが、視界が悪いのとスプレーで前が見えないために自分の思うライディングには程遠かったが、念願のデルタルンゼ滑走を遂げた喜びは十分にあった。
思ったよりは全然急ではなかった。
あれだけ苦労して登っても滑りはあっという間・・・これがBCなのだが・・・
広い尾根をニペをバックにクルージング。
樹林帯を行けるところまで滑って、シールでトコトコ川を帰る。
途中、テン泊装備の2人に遭遇。
明日は多分いい天気だろう。
長い長い林道を帰る頃には暗くなってきた。
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