
ドキュメンタリー映画「靖国 YASUKUNI」について記者会見する李纓監督=07年12月、東京都中央区
【社会】議員が「靖国」出演者を事情聴取 「出演シーンのカットを希望するよう変心させた、許せない介入だ」と李監督
http://mamono.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1207756508/
映画「靖国 YASUKUNI」の中心的出演者で刀匠の刈谷直治さん(90)夫妻=高知県在住=から有村治子参院議員(自民、比例)が事情を聴き「刈谷さんらは出演シーンの削除を希望している」と主張していることが分かった。李纓監督は9日、共同通信のインタビューに応じ「出演を納得してくれていた夫妻を変心させた。許せない介入だ」と訴えた。
映画は「靖国刀」を作り続ける刈谷さんの姿と靖国神社をめぐる動きを描いたドキュメンタリー。上映中止が相次いでいる上、シーンの削除になれば作品の成立自体を左右する事態で、表現活動と政治の関係が新たな問題として浮上している。
有村議員によると、刈谷さんとは3月末、電話で話した。李監督はこれに対し「(削除の希望は)信じられない。どうして政治家がそこまで介入するのか」と反発。
李監督によると、映画は完成後、夫妻に見てもらった。「奥さまは刈谷さんの刀の世界がよく分かっていない面があり(映画の内容に)ショックを受けていたが、説明し2人とも納得してくれた」という。
その後、今年2月ごろ、夫妻が「この映画は反日」と聞かされ非常に不安がっていると知り、映画の意味をあらためて説明。最終的には「どこでも上映してください」と了承を得たとしている。
インタビューに答える、ドキュメンタリー映画「靖国 YASUKUNI」の李纓監督
http://www.chunichi.co.jp/s/article/images/2008040901000751.jpg
(共同)
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2008040901000949.html
36 名前: 名無しさん@八周年 Mail: 投稿日: 2008/04/10(木) 01:14:06 ID: PpJsiGSU0
>>1
既に記事がないのだが orz
キャプチャ画面か、魚拓がないと説得力がないのが残念 orz
#中日新聞ならさもありなんと思うのだが
#明日の朝刊も調べてはみるけど...
48 名前: 出世ウホ ◆6YKqzjwRHU @出世ウホφ ★ ? Mail: sage 投稿日: 2008/04/10(木) 01:20:10 ID: ???0
>>36
あれ、2時間前配信の記事なのに、消えてますね。
議員が「靖国」出演者聴取 「変心させた」と李監督 '08/4/10
映画「靖国 YASUKUNI」の中心的出演者で刀匠の刈谷直治かりや・なおじさん(90)夫妻=高知県在住=から有村治子ありむら・はるこ参院議員(自民、比例)が事情を聴き「刈谷さんらは出演シーンの削除を希望している」と主張していることが分かった。李纓リイン監督は九日、共同通信のインタビューに応じ「出演を納得してくれていた夫妻を変心させた。許せない介入だ」と訴えた。
映画は「靖国刀」を作り続ける刈谷さんの姿と靖国神社をめぐる動きを描いたドキュメンタリー。上映中止が相次いでいる上、シーンの削除になれば作品の成立自体を左右する事態で、表現活動と政治の関係が新たな問題として浮上している。
有村議員によると、刈谷さんとは三月末、電話で話した。李監督はこれに対し「(削除の希望は)信じられない。どうして政治家がそこまで介入するのか」と反発。
李監督によると、映画は完成後、夫妻に見てもらった。「奥さまは刈谷さんの刀の世界がよく分かっていない面があり(映画の内容に)ショックを受けていたが、説明し二人とも納得してくれた」という。
その後、今年二月ごろ、夫妻が「この映画は反日」と聞かされ非常に不安がっていると知り、映画の意味をあらためて説明。最終的には「どこでも上映してください」と了承を得たとしている。
李監督は「ドキュメンタリーで大切なのは人間関係。長い時間をかけ段階を踏んでコミュニケーションをとってきた」と述べ「刈谷さんは非常に優しい、職人の魂を持っている方」とたたえた。
有村議員は李監督インタビューに先立つ八日、共同通信の取材に「刈谷さんが困惑しているという情報があったため、連絡を取った」と説明、国会議員による接触について「(刈谷さん側には)事前に人を介してコンタクトしてよいか尋ねた」と述べ、慎重な対応だったとした。
李監督は一九八九年以来日本に住む中国人で、日本映画監督協会に所属している。
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200804100063.html
自民議員が出演者聴取 “靖国”監督が反発
2008年4月10日 00:59
映画「靖国 YASUKUNI」の中心的出演者で刀匠の刈谷直治さん(90)夫妻=高知県在住=から有村治子参院議員(自民、比例)が事情を聴き「刈谷さんらは出演シーンの削除を希望している」と主張していることが分かった。李纓監督(44)は9日、共同通信のインタビューで「出演を納得してくれていた夫妻を変心させた。許せない介入だ」と訴えた。
映画は「靖国刀」を作り続ける刈谷さんの姿と靖国神社をめぐる動きを描いたドキュメンタリーで、上映中止が相次いだ。シーンの削除になれば作品の成立自体を左右しそうだ。
有村議員は9日夜「(監督の主張を)刈谷さんに電話で確かめたが、わたしの話で気持ちが変わったことはないということだった。監督の話は事実無根だ」と反論した。
有村議員によると、「刈谷さんが困惑している」との情報があったため、3月25日、刈谷さん夫妻と電話で話し、削除希望を聞いたという。
これに対し李監督は「(削除希望は)信じられない。どうして政治家がそこまで介入するのか」と反発している。
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/15320
李纓監督との一問一答 映画「靖国 YASUKUNI」
2008年04月10日 01:25
李纓監督との一問一答は次の通り。
‐なぜ靖国神社をテーマに撮影したのか。
「日本で19年間生活し、歴史観の大きなギャップを感じた。靖国神社に象徴される日本人の戦争意識を知りたいと考え撮影を始めたが、中国人の立場を超えた作品にしたいと悩むうちに10年が過ぎてしまった」
‐政治的な意図は。
「政治宣伝をするならナレーションを使い、主張を強く語る。靖国問題は、いろいろな矛盾を抱えた未解決の社会問題。靖国神社をめぐる空気や精神的な空間を描くことで、背景にある歴史や意味を問い掛けたかった」
‐上映中止をどう思うか。
「街宣車や右翼の問題は、今に始まったことではない。映画館も覚悟を決めていたはずなのに、なぜ中止が相次いだのか不思議だ。それより問題なのは、国会議員向けの試写があり、それを見た国会議員が介入して出演者を変心させたことだ」
‐刀匠の刈谷直治さんに作品は見せたのか。
「作品が完成した昨年春、刈谷さん夫妻に見せた。2人に納得していただき、各地の国際映画祭への出品の許可をもらった。今年2月に報告に行ったら『神社や刀匠会が怒っている』などと電話があり、奥さまが非常に不安がっているという話だったので、映画の解釈などをもう一度説明した。奥さまからは最後に『頑張って下さい。どこでも上映してください』という言葉をいただき、刈谷さんには映画へのメッセージをお願いして『誠心誠意』という言葉をもらった」
‐撮影中の関係は。
「ドキュメンタリーを撮る時に大切なのは人間関係だ。私と刈谷さんは、いろいろな段階でコミュニケーションをして映画を完成させた。その過程は、映画の中にそのまま出ている。刈谷さんは非常に優しい、職人の魂を持っている方。奥さまは、刈谷さんの仕事場に入ったことがないこともあり、初めて見た時はショックを受けていた」
‐刈谷さんから直接、出演部分のカットを求められたらどうするか。
「もう一度努力して説得する。作品が成立するかどうかの問題で、上映中止以上に恐ろしい攻撃だ。政治的な圧力と闘い、表現者の権利を守らなければならない」
http://qnet.nishinippon.co.jp/entertainment/showbiz/20080410/20080410_0002.shtml
有村治子参院議員の話 映画「靖国 YASUKUNI」
2008年04月10日 01:30
有村治子参院議員の話 監督の話は事実無根だ。確かに刀匠の刈谷直治さんには、人を介して承諾をもらい、3月25日に電話している。監督のインタビューの記事を見て、(9日夜)もう一度電話した。「わたしが電話したから気持ちが変わったのか」と尋ねたが、刈谷さんは「全く違う」と言っていた。監督と助監督が来た際に、考えていたのものとは違ったので「こんなものじゃ困る」と言ったということだ。2月にも、近所の人に映画のことを知らされ、助監督に電話をかけ、映画を見せてもらうように頼んだが「忙しくて用意できてない」と言われたとのことで、今でもその状況は変わらない。刈谷さんは「名前と映像を外してほしい」と監督に言ったということだし「了承を得た」ということもないと言っている。わたしは750万円の助成金が適切だったかという趣旨で国会質問した。
http://qnet.nishinippon.co.jp/entertainment/showbiz/20080410/20080410_0003.shtml
【映画『靖国』の舞台裏】
4/6 サンデープロジェクトでの稲田議員バッシング
http://jp.youtube.com/watch?v=7fFWXQtFVzg
4/7 稲田議員に聞く、映画「靖国」上映中止騒動
http://www.nicovideo.jp/watch/sm2937013
映画 「YASUKUNI」への助成金支払いは妥当なのか?
ttp://www.nicovideo.jp/watch/sm2910320
映画「靖国YASUKUNI」協力者トム岸田氏に聞く
http://www.nicovideo.jp/watch/sm2934631
http://www.nicovideo.jp/watch/sm2934938
http://jp.youtube.com/watch?v=Dy4fmkucHB4
http://jp.youtube.com/watch?v=Qi5u13BJ4c8
・協力者のフォトジャーナリスト、トム岸田氏も「伝統工芸のドキュメントだ」と騙された
・助監督中村高寛氏は岸田氏と「宗教的政治的なものにはしない」と約束をしていた
・中村氏はどう反論しても「刀匠のドキュメントだ」と言い張る
・李監督との話も平行線
・助成金のことは知らされなかった
・スタッフ側は内容確認の際、刈谷氏に全編を見せなかった(明らかに2時間無かった)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
・全編は後で送る、という話だったが昨日までに届いたという報せはない
・文書で上映の中止を要請した
・トム岸田氏はクレジットから名前を削除するよう要請し受け入れられた
・これまで協力して下さった靖国刀匠やご家族、関係者の皆様の顔に泥を塗った様なもの。
申し訳ない思いでいっぱい
■映画「靖国」出演の刀匠と仲介者が訴える、出演部分削除! ■
■「助監督に騙された」■
http://www.youtube.com/watch?v=oejQmXh6zs8
アナ
「もの凄いマスコミ不信になってます。実は私も取材行く前に刈谷さんの
二人の関係者から同時に紹介して頂いてお願いしたんですが、
電話の時ハッキリ断られてるんです。でもう何故かと言いますと
もう老夫婦だし、自分達の発言が自分達の範疇の及ばないところで
議論になっていて、どのように影響を及ぼすか判らないから
マスコミの方に会いたくないという事だったんですけれども
どうしてもということで行かせて頂きまして、
最後本当にあの奥様がですね、話を聞いて下さって刈谷先生も呼んで来て頂いて
インタビューを取れたんでほんとご夫妻には感謝しております。
で本当にご夫妻のマスコミ不信は大変なものです、何故かと言いますと
その映画を二度目に助監督が持って来る時に、私達は政治的判断がなかなか
つきかねないで、細かいところが解らないので、見識のある男性を呼んで
三人で二時間の映像を見たいと言ってその男性まで来て三人で待ってた
そうなんです」
前田
「若い方ね、ちなみにこの映画は123分の映画ですからね」
アナ
「そしたらその(助?)監督が、第三者がいたら、とにかく今日は映画を持ってきてませんと
いうことで出さなかったと。ま意図的に思いますね私は本当にね」
前田
「ご高齢の方だけだったらごまかせると思ったけれども、もっと解る人が来たら
こりゃマズイと思って持って来なかったんじゃないかと言われても仕方ないですね
監督|映画『靖国 YASUKUNI』公式サイト
監督インタビュー
「私は反日の姿勢でこの映画を作ったわけでは全然ない。これはむしろ私の日本へのラブレターのようなものです」
(ロイター通信)
ttp://www.yasukuni-movie.com/contents/directors.html
↓
ニッポン人に物申す
http://www.pekinshuho.com/zxnew/images/attachement/jpg/site43/20080327/000874ac39490955521108.jpg
【正論】文化庁の映画助成 衆議院議員、弁護士・稲田朋美
■助成の妥当性だけを問うた
表現・言論の自由が保障されたわが国において、たとえ政治的、宗教的な宣伝意図のある映画を製作しようと公開しようと自由である。今回、映画『靖国 YASUKUNI』(李纓監督)の一部映画館での上映中止をめぐって私が批判の矢面に立たされている。私たちが問題にしたのは、この映画自体ではない。そこに文化庁所管の日本芸術文化振興会が750万円の公的助成をしたこと、その一点についてである。
発端は一部週刊誌が「反日映画『靖国』は日本の助成金750万円で作られた」と報じたことだった。試写会を見た複数の友人からは、この映画に弁護士時代の私が映っているとも伝えられた。もちろん私は、この映画で観客の目にさらされることを同意したことはなかった。
そこで2月に、私もメンバーである自民党若手議員の「伝統と創造の会」(「伝創会」)で助成金支出の妥当性を検討することになり、文化庁に上映を希望した。当初、文化庁から映画フィルムを借りて上映するとして、日時場所も決めたが、その後製作会社が貸し出しを拒否する。そして文化庁協力と書かれた国会議員向け試写会(主催者不明)の案内が配布され、伝創会の上映会は中止に追い込まれた。
朝日新聞が報じたような「(私が)事前の(公開前)試写を求めた」という事実は断じてない。助成金を問題にする前提として対象となる映画を見たいと思うのは当然であり、映画の「公開」について問題にする意思は全くなかったし、今もない。「事前の試写を求めた」という歪曲(わいきょく)について朝日に訂正を求めているが、いまだ訂正はない。
≪「日本映画」ではない≫
結論からいって同振興会が助成金を出したのは妥当ではない。助成の要件である(1)日本映画であること(2)政治的、宗教的宣伝意図がないこと-を満たしていないからだ。
まず、この映画は日本映画とはいえない。振興会の助成要項によれば「日本映画とは、日本国民、日本に永住を許可された者又は日本の法令により設立された法人により製作された映画をいう。ただし、外国の製作者との共同製作の映画については振興会が著作権の帰属等について総合的に検討して、日本映画と認めたもの」としている。
映画「靖国」の製作会社は日本法により設立されてはいる。しかし取締役はすべて中国人である。平成5年、中国中央テレビの日本での総代理として設立されたというが、映画の共同製作者は2つの中国法人(団体)であり、製作総指揮者、監督、プロデューサーはすべて中国人である。
さらに靖国神社をテーマにしていること自体、政治性が強い。小泉元総理の靖国参拝をめぐっては国内外で議論があり、特に日中間で政治問題化した。しかも、この映画のメーンキャストは小泉元総理と靖国神社を訴えていた裁判の原告たちである。
≪歪曲された私の意図≫
私も弁護士の立場から靖国神社の応援団として裁判にかかわったが、原告らは一貫して「靖国神社は、死ねば神になると国民をだまして侵略戦争に赴かせ、天皇のために死ぬ国民をつくるための装置であった」と主張していた。映画からは同様のメッセージが強く感じられる。
映画の最後で、いわゆる南京大虐殺にまつわるとされる真偽不明の写真が多数映し出され、その合間に靖国神社に参拝される若かりし日の昭和天皇のお姿や当時の国民の様子などを織り交ぜ、巧みにそのメッセージを伝えている。
私は、大虐殺の象徴とされる百人斬り競争で戦犯として処刑された少尉の遺族が、百人斬りは創作であり虚偽であることを理由に提起した裁判の代理人もつとめた。遺族らに対する人格権侵害は認められなかったが、判決理由の中で「百人斬りの記事の内容を信用することができず…甚だ疑わしい」とされた。ところが映画では百人斬りの新聞記事を紹介し、「靖国刀」をクローズアップし、日本軍人が日本刀で残虐行為をしたとのメッセージを伝えている。
これらを総合的に判断すると、「靖国」が「日本映画」であり「政治的宣伝意図がない」とし、助成金を支出したことに妥当性はない。
私は弁護士出身の政治家として、民主政治の根幹である表現の自由を誰よりも大切に考えている。だからこそ人権擁護法案にも反対の論陣を張っている。表現や言論の自由が最大限尊重されなければならないのは民主政治の過程に奉仕するからであり、表現の自由の名のもとに政治家の言論を封殺しようとすることは背理である。(いなだ ともみ)
http://sankei.jp.msn.com/life/trend/080409/trd0804090413003-n1.htm
衆議院議員 稲田朋美 : 「 お知らせ」
http://www.inada-tomomi.com/diarypro/diary.cgi?no=79
唐沢俊一ホームページ :: 日記 :: 2008年 :: 02月 :: 26日(火曜日)
松竹試写室でドキュメンタリー映画『靖国YASUKUNI』試写鑑賞。
10分前に到着したが試写室はほぼ満席。
アルゴのHさんのお誘いであった。
http://www.yasukuni-movie.com/
監督は中国人の李纓(44)。
中国人の撮った靖国像だから、もっと諸悪の根源として
徹底追及の視点で描いているのかと思ったら、そこらへんを
“非常にうまく”回避している映画になっていた。
だからこそ、産経新聞が取材して記事にしてしまうのだろう。
http://sankei.jp.msn.com/life/education/080208/edc0802080901001-n1.htm
靖国を賛美する人と反対する人の姿を同一視線で記録する
ことにより、賛成とか反対とかという視点でなく、
今の靖国をめぐる日本人(及び諸外国人)の混乱をありのままに
描き、結論は観た人の考えにまかす、といった姿勢を基本にしている。
だから、鈴木邦男氏のように
「これは靖国へのラブレターだ!」
と絶賛する人も出る。
私のようなサブカル人間にとっては、靖国神社に終戦記念日に
わらわらと集うコスプレ集団の姿をこれだけたくさん記録したという
だけで貴重なフィルムである、と絶賛したくなる。
しかし、その作りに、マイケル・ムーアのドキュメンタリーに
相通じるウサン臭さもビシビシ感じる。
映画は、基本的に終戦記念日の靖国神社風景と、
靖国刀(昭和8年から終戦まで、靖国神社境内に作られた作業場で
作刀され、陸軍将校に供給されていた刀)の最後の作り手である
90歳の老人の作刀風景を交互に記録している。
老人にとっては、靖国刀の作刀は自分の青春であり、
人生そのものであった。
当然、監督も、その刀の素晴らしさをたたえ、老人は、彼が
そういう趣旨で自分の記録を撮ってくれている、と信じている。
だからこそ、寡黙ではあれ、つい、監督の誘導尋問で
「私は小泉さんと同じく、日本人は靖国に詣るべきだと思うとります」
という言葉を吐き、かつ、
「休みにはどんな音楽を聴くんですか」
という問に、老人が(“やすみ”と“やすくに”を聞き間違え)
「靖国の音楽?」
と、音楽ではないが昭和天皇の肉声を記録したテープを流す場面を撮り、
そして老刀工の、たぶん人生最後に鍛えた刀の映像と、
百人切りを報ずる記事や南京での虐殺場面の写真を並べて映す。
この老人は、自分の仕事をこのように編集されることを知らないはず
である。彼がまだ存命なのかどうか知らないが、完成された映画を
観たらどう感じたか。
そこが非常にひっかかる映画だった。
とはいえ、そこらの作為は観ていてすぐにわかるので、
われわれはただ、日本人も実はよく知らない、靖国神社を
めぐるさまざまな人々の思惑を記録した作品、としてこれを
見ておくべきなのかもしれない。
アメリカ人の靖国参拝賛成者というヘンな外人とか、
靖国参拝促進運動反対を叫んで参列者にボコにされて鼻血を出しながら
「小泉首相の靖国参拝は犯罪です! その犯罪に比べれば、
私への暴力など、なんの問題でもないのです」
と、妙に芝居がかって叫び続ける青年、その青年の態度に憤慨し、
彼を中国人と間違えて、
「中国へ帰れ!」
という言葉を際限なく(興奮のあまり止まらなくなってしまっている)
浴びせかけるおじさんなど、日本人もアジア人も、なぜか冷静で
いられなくなるパワーを持つ場所としての靖国をよく捉え得ている、と
言っていいかもしれない。
後味の決していい映画ではないが、しかしどう反応するにしろ
われわれに何か答えを求める映画ではあった。
http://www.tobunken.com/diary/diary20080226170615.html
【社会】議員が「靖国」出演者を事情聴取 「出演シーンのカットを希望するよう変心させた、許せない介入だ」と李監督
http://mamono.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1207756508/
映画「靖国 YASUKUNI」の中心的出演者で刀匠の刈谷直治さん(90)夫妻=高知県在住=から有村治子参院議員(自民、比例)が事情を聴き「刈谷さんらは出演シーンの削除を希望している」と主張していることが分かった。李纓監督は9日、共同通信のインタビューに応じ「出演を納得してくれていた夫妻を変心させた。許せない介入だ」と訴えた。
映画は「靖国刀」を作り続ける刈谷さんの姿と靖国神社をめぐる動きを描いたドキュメンタリー。上映中止が相次いでいる上、シーンの削除になれば作品の成立自体を左右する事態で、表現活動と政治の関係が新たな問題として浮上している。
有村議員によると、刈谷さんとは3月末、電話で話した。李監督はこれに対し「(削除の希望は)信じられない。どうして政治家がそこまで介入するのか」と反発。
李監督によると、映画は完成後、夫妻に見てもらった。「奥さまは刈谷さんの刀の世界がよく分かっていない面があり(映画の内容に)ショックを受けていたが、説明し2人とも納得してくれた」という。
その後、今年2月ごろ、夫妻が「この映画は反日」と聞かされ非常に不安がっていると知り、映画の意味をあらためて説明。最終的には「どこでも上映してください」と了承を得たとしている。
インタビューに答える、ドキュメンタリー映画「靖国 YASUKUNI」の李纓監督
http://www.chunichi.co.jp/s/article/images/2008040901000751.jpg
(共同)
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2008040901000949.html
36 名前: 名無しさん@八周年 Mail: 投稿日: 2008/04/10(木) 01:14:06 ID: PpJsiGSU0
>>1
既に記事がないのだが orz
キャプチャ画面か、魚拓がないと説得力がないのが残念 orz
#中日新聞ならさもありなんと思うのだが
#明日の朝刊も調べてはみるけど...
48 名前: 出世ウホ ◆6YKqzjwRHU @出世ウホφ ★ ? Mail: sage 投稿日: 2008/04/10(木) 01:20:10 ID: ???0
>>36
あれ、2時間前配信の記事なのに、消えてますね。
議員が「靖国」出演者聴取 「変心させた」と李監督 '08/4/10
映画「靖国 YASUKUNI」の中心的出演者で刀匠の刈谷直治かりや・なおじさん(90)夫妻=高知県在住=から有村治子ありむら・はるこ参院議員(自民、比例)が事情を聴き「刈谷さんらは出演シーンの削除を希望している」と主張していることが分かった。李纓リイン監督は九日、共同通信のインタビューに応じ「出演を納得してくれていた夫妻を変心させた。許せない介入だ」と訴えた。
映画は「靖国刀」を作り続ける刈谷さんの姿と靖国神社をめぐる動きを描いたドキュメンタリー。上映中止が相次いでいる上、シーンの削除になれば作品の成立自体を左右する事態で、表現活動と政治の関係が新たな問題として浮上している。
有村議員によると、刈谷さんとは三月末、電話で話した。李監督はこれに対し「(削除の希望は)信じられない。どうして政治家がそこまで介入するのか」と反発。
李監督によると、映画は完成後、夫妻に見てもらった。「奥さまは刈谷さんの刀の世界がよく分かっていない面があり(映画の内容に)ショックを受けていたが、説明し二人とも納得してくれた」という。
その後、今年二月ごろ、夫妻が「この映画は反日」と聞かされ非常に不安がっていると知り、映画の意味をあらためて説明。最終的には「どこでも上映してください」と了承を得たとしている。
李監督は「ドキュメンタリーで大切なのは人間関係。長い時間をかけ段階を踏んでコミュニケーションをとってきた」と述べ「刈谷さんは非常に優しい、職人の魂を持っている方」とたたえた。
有村議員は李監督インタビューに先立つ八日、共同通信の取材に「刈谷さんが困惑しているという情報があったため、連絡を取った」と説明、国会議員による接触について「(刈谷さん側には)事前に人を介してコンタクトしてよいか尋ねた」と述べ、慎重な対応だったとした。
李監督は一九八九年以来日本に住む中国人で、日本映画監督協会に所属している。
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200804100063.html
自民議員が出演者聴取 “靖国”監督が反発
2008年4月10日 00:59
映画「靖国 YASUKUNI」の中心的出演者で刀匠の刈谷直治さん(90)夫妻=高知県在住=から有村治子参院議員(自民、比例)が事情を聴き「刈谷さんらは出演シーンの削除を希望している」と主張していることが分かった。李纓監督(44)は9日、共同通信のインタビューで「出演を納得してくれていた夫妻を変心させた。許せない介入だ」と訴えた。
映画は「靖国刀」を作り続ける刈谷さんの姿と靖国神社をめぐる動きを描いたドキュメンタリーで、上映中止が相次いだ。シーンの削除になれば作品の成立自体を左右しそうだ。
有村議員は9日夜「(監督の主張を)刈谷さんに電話で確かめたが、わたしの話で気持ちが変わったことはないということだった。監督の話は事実無根だ」と反論した。
有村議員によると、「刈谷さんが困惑している」との情報があったため、3月25日、刈谷さん夫妻と電話で話し、削除希望を聞いたという。
これに対し李監督は「(削除希望は)信じられない。どうして政治家がそこまで介入するのか」と反発している。
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/15320
李纓監督との一問一答 映画「靖国 YASUKUNI」
2008年04月10日 01:25
李纓監督との一問一答は次の通り。
‐なぜ靖国神社をテーマに撮影したのか。
「日本で19年間生活し、歴史観の大きなギャップを感じた。靖国神社に象徴される日本人の戦争意識を知りたいと考え撮影を始めたが、中国人の立場を超えた作品にしたいと悩むうちに10年が過ぎてしまった」
‐政治的な意図は。
「政治宣伝をするならナレーションを使い、主張を強く語る。靖国問題は、いろいろな矛盾を抱えた未解決の社会問題。靖国神社をめぐる空気や精神的な空間を描くことで、背景にある歴史や意味を問い掛けたかった」
‐上映中止をどう思うか。
「街宣車や右翼の問題は、今に始まったことではない。映画館も覚悟を決めていたはずなのに、なぜ中止が相次いだのか不思議だ。それより問題なのは、国会議員向けの試写があり、それを見た国会議員が介入して出演者を変心させたことだ」
‐刀匠の刈谷直治さんに作品は見せたのか。
「作品が完成した昨年春、刈谷さん夫妻に見せた。2人に納得していただき、各地の国際映画祭への出品の許可をもらった。今年2月に報告に行ったら『神社や刀匠会が怒っている』などと電話があり、奥さまが非常に不安がっているという話だったので、映画の解釈などをもう一度説明した。奥さまからは最後に『頑張って下さい。どこでも上映してください』という言葉をいただき、刈谷さんには映画へのメッセージをお願いして『誠心誠意』という言葉をもらった」
‐撮影中の関係は。
「ドキュメンタリーを撮る時に大切なのは人間関係だ。私と刈谷さんは、いろいろな段階でコミュニケーションをして映画を完成させた。その過程は、映画の中にそのまま出ている。刈谷さんは非常に優しい、職人の魂を持っている方。奥さまは、刈谷さんの仕事場に入ったことがないこともあり、初めて見た時はショックを受けていた」
‐刈谷さんから直接、出演部分のカットを求められたらどうするか。
「もう一度努力して説得する。作品が成立するかどうかの問題で、上映中止以上に恐ろしい攻撃だ。政治的な圧力と闘い、表現者の権利を守らなければならない」
http://qnet.nishinippon.co.jp/entertainment/showbiz/20080410/20080410_0002.shtml
有村治子参院議員の話 映画「靖国 YASUKUNI」
2008年04月10日 01:30
有村治子参院議員の話 監督の話は事実無根だ。確かに刀匠の刈谷直治さんには、人を介して承諾をもらい、3月25日に電話している。監督のインタビューの記事を見て、(9日夜)もう一度電話した。「わたしが電話したから気持ちが変わったのか」と尋ねたが、刈谷さんは「全く違う」と言っていた。監督と助監督が来た際に、考えていたのものとは違ったので「こんなものじゃ困る」と言ったということだ。2月にも、近所の人に映画のことを知らされ、助監督に電話をかけ、映画を見せてもらうように頼んだが「忙しくて用意できてない」と言われたとのことで、今でもその状況は変わらない。刈谷さんは「名前と映像を外してほしい」と監督に言ったということだし「了承を得た」ということもないと言っている。わたしは750万円の助成金が適切だったかという趣旨で国会質問した。
http://qnet.nishinippon.co.jp/entertainment/showbiz/20080410/20080410_0003.shtml
【映画『靖国』の舞台裏】
4/6 サンデープロジェクトでの稲田議員バッシング
http://jp.youtube.com/watch?v=7fFWXQtFVzg
4/7 稲田議員に聞く、映画「靖国」上映中止騒動
http://www.nicovideo.jp/watch/sm2937013
映画 「YASUKUNI」への助成金支払いは妥当なのか?
ttp://www.nicovideo.jp/watch/sm2910320
映画「靖国YASUKUNI」協力者トム岸田氏に聞く
http://www.nicovideo.jp/watch/sm2934631
http://www.nicovideo.jp/watch/sm2934938
http://jp.youtube.com/watch?v=Dy4fmkucHB4
http://jp.youtube.com/watch?v=Qi5u13BJ4c8
・協力者のフォトジャーナリスト、トム岸田氏も「伝統工芸のドキュメントだ」と騙された
・助監督中村高寛氏は岸田氏と「宗教的政治的なものにはしない」と約束をしていた
・中村氏はどう反論しても「刀匠のドキュメントだ」と言い張る
・李監督との話も平行線
・助成金のことは知らされなかった
・スタッフ側は内容確認の際、刈谷氏に全編を見せなかった(明らかに2時間無かった)
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・全編は後で送る、という話だったが昨日までに届いたという報せはない
・文書で上映の中止を要請した
・トム岸田氏はクレジットから名前を削除するよう要請し受け入れられた
・これまで協力して下さった靖国刀匠やご家族、関係者の皆様の顔に泥を塗った様なもの。
申し訳ない思いでいっぱい
■映画「靖国」出演の刀匠と仲介者が訴える、出演部分削除! ■
■「助監督に騙された」■
http://www.youtube.com/watch?v=oejQmXh6zs8
アナ
「もの凄いマスコミ不信になってます。実は私も取材行く前に刈谷さんの
二人の関係者から同時に紹介して頂いてお願いしたんですが、
電話の時ハッキリ断られてるんです。でもう何故かと言いますと
もう老夫婦だし、自分達の発言が自分達の範疇の及ばないところで
議論になっていて、どのように影響を及ぼすか判らないから
マスコミの方に会いたくないという事だったんですけれども
どうしてもということで行かせて頂きまして、
最後本当にあの奥様がですね、話を聞いて下さって刈谷先生も呼んで来て頂いて
インタビューを取れたんでほんとご夫妻には感謝しております。
で本当にご夫妻のマスコミ不信は大変なものです、何故かと言いますと
その映画を二度目に助監督が持って来る時に、私達は政治的判断がなかなか
つきかねないで、細かいところが解らないので、見識のある男性を呼んで
三人で二時間の映像を見たいと言ってその男性まで来て三人で待ってた
そうなんです」
前田
「若い方ね、ちなみにこの映画は123分の映画ですからね」
アナ
「そしたらその(助?)監督が、第三者がいたら、とにかく今日は映画を持ってきてませんと
いうことで出さなかったと。ま意図的に思いますね私は本当にね」
前田
「ご高齢の方だけだったらごまかせると思ったけれども、もっと解る人が来たら
こりゃマズイと思って持って来なかったんじゃないかと言われても仕方ないですね
監督|映画『靖国 YASUKUNI』公式サイト
監督インタビュー
「私は反日の姿勢でこの映画を作ったわけでは全然ない。これはむしろ私の日本へのラブレターのようなものです」
(ロイター通信)
ttp://www.yasukuni-movie.com/contents/directors.html
↓
ニッポン人に物申す
http://www.pekinshuho.com/zxnew/images/attachement/jpg/site43/20080327/000874ac39490955521108.jpg
【正論】文化庁の映画助成 衆議院議員、弁護士・稲田朋美
■助成の妥当性だけを問うた
表現・言論の自由が保障されたわが国において、たとえ政治的、宗教的な宣伝意図のある映画を製作しようと公開しようと自由である。今回、映画『靖国 YASUKUNI』(李纓監督)の一部映画館での上映中止をめぐって私が批判の矢面に立たされている。私たちが問題にしたのは、この映画自体ではない。そこに文化庁所管の日本芸術文化振興会が750万円の公的助成をしたこと、その一点についてである。
発端は一部週刊誌が「反日映画『靖国』は日本の助成金750万円で作られた」と報じたことだった。試写会を見た複数の友人からは、この映画に弁護士時代の私が映っているとも伝えられた。もちろん私は、この映画で観客の目にさらされることを同意したことはなかった。
そこで2月に、私もメンバーである自民党若手議員の「伝統と創造の会」(「伝創会」)で助成金支出の妥当性を検討することになり、文化庁に上映を希望した。当初、文化庁から映画フィルムを借りて上映するとして、日時場所も決めたが、その後製作会社が貸し出しを拒否する。そして文化庁協力と書かれた国会議員向け試写会(主催者不明)の案内が配布され、伝創会の上映会は中止に追い込まれた。
朝日新聞が報じたような「(私が)事前の(公開前)試写を求めた」という事実は断じてない。助成金を問題にする前提として対象となる映画を見たいと思うのは当然であり、映画の「公開」について問題にする意思は全くなかったし、今もない。「事前の試写を求めた」という歪曲(わいきょく)について朝日に訂正を求めているが、いまだ訂正はない。
≪「日本映画」ではない≫
結論からいって同振興会が助成金を出したのは妥当ではない。助成の要件である(1)日本映画であること(2)政治的、宗教的宣伝意図がないこと-を満たしていないからだ。
まず、この映画は日本映画とはいえない。振興会の助成要項によれば「日本映画とは、日本国民、日本に永住を許可された者又は日本の法令により設立された法人により製作された映画をいう。ただし、外国の製作者との共同製作の映画については振興会が著作権の帰属等について総合的に検討して、日本映画と認めたもの」としている。
映画「靖国」の製作会社は日本法により設立されてはいる。しかし取締役はすべて中国人である。平成5年、中国中央テレビの日本での総代理として設立されたというが、映画の共同製作者は2つの中国法人(団体)であり、製作総指揮者、監督、プロデューサーはすべて中国人である。
さらに靖国神社をテーマにしていること自体、政治性が強い。小泉元総理の靖国参拝をめぐっては国内外で議論があり、特に日中間で政治問題化した。しかも、この映画のメーンキャストは小泉元総理と靖国神社を訴えていた裁判の原告たちである。
≪歪曲された私の意図≫
私も弁護士の立場から靖国神社の応援団として裁判にかかわったが、原告らは一貫して「靖国神社は、死ねば神になると国民をだまして侵略戦争に赴かせ、天皇のために死ぬ国民をつくるための装置であった」と主張していた。映画からは同様のメッセージが強く感じられる。
映画の最後で、いわゆる南京大虐殺にまつわるとされる真偽不明の写真が多数映し出され、その合間に靖国神社に参拝される若かりし日の昭和天皇のお姿や当時の国民の様子などを織り交ぜ、巧みにそのメッセージを伝えている。
私は、大虐殺の象徴とされる百人斬り競争で戦犯として処刑された少尉の遺族が、百人斬りは創作であり虚偽であることを理由に提起した裁判の代理人もつとめた。遺族らに対する人格権侵害は認められなかったが、判決理由の中で「百人斬りの記事の内容を信用することができず…甚だ疑わしい」とされた。ところが映画では百人斬りの新聞記事を紹介し、「靖国刀」をクローズアップし、日本軍人が日本刀で残虐行為をしたとのメッセージを伝えている。
これらを総合的に判断すると、「靖国」が「日本映画」であり「政治的宣伝意図がない」とし、助成金を支出したことに妥当性はない。
私は弁護士出身の政治家として、民主政治の根幹である表現の自由を誰よりも大切に考えている。だからこそ人権擁護法案にも反対の論陣を張っている。表現や言論の自由が最大限尊重されなければならないのは民主政治の過程に奉仕するからであり、表現の自由の名のもとに政治家の言論を封殺しようとすることは背理である。(いなだ ともみ)
http://sankei.jp.msn.com/life/trend/080409/trd0804090413003-n1.htm
衆議院議員 稲田朋美 : 「 お知らせ」
http://www.inada-tomomi.com/diarypro/diary.cgi?no=79
唐沢俊一ホームページ :: 日記 :: 2008年 :: 02月 :: 26日(火曜日)
松竹試写室でドキュメンタリー映画『靖国YASUKUNI』試写鑑賞。
10分前に到着したが試写室はほぼ満席。
アルゴのHさんのお誘いであった。
http://www.yasukuni-movie.com/
監督は中国人の李纓(44)。
中国人の撮った靖国像だから、もっと諸悪の根源として
徹底追及の視点で描いているのかと思ったら、そこらへんを
“非常にうまく”回避している映画になっていた。
だからこそ、産経新聞が取材して記事にしてしまうのだろう。
http://sankei.jp.msn.com/life/education/080208/edc0802080901001-n1.htm
靖国を賛美する人と反対する人の姿を同一視線で記録する
ことにより、賛成とか反対とかという視点でなく、
今の靖国をめぐる日本人(及び諸外国人)の混乱をありのままに
描き、結論は観た人の考えにまかす、といった姿勢を基本にしている。
だから、鈴木邦男氏のように
「これは靖国へのラブレターだ!」
と絶賛する人も出る。
私のようなサブカル人間にとっては、靖国神社に終戦記念日に
わらわらと集うコスプレ集団の姿をこれだけたくさん記録したという
だけで貴重なフィルムである、と絶賛したくなる。
しかし、その作りに、マイケル・ムーアのドキュメンタリーに
相通じるウサン臭さもビシビシ感じる。
映画は、基本的に終戦記念日の靖国神社風景と、
靖国刀(昭和8年から終戦まで、靖国神社境内に作られた作業場で
作刀され、陸軍将校に供給されていた刀)の最後の作り手である
90歳の老人の作刀風景を交互に記録している。
老人にとっては、靖国刀の作刀は自分の青春であり、
人生そのものであった。
当然、監督も、その刀の素晴らしさをたたえ、老人は、彼が
そういう趣旨で自分の記録を撮ってくれている、と信じている。
だからこそ、寡黙ではあれ、つい、監督の誘導尋問で
「私は小泉さんと同じく、日本人は靖国に詣るべきだと思うとります」
という言葉を吐き、かつ、
「休みにはどんな音楽を聴くんですか」
という問に、老人が(“やすみ”と“やすくに”を聞き間違え)
「靖国の音楽?」
と、音楽ではないが昭和天皇の肉声を記録したテープを流す場面を撮り、
そして老刀工の、たぶん人生最後に鍛えた刀の映像と、
百人切りを報ずる記事や南京での虐殺場面の写真を並べて映す。
この老人は、自分の仕事をこのように編集されることを知らないはず
である。彼がまだ存命なのかどうか知らないが、完成された映画を
観たらどう感じたか。
そこが非常にひっかかる映画だった。
とはいえ、そこらの作為は観ていてすぐにわかるので、
われわれはただ、日本人も実はよく知らない、靖国神社を
めぐるさまざまな人々の思惑を記録した作品、としてこれを
見ておくべきなのかもしれない。
アメリカ人の靖国参拝賛成者というヘンな外人とか、
靖国参拝促進運動反対を叫んで参列者にボコにされて鼻血を出しながら
「小泉首相の靖国参拝は犯罪です! その犯罪に比べれば、
私への暴力など、なんの問題でもないのです」
と、妙に芝居がかって叫び続ける青年、その青年の態度に憤慨し、
彼を中国人と間違えて、
「中国へ帰れ!」
という言葉を際限なく(興奮のあまり止まらなくなってしまっている)
浴びせかけるおじさんなど、日本人もアジア人も、なぜか冷静で
いられなくなるパワーを持つ場所としての靖国をよく捉え得ている、と
言っていいかもしれない。
後味の決していい映画ではないが、しかしどう反応するにしろ
われわれに何か答えを求める映画ではあった。
http://www.tobunken.com/diary/diary20080226170615.html