もう師走も師走、忙しくない生活のはずの私もなんだか忙しく感じて、そわそわするものなんですね。
街の賑わいもまた年末とクリスマスを思えば当然で、そんな光景を見るとのんびり自堕落に過ごしている自分が少し情けなくなることもあります。
街に出れば手指消毒と検温が続いていますが、時々薄れかけているこの習慣も私の場合はしっかりと行うことが多いです。
理由は外出のほとんどが医療機関に行くからです。
甲状腺も副腎皮質ホルモンも足りない私はめっぽう寒さに弱いです。
なので、マシンガンみたいな機械で検温すると
「Lo」(計測不能)
と出ることがしばしば。
それで面白いのが、その場の方の対応で
「あれ?機械がおかしいですかね?」
と、私の心配ではなくて、機械を心配する方が多いのです笑。
それくらい、見た目は元気で何でもない人になったのだと、ものすごく嬉しい気分になってから、
「元々、体温低くて」
と適当な嘘っぱちをお行儀良く言い放ってその場をやり過ごすことがほとんどです。
昨日、夫が去年のお正月は何をしていたかと唐突に問うてきました。娘があーだのこーだのと答えていますがそれは明らかに今年の夏のことだったりして全く役に立ちません。
子どもの時間軸はやっぱり長いなあと確認させられつつ、
「スマホの写真でも見ればわかるでしょうに」
と味も素っ気もない解決法を提示したら
「なるほど!(その手があったか!)」とふたりはキラキラ。夫のスマホの写真をのぞいていました。
あー、こんなことしてたわ!とあっさり解答を見つけたところで、だんだん2人が猫背になりまして、
「こんなんだったんだね」
と重苦しい声を出しています。
どうしたの?と私が問えば、なかなか写真に写っていなかった私が、お正月には写っていたらしく。
ベツモノだと。
外見が、別の生き物に感じると。
これは、私に対する雑言ではなくて、よくぞここから1年でここまで至ったという感嘆でした。
そーら、私も頑張ったでしょう、と言いますと、
「これは、すごい。意志が強い証拠だ。」
と予想に反して褒めちぎってくれましたので、うっかり胸がいっぱいになってしまいました。
友人からも、よく頑張ったと労いの連絡をいただいたのがつい先日。
ありがとう!
ついにここまできたよ!
ここに至るまでの長い道のりの、最初の思い出を話すのは、まだ苦しくてできそうにありません。
でも、その過程で得難い援助と心に、感謝の思い出が溢れて、あたたかい時間が流れました。
大いなる実りのあった2021年であったことを実感する年の瀬になりました。