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夢とうつつと存在と時間

theatregoerの日常と非日常

戦争わんだー 2007 8 29

2007-09-29 23:05:45 | 演劇
北千住にあるシアター1010で観てきました。
私には珍しくダンスもの。
最初はずばり「戦争」って感じのダンスから始まるんだけど、
その後漫才がちょっとあって、
戦争わんだーじゃなくて「sense of wonder」が公演名だとかなんとか…。
日常を切り取ったステージが続く。
戦争シーンは「メタルマクベス」に影響されてる!?って思った。

おー、これは!って思うのもあれば、退屈なダンスもあった。
全体を貫く一本があれば納得できるんだけど、
それぞれがバラバラのテーマに思えてしまって残念。

森山未來はフード付きのだぼだぼ服が好きなのかな。

ここからの距離 2007 8 17

2007-09-29 22:58:07 | 演劇
tptの公演。
暴力的な衝動をどうしていいのかわからないティーンエイジャーのお話。
ラスト、主人公の彼女が妊娠した子どもをおろすために、
体を売って、その相手にお腹を殴らせるとい衝撃の事実がわかるわけだけど、
台詞だけでもぞっとした。

主人公、友達、彼女のティーンエイジャー役には
ほとんどすべての台詞の後に「どうでもいいけど」ってついていたけど、
かなり違和感だった。
「Who cares?」とか台詞についてたんだろうか。
その頃の若者がよく使ってたことばなんだろうけど、わざわざ日本語にすると変な気がした。

出演もしてた千葉さんの演出はなかなかオシャレ。
象徴的な暗喩とかじゃなくて、ストレートな感じ。


ニール・ラビュート 作
千葉哲也 演出

Wicked  劇団四季 2007 8 5

2007-09-02 23:50:32 | 演劇
トニー賞の放送を見てから、ずっと観たかった「Wicked」。
O嬢がNYに行く時も「絶対観るように」と勧めましたが、
ようやく私も観ることができてうれしいです。
でも四季だからちょっとさっぱりし(淡白)すぎるんじゃないかっていう心配もありましたが
結構笑わせて&泣かせてもらい、満足です。


「オズの魔法使い」のドロシーのストーリーの裏話を描いた小説を原作としているので、
おとぎ話のようなキャラクターと舞台セットです。
エルファバとグリンダの友情は、最初犬猿の仲だったのに
ちょっとした勘違いwで仲良しになって
お互いに成長し合える関係になったというのはミュージカルらしいストーリーです。

でも単純な勧善懲悪に終わっていません。
どちらかと言うとオズの魔法使いとかってかなりブラック。
魔法の使えないオズの魔法使いを崇めてる民衆の描き方も。
グリンダの「Popular」って歌は、
女の子同士でかわいくためにという歌だけじゃなくって、
政治家や社交的な人は、頭がいいとか知識があるからじゃなくって、
そつなく見せる術を知っていたからだって歌詞もあるわけです。
メルヘンなだけじゃないぞってところがしょっぱなから端々に感じられます。

本当は正しいはずのエルファバも外見からくる偏見と嘘や噂で
彼女の主張が認められないっていうところや、
好きな人と結婚して幸せになりたいっておもってたブロンドなグリンダが
(オズの正体やエルファバとのことなど)秘密を抱えながら責任ある立場になってしまうところも。
大人の童話ですね。

惜しむらくは、日本語歌詞が…なこと。
クリスティン・チェノウスとイディナ・メンゼルが歌う
オリジナルキャストアルバムを聞いていて、歌詞の良さがじわじわわかっていたので。
日本語歌詞は結構ダイレクトよね。
「Defying Gravity」のHAPPYという単語の使い方やDefying Gravityのダブルミーニングなど
オリジナル歌詞のひとひねりはさすがという感じです。
日本語に翻訳する時には、結構冒険してもっと意訳しちゃってもよかったんじゃないかな。


グリンダ 沼尾みゆき
エルファバ 濱田めぐみ
ネッサローズ 小粥真由美
マダム・モリブル 森以鶴美
フィエロ 李涛

ヘアスプレー 2007 7 21

2007-08-12 13:15:50 | 演劇
オ-チャードホールで上演された「ヘアスプレー」来日公演を観てきました。
なんといっても、セット&衣装がカワイイ!!
60年代アメリカのポップな色使いとデザインがかなり魅力的でした。
オープニングは、主役の女の子トレイシーがベッドで歌ってるところからなんですが、
普通に横たわってるんじゃなくて、客席からは俯瞰の位置で見てるように、ベッドが立ててあるんですw
そこで歌われる「Good Morning Baltimore」も元気が出る曲なんです。
他の曲も元気な曲ばっかり。
ダンスもかわいいし、みていてわくわく出来て、元気がもらえる楽しい作品でした。
2幕の前にちょっとしたダンスレッスンがあって、
カーテンコールでは客席も一緒に踊っちゃいました。


でもなんでいつもいじめ役の女の子ってブロンドで細くて美人って決まってるんでしょうか。
このミュージカルのいじめ役アンバーもそうなんですよね。
トレイシーもかわいいけれど、なんといっても強烈なのがトレイシーのママ。
エドナは男性が演じる役なんです。すごかった。
おデブなママと細いパパのコンビが笑える。そして二人はラブラブなのも微笑ましいです。



お土産にヘアスプレーもらっちゃいました。
ヘアスプレー会社が協賛してたんですね。

夏の夜の夢  2007 6 16

2007-08-02 20:24:26 | 演劇
新国立劇場でジョン・ケアード演出の「夏の夜の夢」を観てきました。
『レミゼラブル』の演出家として知られるジョン・ケアードですが、
最近日本での活動が目立ちますね。
この前の『ベガーズ・オペラ』だったり、ホリプロの「錦繍(きんしゅう)」だったり。
日本でも才能ある演出家の舞台が観られるのは嬉しいかぎり。
やっぱり日本人とは感覚的なものが違うんでしょうね。
特にイギリス人ならシェイクスピアなんて知ってて当たり前、
それをどのように消化&昇華させるかってレベルからの舞台作りなんでしょうから。

実はパック役のチョウソンハさんが骨折してて、
腕を包帯でつってるという異色のパック。
それをネタにされてて、
「あなたはいたずらパックじゃなくて」と妖精(神田沙也加)に言われるところを
「片腕パックじゃなくて」と言われてるし、
オーベロン(村井国夫)には「片手間にやるってのは…」ってアドリブで突っ込まれてる。
それにしても怪我してるとは思えないくらい舞台いっぱい走り回っていました。
さすがダッタン人の矢よりも早い妖精さんです。

相変わらず麻実さんは美しい。
神田沙也加はちょっと歌のシーンがあったんですが、声いいし、これから舞台俳優としてがんばってほしいです。

シェイクスピアの舞台って台詞を重要視するあまり、
台詞にふりまわされちゃうこともあるんですが、
この舞台はごちゃごちゃした台詞も気にならず、
めちゃくちゃ楽しい舞台でした。衣装もかなりラブリーでした。
残念だったのが、当初オーベロンは江守徹さんが演じるはずだったけど、
体調不良で降板しちゃったんですよね。
ケアード演出での江守徹って観てみたかったな。

キャスト
村井国夫
麻実れい
チョウソンハ
細見大輔
石母田史朗
小山萌子
宮菜穂子
神田沙也加



ウィーン版ミュージカル エリザベート コンサートバージョン 2007 5 13

2007-07-24 10:17:40 | 演劇
新宿コマ劇場でコンサートバージョンでの公演。
舞台の構造上セットが組めなかったからかな。
せっかくウィーンキャストが来日してるのに、コンサートバージョンってもったいないって
思ったけど、思った以上によかった。
コンサートっていっても、衣装着てるし、けっこう動きあるし。
ステージの中央にオーケストラがいて、その前のスペースと後ろの橋みたいなところで
キャストさんたちがけっこう演技してくれてました。
ダンスシーンが少ないので、かえって歌がじっくり聞けてよかった。
この公演のために新たに振り付けも変えられているので斬新。

「Der letzte Tanz」のラストの決めのジャンプなんか
めちゃくちゃかっこよかった。

「Rebecca」でも思ったけれど、ミヒャエル・クンツェさんのドイツ語の歌詞って美しい。
特に「Nichts,nichts,gar nichts」。
いきなり「真夏の夜の夢」のタイターニアについて出てくるんだけど、
やっぱりヨーロッパだと当然知ってて当たり前なんでしょうね。
タイターニア=(魔法で)ふつーじゃなくなってる女性ってかんじかな。
日本語の歌詞ではタイターニアについてタの字も出てきません。
ドイツ語の歌詞は普遍的な虚しさが強く感じられました。

カフェのシーンで横でこっそり(けっこうはっきり?)ユダヤ人とLucas演じるドイツ人?ゲルマン民族の人?(かなぁ?)が
けんかしてたりと演技に手抜きはありません。
ここで一人手持ちの楽譜スタンドみたいなのから新聞落としちゃって、降れなくって苦笑いしてる人いたw。


どうなることやらって心配だったけど、
コンサートバージョン良かった。
また来日してほしい!



Elizabeth Maya Hakvoort
Der Tod Mate Kamaras
Lucheni Bruno Grassini
Rudolf Lucas Perman


マリー・アントワネット 20070429

2007-07-20 23:49:50 | 演劇
前回初演の時観て??なかんじだったけど、e+でお買い得な値段で買えたので
行ってみました。
1回観てるので1幕目の場面のつながりがいまいちだと気になったのが、
前回ほどは気になりませんでした。
でも2幕目投獄されたマリーアントワネットとフェスゼンがこっそり会うシーンの前にカリオストロの歌が
入ったことで、せっかく盛り上がってきた気分がトーンダウンさせられ、
歌増やしたことが逆効果。
山口さんの見せ場を増やしたかったんでしょうが、作品全体を考えた時にはなくてよかったのではないでしょうか。
それともこのお涙ちょうだいになりそうなシーンをもっとドライにしたかったのか。

今回はオルレアン公が鈴木綜馬さんでした。
大好きな俳優さんだけど、この役は高嶋兄の方があってるかな。
鈴木さんは相変わらずの美声で、ノーブルな感じなので、悪い人役って感じがしないんですよ。
メイクは眉毛消してあってコワメイクでしたが。
マリー・アントワネットの中のキャラならマルグリット・アルノー役系だと思いますw。
女性の役だけど、まっすぐな感じとかあってる気がする。

それにしてももうちょっと場面やキャストの整理とかすれば面白くなると思うんですが、
なんとかならないのかな。

Giulio Cesare in Egitto  2007 4 15

2007-06-24 23:26:31 | 演劇
モーツァルトが「魔笛」を初演したことで知られる、テアターアンデアウィーン。
っていうより、ミュージカル「エリザベート」の劇場として、
どうしても中に入ってみたかったんです。
だから何やっててもよかったんです。
4月はオペラ「Giulio Cesare in Egitto」、つまりエジプトのジュリアスシーザーです。
ヘンデル作かあ。
いちおう事前にCD聞いてきましたが、タララリラ~といった宮廷音楽風で、いまいち好きになれない…。
内容は権力争いとか、未亡人に横恋慕とかオペラっぽいのに。



当日、ぎりぎりになってしまい、駅から劇場までダッシュ。
本当に開演時間すれすれ、もしかするとちょっと遅くなりながらも劇場に入り、
客席につくと、私の周囲から笑い声が。
どうやら演出でステージのスクリーンにエントランスや廊下の様子がうつされてて、
ばっちり走ってる様子を観られてたらしい。
となりのおばちゃんに「みんな観てたの?」的なことを聞くと
「そうなのよ。あはは。気にすることないわ」みたいなこと言われるが、
ショックだよ。

ちょいとブルーになりながら座ってると、舞台がスタート。
ステージは屋根と左右の壁だけのシンプルセット。
衣装は現代のスタイルでした。
照明や最小限の大道具で場面変換をしてたようですが、
字幕がドイツ語だけなので全然わからず、歌詞のイタリア語なんてもっとわからない。
シンプルすぎる演出から情報が得られないので、わずか歌手たちの動きと表情だけで
こういうこと?と想像しながら観てました。
ということで全然内容について書けません…。

カエサルは女性が演じているのですが、この人白い、背が高い、かっこいい!
Marijana Mijanovicさんだそうです。

休憩時間にここでもシャンパンを飲む。
この劇場は日本人にもなれてるせいか、ちゃんと英語で金額言ってくれた。
それと、どうやら有名人がいたらしく、休憩中ちょっと劇場がざわついてたりしました。

2幕目から斜め右前でこっそり(でもなかったなぁ)ビデオ録画してた
おばさんがいなくなってた。
それにしても客層はかなり高め。1階席だからというのもあるけれど、
夫婦連れがほとんどですね。
上演演目で住み分けがはっきりとしてるんだろうな。



Theater an der Wien

Rebecca ミュージカル 2007 4 14

2007-06-14 00:07:59 | 演劇
ウィーンでレベッカが上演されると聞いて、
いつか観に行きたいな(でもムリだよね)と思っていたのに、
幸運に恵まれて実際に観に行くことができました。

ウィーン旅行が決定して、旅行1ヶ月以上前からチケット手配。
ネットで予約したんですが、なにせ私はドイツ語は全然わからないし、
英語もあやしいんでかなり苦戦しました。
ようやくネットで予約できても、リコンファームメールを読んだところ
どうやらチケット配送のところでVersand Ausland(海外配送?)じゃなくて、Versand Inland(オーストリア国内配送?)を選んでいたらしく、ちゃんとチケット届くかやきもきさせられちゃいました。
国内外で配送料金違うのに、チケット届いちゃって、国内配送料のままクレジットカードには請求されたんですが、
いいのでしょうか???

事前にいろいろあったけれど、これを観るためにウィーンに来たといっても過言じゃないわけで、
劇場に到着した時は嬉しかった。

内容は映画で知ってる人も多いと思います。
ちゃんと原作も読みました。CDも買って聞きました。
BBCのドラマ版もしっかり観ていきました。
ヒッチコックの映画は少し原作に手が入れられていますが、
BBCは原作通りですね。
ミュージカルはヒッチコック版よりですね。
レベッカの死因が原作とは違って、ヒッチコックの映画のように殺害というより事故死なので、
ちゃんと警察に届ければ問題なかったのでは?という疑問も出ないこともないのですが。


それにしてもさすが期待を裏切らないミヒャエル・クンツェ&シルヴェスター・リーヴァイのコンビの作品(MAはビミョだけど)。
やっぱすごかったです。
「エリザベート」のような広い世界観はないけれど、レベッカの作品の雰囲気が音と歌詞から伝わってきました。
あ、ちなみに歌詞はやはりドイツ語なので、事前に脚本をネットで取り寄せて、
一字一字辞書を引きながら解読して行きました。
海外のミュージカルって大まかなあらすじくらい知っておかないと、観ててもわからなくて、
勝手にストーリーを想像して、全然別の話を自分でつくりあげかねないんでw。
(映画の予告編で、多分こんな映画だろうって思って観たら全然違うみたいな)

もちろん主役はIch(私)。
だけどレベッカの影のような存在のダンヴァース夫人の迫力がこの作品の良し悪しを決めるといっても
過言ではないですね。
ファーストのSUSAN RIGVAVA-DUMASさんではありませんでしたが、
仮装パーティの後、落ち込むIchに窓から飛び降りてしまいなさいと
ダンヴァース夫人が誘いながら歌う「Rebecca」という曲は本当にすばらしかった。


マキシム役は、人気ミュージカル俳優のUwe Kroger。
彼のマキシムはイギリス人じゃない!
あえていうなら、イギリス人とイタリア人のハーフ?(あんまり理由はないです。なんとなく)
まず、白いスーツに白い帽子をかぶっているわけですが、イギリス人そんなキメキメな白いスーツ着ないよ!(何を根拠に…)
そして新婚旅行のイタリアでIchとイチャイチャ。
慎み深いイギリス人はそんなことしません。(また、勝手な決めつけ)
きわめつけは、仮装舞踏会でレベッカの格好をしてしまったIchに怒鳴った後、手で口を抑えながら嗚咽&レベッカの死の真相をIchに語りながら号泣。
うーん。イギリス人って感情を表に出さないはずだ!(また、…以下省略)
死の真相を告白しているときIchが、ジャック・ファヴェルに会ったことを言わなかったのはレベッカを思い出してほしくなかったからっていうところで、
「レベッカの思い出?そんな必要はなかったのに…」って言いながら、ここでもイチャイチャ。……私もMrs.de Winterになりたい。
こんなに感情を表に出せるんだったら、たとえ離婚がウィンター家のタブーでも
できなくはなかったんじゃ…ってかそんなの気にするタイプじゃなくない?って思えてきます。

ここまでいろいろ突っ込んでますが、
実際のところ、生Uwe Kroger観られて本当嬉しかったなー。
人気があるのもうなずける実力と魅力のある俳優さんでした。
CDでもすてきな声なのですが、舞台は熱唱!!!!で、客席ものってて、
歌うごとにヒューヒューと口笛はならすわ、拍手はとまらないわで大盛り上がり。

他にもこちらはちゃんとイギリス人らしく見えるフランクや、
ジャック・ファヴェルのあやしいというかいやらしい感じもすごく出てたし、
仮装舞踏会でも大活躍するマダムホッパーもはじけてました。

演出面では、♪私たちはイギリス人よっていう歌のシーンでゴルフボールを使った面白いところもありました。
そしてセット。中央にせりあがる螺旋階段が出てきて、
仮装舞踏会や最後の火事のシーンですごい存在感を出してます。
また、海が見えるレベッカの部屋の窓のセットもすばらしかったです。
ただ、マンダレーのお屋敷とそれまでの道のりや、
レベッカの死の真相を探りに医者の所まで行った帰りの機関車などが映像で映し出されていました。
映像も悪くないけど、舞台で映像って使い方がいまいちだと興ざめしちゃうんですよね。
リアルさって必要ないと思うんです。
例えば、パントマイムで扉を開く動きをしたら、観る側もそこに扉があるんだなとみなすという
お約束の上で成り立ってるというところにも舞台の面白さってあると思っているので。
上手く使えばもちろん効果的ですけどね。


レベッカという作品は、死んだレベッカ、Ich、ダンヴァース夫人、この3人の女性のパワーバランスの
話のような気がします。
当初圧倒的な存在のレベッカとダンヴァース夫人。
私はそれにおびえていたけれど、
レベッカの実像とマキシムに愛されてることを知って形勢逆転。
でも死期が近いと知っていたレベッカがわざとマキシムをけしかけたのではというところで
やはりレベッカの強さを思い知るというような。



このミュージカルで形勢逆転のシーンでは、Ichがわざと「これはキッチュなものに違いない、こんなのがあるから不幸になるんだ」と言いながらわざと置物を壊していましたが(壊れる効果音があった)、私の席から、緩衝剤で置物が壊れないように
してあるのが見えましたw。
毎回壊してたらもったいないしね。
それからそのシーンの対になるうっかり置物を壊してしまってかけらを隠すシーンでは、
うっかりというよりわざとってくらい不自然な動きになっていました。ちょっとおかしかった。


原作は火事になったマンダレーに向かうところで終わっていますが、
このミュージカルでは、マンダレーに到着して、燃え盛る屋敷のなかでダンヴァース夫人が火のついたレベッカのローブを
着てさまようという衝撃的なシーンもありました。
螺旋階段の手すりももえているんですが、火のついたものを着てるってコワかったです。

そして廃墟になったマンダレーのシーンで終わりです。
あっという間で、もっともっと観ていたかった。
もちろん客席はスタンディングオベーション。
今思い出しても感動ものでした。







Raimund Theater
Ich:WIETSKE VAN TONGEREN
Maxim de Winter:UWE KROGER (Oはウムラウト)
Mr,Danvers:KERSTIN IBALD
Jack Favell:CARSTEN LEPPER
Mrs.Van Hopper:CARIN FILIPCIC
Beatrice:MICHAELA CHISTL
Frank Crawley:ANDRE BAUER (名前のEはアクサンテギュ)
Ben:NORBERTO BERTASSI

 


セビリヤの理髪師 2007 4 13 staatsoper

2007-04-27 00:47:06 | 演劇
ウィーンのstaatsoper、つまり国立オペラ劇場でオペラ鑑賞。

実はオペラはこれが2回目。それも昔パリのバスティーユ劇場でベルディの『マクベス』で見たのが
最後だったんです。それも全然予習せずに。
興味はあるけど、何せ日本じゃチケットが高い。
でもせっかく世界有数のオペラ劇場を有する音楽の都ウィーンに来たんだからと思ってチケットを申し込みました。
公演によって違うんだけど、1ヶ月前からstaatsoperのサイトからネットでチケットが買えます。
1ヶ月以上前は予約という形で申し込むことになります。
私は1ヶ月ちょっと前に予約で申し込んでおいて、座席確保のメールを待ちました。
席は1RANG LOGE LINKS Loge7 Platz3でした。
2階の中央から7つ左側のボックス席の3番っていうんでしょうか。
日本語の部分もあるんだけど、staatsoperのサイトは使い勝手が悪いと思う。ブラウザとの相性が悪かったのかな。
ちなみに今回の公演はランクBでした。まあ普通の公演。
P(プレミア)とAランクだとチケット代もちょっと高いらしい。

当日夕方一度ホテルに帰って、きちんと私なりの盛装してお出かけしました。
やっぱりきちんとした格好して正解だった。
ちびっ子東洋人ってことで目立つ上に変な格好だといたたまれなかったと思う。
とはいえ、日本人観光客の姿もちらほらありました。
お隣は多分ウィーン在住のお金持ち老夫婦。
今回の演目は『セビリヤの理髪師』です。
超有名な話なので、予習用のCDも手に入れやすくで助かりました。
フィガロ三部作の一番最初のお話です。
舞台セットは3階立ての建物で、窓にはすだれみたいなのがかかっています。
部屋の場面になるとその部屋のすだれがあがる仕組み。
やっぱりちょっとでも知ってると観てて楽しいね。
それにこの劇場英語とドイツ語の字幕装置が席ごとに設置されててわかりやすい。
有名なあのフィガロの歌はかなり盛り上がりました。
それにしても酔ったふりして恋人の家に無理矢理入り込もうとするってばかばかしい話w。





休憩中にはシャンパンとカナッペを食べました。
アルコールが入ってテンションあがるので休憩中に飲むことをオススメします。
もしくは休憩中に歩きまわりながら劇場を見て回るのも楽しいですね。
それと同じボックスに座ってた外国人お姉さんにお願いして客席バックに写真撮影してもらいました。





全然歌の上手さとかテクニックとかはわからないのですが
盛装してすばらしい建物の中で音楽を聴くってすてきな経験でした。
ただ、アンコール中フラッシュをたいたカメラ撮影がばしばしあって、
肖像権は?著作権は?ってくらいマナーが悪かった。