春 望

国破れて山河在り、
城春にして草木深し。
時に感じては花にも泪をそそぎ、
別れを恨んでは鳥にも心を驚かす。

心が萎える頃

2007年06月24日 08時04分36秒 | マスコミの報道を見て
自殺率20%以上減めざす…政府が対策大綱を閣議決定(読売新聞) - goo ニュース

以前は、自殺に関する記事を見てもあまり身近なものとは考えていませんでした。
若い人達が集団自殺をしただの、それに関するブログが横行しているだのと騒いでいても
『なんと馬鹿なあさはかな連中だろうか?自分で困難を乗り越え道を切り開いていけないつならない輩だ!』
くらいにしか捉えていませんでした。

ところが、最近は老人の死に関する記事がなんと多いのでしょう。
以前からこんなにあったのでしょうか?
孤独死、介護疲れに伴う心中、そして、自殺。

何故、老人の自殺が増えるのでしょうか?
世相と言ってしまえばそれまでですが、悲しい時代になったものです。

とは言うものの、私の身辺にもその秋波は忍び寄ってきているようです。
私はこれまで自分の死についてあまり考えたことがありませんでした。
ましてや『自殺』など思ってもみなかったのです。

いわゆる『裕福で何不自由のない暮らし』をしてきたと言うわけではありませんよ。
どちらかと言えば、私の同世代の人間は大半の者が“ハングリー”だった為ではないかと思っています。
目的と言うか、目標と言うか、自分の目指すものに向かって一生懸命に生きて来たように思うのです。

私だってこの目標に向かった人生の中で挫折の思いを何度もしました。
しかし、“自殺”までには思い詰めなかったですね。
本質的には結構思い悩む方なので、あるレベルまで行くと開き直ってしまうように心掛けてきました。
まあ、それでここまで生きてきたわけですから見方によっては“幸せな”人間なのかもしれませんね。

ところが、“老いの領域”に向かう道程に足を踏み入れたことを意識し始めたこの頃、死や自殺に敏感になって来たのです。

この“老いへの道程”は突然にやって来ました。
昨年、生活病と言われるものが急激に悪化し手術後1週間余り入院、要因は体力がかなり低下している為でしょう。
その後も弱体化した肉体をあざ笑うかのように次々と病魔が押し寄せてくるのですからほとほとウンザリしています。

身体が弱体化してくると気弱になってくると言うのは本当だとつくづく思いますね。
最近は、自分を取り巻く環境に対する見方がかなり後ろ向きになっているのです。
仕事上でも私生活でも孤独感に苛まれることが多くなりましたね。
仕事上の人間関係は、利害関係を前提にした人の繋がりですから組織上の影響力がなくなるとあっという間に消滅して行きました。≪当たり前のことですがね!≫
私生活においても、子供は成長して巣立ち、妻はそれとともにボランティア活動に生甲斐を見つけて外出しがち、片やようやく時間の出来た私一人は家で所在無くしているという具合です。≪どこかのテレビドラマで観たような???≫

こんな思いが募っていき、更に年齢を重ね一人暮らしにでもなったら孤独感は相当なものになるのでしょうか?

自分の存在感というのか存在意義が見出せなくなったら悲しいですね。
そこで、『今からでも生活に活路を見出そう』とあれやこれやと模索し始めています。
まあ、なかなか思うようにいかないのが現実ですが・・・。


『ふるさと納税』???

2007年06月03日 06時58分03秒 | マスコミの報道を見て
最近、国会の話題が次々変わるように思えるのはマスコミの所為でしょうか?
先週は年金の問題が大きくクローズアップされていますが、先々週は『ふるさと納税』なるものがよく出てきました。
前農水相の松岡さんが自殺してからですか?相前後してこの話題があまり出てこなくなったように思うのですが、なぜでしょう?

皆さんはこの税制案をどう捕らえましたか?
いくつかのブログを見ましたが、多くの人達が疑問を呈していることに安堵しています。

しかし、わが国の政治家さんたちは相変わらず目先を誤魔化すような事しか発想できない人達が多いようですね。
参議院選を前にした人気取り??と考えていそうですが、悲しい限りです。

わが国の現況は、色々な面において“戦後経済”、“戦後政治”の行き詰まりといいますか、付けが回ってきたといいますかこれまでのやり方ではどうしようもなくなっている時期に来ていると言われています。
今までの付けといいますか国内問題、国際問題が山積していると言われていますね。

だからこそこの難しい時代を乗り越えていくために『百年の計』を基に施策を考えるのが“真の政治家”だと思うのです。

にもかかわらず、自民党の議員で「『ふるさと納税』は名前が悪い?から変えよう」などど言ってる輩がいます。

そんな事をいってる“自称”政治家さん達は、まさか税制そのものを理解していないなんて事は無いと思うのですが
この「ふるさと納税」とは一体なんなんでしょう???
住民税とは居住している地域の公共サービスを適正に提供してもらうために納める物だと教わったように思いますよ。
それをいくら故郷の税収が厳しいからといって居住地でも無い所へ納税させるというのはどういう発想でしょう?

税収による都市圏と地方の経済に差が生じることは、わが国全体がバランス良く成長する上では問題だと思います。
しかし、それを『個々人の判断に委ねて是正しましょう。』などと言うのは政治家としての職務放棄ではないですかね?
税収が不足する地方自治体に対しては『地方交付税』なるものが交付されるという制度があった様に思いますが、これはどういう位置付けになったのでしょうかね?

地方自治体だって本質的にはこのような不安定な収入源では困るでしょうに?
地方自治体の首長の中にこの税制案に諸手をあげて賛成しているお方があったようですがそのお方も政治家としてはおかしいと思いますね。
税収が不足しているから中身を問わずとにかく欲しいという気持ちは分からないではないですが、それでは単に倒産寸前の企業主と同じではありませんか?
まあ、“倒産寸前”の地方自治体が多いのは事実のようですが・・・

しかし、どこもかしこも真の政治家が存在しなかったと言うことでしょうかね。
経営手腕・企画能力・統括能力のない人達が相も変わらず“先生面”して政治をされているようではこの国も危ういのではないでしょうか?

政治家として名を残したい人が居れば、中国の歴史でも今一度読んで欲しいものです。