21世紀中年

昭和オヤジのときめき、ひらめき、感激、嘆きを思いのままに書き連ねます

アイナの帰巣本能をみて思う

2022-08-22 21:45:23 | エンタメ

 アイナ・ジ・エンドが今春開催した大阪城ホールでのソロライブ「帰巣本能」のプレミア配信を見た。素晴らしかった。歌姫として、この先どう進化するのか、楽しみが膨らんだ。

 たぶん、BiSHが生まれなかったら、歌姫アイナも生まれなかった。BiSHが個性丸出しのクソアイドルとして地下デビューすると、個性と才能がぶつかり合ってどんどん成長し、すぐに地下を飛び出し、わずか1年でメジャーデビュー、アイドルを超越したパフォーマンスは幅広い世代のアイドルオタク、ロックオタク、ジャズオタクの感性を鷲掴みしてしまった。ライブハウスを飛び出すと、小ホール、大ホール、さらにアリーナを埋めるまでに成長した。

 メンバーの個性と才能がぶつかり合って、BiSHという唯一無二のアーチストが生まれる過程で、アイナ・ジ・エンドの中に眠っていた、希代のエンターティナーとしての魂と才能が目覚め、育まれ、開花するのはもはや必然であった。

 BiSHが解散しても、アイナはじめメンバーの才能と個性はそれぞれのステージで花開くはずだ。果たして、渡辺淳之介がBiSHを作ったとき、今の展開が見えていたのだろうか。たぶん、想像もしていなかったのではなかろうか。アイナの加入については、渡辺も松隈ケンタも、たぶん冗談だと思うが、最初は入れるつもりはなかったとさえ言っている。

もちろん、彼女たちも同様で、とりあえずはメジャーデビューしたい、売れたい、それだけだったのではなかろうか。

 しかし、彼女たちの個性と才能、そして松隈ケンタの音楽との出会い、まるで化学反応を起こしたように、BiSHをどんどん大きくしていった。と同時にメンバーの才能も育まれていった。

 もし、BiSHが誕生しなかったら、アイナの才能は覚醒しなかったかもしれない。デビューの夢はかなわず、ただの声のかすれた歌のめちゃくちゃうまいオネエチャンで終わっていたいたかもしれない。アイナの歌声は、カラオケ番組向きではないから、デビューする道は一流音楽家たちの目に留まる以外になかった。それが、BiSHによって道が開かれた。

 もし、BiSHが誕生しなかったら、奇跡の歌姫も誕生していなかったのは、間違いない。

 そんな思いで、アイナのステージに見惚れ、聞き惚れていた。

 アイドルグループに限らず、グループからソロになって、成功したシンガーはそういない。工藤静香くらいではないか。レベッカのノッコやジュディマリのyukiなどは成功した方だろうが、グループ時代を凌駕したかといえば、そこまでではない。

 アイナにはBiSHからさらに大きくなるアーチストとしての無限の可能性を感じる。さしずめ、どんなジャニスを見せてくれるのか楽しみだ。


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