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ボタン連打

鑑賞済み:「ハウル」「キングダム・オブ・ヘブン」「東京タワー」「リチャード・ニクソン暗殺を企てた男」「姑獲鳥の夏」

試写会感想 ザ・インタープリター 編 ★★★

2005-05-19 | 映画
劇中出てくる「政情不安なアフリカの小国(首相暗殺)」を、「香港マフィア(麻薬闇取引)」とか「独裁国家(生物兵器横流し)」に変えたら、どっかで観たような話になりそうな。
っていうか、ショーン・ペンを冴羽獠に変えたら、シティーハンターの二時間スペシャルになりそうな予感。

サスペンスのわりには平均心拍数100くらいで鑑賞できそうな地味さだし、ラストの中ボスが「赤川次郎の小説」ばりにバレバレなのでアレなのだが、全体的には良くも悪くも「可もなく不可もなく」な印象で、最後まで、それほどダレずに鑑賞できるのは、話の構成がキッチリ作ってあるからかもしれない。

また、巷に数多溢れる”比較的硬派なネタで箔つけて、実情はべたべた恋愛映画”ってわけではない(硬派面の扱いが「すべては愛のために(このタイトルだけはどうかと思うが)」と同じくらいまとも)ので、鑑賞後の納得感は大。

一番の見どころは、トム・クルーズとの離婚直前はまるで般若のようだったニコール・キッドマンの、見違えるような美人オーラ。「with/without”ストレッサー”」効果が如実に実感できる変化量から得られる教訓「合わない男と暮らすくらいなら、経済力つけてゴーイングマイウェイ」は、ヘタなウーマンリブ活動家の熱弁よりもはるかに説得力があるかも・・・・・と思った。

おまけ:予告編を観た時は「ペリカン文書」を連想したのだが、ペリカン文書は未見なので内容は比較できないのであった。似てるかどうか、おしえてえらいひと!

試写会のお誘い

2005-05-17 | 映画
5/19 イイノホール(東京・霞ヶ関)である、「ミリオンダラーベイビー」の試写会(18:00開場18:30開映)の同行者募集中です。

試写会友達増やそうキャンペーン実施中(自分的に)なので、別の試写会同行との交換(「戦国自衛隊」の同行だったら即決です)が第一希望ですが、今のところあんまりこだわってないので、興味がある方は、左メニューバー「プロフィール」の中にあるメールアドレスまで、とりあえずお問い合わせくださいませ。

ちなみにミリオンダラー・ベイビーは、アビエイターを押さえてアカデミー主要4部門(監督賞・作品賞・主演女優賞・助演男優賞)独占の超話題作です。

ちなみに内容はそうとう暗いらしいとのウワサ(一昨日観た友人/談)。

<5/17 P.M.11:30追記>
同行者の方が見つかったので、募集は締め切らせてもらいました~。

試写会感想 バタフライ・エフェクト 編 ★★★★

2005-05-14 | 映画
「時間遡行モノ」を匂わせる説明のわりに、
「観客の予想を超える、映画史上最も切ないハッピーエンドの物語が、今、幕を開ける。」
など、エターナル・サンシャインよろしく、恋愛面をたっぷりクローズアップした宣伝文句※1がクサいとか、カオス理論を引用したイントロが、「アカデミック風味が、大風呂敷以外のなにものでもなかったCUBE2」を彷彿とさせるなど、個人的ニガテポインツ直撃だったため、はじめのうちは「あーハイハイまたですかい」状態、かな~り「やる気レス」で鑑賞。

しかし、引用も大納得の内容だった上、しかもラスト10分で、(”最も”かどうかはともかく)おっしゃる通りに”切ない”結末が・・・・。
終わった瞬間スクリーンに向かって「ははー」とひれ伏しそうになった。

ゲーム好きな人なら”フラグ”とか””分岐”などの単語が浮かびそうな、「メメント」や「ファイトクラブ」と同じくらい独創性溢れるアイデアが他に類を見ない新しさなので一見の価値はアリアリ(ただし12禁のわりには案外残酷なエピソード)。
時間遡行モノの常套手段(ネタバレ自粛)「人為的に望むべき未来を得ようとする」(この映画の場合、トライアルは1回以上なので、基本的には、パラレルワールドのバラエティのセンス&オチのつけ方勝負なハナシ)使用にもかかわらず、よくあるタイムパラドクスものじゃないので、SF好きなら、も一つ楽しめそうな一本。

「シックス・センス」と同じくらいネタバレ厳禁な結末なのでアレだが、「データを分析する職業とか専攻の人だと、(仮説を支持するデータが出ないとき打つテから)消去法でなんとなく思いつきそう」なラストの気も。

「世界で最も美しい50人(2003年度)」に選ばれた、主人公役アシュトン・カッチャーもさすがの美貌だが、個人的には、アニメ声が妙~に印象的だった(しかも年月が経っても”昼ドラ”ばりに若い※2)オカン役メローラ・ウォルターズと、”アバズレ”と”セレブ”の両方を見事に演じきっていた(というよりは、むしろ”化けきっていた”)ヒロイン役のエイミー・スマートに一票です。

※1 チラシ以外では、公式サイトのIntroductionにて確認可能。
※2 昼ドラで「子役は成長しているのに、大人役はほとんど変わらない」”10年後”のシーンみたいな。
(弟の成長に対して沢口靖子のそのまんまさが、もはやコールドスリープ状態の、ナビスコリッツのCMとかも)。

試写会感想 ドッジボール 編 ★★★+1/2★

2005-05-12 | 映画
自分の名誉のために最初に断っておきたいが、私はこの映画を他人に薦める気もないし、決して好きなわけでもない。むしろ、全編爆笑させられてしまった自分が、たまらなくイヤ。(ああ・・・書けば書くほど言い訳じみてゆく・・・・)

良識どころか品位のカケラも無いし、あんなにも内容がないにもかかわらず、時間が経ってインパクトが醒めても「やっぱり観て損した」とは何故か思わないのが不思議(多分”悪ふざけ”が全編徹底してるせいだろうけど)。
ちなみに”悪ふざけ”も、エンドロールの映像から「案外分かってやってるんちゃうん」と思わされる部分があるにはあるのだが、だからといって、印象や評価が毛ほども変わることのない、正真正銘のウンゲロ映画(って表現もいかがなものか)。

特に「特訓シーン」がヤバすぎて、このご時世ではまず地上波に降りて来ないと思われるため、気になる人はとりあえず、劇場に足を運ばれることをオススメです(あらあら薦めちゃったわね)。

アメリカでは社会的ブームになったらしいドッジボールbyアメリカンルールが、あまりに熾烈なため一瞬仰天するが、よくよく考えると、あれって小学生の頃、休み時間に悪ふざけでやったドッジと酷似しているような。

どうでもいいが、劇中「アナクロ(&ステロタイプ)にも程がある」と思った日本人の扱いだが、個人的には”「パールハーバー(の『逃げろー!』と叫ぶ日本軍人)」に比べれば、100倍悪意がない”と思った。

どれもこれも特濃な「恋愛ネタ(とくにアメリカのアンガールズが・・・・)」から終始目が離せないのだが、それ以上に心奪われたのは公式ページの情報、「ベン・スティラー(ライバルジムの経営者)クリスティーン・テイラー(ヒロイン?ケート)は実生活で夫婦」。
真実って、虚構よりシュールだ。

おまけ:
※ 「前」も「後ろ」も下ネタ全開。はじめのうちは「フル・モンティ」系”負け犬復活”映画かな・・・と思ってたが、実は「フル・モンティ」が激怒して抗議しそうな内容だった。


すでに公開されて随分経つようなんで、いまさら「試写会感想」もないもんだが、もったいないのでとりあえず。

試写会感想 交渉人 真下正義 編 ★★+1/2★

2005-05-07 | 映画
映画ポスターに書いてある「He's “back up”」(彼は脇役だろ?)のコピーは、鑑賞後、「He's no doubt “back up”」(疑いなく脇役だろ)に、脳内修整※1

一瞬パロディかと思った、29歳のクリスマスそっくりなオープニング。表情豊かだったあの頃とは違い、”行間の演技”の抑制が効きすぎて近年では顔が数パターンしかなくなったギバちゃんを思うにつけ、10年の歳月を再確認。

少年ジャンプの3大テーマが「友情・努力・勝利」なら、この映画は「愛・勇気・仲間」ってカンジ。
例のごとく大げさな音楽と、派手な演出と、マンガじみた人物設定※2は健在だし、”お約束”もあちこちてんこ盛りだなのだが、「踊る~」シリーズにそこまで思い入れがないため、個人的には、わりと終始「ファンと製作サイドの仲良しフェスタに迷い込んだエトランゼ」気分だった。

っていうか、最大の問題は、”本格派推理”を匂わせるあの宣伝で、しかも劇中でそのまんまのセリフが登場するにもかかわらず、「言うほど”知恵比べ”でもない」内容。
犯人の設定も、一見、いま流行りの”いかにも系インテリサイコ”なのに、たいした「知の応酬」も「出しぬきあい」もナシ。
推理面に、すごくすごーーーーーーーく期待してた(つうか、その部分以外たいして期待してなかった)分だけ、ガッカリ感・大だった※3

しかも「推理のボトルネック解決」と「危機回避」のメソッドが、すべて「アレ」なのって・・・・・。
「”善サイド”を軽快に賞賛しまくったシナリオ」にチャフられて、一瞬煙に巻かれそうになるが、要は

男:『どうしてそんなことするのさ?』
女:『うるさいわね!今日は生理なのよ!』

と同じ論理構造なのでは・・・・・。

見どころは、横浜銀蝿超新塾に混ぜても違和感まるでナシだった寺島進(公式ページ左から3番目)と、観客の笑いを誘っていた「かくれキャラ」系キャスティングの指揮者あたりか。
あとは、「電車男」の山田孝之ばりに、「アキバ系における、髪型と眼鏡の占める割合」を知らしめていた小泉孝太郎。

でも、「踊る~ファン」か「ミステリファンでない」なら、星の数は飛躍的に増える予感。
個人的には★1.5~2くらいだと思ったのだが、あの明らかに続編へと続くつくりから、未解決だった謎が続編で、エキサイティングかつエレガントに解決されること(と今回の犯人が、どっちかってーとむしろ抜けさくだったあたりから推測される、次回登場するであろう”真打”)に大いなる期待を込めて、★1個追加です(ただし”「ケイゾクのアサクラ」の轍を踏襲”の不安も)。

おまけ:
※1 ユースケの天分で主役は荷が勝ちすぎだ、と思ったのは私だけ?(あらあら随分毒舌だことやまもとさん)
※2 っつーか今回、特徴のみが立ちすぎで、人物描写ぺらっぺらなオヤジ達(物語の”駒”状態)。國村隼も寺島進も大好きなのに・・・・ジュヌヴィエー部”オヤジLOVER”やまもと的にはギリギリアウトですわ。
※3 あんなレベルの推理ロジックで、あのCMは、大風呂敷広げすぎですわ。もしかするとここで言う「準フーダニット」型なのかもしれないが、その場合でもミステリ臭がしてる以上、一定レベルのロジックは必須だと思うのだが。

試写会感想 メールで届いた物語 編 ★★★★

2005-04-25 | 映画
日本映画で、出演俳優も地味メ、しかもこのタイトル・・・・・ってことで、全く期待していなかったのだが、観終わって「娯楽の真の敵は、先入観なり」と反省。

『ウソからはじまる恋がある。自分が変わる恋がある。呪文が知らせる恋がある。守りたい恋がある。
”メール”×”恋愛”----
人気キャストで届ける魅惑のメール恋愛オムニバス映画、誕生。』
の宣伝文句(公式サイト)のとおり、「メール」を軸にした4作品から成るオムニバス映画。

ある作品で送られたメールが別の作品に出てくる趣向は、ちょっと「」のザッピングみたいだが、この映画の場合それは単なるスパイス程度(ストーリーにかかわるような影響はナシ)なので、ちょっと勿体無いような。

個人的には、前半2作品(「mail」「CHANGE THE WORLD!」)は今ひとつ、後半2作品(「アボカド納豆。」「やさしくなれたら・・・」)は面白いという印象だったが、『「mail」は本多 孝好のMISSING、「CHANGE THE WORLD!」は”大事マンブラザーズバンドの歌”みたいで自分生理的にニガテ』ってだけなので、他のヒト的にどうかは不明。

ところで、特に良かった作品「アボカド納豆。」。
他作品と比べて「メール」の持つ特性を最大限かつダントツに生かしているシナリオ(緩急が大友克洋の短編みたい)といい、TVBros.の「2005 ブロスが選ぶ好きな男」第3位の大倉孝二と第16位の岡田義徳※の熱演といい、「スウィング・ガールズ」以来、久々に観た秀逸なコメディ日本映画でした。

「やさしくなれたら・・・」は、比較的平凡な”ちんぴらの話”なのだが、”「愛する女と安寧LIFE」が目的なのに、常に状況が危うい”みたいなストーリー(綱渡り系)の性質上、ついつい続きが気になってしまうのは人情(とはいっても、このテの話の場合、結末の可能性は「男が死ぬ」か「女が死ぬ」か「逃げ切って超地味に生きる」のほぼ三択なのだが)。
どうでもいいけど、「ハードボイルド系イイ男」を強調してる北村一輝の役は、沢村一樹のが良かった気も(北村一輝でこのテの”正統すぎる悲劇の主役”ってのは、ちょっと違うような・・・・(主に声が))。

わりと軽い気持ちで、いろいろな話も楽しめて、けっこうお得な映画。
1800円はちょっと高いかもしれないけど、レディースデイかチケットショップなら充分モトが取れる印象。
デートで、くだらないハリウッド大河ものや、つまらないラブストーリー観るんだったら、こっちのがよっぽど気が利いてるかも。
(↑最後の危険なツブヤキ2行は、2-3日後に消滅予定)

※ベスト5が 第1位:堺雅人 第2位:高橋一生 第3位大倉孝二 第4位:寺島進 第5位:佐々木蔵之助 ってのもスゴイが・・・・
ちなみに「★4つ」の大部分は「アボカド納豆。」。(残りは「やさしくなれたら・・・」のオチ)

試写会感想 ウィスキー編 ★★

2005-04-21 | 映画
ウルグアイ映画で、「2004年東京国際映画祭 グランプリ・主演女優賞、2004年カンヌ国際映画祭 オリジナル視点賞・国際批評家連盟賞(公式ページ参照)」ってことで、個人的にかなり注目していたウィスキー。

「ウルグアイでボロい靴下工場経営の中年(ちょっと初老)ハコボ。亡き母の墓石建立のためにブラジルから弟エルマンがやって来ることに。ハコボは工場に勤務する平凡な中年女マルタに”弟滞在中、夫婦のふりをしてほしい”と依頼。そして弟がやってきて・・・」という内容。

マルタとハコボの間に、実は特別な関係があるって訳でもないので、マルタがその提案を受け入れる理由がイマイチ良く分からないのだが、”根岸季依の皮をかぶった市原悦子”のようなミレージャ・パスクアルの、さすが”主演女優賞”は伊達でない演技に妙~な説得力があるため、うやむやのまま何となく納得させられてしまう。

公式ページの解説ほど「弟が陽気でもない」のがちょっと残念だけど(つうかハコボに比べれば、相対的にどんな人でも超陽気になる罠)、「兄弟間に優越/劣等感の微妙な均衡がある話」「ウソを内包する話」が面白いのは万国共通の黄金律(人類みな下世話)なので、かなり淡々と進む話のわりには案外楽しめる。
ちょこちょこはさまれるエピソード(指輪のシーンとか、カジノのシーンとか、旅行から帰ってきて最初にハコボが取る行動とか)も、ちょっとした効果で作品のリアリティを裏づけしているし、地味なわりには侮れない作品。

ウルグアイの町並みが、なぜかどことなく観光地をはずれた京都(今出川通り以北の川端通りとか、白川通りをちょっと東に入った辺とか※1)に似ているのと、ハコボが顔といい性格といい、うちの舅を彷彿とさせる(本人には口が裂けても言えないが)ため、個人的には内容以上に楽しめた部分もあるのだが、★2つなのは「あまりにも地味な内容」というのと、「あまりに唐突過ぎるラスト(実はこれが一番の問題)」。

特に「場内に、軽いどよめきすら起こった」ラストは、国民性の違いなのか、深読みを求められているのか※2イマイチよく分からないのだが、あまりに前代未聞なブっちぎりっぷりなので、却ってある意味一見の価値アリかも(?)しれません。

ところで、鑑賞直前に飲んだ「若武者」の量が多すぎたおかげで、映画中盤からそれはもう大変なことになっていたのだが、あまりの唐突すぎるラストから”続き映像”があると信じ、エンドロール終わるまで辛抱して着席していた私。

その落胆は推して知るべし。

おまけ:※1 なもんで、どっかに”北バチ”が映りこんでそうな気すら←超ローカル・・・っつうか今もあるのか?北バチ・・・。
※2 実際、深読みしようと思えばいくらでも出来そうな内容ではあるのだが
あと、スペイン語が分かると、より楽しめそうな映画かも。

試写会感想 マスク2 編 ★★★+1/2★

2005-04-16 | 映画
マスクで変身すると、顔といい行動パターンといい、すこぶる新庄ライクな主人公ティム。

ギャグのネタは「トムとジェリー」からあんまり進化してないような気はする(単に”子供と犬”の相関関係が”ネズミとネコ”にかぶるってるだけか?)が、CG技術がとてつもなく進化してるので、画面狭しと縦横無尽に動き回るキャラクター達の映像は、なかなかにスゴい(★2つはココに)。
普通、撮影に苦労するというウワサの「動物(犬)と子供」も、撮影風景のメイキングがあったら是非観てみたいくらいのナイス演技。

細かく挟まったギャグの応酬にも、わりと笑かしてもらったが、ネタはそうとうアホなので、鑑賞中15分毎にIQが7くらいずつ減っていきそうな気はする。

ところで、「受胎シーン」を観ていて思ったが、ティムよ、その赤ん坊は、アンタの子供じゃないのでは・・・・・。(ロキの言ってた「マスクの子」って、比喩じゃないのでは・・・・)

オチが安易な家族愛ネタ(ハリウッドで流行ってるのか?)でなかったら、けっこうイイセンいってたのにな~残~念~。

おまけ:試写会当日、17:30開場18:30開映なのにチケット引き換えが16:00~、しかもカメラチェックなど異様に厳しく、イベントタイトルが「なにか起こりマスク?!」だったので、すわ主演俳優来日か!!!と楽しみにしていたら、タッキー&翼のライブだった。(日本語吹き替え版エンディングテーマ「仮面」を歌ってるらしい)

映画終了→暗転→スポットライトビカー!ですぐに、割れんばかりの黄色い大歓声。シークレットライブだったのに、なぜ。

1)ファンクラブに入ってると事前に告知がある
2)若い子は動体視力が異様に良い
3)「とりあえず騒いどけ」と思った人が多数

正解はともかく、しばらく乗り遅れていた自分・・・ルルルル~(哀)。


それにしても、受胎シーンといい、マスクをつけた犬の凶悪さといい、赤子の腹黒さといい、実はお子様向け映画じゃない予感。

試写会感想 インファナル・アフェアⅢ 編 ★★★★

2005-04-15 | 映画
実は、鑑賞した時点で、1も2も観てなかった(事前情報は「刑事ラウ(アンディ・ラウ)は、本当はマフィア(サムの手下)」「マフィア(サムの手下)ヤンは、本当は刑事」くらい。cf.公式サイト)。でも、かなり面白かった。

しかし鑑賞中、脳内補完がシャレにならないくらい大変だったので、やっぱり1と2を観てから、観るのをオススメです。

結論(ヤンの死)はすでに分かっていながらも、裏切り/偽証/真実の隠蔽を軸に、真実のありかが最後まで分からないストーリーの妙。しかも、疑惑が波状攻撃で来るスリル。

「不穏!!」とか「緊迫!!」とかを、これ見よがしに表現するBGMがかなりウザいけど、「人間頑張れば何とかなるさ」とか「♪職業選択の自由ハハハ~ン♪」などの甘いルールのカケラも無い、”無間道”(仏教用語で無間地獄のことだとか)に生きる男の美学には、超シビれます。

ちなみに、全編通じて見え隠れする、ラウのヤンに対する憧憬(&羨望&その立場の渇望)は、「最初の時点がすでに違うから、あとからどうしようもできない」種類のものであるため、けっこう切ない。
たとえ白く整形しても、黒ヤギさんは白ヤギさんにはなれないのねん。

どうでもいいけど、これから1と2を観るのだが、これってある意味、鑑賞中つじつま合わせした内容の正誤確認作業なのでは・・・。
特に1は超名作らしいのだが、すでに補完段階である程度ネタが分かってしまった今・・・・ちょっと、つらい。

おまけ:日本でこれをリメイクするなら、サムはなべおさみ(20年後なら、ごくせんのクマ役の子でも可)、ラウはますだ(ますだおかだ)、ヨンは松尾貴史で希望。(画像張りたかったけどいいのがなくて残念)

試写会感想 「愛の神 エロス」編 ★★

2005-04-13 | 映画
ウォン・カーウァイ、スティーヴン・ソダーバーグ、ミケランジェロ・アントニオーニらによる、オムニバス映画。

ウォン・カーウァイ作品以外は、比較的難解でシュールなので、一般ウケはしなさそうだが、”カンヌを征した三名匠が織り成す、至高の愛のトリロジー(パンフレットより)”だけに、どれもそれなりに美麗で凝った映像で観応えアリ。

「THE HAND(ウォン・カーウァイ作品)」は、カーウァイ節全開。実はタイトルはダブルミーニングなので分かったところでニヤリ。
チャン・チェン演じる仕立て屋があまりに悲しくて、ラストは思わずマジ号泣してしまったのだが、よくよく考えれば、「手○○(やまもとは清く正しい有閑令夫人なので自粛ですわおほほほ)で満足できるドM※」の話なので、帰途「実は心が疲れてるのか・・・・?」と少し自分が心配になった。
(”その愛に共感できない”レベルは、谷崎の「痴人の愛」よりかはマシだが)

ところでコン・リー。 確かに美貌だし、”オールドハリウッド女優風目尻跳ね上げアイライン”も極めてお似合いだったのだが、最近の「オカン」イメージ強すぎるせいか、年齢の問題なのか、”ファムファタール的な魅力を持つ娼婦”は、 ちょーっと苦しかったような。
個人的にはマギー・チャンあたりで観たかったかも(でもマギーであの役だとちょっとSすぎるか)。

「Equibulium(スティーブン・ソダーバーグ作品)」は、「ストレスのためすぎはダメよん」って話(前半は夢オチ?)だと思ったが、あの話のどこにエロスがあるのか分からなかった私は、まだまだ修行が足りない・・・・・と思った。

「The Dangerous Thread of Things(ミケランジェロ・アントニオーニ作品)」は、海外文学的センスを大幅に欠いた我が身ゆえ、観終わっても何でそのタイトルなのか全くわからなかったのだが、話そのものは「倦怠期の夫婦の、別れる別れない」なので、内容的には万国共通。
ただし「夫に訪れた、”繰り返し”の終焉の、きっかけ」に関しては、「普通の中年オヤジ(船越英一郎にそっくりな、クリストファー・ブッフホルツ)を、若くてパイオツぷりんぷりん(ぉぃ)の姉ちゃんが、ヤる気マンマンで自宅に誘う」なので、日本では、まず絶対にありえない話だとは思った。

しかし、個人的には、内容よりも、
「本当~にイタリアの海岸では、女性が全裸で寝たり踊ったりしてるのか?」ということと「本当~にイタリアの片田舎では、ノーブラ乳首シ~~スル~~な服を着た女性が、普通にウロウロしてるのか?」ということが、もう、気になって気になって仕方がないのだった。(鑑賞した価値ナシ)


あーでも、各短編の間に挿入されるテーマソングは、適度に睡魔を誘っていいカンジでした(私の両隣もよくおやすみでした・・・)。

おまけ:※いや、かなりイイ話なんですけど。っていうか、表現あからさますぎて、私に美意識無いのがバレバレだな。
ところで「愛の神 エロス」をイメージしてヴィヴィアン・タムがデザインしたドレスがオークションに出品中。落札金は、スマトラ沖大津波の被害者への義捐金としてチャリティをされるらしいので、興味がある方はチェキ!

試写会感想 フライト・オブ・フェニックス編 ★★+1/2★

2005-04-09 | 映画
「砂漠のド真ん中に墜落した運搬機を、遭難者全員で単葉機に改造して脱出トライアル」というストーリー。
延々「砂」の背景もあいまって、なんかデ・ジャ・ヴ感じる感じる・・・と思っていたら、それは「ロング・ラブレター」だった。
遭難仲間のメンツが、LLよりは遥かに役に立つことを別にすれば、内容もまあ、わりとそんなカンジ。

っていうか、主演がデニス・クエイドなだけに、バックの「砂」を、ペイントツールの「塗りつぶし」で「白」に変えたら、まんま「デイ・アフター・トゥモロー」です。

実はリメイクで、オリジナルは名作らしい(未見)のだが、今作に関しては、脚本がイマイチのため、「安全策をとって死を待つか、危険を選んで運命を切り拓くか」というせっかくの一大テーマも、もひとつ沁みて来ず。
仲間がデニスを、そこまでリーダー扱いする(ある意味、卑屈にすら感じる)理由も不明だし、ネタのわりにはラストの「Made It!感」も薄いしで、かなりB級ちっく。 (その他、日数の経過が不明、盗賊がらみのトラブル解決がご都合主義すぎ、具体的なサバイバルプロセスが曖昧、などの問題も・・・)

BGM含めオープニングのゴキゲンさと、墜落のシーンの迫力はそうとう良かっただけに、ちょっと惜しい。

まあ、生きてるのがイヤになるような残酷シーン(『オールド・ボーイ』みたいな)もないし、一緒に行った友人は、けっこう気に入っていた様子だったので、このテの映画が好きな人にはいいかもしれません。

個人的なオススメポイントは、エリオット役のジョバンニ・リビシが、終始、毛が黄色い鏡リュウジにしか見えないことと、鑑賞後、友人との間にドーピング疑惑すら浮上したデニス(1954年生まれ)のガタイのよさ、あたりか。

試写会感想 コーラス 編 ★★★+1/2★

2005-04-06 | 映画
「文部科学省特別選定」で、
あおり文句は『ママに会いたい…。たった一つの願いを歌に込めた子供たちがフランス中のハートをつかみました。それは、聴くだけで涙があふれる不思議な歌声でした。』だし、
公式ページにある「少年たちに歌を教える教師」という設定も使い古された感がある(「天使にラブソング2」「スクール・オブ・ロック」etc)しで、観にいくまではかなり否定的な印象だった「コーラス」。

実際、”この映画ならではの特別なネタ”があるわけでもなく、オチも個人的には正直「それだけ?」と思った※くらいで全編わりと地味なんですが、鑑賞後には心を満たすみょ~な充実感と満足感が。
目を惹く特殊映像効果に頼らず(撮影手法などについてはよく分からないが、とりあえずCGとかはナシ)、人の心惹くような、美しく雰囲気あふれる映像作りの巧みさ、さすがはジャック・ペラン!と思った。

さりげに横山ノック似のジェラール・ジュニョ演じる「”聖職”感はないが理念ある教師像」も、教師が子供のいたずらにキッチリ仕返しするセンスも(まさかジュニョまで・・・・)、あまり日本にはないタイプなので刮目だが、ラストシーンで提示される「先生の身の振り方」が、明らかにハリウッドセンスと違う部分も、かなり興味深いです。
(というか「個人の満足≠他者からの賞賛(喝采)」ってあたり、ある意味ハリウッドに対するアンチテーゼ?)

ピエール役のジャン=バティスト・モニエくんは、この映画の成功で一躍ヨーロッパ女性のアイドルになったそうだが、個人的な印象は「同じ金髪碧眼でも、フランスの子供は顔が長い・・・・」だった。
いや、可愛いんですけどね。

おまけ: ※いや、いいシーンなんですけど。
ただ個人的には、途中で出てくる「シャレにならない不良少年」が合唱にイマイチからんでなかったのが残念。
どうでもいいけど、ジャック・ペランって、浦沢直樹のマンガに出てくる「ホームベース顔型のキャラ」にそっくりだ

試写会感想 Shall we Dance? 編 ★★★+1/2★

2005-04-01 | 映画
ダンス衣装のそこここからはみ出る、 ぷりんぷりんのゴムボール乳から、ありえない深さで切れ込むVネックシャツからダダ漏れの超豊乳(スーザン・サランドンの顔と違和感ありまくり)まで、インフレ状態で溢れる、乳・乳・乳。

「たんすにゴン」の沢口靖子も裸足で逃げ出す、おっぱいがいっぱい映画です。(いいのかそんな紹介で)

テーマソングが大貫妙子でなく、草刈民代がJ.Loになった時点で、オリジナルの「繊細な光をまとう、品位溢れる空気感」は消失(100億ワットの光源でビカー&輪郭超クッキリ、みたいな映画だった)ってのは、おおかたの予想通りだったが、オリジナルがしこたま名作なので、普通に良心があればどうリメイクしようとも、そうは悪くならないというか。

ハリウッドセンスがよほどキライで、オリジナルが死ぬほど好きだった、とかでないかぎり、あれとこれとは別ものだと思えれば、じゅうぶん楽しめます。(”間違い探し”もできるし)

リチャード・ギアは何をやってもリチャードギアなので置いといて、何がすごいって、リサ・アン・ウォルター(メリケン渡辺えり子)とスタンリー・トゥッチ(メリケン竹中直人)が!!!
とくに「もしや渡辺えり子が英語で吹き替えてるんじゃあ・・・・」の疑惑さえ浮かんだ声の持ち主、リサ・アン・ウォルター様。
思いっきりドスコイで、しかもドラァグクイーンぎりぎりのセンスなのに、処々にただよう、妙~に理不尽なキュートさ。ネ申です。
公式ページの写真見たときは一瞬「大丈夫か?」と思ったスタンリー・トゥッチも、オリジナルほどクセはない(まあ竹中直人だからなあ・・・)けど、それなりにヘンな人を好演。ダンス大会のクライマックスでは、不覚にも涙がこぼれそうになった。
いいキャスティング。非の打ち所がありません。

どうでもいいけど、主人公が電車から、先生を見かけるシーン。
儚くたおやかでクラシカルな風情ただよっていた草刈民代と同じポーズで、ダンス教室の窓辺にたたずむJ.Loの姿は、ダンサー通り越して
「メキシコ酒場の貫禄女将」
だった。

おまけ:乳だけでは飽き足らなかったのか、今回乳首まで披露(普通に確認可能)のJ.Lo。サービスしすぎですよ。それとも「実は”つけ乳首(って、ちょいout of date?)”だからOK」とかなのか?
以前書いてた(そして消した)この映画の「ワルグチ」を、近々新しい記事で書きたいなあ・・・。

ブリジット・ジョーンズの日記 きれそうなわたしの12か月 ★★★★

2005-03-28 | 映画
以前みた、某女性誌のハリウッド女優特集の、レニーを評して「ブス可愛い」。
それって全然誉めてないんじゃあ。

驚異の9Kg増(そして撮影後、驚異の9Kg減)にてレニー熱演のブリジットは、70年代少女漫画によくいた”美人じゃないけど、お茶目なドジっ子(テヘ☆)”そのまんま。
処々にただよう「アダルトチルドレンくさい少女趣味(軽く江国香織フレイバー)」も、万国共通の模様です。

「ブリジット=等身大の自分を投影できる主人公」ってのをよくみかけるけど、むしろ逆で、「どこかに”アタシの方がマシ”なとこがある女が、懸命に(←ココ重要)、どんくさいプロセスを経て、超ハッピーに」って部分に落っこちてる、ファンタジーを拾うのが女心。

なので、長井秀和あたりが、したり顔で斬ってそうな「ブリジットに、人並みの自制心と向上心と学習能力があれば、そもそも何の問題も起きなかったのでは」系ツッコミ(途中で誰もが一瞬感じるであろう)は、言わずのお約束です。

でもまあ、キャラクター「ブリジット」に対して抱く感想は、男性と女性では、ねじれの位置にありそうな。
男と女の間には、深くて暗い耳の穴。(C.岡田あーみん)

(以下、ネタバレかもなので自粛)それにしても「外見にハンディキャップ背負ってる(C.レギュラー)」くせに、やっとの思いでゲットした身に余るヤンエグダーリンに向かって、ケンカとはいえ「AとBは私が悪いけど、あなたなんてCじゃないの(しかもイマイチ理不尽)」とか言い放つ、自然体通り越して単なる無計画女、ブリジット。
鑑賞後、「こんなめんどくさい女、友達には要らんなー」「あー私もー」
と語る主婦たち(やまもと&フレンズ)ではあったが、色恋は遠い昔になりにけりな女たちにさえも、ラストでは半強制的にベビーピンク色のハッピー脳内物質を放出せしめた、レニーの好演と力わざ脚本&演出は、天晴れです。

どうでもいいけど、Mr.ビーンの時も思ったが、イギリス人の笑いのセンスって「ドリフのコント」と同系統だ。

おまけ:★の数は、映画自体の出来の良し悪しではなく、観終わった後の「ちからわざ多幸感」に対して。