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夢とうつつと存在と時間

theatregoerの日常と非日常

Frank&Friends/MITSUKO 2010 3 13

2010-04-25 23:44:18 | 演劇
フランク・ワイルドホーンの作品を集めたコンサートが
渋谷のオーチャードホールで開催されたので、見に行きました。
東京公演と大阪公演があって、それぞれ出演者が少し違って
大阪公演の方に行きたかったけれど、さすがにそれはできないので、
東京公演で我慢。

って思ってたけれど、我慢なんて申し訳ない。
とてもすてきなコンサートでした。

ACT1は明治時代に外国へ嫁いだ女性を主人公にしたMITSUKO。
どうやら日本でも公演が決まっているらしい。
出演していた安蘭けいさんが主役らしい。
このコンサートでは、相手の伯爵役はマテ・カマラス。
彼が日本語で歌った歌(「愛は国境を超えて」かな)が、国の違いとか人種の違いとか関係ないという歌詞の内容と相まって
すごく感動的でした。
二人の息子役が井上芳雄くん。
彼もドイツ語の歌がんばっていましたね。
ナレーターの増沢望さんもいい感じでした。さすが上手いです。

Act2はジキルとハイド、ルドルフ、スカーレットピンパーネル、Never Say Goodbyeから数曲ずつ。
This is the moment.はマテが歌ったんですが、当然ドイツ語だと思ってたら、
英語でした。
確かにドイツ語が母国語じゃないから英語で歌うのが当然だけど、
新鮮。
そして最後キャストからのひとことで、
「This is the moment」を歌うチャンスを与えてくれてありがとうと
ワイルドホーンさんに言っていたのが印象的でした。

ひさしぶりにルドルフも聞けてうれしかったな。



安蘭けい
マテ・カマラス
井上芳雄
田代万里生

マルシア 
笹本玲奈



ウーマン・イン・ホワイト 2010 1 17

2010-03-13 23:14:42 | 演劇
青山劇場でWoman in whiteを見てきました。
アンドリュー・ロイド=ウェバーの作品で、
数年前O嬢がNYに行く時に見て来なよとプッシュした割に
まだ自分は見ていなかったという(笑)。

そろそろ見なきゃなーと思ってて、
ようやくタイミングが合ったので見てきました。

笹本さんってダブル主演が多い気がしますが、
今回はストーリーを引っ張っていくメインヒロインなので、
かなり熱演でした。本当にすごかった。これぞ女優という演技。
やっぱり責任感っていうか、思い入れが違ったりするのかしら。

ロンドン初演の噂を聞いて、原作本「白衣(びゃくえ)の女」を買いにいったものです。
置いてある書店が少なくて探しまわったなぁ。


…ですが、ストーリーすっかり忘れてました。
画家が絵の家庭教師に呼ばれたお屋敷に行く時に謎の白衣の女性に会う。
お屋敷のお嬢様は白衣の女性にそっくり。
お嬢様と恋に落ちるけど、身分の違いがあってお嬢様は婚約者の貴族と結婚させられる。
貴族は財産目当て。
いろいろあって画家とお嬢様は結ばれる。

いやー、これくらいしか覚えてなかった(汗)


で、見た後、まあ覚えていたものとだいたい合っていたけど、
「あれ?これだけ?」
という感じでした。
パーシバル卿の秘密ってなかったっけ?
原作読み直さなきゃ。

確かロンドンとかの演出では、背景など映像で表現だったと聞いていたけど、
日本版は普通ですね。
あと意外だったのがフォスコ伯爵が太ってない。
そしてイタリア系の濃いキャラでキレのあるダンス。
これはこれであり。

画家のハートライト役の田代さん。
マルグリットの時は貧乏ピアニスト役。
貧乏(すみません)芸術家イメージが私の中で定着しつつあります。

キャスト:
笹本玲奈
田代万里生
大和田美帆
岡幸二郎
和音美桜
パクトンハ
光枝明彦

作詞:デヴィッド・ジッペル
作曲:アンドリュー・ロイド=ウェバー
脚本:シャーロット・ジョーンズ
演出:松本祐子





パイレート・クイーン 2009 12 13

2010-01-14 09:53:02 | 演劇
帝国劇場でミュージカル「パイレート・クイーン」を見てきました。

アイルランドの海賊の船長である父親の跡を継ぎ、
アイルランドのために生きた女性のお話です。

保坂知寿さん、四季辞めたなんて知らなかった。
山口祐一郎さん、今井清隆さんって
主役メンバーが元四季ばっかりですね。


今回O嬢がチケット取ってくれたんですが、急遽予定が入ったため、
代わりに井上芳雄君似のS子と行きました。




このミュージカルはなんと言ってもアイリッシュダンス。
本当にすばらしい。
こんなに魅力的なものだとは知りませんでした。
本当に上半身が動かないんですね(汗)。
日本のダンサーの方も上手でしたが、
本場の方もいらっしゃってて、やはり違いました。

はっきり言って、印象に残る歌が無かったし、
男社会に生きる女性ってテーマの扱い方が古い気がしたけれど、
アイリッシュダンスだけで大満足。


メインキャストが豪華な割りに、なんだかなぁ。
保坂さんはイメージどおりのぴったりな役だし、
今井さんもお父さんらしさはあるし、
山口さんの恋人と引き裂かれた時の乙女走りは見られるのに。←?

それと、レミゼラブルのスタッフと同じなので、
彷彿とされるシーンがいっぱい。

お父さんが死ぬシーンでは、今井さんが白い服でピンスポット当てられているものだから、
「え、もうバルジャン死ぬの?」
とか、
最後ぼろぼろな格好の山口さんで「バルジャン仮釈放?」
とか。

純粋に楽しんでない私が悪いですね。



脚本:アラン・ブーブリル
   クロード=ミッシェル・シェーンベルク
   リチャード・モルトビー,Jr.
音楽:クロード=ミッシェル・シェーンベルク
歌詞:アラン・ブーブリル
   リチャード・モルトビー,Jr.
   ジョン・デンプセイ


キャスト
保坂知寿
山口祐一郎
涼風真世
今井清隆
石川禅
宮川浩

グレイ・ガーデンズ 2009 12 2

2010-01-09 19:23:07 | 演劇
シアタークリエでミュージカル「グレイ・ガーデンズ」みてきました。

グレイ・ガーデンズと呼ばれる屋敷に住んでいるイーディスとリトルイディの母娘。
かつて華やかな生活をし、ジャクリーン・ケネディの親戚でもある名家の出身でした。
その彼女らが落ちぶれて二人でおんぼろ屋敷に住んでいる様子を撮ったドキュメンタリー映画がカルト的な人気になり、
それをミュージカル化したのがこの作品です。

1幕冒頭で1970年代のグレイ・ガーデンズから、すぐ1940年代の美しいグレイ・ガーデンズが舞台に現れます。
リトルイディとジョセフ・パトリック・ケネディJrの婚約パーティ。
母親のイーディスは祝っていながら、うかつな発言で娘の結婚話をだめにしてしまう。
歌手になりたかった夢をあきらめて結婚したのに夫には愛人がいて、結婚生活は破綻しているので、結婚より才能を生かして自己実現すべきという母イーディスと
ショウビジネスにあこがれながらも普通の結婚をしたい娘リトルイディは衝突し、リトルイディは出て行ってしまいます。


1幕から30年たったグレイ・ガーデンズが第2幕の舞台です。
夫から捨てられたイーディス、結局グレイ・ガーデンズに帰ってきてしまったリトルイディ。
荒れ果てた屋敷でお互い「帰ってこなくてもよかったのに」「お母様のせいで結婚できなかった」と
ののしり合う生活を続け、あまりのひどい生活環境に周辺から苦情が来て、
マスコミにさらされています。
それでも二人はマイペースに暮らしていきます。
喧嘩がエスカレートしてまた家を出ようとするリトルイディだったが、
今回は思いとどまり、またいつもの生活に戻っていきます。

1幕で母親のイーディスを演じて、が30年後の2幕では娘のリトルイディを演じるという配役に
感心しちゃいました。
母娘ってやっぱり似てしまうものだしね。
似ていてもライバルであり、ライバルであっても切れない絆で結ばれているんだなって思います。


娘は自立のために母から逃れたいのに、捨てられないという感情もある。
母は娘の自立を願いながら、手放したくない気持ちもある。
「墓守娘の嘆き」という本を思い出しました。

あと、ドキュメンタリー映画でリトルイディの奇抜なファッションも注目されたんですが、
さすがに日本人体型には、あのファッションは難しいですね。
バランスとか、配色とか。

大竹しのぶさんはミュージカル向きの声ではないなって思います。
草笛さんは、落ちぶれても上流の出という役の雰囲気を完璧に醸し出していました。
さすがです。

台本:ダグ・ライト
作曲:スコット・フランケル
作詞:マイケル・コリー

演出
宮本亜門

キャスト
大竹しのぶ
草笛光子
彩乃かなみ
川久保拓司
デイビット矢野
吉野圭吾
光枝明彦

ヘンリー六世 第三部 薔薇戦争 2009 11 8

2009-12-05 23:27:12 | 演劇
第三部で、赤薔薇のランカスター家と白薔薇のヨーク家の戦争の激化と、決着が描かれます。

第二部最後の場面で勝利したヨーク家が第三部最初にヘンリー六世に退位を迫り、
で自分の死後、ヨーク家の子孫が王となることを約束したヘンリー六世。
それに激怒した王妃マーガレットが息子を連れて、ヨーク家に戦いを挑みます。


親を殺したヨーク公爵を狙うクリフォード。
親であるヨーク公爵を殺したクリフォードを狙うリチャード。
血で血を洗う戦いです。

無抵抗な幼いヨーク家末息子を殺すシーンや
紙の王冠をかぶせてなぶり殺しにするという残虐なシーンも。

また裏切りや寝返りを繰り返して、最後はヘンリー六世をロンドン塔へ幽閉して暗殺。
マーガレットも捕らえられてヨーク家の完全な勝利です。

戦闘中に敵軍にいた親が子をそうとは知らずに殺したり、逆に子が親を殺したりするシーンで、
その様子をヘンリー六世は天井からブランコに吊るされて、高いとこから眺める演出になっていました。
浮世離れしているというか、達観しているというか
そんなヘンリ-六世の心情がよく伝わってきました。


ラストは第一部の冒頭のようにフード付きマントをかぶった大勢が集まってくるところで終わりました。
王の代は変わったけれど、また同じような繰り返しということなんでしょうね。

第三部でヨーク家がメインとなり、エドワードの今井朋彦さんも大活躍。
第二部のエントリーでも書いたんですが、岡本健一さんのリチャード演技が思った以上で、
びっくりです。
皇太子のエドワードはソニンさんでした。ジャンヌの時のキンキン声より、
落ち着いた声で聞きやすかったです。

いやーさすがに2日間に分けてみたけれど、長かった。
これを1日通しで見るのは体力的に限界。1日だと9時間になるらしい。
俳優さんたちは演じるんだからもっと大変!!!

四大悲劇のように、深い解釈を必要とするのではなく、
戦闘場面が多いので、活劇要素が強かったです。

一人の主人公が話を進めるのではなく、それぞれの思惑で歴史を動かそうとしているようで
実は歴史に流されているというお話なのかなと思いました。

新国立劇場中劇場

演出 鵜山仁
キャスト
浦井健治
中嶋朋子
渡辺徹
村井国夫
ソニン
木場勝己
上杉祥三
岡本健一
中嶋しゅう
立川三貴
金内喜久夫
菅野菜保之
勝部演之
鈴木瑞穂
木下浩之
久野綾希子
鈴木慎平
今井朋彦
水野龍司
吉村直

ヘンリー六世 第二部 敗北と混乱 2009 11 7

2009-12-03 00:42:33 | 演劇
第二部はイギリス宮廷内の権力闘争のお話です。
ようやく盛り上がってきた感じ。

第一部では葬送で始まりましたが、
今回はフランスからつれてこられたマーガレットとヘンリー六世の結婚シーンから始まります。
草食系王様の浦井くん。
シラノの時もそうだったけれど、現代風なキャラ作りですね。
敬虔なクリスチャンではあるけれど、カリスマ性に欠けて、
考えたくないもの、見たくないものから目をそらせてしまう王です。
やさしいのか弱いのか。
そんな求心力の低下で臣下や王妃が好き勝手をはじめます。

王の一番の不幸は、唯一王のことを考えてくるグロスターが
妻の反逆罪で失脚し、そのまま殺されてしまったこと。
自分たちの利益のためには敵対する人とも手を組む節操のない臣下達の姿が浮き彫りになっていきます。
グロスター暗殺シーンの二人の暗殺者の片方が殺人を悔いているというところで
キリストと一緒にゴルゴダの丘で十字架に欠けられた盗賊の話を思い出しました。
グロスターの中嶋しゅうさん、相変わらずしぶい。

その後もグロスターを暗殺したサフォークも追放され、
ヨークは王位を主張するために仲間を集め始めたりと、
王の周りには人が次々といなくなっていきます。
サフォークと王妃の不倫ですが、サフォークには第一部ラストで描写があったのですが、
王妃がなぜサフォークを好きになったかというシーンがなかったので、
いまいち村井さんと中嶋さんのカップルって腑に落ちなかったです。


貴族同士の争いとはちょっと毛色がかわって、ジャック•ケードの反乱もあります。
ドタバタシーンで、音楽も舞台装置も軽薄で低俗なお祭り騒ぎみたいな演出でしたが、
貴族の首を槍に突き刺して歩くなど残虐なシーンもありました。
ジャック•ケードの仲間になった愚かな民衆は移り気で、
たった一人になったジャックは最後田舎の地主にあっさり殺されてしまいます。

そしてついにヨークが王位奪取のために動き出します。
薔薇戦争の始まりです。
ヨークを演じた渡辺徹さんですが、舞台で見るのは多分初めてで、
まっすぐな感じの演技なんだと思いました。
リチャードの岡本健一さんは、思った以上にリチャードの体の特徴をうまく表現していました。
感心しちゃいました。

猛女のマーガレットに促されてようやく逃げようとするヘンリー六世。
この場はヨークが勝って第三部に続きます。


ヘンリー六世 第一部 百年戦争 2009 11 7

2009-11-15 19:50:57 | 演劇
新国立劇場でヘンリー六世を見てきました。
三部通してみると9時間かかるこの超大作。
さすがに1日で全部見るのは無理と判断して、土日で見てきました。

せっかくだから時間軸にそってみた方がいいかなと思って、
土曜日は一、二部、日曜日に三部という順番です。

ヘンリー6世の父親であるヘンリー5世の逝去から話はスタート。
新王となったヘンリー6世のイギリス軍とシャルル皇太子とジャンヌダルク率いるフランス軍との
戦いが第一部の話。

イギリスの演劇だから的であるフランス軍がバカっぽく描かれていました。
衣装やメイクもイギリス軍とは大違い。
ジャンヌはまともだけれど、悪霊に自分の血を与えて魔力を得ているという設定です。
ジャンヌのソニンさんは声がキンキン高くて聴きづらかった。
もう私も年かな。


孤立奮闘するも絶体絶命のトールボットと彼の息子の掛け合いが迫力あって印象的でした。
一方トールボットが死ぬことになった援軍の遅れの原因を貴族同士でなすり付け合っているのには
見ていてイライラしました。

とにかくイギリス、フランスが勝ったり負けたりを繰り返していて、ドタバタしてたという感じです。
途中ちょっと記憶が飛んでしまいました…。疲れてたし。


演出 鵜山仁
キャスト
浦井健治
中嶋朋子
渡辺徹
村井国夫
ソニン
木場勝己
上杉祥三
岡本健一
中嶋しゅう
立川三貴
金内喜久夫
菅野菜保之
勝部演之
鈴木瑞穂
木下浩之
久野綾希子
鈴木慎平
今井朋彦
水野龍司
吉村直



BLACKBIRD 2009 8 8

2009-09-04 00:14:23 | 演劇
15年前の少女誘拐事件の犯人の中年男性と被害者の女性の愛憎劇。
今は名前を変えて生活している中年男性レイの仕事場に
ウーナが会いに来たことから、ほぼ二人っきりの会話でストーリーが進みます。

ポスターかっこいいのに、あんなお話だったなんて。

ポスターとあらすじだけで想像してたのが、
15年前の出来事は少女誘拐事件ということになっているが、
不幸なすれ違いで、実は愛し合っていたというお話だと思っていました。

途中までは、話がそれたり、途切れたりしながらも、
その方向に話が進みます。

しかし衝撃の展開が待っていました。
ラスト、かつてのウーナにそっくりな少女が現れ、
今レイが付き合っている女性の娘だという。
レイになついているその少女にかつての自分を見たウーナ。
15年前の事件は、レイにとってはウーナだったからではなく、
少女だったら誰でもよかったのではと気づくウーナ。
レイはそれを否定するが、ウーナは自分の事件をレイの恋人に告げに行く。

こんな流れでした。
ラストの衝撃までレイは自分の欲望と葛藤するちょっと不幸なキモイ人なんですが、
少女の登場で、
幼かったウーナを誘惑し、また今ウーナを言いくるめて
事件を正当化しようとした狡猾で卑怯な男という面があらわになります。


実際のところは、レイが本当にウーナを愛していたのか、
少女だったから欲望の対象になったのかはわかりません。

そして、またかつての罪を繰り返そうとしているのか、否かというところで
舞台は幕です。
後味わるい。


二人だけのがっつセリフ劇で、
かなり大変だったと思います。
伊藤さんは、幼い頃の傷で少々エキセントリック気味な役を好演していました。
内野さんは、みごとなキモ男ぶり。昔の罪を思い出させるウーナの出現におびえ、
そして自分のペドフェリア嗜好を否定し、またその傾向に苦しんでいる役でしたが、
もっと普通の人っぽいところとキモいところの演技の差があるとよかったかなー。


脚本:デビッド・ハロワー
演出:栗山民也
キャスト:
内野聖陽
伊藤歩

世田谷パブリックシアター

ミュージカル COCO    2009 7 19

2009-09-02 20:02:36 | 演劇
1910年にシャネルがパリに帽子専門店を開店して来年が100年になるからか、
今年は、シャネルをテーマにした映画やミュージカルが目白押し。

今回見たCOCOはシャネルの晩年を描いたミュージカルです。
第二次世界大戦後閉鎖していた店舗を復活させようとするシャネルと
モデルに応募したノエルを主軸に
女性の自立とか幸せとかをテーマにしていました。

かつての恋人たちの思い出に浸りながらも、
結局は一人でたくましく生きていくシャネル。
一方のノエルは、女性の自立を目指しながらも恋人との幸せを選ぶ。
どちらが幸せかは個人の自由だけど、
最近は後者の方を勝ち組と呼ぶ傾向がある気がします。
ちょっと前まではシャネル的生き方がかっこいいって言われていた
気がするのに。



鳳蘭さんのファンの方が多かったかな。
鳳さんの独壇場って感じでした。
特に酔っ払い演技が印象的でした。

このミュージカルは1969年に作られたものなので、
昔ながらのミュージカルってつくりでした。

台本・作詞:アラン・ジョイ・ラーナー
作曲:アンドレ・プレヴィン
演出:G2

キャスト
鳳蘭
湖月わたる
岡幸二郎
大澄賢也
今陽子
鈴木綜馬

ル テアトル銀座

サンデー・イン・ザ・パーク・ウィズ・ジョージ 2009 7 12

2009-08-02 21:57:08 | 演劇
パルコ劇場で宮本亜門演出の「サンデー・イン・ザ・パーク・ウィズ・ジョージ」を見てきました。
ジョルジュ・スーラという画家が「グランド・ジャット島の日曜日の午後」という作品を
つくりあげるまでのお話が第1幕、第2幕はその子孫のジョージのお話。

作曲がスティーブン・ソンドハイムなので、
「歌います!」って感じの作品じゃなくて、台詞にメロディがついているという印象が強いです。

第1幕のヒロインのドットは戸田恵子さん。
スーラの恋人だけれど、彼を理解しきれず分かれてしまう女性の役です。
確かにすごい早口の歌もあり、見ているだけで大変そうなのが伝わってくるので、
若い女優さんには難しいかもですが、なにせ婚期の女性なわけですから、
なぜ戸田さん…って違和感がありました。
若さ故の無理解感がない。

すっごく久しぶりに見た石丸幹二さんはやはりかっこいいです。
さわやかイケメン。

第1幕のラスト、「グランド・ジャット島の日曜日の午後」を俳優さんで舞台上に再現するという
消失点に向かって進んでいきます。
絵画がそっくりそのまま再現され、感動としか表現できません。
絵画に描かれた人物のバックグラウンドについてコミカルな部分もあり、
暑いだの、疲れただの、自分はなぜ後ろ向きなのかという文句を言い合うシーンは笑えました。



第2幕はいきなりラフな格好をした石丸さんんが登場。
役ではなくて素のままで出てきたような雰囲気ですが、
実はスーラの子孫のジョージ役。
ジョージは新進気鋭の芸術家で、パーティでスポンサー探ししたり、
芸術仲間との談笑につきあったり、批評家の評価を気にしたりと
曾祖父のジョージとは対照的に芸術の本質以外の付き合いにも大忙し。
ここのジョージが自分を第三者の目で見ている映像を使った表現はすごかったです。

戸田さんはスーラの子供にあたるマリーおばあちゃん役で
おばあちゃんの演技で戸田さんの魅力全開です。
ジョージがグランド・ジャット島に行って、
「グランド・ジャット島の日曜日の午後」のパラソルの女性、つまり曾祖母に出会い、
自分の進む道を確認する。

第1幕だけだと、ジョルジュ•スーラの「グランド・ジャット島の日曜日の午後」ができるまでのお話で、
確かにクライマックスもしっかりあって、納得の展開になっただろうけど、
第2幕があることで、音楽で美術について表現するということまでできているのではないかと
思います。

パルコ劇場

台本:ジェームス•ラバイン
作曲 作詞:スティーヴン•ソンドハイム
演出:宮本亜門








キャスト
石丸幹二
戸田恵子
諏訪マリー
山路和弘
春風ひとみ
畠中洋
野仲イサオ
花山佳子
鈴木蘭々
富平安希子
岸祐二
石井一彰
南智子
岡田誠
中西勝之
木下夕華
加藤実祐紀