goo blog サービス終了のお知らせ 

TIBと仲間たち

TIB(トロピカルインモラルボーイズ)と素敵な仲間たちのブログです。

とある日曜日の午後

2018-11-26 13:57:52 | ライブ情報
  前日の重く身体にまとわりつき、心までも冷えた霧雨とはうって変わって、心地よい小春日和の日曜日の事でございます。ベッドサイドのテーブルには、ライフワークでありますところの、人類学だの遺伝学だのの洋書が丸善より届いたままに積み上げられておりました。月移民団の失敗から独り地球へ帰ってきて4年が過ぎようとしておりますが、今だにこの星の重力よりも、本さえ読めないほどの、日々の人間関係の重さに苦しん居るのでございます。
 今日こそはと思い立ち、iPhone 18 の電源を落とし、とっておきのウィスキイに月から持ち帰ったハーブを浮かべ、読書三昧と決め込んだのでございます。我が家のベッドは、今は亡き父母が月へ持ち込んだウォーターベッドと呼ばれていたものでございますが、経年変化で『水』の中に空気が入り込み、寝返りの度『こぽこぽ』と音をたてる始末でございます。月での低重力にはおよばないまでも、この優しい浮遊感がわたくしは好きなのでございます。
 何度かの寝返りの後、今までの浮遊感ではない、上も下も分らない、かといって墜落しているのではない、奇妙な感覚にとらわれておりました。イカルスの気持ちはいかばかりなどと気楽に思っておりましたところ、足の底に一本の綱が触れるではございませんか。よく見ると綱は『カチャカチャ』音を立てて二本に複製されておりますようで、時々赤い火花が立ち、わたくしの足に痛みを起こしたりもいたします。『ゆわーん、ゆよーん』どこかで、遠くで、懐かしい音がしたのに気をとられ、後ろを振り向いた時でございます、わたくしの身体は無重力のゼリーの中に放り出されたかと思うと、今度は徐々に降下してゆくのでございます。あたりはどんどん暗くなってゆき、わたくしの意識も朦朧としてきたところに、先ほどの『ゆわーん、ゆよーん』といった音が再び聞こえたのでございますが、これは昔母が読んでおりました中原中也の詩に出てくる音ではないかとふと気がついたのでございます。音がする度にわたくしの身体に痛みが起こり、何か異常な遺伝情報が読み取られてゆくようで、知らず知らずに涙がこぼれるのでございます。『ゆわーん、ゆよーん』これはどうやら警報であるようでございます。
 酷い痛みに耐えられず声を上げたのを最後に、わたくしはどこかへ瞬間移動したのでございます。身体を起こすとどこにも痛みはございませんし、警報も鳴っておりません。遥か頭上から温かい想いが降ってくるようで、見上げたその先には、、、。月移民団で疲れ果て、皺深くなった晩年の母ではなく、わたくしを孕んで幸せそうに微笑む母の姿があったのでございます。ここは母から貰ったミトコンドリアの中であると、わたくしははっきりと認識したのでございます。しかし母の姿は、母の想いはどんどん薄れてゆき、わたくしは空を見上げ止めどなく、先ほどとは異なる涙を流しているのでございます。

5プライムから3プライムへ

5プライムから 一直線に 3プライムへと 伸びてゆく
5プライムから 戸惑いも無く 3プライムへと 淀みなく奇麗に

2重らせん ほどかれて自由を 勝ち取ったつもりで
細く頼りない 1 本の鎖 標 にコピー されてゆく

彼らは いつも僕 の つまずき 期 待して る
繰り返す 無様な努力を 応援するフリで

いつかの未来に掲げた 希望もわずかな光も
少しも僕には 似わないとでも

5プライムから 一直線に 3プライムへと 伸びてゆく
5プライムから 稚拙なデザインで 3プライムへと コンセプト甘く

僕の不完全さを ポリメ ラーゼは どこへ伝えたいのかな
良いモノだけ拾い集めて くだらないモノの中から

君は なんで 僕の 失敗ばかり覚えて る
繊細で孤独な成功は 全てレーテの水底かい

照れ隠しの嘘も あの日の過ちも
少しは 僕らしいと 許せないのかな

5プライムから 一直線に 3プライムへと 伸びてゆく
5プライムから エラーもろとも 3プライムへとアポトーシスも無く

5プライムから 奈落めざし 3プライムへと 堕ちてゆく
5プライムから メモリの上で 3プライムへと 何の救いも無 く

誰の選択でもなく 増殖してゆく
母の ミトコンドリアで 漂い眠れ
進化の 袋小路が 僕なのに
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

20周年後夜祭!!

2018-10-29 16:55:05 | ライブ情報
 来る12月15日、土曜日。ブリック・ブロックで冬ライブ開催します!
 今週中にはチケットも出来上がり(予定・・・笑)予約開始します。
 食事、ドリンク、ケーキ付き、4000円。18時半開場、19時開演。
 今回はアコースティック・ライブです。
 一応セットリストを(丸の分は未定、いつも決めるのおそっ)。

 明日へ
 こぼれた星屑
 KAN・NON
 進めまめ(新曲)
 夜明けの月
 Autistic Desire
 ムーンライトランナー
 早春賦
 冬ばれの空
 僕の人生が修羅ならば
 My Hometown
 5プライムから3プライムへ(新曲)
 ショートホープ
 涙のフィルター
 Cold Rain
 夢は終わらない

 夏からは半分ほど入れ替えました。20周年手ぬぐいもって集合!
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

進めまめ≒ボク

2018-10-21 08:58:11 | ライブ情報
 あの忌まわしき大病の後、まめが我が家にやって来て約2年半、もうすぐです3歳の誕生日です。散歩が出来るようになった生後6ヶ月過ぎからは、仕事で無理なときや、大雨のとき以外は毎日朝夕の散歩は僕の仕事です。
 朝は低血圧で未だ頭の働いていない僕に飛び付き、外へ行こうとせがみます。その命の勢いで、夢見心地のぼくをこの世のなかに呼び戻します。彼と見る世界は何れも鮮明で、名前も知らない草花の花を見つけたり、日日変わり行く色取り取りの雲を眺めたり、いつも何かしらの発見があります。この驚くべき素晴らしき世界です。
 夕は人間達にボロボロにされた僕の心と体を舐めまわし癒やしてくれます。そして疲れはて、付いて行くのもやっとのぼくを嘲笑うかのように進みます。『おとーさん、なにクヨクヨしてるんだ。オリとハシって、りせっとだぜ!』本当こいつはぼくの生きる糧のひとつです。
 まめの詩第2弾です。小かった頃の癒しのまめではなく、生命力の源のようなまめの詩を描こうと思います。そこに描かれる姿はもうひとつの僕、今の疲れた自分より、ちょっとだけ進んだ自分となってゆきます。まめ≒ボクなのです。

進めまめ

進めまめ 吹き溜まるゴミ 勢いよく蹴散らして 走れ
進めまめ 息切らし 舌だし 喘ぎながら 走れ

工業地帯 巨大な煙突 吐き出される煌めいてた希望
夕陽に赤く 聳えるクレーン 積み出される汚れた欲望

進めまめ 見捨てられた希望 勢いよく蹴散らして 走れ
進めまめ 息切れした欲望 持って喘ぎながら 走れ

長い雨に焦らされて ハートはリミット張りつめた
何かを渇望するのだが 何かを上手く語れない
それでもとにかく突っ走り 自分を表現してみたい
それこそが今の君の生き様さ


進めまめ 虫たちまとめて 道ばたに蹴散らして 走れ
進めまめ イヌたち 羨望 遠吠え 聞かぬ振りで 走れ

街へのガード下 蛍光灯の点滅 ぼくの人生はコマ送り
夜も眠れない街 ニセモノの光 語られる張りボテの人生

進めまめ 虫けらども 闇夜にまとめて蹴散らして 走れ
進めまめ 有象無象 罵詈雑言 聞かぬ振りで 走れ

夏の暑さは堪えるけれど リードはエンドレス伸びてく
躍動感だけで 僕をこの世の中に繫ぎ止める
まるで自分勝手だけど みるみる未来へ引っ張って
それこそが 明日の僕らの生き方さ

生き急いでるワケじゃ無い でも確実に前には進んでる
ルーチンワークこなしてるようで 新しいモノへのステップさ
誰かを傷付ける事も無く 誰かを見下す事も無く
いつか誰かを守るためにだけ 隠れて鋭い爪を磨ぐ

進めまめ イカした軽快なビートに乗って 走れ
進めまめ たまには後 僕を振り返って 走れ

進めまめ 見捨てられた希望 勢いよく蹴散らして 走れ
進めまめ 息切れした欲望 持って喘ぎながら 走れ

進めまめ 虫けらども 闇夜にまとめて蹴散らして 走れ
進めまめ 有象無象 罵詈雑言 聞かぬ振りで 走れ

進めまめ のろまな僕を置いて行くなよ

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

20周年ライブ『ありがとう』

2018-08-20 19:00:56 | ライブ情報
 100人超の仲間が集まってくれて、ぼくらの『20年目の夏』も無事に終わりました。40歳で音楽に関り、タロウやゴンザレスと出会い、まさか還暦になるまでこんなことしてようとは・・・。バンドのメンバーは言うに及ばず、ブリック・ブロックのスタッフのみなさん、これまで聴きに来てくれた大勢の人々に感謝です。バンドやってたことで出会えた、再会した人達も沢山います。ほんとうに続けてよかった。
 20年いろいろな事がありました。バンドでやるライブ自体はいつしか生きがいとなり、僕らの人生において重要な部分を占める様になりました。しかしバンドをとりまくことは苦難の連続でした。もう思い出したくも無いことも沢山ありますが、これを機会にキッパリ忘れ、すこしでも長くライブやって行けるよう前を向こうと、気持を新たにしました。

 個人的には大切な人をライブ前に二人も亡くし、辛い夏でした。夏が大好きなくせに、蝉の声も、地平線の積乱雲も僕の心象風景とはならず、二人が煙になっていく間、何日も泣き続けていたような気がします。二人共、僕が3年前に倒れた前後に発病したっていう偶然も、僕を苦しめる一因となりました。僕は、自分の病気に大騒ぎして、みんなを巻き込んだのに、二人共、病気を周囲には隠し、生きてきました。なんという覚悟の差でしょう。僕の生きている間、彼らのこと忘れずに語り継ぐことしかできないって、ようやく納得して何とかライブを乗りきりました。ライブ中は泣いてしまいそうなので、封印するのに苦労しました。

 みんな楽しんでくれたかな?『また冬にっね』て帰る人に勇気もらいました。みんなにとって、TIBってなに?っていつかは聞いてみたい。ちょっと恐いけど。また会いましょう。




 平成最後の大改修を終えたブリック・ブロック。なんか新鮮です。

 るり、大木ちゃん、いつも受け付けありがとう。手づくり横断幕も感謝!!


 どっかに赤を、が今回の衣裳のコンセプト。

 ポール・スミスで決めたゴンザレス。新エフェクトボードLINE6のエアー系の凄さときたら。みなさんも堪能されたのでは?

 まゆみちゃん初参加は10年前!息子を連れて三重県から久しぶりの参加。また一緒にやりましょう!
 身体も頭も小学生と思ってたら、いつの間にか子作りしてました。

 JKから専門学校生へと成長続けるベッキーAN。おじさん達に付き合ってくれてありがとうございます。練習の際に送り迎えしてくれたら父兄の方にも感謝です(笑)。






 みんなからのライブ画像です。


 ゴンザレスから貰った誕生日プレゼント。

 よっちゃんも昔はバンドのキーボード奏者。二人の子ども育ちましたね〜。伸長追い越された?

 おとーさんもみなさんもおつかれっ!

 オリもつかれたのです(るすばんだけど)。


 とその頃、突然の仕事で参加できなかったタロウは・・・

 一人懺悔しておりましたとさ。
コメント (5)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

20周年ライブ

2018-07-26 16:17:41 | ライブ情報
 記録的な暑さのなか、皆さんいかがお過ごしでしょうか。いよいよライブも近づいて来て緊張感出てきました。チケットも100枚に届きそうな勢いですっ。
 ただこの暑さは異常ですねー。夜クーラーをガンガン効かせた部屋に籠って最期の詰めの練習してますが、気がつくと足下のペダルに汗がしたたり落ちます。朝夕のまめとの散歩は歌詞を覚えたり、変更したりする貴重な時間なのですが、暑さのせいか中々頭に入って来ません(誰?歳のせいだろなんて呟いているの!)。
 セトリ載せておきます。新しくなったブリック・ブロックでお会いしましょう。お待ちしております。

  俺たちの詩
  Autistic Desire
  KANNON(新曲)
  殻(新曲)
  渾身のドライブ
  最後のページ
  冷たい手
  僕の部屋で君と
  月光の詩
  早春賦

  僕の人生が修羅ならば
  モノ・ヒト・アイ・トモ・オレ
  みはてぬ夢
  まめ
  灰色と青(カバー)
  彼岸花
  涙のフィルター(新曲)
  Cold Rain(新曲)
  悪魔とカウントダウン


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする