
27日、キャンプデービッドで共同記者会見を終え、握手する安倍首相(左)とブッシュ米大統領=AP
【ワシントン佐藤千矢子】米国のブッシュ大統領は27日午前(日本時間同日深夜)、ワシントン郊外の米大統領山荘キャンプデービッドで行われた安倍晋三首相との首脳会談で、北朝鮮に対するテロ支援国家指定の解除問題に関し、「拉致問題を考慮に入れる」と述べた。首相が、テロ支援国家指定解除に当たっては拉致問題を考慮するよう求めたのに答えた。
大統領は、拉致問題について「変わらぬ支持を確約する」と表明。「拉致問題への強い感情が弱まるものであってはならない」と強調した。
北朝鮮の核問題をめぐる6カ国協議が2月にまとめた合意文書には、北朝鮮の核廃棄に向けた行動への「見返り」として、米国が北朝鮮に対するテロ支援国家指定解除に向け「作業を開始する」ことが盛り込まれていた。
このほか、首相はアジアの安全保障問題に関連し、日米にオーストラリアを加えた3国間での連携強化や、インドとの対話促進の必要性を指摘し、大統領も前向きの姿勢を示した。米国のイラク政策への支持を伝え、イラク復興支援特別措置法を2年延長する方針を説明した。在日米軍再編にからむ沖縄の普天間飛行場(宜野湾市)のキャンプ・シュワブ沿岸部(名護市)への移設については「(日米の)合意通り実施する」と約束した。
地球温暖化対策について首相は、京都議定書で定められていない2013年以降の対応に関し「中国、インドなどすべての主要な温室効果ガス排出国が参加する実効ある国際的枠組みが必要」と指摘、既に中国の温家宝首相に同様の考えを伝えたことを明らかにした。
毎日新聞 2007年4月28日 12時26分
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/photojournal/news/20070428k0000e010065000c.html
米大統領夫妻、安倍首相夫妻を異例の出迎え

【ワシントン=松永宏朗】26日夜(日本時間27日午前)の夕食会に先立ち、ブッシュ大統領夫妻が、宿泊先の迎賓館「ブレアハウス」まで安倍首相夫妻を迎えに行く一幕があった。
出迎えを受け、首相は大統領と、昭恵夫人はローラ・ブッシュ夫人と談笑しながら、ホワイトハウスの玄関まで数分間の距離をゆっくりと歩いた。この間、ホワイトハウス前の道路は封鎖された。
大統領自身の出迎えは「極めて異例の歓待」(外務省)で、日米両首脳のきずなを内外にアピールした。
その後の夕食会では、カモ料理のほか、かにのゆずソース、水菜煮、大根サラダなど、日本を意識したメニューが振る舞われた。米上院議員からは米国産牛肉への日本の懸念を払しょくするため、ステーキをメニューに加えるよう求める声が出ていたが、“陳情”は聞き入れられなかった。
(2007年4月27日11時37分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20070427ia01.htm
ブッシュ大統領が昭恵夫人を絶賛
「美しい奥さまを連れてきてくれた。昭恵夫人の思いやりと知性に強い印象を受けた」。日米首脳会談後の27日午前(日本時間28日未明)の共同記者会見で、ブッシュ大統領が安倍晋三首相の昭恵夫人を絶賛。首相も「ジョージ」と大統領のファースト・ネームを連発するなど、親密な関係をアピールしてみせた。
大統領は「私の妻は新しい友人ができたと感じている。私も同じ考えだ」と述べ、独身だった小泉純一郎前首相とは異なる“新時代”の到来を歓迎。また「私の牧場に来てほしい。私が“天国”と呼ぶところに連れて行きたい」と、米テキサス州クロフォード牧場の私邸に招く意向も示した。
当初、表情が硬かった首相も大統領のもてなしぶりに意を強くしたのか、記者会見の終盤では「(北朝鮮問題の)理解と方向性は、私とジョージの間で完全に一致した」などと、うち解けた雰囲気を演出した。(共同)
(2007/04/28 12:08)
http://www.sankei.co.jp/seiji/shusho/070428/shs070428001.htm
米大統領、めぐみさんの写真「執務室に置いてある」
【ワシントン=松永宏朗】「拉致問題に対する私の強い感情が薄れることはない」??。
ブッシュ米大統領は27日昼(日本時間28日未明)の安倍首相との共同記者会見で、昨年4月に拉致被害者・横田めぐみさんの母、早紀江さんと面会した時の衝撃を首相と語り合ったことを明らかにし、拉致問題解決に向け、協力を続ける考えを強調した。
大統領は早紀江さんとの面会について「胸が張り裂けそうだった。娘さんへの感情は時間を経ても薄れず、悲しみは真実のものだった。娘さんの写真は私の執務室に置いてある。横田さんのホワイトハウス訪問は、拉致問題に人間的な側面を与えた。決して彼女の訪問を忘れない」と感情を込めて説明した。
安倍首相は傍らで「(大統領から)変わらぬ支持の確約をいただいた」と感慨深げだった。
(2007年4月28日1時58分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20070427ia27.htm
集団的自衛権有識者会議の発足、米大統領に伝える
【ワシントン=松永宏朗】安倍首相は27日午前(日本時間同日深夜)の日米首脳会談で、集団的自衛権に関する個別事例を研究する有識者会議を発足させたことをブッシュ大統領に伝えた。
日米安全保障体制を可能な限り双務的なものとし、日米同盟を強化させたいとの首相の決意を示したものとみられる。
(2007年4月28日1時54分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20070427ia26.htm
「首相謝罪受け入れる」 慰安婦問題で米大統領
07:47
【ワシントン=阿比留瑠比】安倍晋三首相はブッシュ大統領との会談で、慰安婦問題について「慰安婦の方々にとって非常に困難な状況の中、辛酸をなめられたことに対し、人間として首相として心から同情している。そういう状況に置かれたことに申し訳ない思いだ」と謝罪した。
さらに「20世紀は人権侵害の多い世紀であり、日本も無関係ではなかった。21世紀が人権侵害のない、より良い世紀になるよう日本としても大きな貢献をしたい」と述べた。
これに対しブッシュ大統領は「首相の謝罪を受け入れる。大変思いやりのある率直な声明だ。過去からの教訓を得て国を導くのがわれわれの仕事だ」と応じ、理解を示した。
首相の発言は、日本政府への非難決議案が米下院で審議され、26日にホワイトハウス前で抗議デモが行われたことなども踏まえ、問題の沈静化を図ったものだ。
これに先立ち首相は26日午前(日本時間27日未明)、米連邦議会で上下両院幹部ら11人と会談。 首相は「せっかくの機会なのでひと言、念のために申し上げたい」と自ら慰安婦問題を切り出し、「私の真意や発言が正しく伝わっていない」と指摘。ブッシュ大統領との会談と同様の言葉を伝え、理解を求めた。
会談には民主党のペロシ下院議長、ラントス下院外交委員長、日系のダニエル・イノウエ上院議員、共和党のベイナー下院院内総務らが出席。
イノウエ上院議員は「残念なのは慰安婦問題をめぐる米国内の動きだ。これまで7人の首相が謝罪をしているのにもかかわらず、こういうことが今後も続くのかと思うと、疑問を感じる」と、対日非難決議の動きに懸念を示した。他の議員からは慰安婦問題への言及はなかった。
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/politics/49613/
日米首脳、対北朝鮮牽制で協調 慰安婦で首相謝罪
2007年04月28日01時23分
訪米中の安倍首相は27日午前(日本時間27日夜)、ワシントン近郊のキャンプデービッドでブッシュ大統領と会談した。拉致を含む北朝鮮問題について、両国が強い姿勢で臨むことで一致。両首脳は北朝鮮が6者協議における核廃棄に関する合意の履行を遅らせた場合、追加の制裁措置を行う可能性を示唆し、北朝鮮を牽制(けんせい)した。従軍慰安婦問題について安倍首相は「心から申し訳ない」と述べ、大統領は謝罪を受け入れた。

首相と大統領との首脳会談は昨年11月のベトナム・ハノイ以来2回目で、約1時間半にわたって行われた。
会談では多くの時間が北朝鮮問題に関する意見交換に割かれた。会談後の共同記者会見で大統領は、2月の6者協議で合意した北朝鮮の核施設の閉鎖・封印について、「北朝鮮が合意を履行しない場合、さらに制裁措置を行う用意がある。我々の忍耐力には限界がある」と述べ、北朝鮮政策を軟化させたとの指摘を否定した。
金融制裁解除などで北朝鮮に歩み寄っていた米国だが、ブッシュ大統領が今回、強い姿勢を示したことで、6者協議での北朝鮮の今後の対応が焦点になる。
また、拉致問題について、首相は「大統領は重要性を理解している。拉致問題の解決への日本政府に対する変わらぬ支持を確約してもらった」と述べ、今後も日米が協力しながら北朝鮮に働きかけていく考えを示した。
当初、議題にはしない予定だった従軍慰安婦問題について、首相は「人間として首相として心から同情し申し訳ない思いだ。21世紀を人権侵害のない世紀にするため努力する」と説明。大統領は「河野官房長官談話と米国内における首相の発言は、ともに極めて率直で心からのものだ」と評価した。
また両首脳は会談で、共通の価値観と利益に基づく日米同盟をさらに発展させることで合意。大統領は日米同盟について「同盟関係がこれほど強かったことはない。我々が緊密に連携することが国民の利益だ」と述べ、首相も「今回の訪米の最大の目的はブッシュ大統領との間でかけがえのない日米同盟を確立することだ」と応じた。また首相は「安倍内閣の使命として、戦後レジーム(体制)からの脱却を目指すと説明した」と述べたうえで、集団的自衛権を研究する懇談会を設置したことを説明した。
また、首相はイラク復興に関する大統領の「力強い決意を評価し、支持する」と述べ、イラク安定化に向けた米国の姿勢を改めて支持。イラク復興支援特措法の延長法案を国会に提出していることを伝えた。大統領はイラクとアフガニスタンでの日本の支援に感謝を表明した。
http://www.asahi.com/politics/update/0428/TKY200704270405.html
日米首脳会談:共同記者会見=要旨
日米首脳の共同記者会見要旨は次の通り。
<冒頭発言>
ブッシュ米大統領 日米同盟はこれまで以上に強く、今後も維持することが利益になる。北朝鮮問題の義務の履行についても話し合った。我々の忍耐は永久には続かない。イラク支援で日本が支えてくれていることに感謝している。貿易は複雑な問題だが、米国の牛肉を日本の国民に食べてもらいたい。
安倍晋三首相 今回の訪米の最大の目的はブッシュ大統領とのかけがえのない同盟を確認し、ゆるぎない同盟として強化することだ。米国のイラク復興を成し遂げる決意をブッシュ大統領が述べたが、日本は米国の努力を理解し支持する。
<北朝鮮問題>
大統領 この問題を解決するのは外交を通してだ。最近、北朝鮮に(核施設の停止という)約束を守らせるのに問題があった。安倍首相が北朝鮮に明確なメッセージを送り続けていることに感謝する。北朝鮮は世界に反抗し続けている。我々はパートナーと協力しているが、忍耐力は無限ではない。北朝鮮には正しい選択をする時間がある。
首相 北朝鮮問題については時間をかけて話をした。6カ国協議で核兵器、核計画の完全な廃棄を実現させる事で、安定した朝鮮半島を実現するため一致協力する。拉致問題については大統領から昨年会った横田(早紀江)さんについて話があった。横田さんからも出発前に「最も感動したのは大統領と会ったことだ」と言われたことを伝えた。大統領から拉致問題の解決を支持するとの表明があった。
<憲法改正・集団的自衛権行使>
首相 安倍内閣の使命として戦後レジームからの脱却を目指す考えを説明した。その一環として、日本をめぐる安全保障の環境が変化する中、訪米の直前に(集団的自衛権について)、時代に適合した法的基盤を再構築するための有識者懇談会を発足させたことを説明した。
<環境問題>
首相 気候変動は重要な進展があり、共同声明をまとめることができた。日米両国が温室効果ガスの大気中の安定化という、ともに検討し対話することを首脳レベルで合意したことは解決のために重要なことだと認識している。今後、ともにアジア、国際社会の諸課題に連携していくことで合意をした。
<従軍慰安婦問題>
首相 慰安婦の方々が非常に困難な状況で辛酸をなめられたことに対し人間として首相として心から同情し、申し訳ない思いだ。20世紀は人権侵害の時代だった。21世紀を人権侵害のない素晴らしい世紀にするため、日本が貢献したいと大統領に話した。
大統領 世界の歴史において残念な一章だ。首相の謝罪を受け入れる。思いやりのある声明で、心からの言葉だった。考えを正直に話してくれた。率直さを評価する。我々の仕事は過去から教訓を得ることであり、国を前に導くことだ。首相はそれを非常に有能なやり方でやっている。
毎日新聞 2007年4月28日 1時36分
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/feature/news/20070428k0000m010164000c.html
安倍首相の謝罪「あいまい」と一蹴=慰安婦決議案の米下院ホンダ議員
【ワシントン26日時事】第二次大戦中の従軍慰安婦問題で日本への謝罪要求決議案を米議会に提出したマイク・ホンダ下院議員(民主)は26日、安倍首相の訪米と重なる形で開催された在米従軍慰安婦支援団体「従軍慰安婦問題のためのワシントン連合」年次総会に出席した。ホンダ議員は、安倍首相が繰り返し表明している謝罪はなお不十分との立場を表明、謝罪要求決議案の採択に向けて今後も努力する方針を示した。
ホンダ議員は総会冒頭、記者団との質疑応答を行い、「安倍首相は個人的な謝罪の意を表したが、被害者にとってはあいまいな謝罪だ」と一蹴(いっしゅう)。その上で、「個人としてではなく、公式な謝罪でなければならない」と述べ、日本政府に対し、より踏み込んだ形で謝罪の言葉を重ねるよう要求した。
これに先立ち、安倍首相は米議会指導者と会談し、元慰安婦に対し、「個人として、首相として、申し訳ないという気持ちでいっぱいだ」と公私にわたる立場で謝罪を表明したが、ホンダ議員はこれを事実上無視、今後も謝罪要求決議案採択に向けて多数派工作を展開していく構えを明らかにした。
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2007042700230
米議員たちが慰安婦問題以外に語ったこと
それでは、その米議員との会談で、そんなに慰安婦問題が焦点になったかというと、まったくそんなことはありません。むしろ逆で、ダニエル・イノウエ上院議員が「一つ残念なのは慰安婦問題をめぐる米国内の動きであり、これまで7人の日本の総理が謝罪しているにもかかわらず、こういうことが今後もずっと続くのかと思うと疑問に感じる」と米側の反応を批判しただけです。その場にいた人によると、イノウエ氏がこういうと、出席議員らはシーンと静まりかえったそうでした。
で、本日は他の議員たちが安倍首相とこのほか何を話したかを、ちょっとしか把握できていませんが紹介したいと思います。なお、この場にはあのマイク・ホンダ下院議員はいませんでした。
・マツイ下院議員(民主) 「外交面における日米の連携を誇りに思う。日米関係は幅広く文化、芸術、ファッション、スポーツにおいても濃密になっていることは大変喜ばしい」
・ペローシ下院議長(民主) 「日本が地球温暖化問題に関し、中国やインドとの協力を行うためのイニシアチブを発揮していることに敬意を表したい。上下両院の指導部が超党派で一堂に会して他国の首相に会うのは、非常に稀なことだ。これは、安倍首相に対する敬意の表れであり、また日米関係をらに強化したいという強い思いの表れだと思う」
・ラントス下院外交委員長(民主) 「先日、国連事務総長に会い、日本の常任理事国入りを実現すべく支援してほしいと要請した。自分を含め、議会としても日本の安保理常任理事国入りを支持しており、また自分は、日本が経済や開発援助の分野で国際社会において素晴らしい役割を果たしていることに加え、安全保障面においても日本という大国にふさわしい役割を果たすべきであり、そのために憲法を改正しようとする安倍首相の方針を強く支持している」
http://abirur.iza.ne.jp/blog/entry/160407/
2007/05/05-00:33 共同提案者が100人突破=慰安婦決議案、月内採択濃厚に-米下院
【ワシントン4日時事】米下院で審議されている従軍慰安婦問題の対日謝罪要求決議案の共同提案者が4日までに、100人を突破した。この問題で安倍晋三首相は先月末の訪米時に元慰安婦へのおわびを表明したが、決議推進派は「謝罪は不十分」との認識を変えておらず、月内にも採択されることが濃厚となった。 下院事務局の公式集計では、共同提案者は2日現在で102人。複数の議会関係筋によると、これ以外に6人が賛同の意思を表明しており、計108人に上る見通し。これは下院の総数435人の4分の1に相当する。下院では慰安婦問題を「深刻な人権侵害」ととらえる議員が多く、本会議で投票に付されれば可決される公算が大きい。
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2007050400554
【ワシントン佐藤千矢子】米国のブッシュ大統領は27日午前(日本時間同日深夜)、ワシントン郊外の米大統領山荘キャンプデービッドで行われた安倍晋三首相との首脳会談で、北朝鮮に対するテロ支援国家指定の解除問題に関し、「拉致問題を考慮に入れる」と述べた。首相が、テロ支援国家指定解除に当たっては拉致問題を考慮するよう求めたのに答えた。
大統領は、拉致問題について「変わらぬ支持を確約する」と表明。「拉致問題への強い感情が弱まるものであってはならない」と強調した。
北朝鮮の核問題をめぐる6カ国協議が2月にまとめた合意文書には、北朝鮮の核廃棄に向けた行動への「見返り」として、米国が北朝鮮に対するテロ支援国家指定解除に向け「作業を開始する」ことが盛り込まれていた。
このほか、首相はアジアの安全保障問題に関連し、日米にオーストラリアを加えた3国間での連携強化や、インドとの対話促進の必要性を指摘し、大統領も前向きの姿勢を示した。米国のイラク政策への支持を伝え、イラク復興支援特別措置法を2年延長する方針を説明した。在日米軍再編にからむ沖縄の普天間飛行場(宜野湾市)のキャンプ・シュワブ沿岸部(名護市)への移設については「(日米の)合意通り実施する」と約束した。
地球温暖化対策について首相は、京都議定書で定められていない2013年以降の対応に関し「中国、インドなどすべての主要な温室効果ガス排出国が参加する実効ある国際的枠組みが必要」と指摘、既に中国の温家宝首相に同様の考えを伝えたことを明らかにした。
毎日新聞 2007年4月28日 12時26分
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/photojournal/news/20070428k0000e010065000c.html
米大統領夫妻、安倍首相夫妻を異例の出迎え

【ワシントン=松永宏朗】26日夜(日本時間27日午前)の夕食会に先立ち、ブッシュ大統領夫妻が、宿泊先の迎賓館「ブレアハウス」まで安倍首相夫妻を迎えに行く一幕があった。
出迎えを受け、首相は大統領と、昭恵夫人はローラ・ブッシュ夫人と談笑しながら、ホワイトハウスの玄関まで数分間の距離をゆっくりと歩いた。この間、ホワイトハウス前の道路は封鎖された。
大統領自身の出迎えは「極めて異例の歓待」(外務省)で、日米両首脳のきずなを内外にアピールした。
その後の夕食会では、カモ料理のほか、かにのゆずソース、水菜煮、大根サラダなど、日本を意識したメニューが振る舞われた。米上院議員からは米国産牛肉への日本の懸念を払しょくするため、ステーキをメニューに加えるよう求める声が出ていたが、“陳情”は聞き入れられなかった。
(2007年4月27日11時37分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20070427ia01.htm
ブッシュ大統領が昭恵夫人を絶賛
「美しい奥さまを連れてきてくれた。昭恵夫人の思いやりと知性に強い印象を受けた」。日米首脳会談後の27日午前(日本時間28日未明)の共同記者会見で、ブッシュ大統領が安倍晋三首相の昭恵夫人を絶賛。首相も「ジョージ」と大統領のファースト・ネームを連発するなど、親密な関係をアピールしてみせた。
大統領は「私の妻は新しい友人ができたと感じている。私も同じ考えだ」と述べ、独身だった小泉純一郎前首相とは異なる“新時代”の到来を歓迎。また「私の牧場に来てほしい。私が“天国”と呼ぶところに連れて行きたい」と、米テキサス州クロフォード牧場の私邸に招く意向も示した。
当初、表情が硬かった首相も大統領のもてなしぶりに意を強くしたのか、記者会見の終盤では「(北朝鮮問題の)理解と方向性は、私とジョージの間で完全に一致した」などと、うち解けた雰囲気を演出した。(共同)
(2007/04/28 12:08)
http://www.sankei.co.jp/seiji/shusho/070428/shs070428001.htm
米大統領、めぐみさんの写真「執務室に置いてある」
【ワシントン=松永宏朗】「拉致問題に対する私の強い感情が薄れることはない」??。
ブッシュ米大統領は27日昼(日本時間28日未明)の安倍首相との共同記者会見で、昨年4月に拉致被害者・横田めぐみさんの母、早紀江さんと面会した時の衝撃を首相と語り合ったことを明らかにし、拉致問題解決に向け、協力を続ける考えを強調した。
大統領は早紀江さんとの面会について「胸が張り裂けそうだった。娘さんへの感情は時間を経ても薄れず、悲しみは真実のものだった。娘さんの写真は私の執務室に置いてある。横田さんのホワイトハウス訪問は、拉致問題に人間的な側面を与えた。決して彼女の訪問を忘れない」と感情を込めて説明した。
安倍首相は傍らで「(大統領から)変わらぬ支持の確約をいただいた」と感慨深げだった。
(2007年4月28日1時58分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20070427ia27.htm
集団的自衛権有識者会議の発足、米大統領に伝える
【ワシントン=松永宏朗】安倍首相は27日午前(日本時間同日深夜)の日米首脳会談で、集団的自衛権に関する個別事例を研究する有識者会議を発足させたことをブッシュ大統領に伝えた。
日米安全保障体制を可能な限り双務的なものとし、日米同盟を強化させたいとの首相の決意を示したものとみられる。
(2007年4月28日1時54分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20070427ia26.htm
「首相謝罪受け入れる」 慰安婦問題で米大統領
07:47
【ワシントン=阿比留瑠比】安倍晋三首相はブッシュ大統領との会談で、慰安婦問題について「慰安婦の方々にとって非常に困難な状況の中、辛酸をなめられたことに対し、人間として首相として心から同情している。そういう状況に置かれたことに申し訳ない思いだ」と謝罪した。
さらに「20世紀は人権侵害の多い世紀であり、日本も無関係ではなかった。21世紀が人権侵害のない、より良い世紀になるよう日本としても大きな貢献をしたい」と述べた。
これに対しブッシュ大統領は「首相の謝罪を受け入れる。大変思いやりのある率直な声明だ。過去からの教訓を得て国を導くのがわれわれの仕事だ」と応じ、理解を示した。
首相の発言は、日本政府への非難決議案が米下院で審議され、26日にホワイトハウス前で抗議デモが行われたことなども踏まえ、問題の沈静化を図ったものだ。
これに先立ち首相は26日午前(日本時間27日未明)、米連邦議会で上下両院幹部ら11人と会談。 首相は「せっかくの機会なのでひと言、念のために申し上げたい」と自ら慰安婦問題を切り出し、「私の真意や発言が正しく伝わっていない」と指摘。ブッシュ大統領との会談と同様の言葉を伝え、理解を求めた。
会談には民主党のペロシ下院議長、ラントス下院外交委員長、日系のダニエル・イノウエ上院議員、共和党のベイナー下院院内総務らが出席。
イノウエ上院議員は「残念なのは慰安婦問題をめぐる米国内の動きだ。これまで7人の首相が謝罪をしているのにもかかわらず、こういうことが今後も続くのかと思うと、疑問を感じる」と、対日非難決議の動きに懸念を示した。他の議員からは慰安婦問題への言及はなかった。
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/politics/49613/
日米首脳、対北朝鮮牽制で協調 慰安婦で首相謝罪
2007年04月28日01時23分
訪米中の安倍首相は27日午前(日本時間27日夜)、ワシントン近郊のキャンプデービッドでブッシュ大統領と会談した。拉致を含む北朝鮮問題について、両国が強い姿勢で臨むことで一致。両首脳は北朝鮮が6者協議における核廃棄に関する合意の履行を遅らせた場合、追加の制裁措置を行う可能性を示唆し、北朝鮮を牽制(けんせい)した。従軍慰安婦問題について安倍首相は「心から申し訳ない」と述べ、大統領は謝罪を受け入れた。

首相と大統領との首脳会談は昨年11月のベトナム・ハノイ以来2回目で、約1時間半にわたって行われた。
会談では多くの時間が北朝鮮問題に関する意見交換に割かれた。会談後の共同記者会見で大統領は、2月の6者協議で合意した北朝鮮の核施設の閉鎖・封印について、「北朝鮮が合意を履行しない場合、さらに制裁措置を行う用意がある。我々の忍耐力には限界がある」と述べ、北朝鮮政策を軟化させたとの指摘を否定した。
金融制裁解除などで北朝鮮に歩み寄っていた米国だが、ブッシュ大統領が今回、強い姿勢を示したことで、6者協議での北朝鮮の今後の対応が焦点になる。
また、拉致問題について、首相は「大統領は重要性を理解している。拉致問題の解決への日本政府に対する変わらぬ支持を確約してもらった」と述べ、今後も日米が協力しながら北朝鮮に働きかけていく考えを示した。
当初、議題にはしない予定だった従軍慰安婦問題について、首相は「人間として首相として心から同情し申し訳ない思いだ。21世紀を人権侵害のない世紀にするため努力する」と説明。大統領は「河野官房長官談話と米国内における首相の発言は、ともに極めて率直で心からのものだ」と評価した。
また両首脳は会談で、共通の価値観と利益に基づく日米同盟をさらに発展させることで合意。大統領は日米同盟について「同盟関係がこれほど強かったことはない。我々が緊密に連携することが国民の利益だ」と述べ、首相も「今回の訪米の最大の目的はブッシュ大統領との間でかけがえのない日米同盟を確立することだ」と応じた。また首相は「安倍内閣の使命として、戦後レジーム(体制)からの脱却を目指すと説明した」と述べたうえで、集団的自衛権を研究する懇談会を設置したことを説明した。
また、首相はイラク復興に関する大統領の「力強い決意を評価し、支持する」と述べ、イラク安定化に向けた米国の姿勢を改めて支持。イラク復興支援特措法の延長法案を国会に提出していることを伝えた。大統領はイラクとアフガニスタンでの日本の支援に感謝を表明した。
http://www.asahi.com/politics/update/0428/TKY200704270405.html
日米首脳会談:共同記者会見=要旨
日米首脳の共同記者会見要旨は次の通り。
<冒頭発言>
ブッシュ米大統領 日米同盟はこれまで以上に強く、今後も維持することが利益になる。北朝鮮問題の義務の履行についても話し合った。我々の忍耐は永久には続かない。イラク支援で日本が支えてくれていることに感謝している。貿易は複雑な問題だが、米国の牛肉を日本の国民に食べてもらいたい。
安倍晋三首相 今回の訪米の最大の目的はブッシュ大統領とのかけがえのない同盟を確認し、ゆるぎない同盟として強化することだ。米国のイラク復興を成し遂げる決意をブッシュ大統領が述べたが、日本は米国の努力を理解し支持する。
<北朝鮮問題>
大統領 この問題を解決するのは外交を通してだ。最近、北朝鮮に(核施設の停止という)約束を守らせるのに問題があった。安倍首相が北朝鮮に明確なメッセージを送り続けていることに感謝する。北朝鮮は世界に反抗し続けている。我々はパートナーと協力しているが、忍耐力は無限ではない。北朝鮮には正しい選択をする時間がある。
首相 北朝鮮問題については時間をかけて話をした。6カ国協議で核兵器、核計画の完全な廃棄を実現させる事で、安定した朝鮮半島を実現するため一致協力する。拉致問題については大統領から昨年会った横田(早紀江)さんについて話があった。横田さんからも出発前に「最も感動したのは大統領と会ったことだ」と言われたことを伝えた。大統領から拉致問題の解決を支持するとの表明があった。
<憲法改正・集団的自衛権行使>
首相 安倍内閣の使命として戦後レジームからの脱却を目指す考えを説明した。その一環として、日本をめぐる安全保障の環境が変化する中、訪米の直前に(集団的自衛権について)、時代に適合した法的基盤を再構築するための有識者懇談会を発足させたことを説明した。
<環境問題>
首相 気候変動は重要な進展があり、共同声明をまとめることができた。日米両国が温室効果ガスの大気中の安定化という、ともに検討し対話することを首脳レベルで合意したことは解決のために重要なことだと認識している。今後、ともにアジア、国際社会の諸課題に連携していくことで合意をした。
<従軍慰安婦問題>
首相 慰安婦の方々が非常に困難な状況で辛酸をなめられたことに対し人間として首相として心から同情し、申し訳ない思いだ。20世紀は人権侵害の時代だった。21世紀を人権侵害のない素晴らしい世紀にするため、日本が貢献したいと大統領に話した。
大統領 世界の歴史において残念な一章だ。首相の謝罪を受け入れる。思いやりのある声明で、心からの言葉だった。考えを正直に話してくれた。率直さを評価する。我々の仕事は過去から教訓を得ることであり、国を前に導くことだ。首相はそれを非常に有能なやり方でやっている。
毎日新聞 2007年4月28日 1時36分
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/feature/news/20070428k0000m010164000c.html
安倍首相の謝罪「あいまい」と一蹴=慰安婦決議案の米下院ホンダ議員
【ワシントン26日時事】第二次大戦中の従軍慰安婦問題で日本への謝罪要求決議案を米議会に提出したマイク・ホンダ下院議員(民主)は26日、安倍首相の訪米と重なる形で開催された在米従軍慰安婦支援団体「従軍慰安婦問題のためのワシントン連合」年次総会に出席した。ホンダ議員は、安倍首相が繰り返し表明している謝罪はなお不十分との立場を表明、謝罪要求決議案の採択に向けて今後も努力する方針を示した。
ホンダ議員は総会冒頭、記者団との質疑応答を行い、「安倍首相は個人的な謝罪の意を表したが、被害者にとってはあいまいな謝罪だ」と一蹴(いっしゅう)。その上で、「個人としてではなく、公式な謝罪でなければならない」と述べ、日本政府に対し、より踏み込んだ形で謝罪の言葉を重ねるよう要求した。
これに先立ち、安倍首相は米議会指導者と会談し、元慰安婦に対し、「個人として、首相として、申し訳ないという気持ちでいっぱいだ」と公私にわたる立場で謝罪を表明したが、ホンダ議員はこれを事実上無視、今後も謝罪要求決議案採択に向けて多数派工作を展開していく構えを明らかにした。
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2007042700230
米議員たちが慰安婦問題以外に語ったこと
それでは、その米議員との会談で、そんなに慰安婦問題が焦点になったかというと、まったくそんなことはありません。むしろ逆で、ダニエル・イノウエ上院議員が「一つ残念なのは慰安婦問題をめぐる米国内の動きであり、これまで7人の日本の総理が謝罪しているにもかかわらず、こういうことが今後もずっと続くのかと思うと疑問に感じる」と米側の反応を批判しただけです。その場にいた人によると、イノウエ氏がこういうと、出席議員らはシーンと静まりかえったそうでした。
で、本日は他の議員たちが安倍首相とこのほか何を話したかを、ちょっとしか把握できていませんが紹介したいと思います。なお、この場にはあのマイク・ホンダ下院議員はいませんでした。
・マツイ下院議員(民主) 「外交面における日米の連携を誇りに思う。日米関係は幅広く文化、芸術、ファッション、スポーツにおいても濃密になっていることは大変喜ばしい」
・ペローシ下院議長(民主) 「日本が地球温暖化問題に関し、中国やインドとの協力を行うためのイニシアチブを発揮していることに敬意を表したい。上下両院の指導部が超党派で一堂に会して他国の首相に会うのは、非常に稀なことだ。これは、安倍首相に対する敬意の表れであり、また日米関係をらに強化したいという強い思いの表れだと思う」
・ラントス下院外交委員長(民主) 「先日、国連事務総長に会い、日本の常任理事国入りを実現すべく支援してほしいと要請した。自分を含め、議会としても日本の安保理常任理事国入りを支持しており、また自分は、日本が経済や開発援助の分野で国際社会において素晴らしい役割を果たしていることに加え、安全保障面においても日本という大国にふさわしい役割を果たすべきであり、そのために憲法を改正しようとする安倍首相の方針を強く支持している」
http://abirur.iza.ne.jp/blog/entry/160407/
2007/05/05-00:33 共同提案者が100人突破=慰安婦決議案、月内採択濃厚に-米下院
【ワシントン4日時事】米下院で審議されている従軍慰安婦問題の対日謝罪要求決議案の共同提案者が4日までに、100人を突破した。この問題で安倍晋三首相は先月末の訪米時に元慰安婦へのおわびを表明したが、決議推進派は「謝罪は不十分」との認識を変えておらず、月内にも採択されることが濃厚となった。 下院事務局の公式集計では、共同提案者は2日現在で102人。複数の議会関係筋によると、これ以外に6人が賛同の意思を表明しており、計108人に上る見通し。これは下院の総数435人の4分の1に相当する。下院では慰安婦問題を「深刻な人権侵害」ととらえる議員が多く、本会議で投票に付されれば可決される公算が大きい。
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2007050400554