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夢とうつつと存在と時間

theatregoerの日常と非日常

マレフィセント 20140730

2014-08-01 12:00:06 | 映画
3D上映版を見たので3D用めがね100円で購入しなきゃいけなくて
レディースデイなのにお得感なかったw
めがねレンタルじゃいけないの??

ディズニーの眠れる森の美女に出てくる
悪い魔女マレフィセントを主役にした映画。

悪者側から描くから少し話は変わるのかなと思っていたけれど、
全く別物だわ、これ。

そして驚くべき女尊男卑。
この映画のマーケティングで男性は全くターゲットに入っていないということはわかったw

眠れる森の美女のオーロラの父王であるステファンと
マレフィセントの最初の出会いがステファン少年が宝石泥棒をしているところだと
いうところから素行のよろしくない感はあった。
それでもマレフィセントと友達になり、愛情を持つようになったのに
王の後継者をちらつかされただけで、そのマレフィセントを裏切るっていう
ステファンのクズぶり。
ステファンとマレフィセントとの真実の愛のキスシーンから
疎遠になるまでの間の説明が、ナレーションでちょっとあるだけだから
ステファンが薄っぺらすぎて、マレフィセントの憎しみも悲しみも
心に響かない。

そして呪い通り糸車に指して永遠の眠りについたオーロラに
他国の王子フィリップがキスをしても眠りから覚めず、
妖精たちに役立たずと罵られる始末。

ど、どうしちゃったのディズニー。
女の子がただ美しいからって王子様に選ばれて幸せになりましたーって展開が
いいとは思わないけれど、いくらなんでも男性嫌い過ぎるでしょ。


そしてオーロラの眠りを覚ますのがマレフィセントからのキスってのも
どうなんですか?
小さいころから見守り続けて、フェアリーゴッドマザーと自分を慕ってくれた
オーロラに母性的な愛を感じるのはわからなくもないですけど。

人間VS魔女から単に女VS男になっていた。


妖精の国が幻想的で特殊効果が美しかったのと
オープニングの少女マレフィセントの飛行は3D酔いしそうだった。
着眼点は面白いのにストーリーが薄くてもったいないな。

National Theatre Live フランケンシュタイン

2014-05-11 11:38:33 | 映画
BBC「シャーロック」のベネディクト・カンバーバッチとジョニー・リーミラーが
W主演。
博士役と怪物役を交互に演じた舞台のシネマビューイング見に行きました。

ベネディクト人気で上映前からtwitterで評判でした。

私は初の六本木ヒルズの映画館。
見たバージョンは
博士:ベネディクト・カンバーバッチ
怪物:ジョニー・リーミラー

ほぼ満員だったかな。

生命の謎を解き明かしたいという野心から生まれた怪物。
その醜さゆえに置き去りにされ、束の間の幸せな暮らしも奪われて
人間への憎悪を抱えるようになり、ついには身勝手な創造主を苦しめる存在へ
なっていくお話。

この話は博士と怪物の関係性が面白いところ。
博士にとって自分が作り出した物であったのが、
再会した時には心を持った話もできる相手となり、目障りな存在となり、
最後は自分を脅かすものになる。

知的な博士と粗野な怪物で対となる存在でありながらも
怪物の凶暴な見かけは博士の内に隠された狂気の表れのように見えてくる。
最後には絆のようなものまで感じられる二人の演技は素晴らしかったです。


演出:ダニー・ボイル





アナと雪の女王 20140507

2014-05-11 11:31:09 | 映画
有線で曲が流れていたので、一緒にいた会社の友達と行こうという話になり、
仕事帰りに行ってきました。

本編上映前にミッキーのドタバタアニメーションがあって
昔のアナログっぽい表現だけれどもスクリーンを飛び出したりする
演出など生き生きしていて面白かったです。

本編のアナと雪の女王は、妹のアナと雪の女王の姉エルサの
二人が主人公。
ディズニーは大抵ヒロインがヒーローに出会って
助けてもらいながら困難に打ち勝ち、結ばれるという
流れだけれども、今回はちょっと違います。

ここ最近のストーリーはディズニー自身がアンチディズニーのストーリーというか
いわゆる「They live happily ever after」といったディズニーの
お約束のようなものでは終わらせないですね。

アナとクリストフ王子のことだったり、最後アナを助けるのが
ヒーローじゃなかったり。
単純なラブストーリーで終わってないのがこの作品の魅力です。

もちろん曲もよかったです。仕事帰りに行ったので、吹き替え上映だったんですが、
吹き替えでもみんな歌えるキャストばかりで楽しかった。

ホビット竜に奪われた王国  20140203

2014-02-11 11:39:39 | 映画
試写会で有楽町のよみうりホール。

3D酔いが不安だったけれど大丈夫でした。

BBCのシャーロックコンビが出ているのでかなり興味はありましたが、
3部作の第2作目なのに前作見てないw
それでも全く問題なく楽しめました。
ただ、スターウォーズ等もそうだけれど、3部作ものの2作目って、
「つづく・・・」みたいな終わり方なので
ちょ、ちょっと続きは!?ってモヤモヤするのが難点です。

まあ、続きが気になるほど面白いってことですけど。


指輪物語は原作を読み、映画も見ましたが、一応読んだ&見たって
感じでしたが、今作は心から面白い!って思えました。
指輪物語でオーランド・ブルームかっこいいと友達が言っていて、
私はそれほどー?だったのが、
今回はアクションがすごくてかっこいい!!
沢で石の上を飛び移りながら敵を弓で仕留めるシーンは
スピードがあって迫力満点。

ベネディクトが声を当てていたスマウグとビルボの対決も
ハラハラドキドキでした。

皇帝と公爵 2013 12 19

2013-12-25 14:46:44 | 映画
試写会のチケットが手に入ったので、
中野ゼロというホールで見ました。

映画上映の前にトークショーがあって、
ゲストは中尾彬さん。

ウェリントン公爵役がジョン・マルコヴィッチ。
髪型のせいか、別人のよう。

戦争で戦う軍人や逃げ惑う市井の人たちの姿が描かれた映画。
ただ説明が少ないので、歴史を知らないと置いてきぼりになるかも。
登場人物も多いし、立場も様々だからこんがらがるし
私は予備知識なく見てしまったのですっかり置いてきぼりでした。

衣装はすてきだった。

監督:バレリア・サルミエント

ニーナ ローマの夏休み

2013-09-12 11:05:43 | 映画
新宿シネマカリテで上映していたニーナ ローマの夏休みという映画を見てきました。


とにかく登場人物が少ない。
タイトルにある通り、バカンスにみんな行ってしまって
空っぽのローマに残った女の子の数日間のお話だからですが。
閑散とした街が非現実的な雰囲気で、まるで夢のようにつかみどころがない
ふわふわとしたカラフルな映画でした。


25年目の弦楽四重奏

2013-06-23 16:01:25 | 映画
25年間一緒に演奏していた弦楽四重奏団。
支柱であったチェリストが不治の病で引退を決意。
動揺したメンバーが、それぞれ思いもしない行動に出る。
バラバラになったメンバーがどうハーモニーを奏でることが
できるようになるか、というお話。

1曲の音楽を聴いているかのような
完成度の高い映画でした。

印象深いのが、第二バイオリンがヴィオラにちょっかいをかけ、
それを第一バイオリンが諌めるけれど、ヴィオラが逆に
第一バイオリンを咎めるシーン。
メロディーの掛け合いのようで、面白かったです。

カルテットの中ではヴィオラだけが女性で、
チェリストは親代わり、第一バイオリンは元彼、
第二バイオリンは夫という関係。
そして娘も才能ある音楽家の卵。
このヴィオラの女性のメンバーに対する複雑な気持ちと
母娘の関係も感慨深かった。


ベートーヴェンの弦楽四重曲第14番

フィリップ・シーモア・ホフマン
マーク・イヴァニール
キャサリン・キーナー
クリストファー・ウォーケン

監督脚本:ヤーロン・ジルバーマン


華麗なるギャツビー

2013-06-20 11:24:22 | 映画
バズ・ラーマン監督最新作、「華麗なるギャツビー」。
「ムーランルージュ」のように、きらびやかなファッションと音楽と斬新な映像を
期待していた私には完璧な作品でした。

主演はレオナルド・ディカプリオ。
童顔かわいい系って年取ったらかっこよくないという持論のもと、
特に注目の俳優というわけではなかったので、
多分映画館で見たの「タイタニック」ぶりでは?
って思ったら「J・エドガー」ぶりだった。意外と観てたw

デイジーとの久しぶりの再開に緊張するコミカルな場面はかわいらしくて、
客席でも笑いが起きていましたし、
特に怒りに我を忘れてトム・ブキャナンに殴りかかるシーンの迫力は
すさまじかったです。
まさに人を殺したことのある顔っていう演技でした。
どうやってテンション高めて集中したんだろう?
見た目のせいで見くびっていたけれど、すごい俳優なんですね。
↑今更。

映画はメンタルクリニックでカウンセリングを受けているニック・キャラウェイが
ギャツビーの思い出を語り、医者がそれを文章に書いてみればと
提案するところから始まります。

ニックが都会に出て、証券会社に勤め、勉強するつもりが誘惑に負けてしまう
コミカルな冒頭は、バズ・ラーマンお得意のアップテンポで急激なズームアップ。
観てて、「バズ・ラーマンの作品だー」とテンションあがりました。

初めてニックがギャツビーに会う=観客も初めてギャツビーを見るシーンで、
誰とは知らず、ニックがギャツビーのうわさを話しかける相手が、
肩から下だけ写って、顔がカメラのフレームが外れているのがわざとらしすぎますw
話を知らなければ、ニックと話してる相手がギャツビーとは思わないかも
しれませんが、声がディカプリオだから・・・。
とにかくこのパーティーシーンがすばらしい。
贅を尽くした建物、衣装、音楽、シャンパン。

この映画はとにかく企業のタイアップがすごいです。
ジュエリーはティファニーだし、衣装はプラダ、ミュウミュウ、
ブルックスブラザーズだし。
ボトルネックにモエ・エ・シャンドンのラベルが貼ってあるシャンパンが
しっかり映ったのもその一環でしょう。

コミカルなオープニング、絢爛奔放なパーティ、切ないエンディング。
まさにバズ・ラーマンらしい映画でした。

ロバート・レッドフォード版は見たことありましたが
復習がてら原作を読んで、最後の一文には打ちのめされました。
華やかな上流階級の悲恋の話のようで、人生の悲哀を感じさせられたようでした。

シングルマン 2010 10 17

2013-02-11 23:59:57 | 映画
トム・フォード初監督作品。
監督もそうだけど、キャストもすごくて、
主役がコリン・ファース。
その恋人役がマシュー・グード。
これだけで、見るべき映画ですよ。

恋人と死別してしまった教授が、自殺を考え、
最後の日として決めた一日のお話。

1960年代のファッション、インテリア全てに
細心の注意を払ったような演出がなされ、
とにかく美しい。



映画を見たときは、マシュー・グードに目がくらみ、
全然気にしていなかったのですが、
教授といい感じになる男子学生が
ヒュー・グラントが出演した「アバウトアボーイ」の
男の子役の俳優さんだったのですよ。
あの白ぽちゃがこうなるのかー!!って
驚きでした。
確かにかわいい子ではありましたが、
成長したなーって驚きでした。


ジーザスクライストスーパースター

2013-01-06 15:23:25 | 映画
イギリスでのアリーナコンサート映像を映画館で上映したものです。
オペラ座の怪人と比べるとお客さん少なかった。

舞台は四季のエルサレムバージョンを1回見たきりだったと思います。
正直、期待はしていなかったけれど、これはすごかった!
オープニングから圧倒されました。
デモや暴動を放送するニュース映像から始まって、
民衆と武装した治安部隊が激突。
民衆の中からキリストが出てくるというオープニング。

思いっきり現代化した演出です。

そしてユダが出てきます。
このユダ役がティム・ミンチンで、裸足でパフォーマンスする
有名なコメディアンだそうです。

カヤパとアンナス達は大企業の重役のように
スリーピースのスーツをビシッと着ています。
アンナスのGerard Bentallの高音は、迫力あるのに
安定感がある。
一番好きなキャストかもw


ヘロデ王はテレビのトークショーの司会者のよで、
キリストへの判決も電話投票で決められるという
エンターテイメントのような扱い。
実際ラジオやテレビの司会者をキャスティングしたそうです。


キリスト訳のベン・フォスターは
オーディション番組で勝ち上がってきた人らしい。
こんなに歌える人でもオーディションかぁ。。すごいな。



磔刑されるシーンの"Superstar"では
杖を持った下着姿の天使とハットをかぶったボーダー服の男の人が踊っていて、
キリスト教としては神聖なシーンなのに、俗物的な演出。
でもかっこいい。


すばらしいキャスト、すばらしい演出だった。


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