シアタークリエで上演されているレベッカを観にいきました。
ウィーン版を観てはや1年。その時のエントリーはこちら。
思い入れのある作品がようやく日本上演ということで
かなり期待と不安が入り混じりながら観にいきました。
ちらしデザインをみる限りだと不安要素が多かったです。あの写真あんまりかっこよくないし。
新しい劇場は客席外のロビーが狭いものの、きれいです。
でも地下1階に劇場があるから、火事になって出口に殺到したらこわいかも。
比べてもしょうがないとは思いつつ、
どうしてもウィーン版と比べてしまうんです。
演出とか俳優とか。
オリジナルであることのアドバンテージとか、言葉がわからないからよく思えるとか、
日本語に訳すと内容の説明が少なくなってしまうこととか、
いろいろ翻訳ミュージカルには不利な点があることは
重々承知しているつもりなんですけど…。
まずはいいところ。
モンテカルロのシーンで「わたし」とマダムホッパーの衣装がかわいかったのと、
みんな青と白で統一されていたこと。
マダムホッパーの衣装なんて、化粧ばっちりしないと服に負けちゃうような派手×2で、
イエベの私には絶対にあわない真っ青な服で、かなり印象に残ってます。着てみたい。
「わたし」役の大塚さんが、がんばっていたところ。
マダムホッパーとか、ベアトリスとかの歌がよかったところ。
この二人のは日本語の歌詞も結構好きです。
ジャック・ファヴェルの吉野さんのダンスがすごかったところ。
そして、期待はずれだったところ。
マキシム…。ひどすぎない?
歌は歌えても、動きが、演技が…。
どんなキャラクター設定であんなになっちゃったんでしょうか。
こんなキャラクター設定のせいなのかもしれませんが、
仮面舞踏会でマダムホッパーが大騒ぎしているのを
階段の上でタバコ吹かしながらシニカルに眺めているマキシムの姿もなくてすごく残念。
このシーンでマダムホッパーは原作では出てこないのですが、
マキシムのイギリス人ぽいシニカルさとか貴族らしさをよく表していったシーンだったのに。
前から2列目だったんで、近すぎて全部が見渡せなかったっていう一方、
ステージに近くて、キャストの動きがじっくり見えすぎちゃったというのもあるかもしれません。
演出は普通な感じで、場面転換もはやくてセットも考えられて組まれていたとは思います。
でも2幕最初でダンヴァース夫人が絶望しているわたしに飛び降りれば楽になると囁くシーンで
レベッカの部屋の窓から海をみているはずなのに、
階段に上っていたのが謎でした。
海に面した窓ってかなり重要ファクターだと思っていたんですが。
いまいちそれが表現しきれてないですね。
原作知らないと部屋の感じとか、どうして波の音がするのとかがわからないのではないんでしょうか。
イタリアでの新婚旅行シーンはカットでした。
あと、最後の火事のシーンでは、照明と煙で火事を表現していました。
ウィーン演出の最大の見せ場である本水ならぬ本火(というんですか?)の使用はさすがに
同じようにはできないとは思ったんですが、
やっぱり迫力が違います。
歌詞の内容も「燃えないでくれ(だったはず、私のつたないドイツ語翻訳によると)」だったのに、
「燃えてしまえー」って歌っててびっくりというか「え?」ってポカーンとなってしまいました。
ラスト1人っきりになった「わたし」が迎えに来たマキシムに走って抱きつくという
演出もなく、残念。
笑えたのが、裁判シーンで、わたしが座っているにも関わらず、立ち上がって気絶するところ。
原作では裁判にドキドキして気分が悪くなっていたと記憶しているんですが、
あれではマキシムがピンチになったのでわざと裁判を中止させた計算高い女みたいです。
それとは逆に、マキシムとわたしが朝食をとることになるレストランのシーンでは
花瓶の倒し方がナチュラルで上手でした。
脚本・作詞:ミヒャエル・クンツェ
作曲:シルヴェスター・シーヴァイ
演出:山田和也
キャスト
マキシム:山口祐一郎
わたし:大塚ちひろ
ダンヴァース夫人:シルビア・グラフ
フランク:石川禅
ファヴェル:吉野圭吾
ベン:治田敦
ベアトリス:伊東弘美
ホッパー:寿ひずる
ウィーン版を観てはや1年。その時のエントリーはこちら。
思い入れのある作品がようやく日本上演ということで
かなり期待と不安が入り混じりながら観にいきました。
ちらしデザインをみる限りだと不安要素が多かったです。あの写真あんまりかっこよくないし。
新しい劇場は客席外のロビーが狭いものの、きれいです。
でも地下1階に劇場があるから、火事になって出口に殺到したらこわいかも。
比べてもしょうがないとは思いつつ、
どうしてもウィーン版と比べてしまうんです。
演出とか俳優とか。
オリジナルであることのアドバンテージとか、言葉がわからないからよく思えるとか、
日本語に訳すと内容の説明が少なくなってしまうこととか、
いろいろ翻訳ミュージカルには不利な点があることは
重々承知しているつもりなんですけど…。
まずはいいところ。
モンテカルロのシーンで「わたし」とマダムホッパーの衣装がかわいかったのと、
みんな青と白で統一されていたこと。
マダムホッパーの衣装なんて、化粧ばっちりしないと服に負けちゃうような派手×2で、
イエベの私には絶対にあわない真っ青な服で、かなり印象に残ってます。着てみたい。
「わたし」役の大塚さんが、がんばっていたところ。
マダムホッパーとか、ベアトリスとかの歌がよかったところ。
この二人のは日本語の歌詞も結構好きです。
ジャック・ファヴェルの吉野さんのダンスがすごかったところ。
そして、期待はずれだったところ。
マキシム…。ひどすぎない?
歌は歌えても、動きが、演技が…。
どんなキャラクター設定であんなになっちゃったんでしょうか。
こんなキャラクター設定のせいなのかもしれませんが、
仮面舞踏会でマダムホッパーが大騒ぎしているのを
階段の上でタバコ吹かしながらシニカルに眺めているマキシムの姿もなくてすごく残念。
このシーンでマダムホッパーは原作では出てこないのですが、
マキシムのイギリス人ぽいシニカルさとか貴族らしさをよく表していったシーンだったのに。
前から2列目だったんで、近すぎて全部が見渡せなかったっていう一方、
ステージに近くて、キャストの動きがじっくり見えすぎちゃったというのもあるかもしれません。
演出は普通な感じで、場面転換もはやくてセットも考えられて組まれていたとは思います。
でも2幕最初でダンヴァース夫人が絶望しているわたしに飛び降りれば楽になると囁くシーンで
レベッカの部屋の窓から海をみているはずなのに、
階段に上っていたのが謎でした。
海に面した窓ってかなり重要ファクターだと思っていたんですが。
いまいちそれが表現しきれてないですね。
原作知らないと部屋の感じとか、どうして波の音がするのとかがわからないのではないんでしょうか。
イタリアでの新婚旅行シーンはカットでした。
あと、最後の火事のシーンでは、照明と煙で火事を表現していました。
ウィーン演出の最大の見せ場である本水ならぬ本火(というんですか?)の使用はさすがに
同じようにはできないとは思ったんですが、
やっぱり迫力が違います。
歌詞の内容も「燃えないでくれ(だったはず、私のつたないドイツ語翻訳によると)」だったのに、
「燃えてしまえー」って歌っててびっくりというか「え?」ってポカーンとなってしまいました。
ラスト1人っきりになった「わたし」が迎えに来たマキシムに走って抱きつくという
演出もなく、残念。
笑えたのが、裁判シーンで、わたしが座っているにも関わらず、立ち上がって気絶するところ。
原作では裁判にドキドキして気分が悪くなっていたと記憶しているんですが、
あれではマキシムがピンチになったのでわざと裁判を中止させた計算高い女みたいです。
それとは逆に、マキシムとわたしが朝食をとることになるレストランのシーンでは
花瓶の倒し方がナチュラルで上手でした。
脚本・作詞:ミヒャエル・クンツェ
作曲:シルヴェスター・シーヴァイ
演出:山田和也
キャスト
マキシム:山口祐一郎
わたし:大塚ちひろ
ダンヴァース夫人:シルビア・グラフ
フランク:石川禅
ファヴェル:吉野圭吾
ベン:治田敦
ベアトリス:伊東弘美
ホッパー:寿ひずる