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夢とうつつと存在と時間

theatregoerの日常と非日常

グレンギャリー・グレン・ロス 2011 6 11

2011-07-19 23:01:05 | 演劇
映画「摩天楼を夢みて」の原作戯曲だそうです。
多分その映画を私は見てないと思います。

悪徳不動産会社の営業マンの悪戦苦闘を
時におかしく、時に悲しく描いた作品。

顧客名簿をもってライバル会社に行こうとしたり、
タッグを組んでカモのお客をだまそうとしたり、
と生き馬の目を抜くような男たちがどうにかして
営業成績をあげて、生き抜こうとする姿を見ていて、
なんだかこちらもつらくなりました。

口八丁でお客だけでなく、同僚まで出し抜かなければ
いけないのはつらい。。。

目当ては石丸さんと坂東三津五郎さんと、今井朋彦さんの共演。
トップセールスマン役の石丸さんは、汚い言葉のセリフがいっぱいあって、
なんだか正直、役が浮いていた気がします。
私が求めていたものと違いすぎたせいだと思います。
坂東三津五郎さんも、かつての栄光にしがみつく落ちぶれたセールスマンって
いうには品がある気が。。
今井さんは小狡い役も上手。

中華料理店で同僚同士が話すシーンがいくつかあるですが、
場転の時に銅鑼がなりながら椅子が上手下手に分かれて動くって
いうのかなんだか笑えました。




作:デヴィッド・マメット

キャスト:
石丸幹二
坂東三津五郎
今井朋彦
大鷹明良
加藤虎ノ介
テイ龍進
坂東八大

アベニューQ 2010 12 15

2011-01-28 16:24:37 | 演劇
数年前のトニー賞授賞式で知ってたアベニューQ。
ロッド(サラリーマン風青いパペット)がヒュー・ジャックマンに絡んでたのを覚えてますw。
まさか日本で見れるとは思っていませんでした。

モンスターと人間が同居する世界。
教育番組に出てきそうな(ってかセサミストリートのような)パペットと
かなり赤裸裸な内容のギャップがこのミュージカルの魅力ですね。

パペットを後ろで操作している人も同じ表情していて面白いです。
どっちを見たらいいかわからない。
映像も使われていて面白かったけれど、モニターが小さくて後ろの席だと見えにくかったかも。

どん底ってほどじゃないけど、ワープア層が集まるアベニューQ。
そこのアパートの住人達ははいろいろな問題を抱える一癖二癖ある人たち。
トラブルとか悩みとか抱えながら
それでもそれを笑い飛ばしたり折り合いつけたりして、希望も残しながら
毎日を過ごしているっているストーリーです。

見終わって、「これは私の話??」
って思わずにはいられませんでした。
希望を持っていたはずなのに、毎日の生活にいっぱいいっぱいでなんだか
思ってたのと違う…っていう感じ、誰でも経験あるんじゃないかな。

差別とか挫折とか失恋とか。
それを人間じゃなくてパペットが演じるっていうので
抵抗のある内容でも笑えるというか、不快な感じが全然しなかったです。
清々しいほどあからさまな表現だから
こちらも、笑うしかないw

このミュージカルを見れば思想とか立場とかいろいろ違って、衝突することあっても
それを笑い合えたらいいのにねって思えるはず。

なんかがんばろーって思えるすごく楽しいミュージカルでした。

東京国際フォーラム ホールC


エリザベート 2010 10 19

2010-12-25 13:45:11 | 演劇
帝劇はいつもキャスト表の写真を撮ってるのに
今回撮った写真データが壊れてて、ちょっと立ち直れませんでした。

3ヶ月続いたエリザベートのmy楽。
最後は山口トートで締めてみました。

山口さんは相変わらずの美声。
新しいキャストに触発されたのか以前より踊ってた……。
変な動きだけど。

ルドルフは浦井くん。
彼のルドルフは安定感があって安心して見れます。
山口トート&浦井ルドルフの
闇が広がるは「もうなんでも許す」ってくらいの迫力で、
本気見せてもらった!!!って感じでした。



エリザベート:瀬奈じゅん
トート:山口祐一郎
ルドルフ:浦井健治
ゾフィー:寿ひずる
ルドヴィカ:春風ひとみ
少年ルドルフ:鈴木知憲

ヘッダ・ガーブレル 2010 10 9

2010-12-15 17:55:43 | 演劇
新国立劇場小劇場で公演した大地真央主演の「ヘッダ・ガーブレル」を
見に行きました。

学生時代、チェーホフ、イプセンはちょこっとですが勉強したので
その記憶を頼りに観劇。
本当はもう1度読み直してから見に行きたかったですね。

戯曲が出版されている作品は、できるだけ読んでから見に行くようにしていますが、
こちらは1回さらっと読んだだけでなく、台詞の意味や出てくるものが象徴しているものを考えたり話し合ったりしたものなので
実際上演されたものをみると、そうなんだと発見することがありました。

特にラストのブラック判事の「普通の人はこういうことをしないものだがなぁ」
(みたいな)セリフ。
淡々と言うか、呆れて言うかとおもっていたら、
困って泣きそうな感じだったので驚きました。



大地真央さんは若々しくて、新婚さんに見える。
すごい。
周囲の噂を恐れる気持ちは伝わってきましたが、
若さゆえの暴走や思い通りにならないことへのいらだちは
伝わってこなかったです。

そう考えるとやはり難しい役ですね。

エリザベート 2010 9 17

2010-10-20 14:56:59 | 演劇
今期3回目エリザベートを見に行きました。
トートはサプライズキャスト城田優さん。
出演すると聞いて「あ、ルドルフね」と思ったのに
トートだったという…。
今まで宮本亜門さんの秘蔵っ子だと(勝手に)思ってたのに
小池修一さん舞台に出演ってのにもかなり(勝手に)驚きました。


今回のパンフレットは、プリンシパルキャストのイメージフォトみたいなのが
あるんですが、城田さんの写真はニヤリと笑いながら走っているようなポーズで
Just Do It って書いてあればナイキの広告でも通じるような感じです。
なぜトートでこのポージング?と不思議に思いつつも、かっこいいからまあいっか。

城田トートを一言で表すとひっそりトート。
エリザベートより乙女チックな気がする。
今までのキャストの中では山口トートに近い気がしました。
強くエリザベートに迫るというよりは、影にひっそりいるという演技です。
他のトートは執拗に迫るところがありましたが、
城田トートは自分からはそれほど強く行かない。
エリザベートが弱るとそこにいて、「どうする?いく?どっちでもいいけど?」みたいな。
そういう世代ですかね。

そしてビジュアルはずば抜けてますね。
背が高く若いというのはなんというアドバンテージ。憎いw。
歌も悪くなかったし、登場シーンで他のキャストと頭一つ出ているから
目立ちます。
アイシャドーか何かが時折光って「うっ、まぶしい」ってなって、
それは見ていてちょっと嫌でした。

最後のダンスは結構ステージ前方まで出てきたのが他と違うところです。
それでも結構さっぱりとした感じです。

何より城田トートの見せ場はドクトル ゼーブルガー!!!
腰を曲げて老人の演技です。そして歌いながらだんだん本性を現していくところが
ポイント。
日本一のゼーブルガー役者や。
そしてエリザベートがトートを拒絶すると長いすに寝転がって「やれやれ」
といった風情。
すごくツボにはまった場面ですね。

9月ルドルフは伊礼彼方さんで、
城田さんと2人の闇が広がるはいいですね。
イケメンパワーで異空間に連れて行ってくれますw。
もちろん城田トートはポールでしゅるっと降りてくれます。

ルドルフの伊礼さんは「♪ママはぼくの鏡だから」の
エリザベートに取りすがる演技が熱かったです。
他の場面でもルドルフの気持ちを動きに出そうとしているのが伝わってきました。

エリザベートの瀬奈じゅんさんは、宝塚の男役からすぐに
この舞台だったんでしょうか。
若いころの歌にびっくりしました。
びっくりとしか言い様がない。
晩年はなじんできたので気にならなかったです。

ラスト、エリザベートをお姫様だっこできるトート。
これも若さですよね。すてきすてき。

演じる俳優さんが違っているからか、それとも公演に慣れたからか、
前回思ったばらばらな人間関係が、
少しお互いを向き合っている感じがしました。
うーん、たぶん前者かな。
瀬奈さんと伊礼さんだったからかな。
前回の最初からバラバラなのに成立しているってのも、この作品ならではで好きだったけど
こちらの向き合いながらすれ違っているのもありですね。

そして今回も舞台終わった後トークショーがありました。
瀬奈じゅんさん、石川禅さん、伊礼彼方さんの3人と司会は指揮者の塩田さん。
石川さんが瀬奈さんと「夜のボート」お見合い(同じ方に動いてぶつかりそうになる)してしまう話で、
瀬奈さんが娘役の人を立てるために舞台後ろの方を通ろうとする癖のせいと指摘したのが、
実際演技している人の生の声だなと思いました。

伊礼さんがルドルフが死のキスをトートから受けるところで
変な手の動きをするという指摘で
石川さんが爆笑。どうやら伊礼さんはタイミングを計っているらしいのですが、
私はぜんぜん気づけなかった。

伊礼さんは以前新国立劇場でのマテのコンサートで押さえ役だったのに
このトークショーでは暴走していて、意外な一面でした。
でも気を使ってわざと面白くしようとしての暴走なのかなと思ったり。

トークショーはやっぱり素が出るのと、観ているだけではわからないことが聞けてとても楽しいです。

イリアス 2010 9 10

2010-09-19 19:36:30 | 演劇
ホメロスの叙事詩イリアスの舞台化で内野さん主演。
他のキャストも平幹二朗さんや木場勝己さんなどで、
渋いギリシャ悲劇を期待して行きました。

立ち位置の表現が面白かったです。
お互い向かいあっているののしりあうシーンで
舞台の前方と後方で客席を向いているなど。
舞台らしい古典的な表現方法ですが、なぜか新鮮でした。


実力派キャストを集めた正統派の舞台でした。
特に光っていたのがパトロクロス役のチョウソンハさんだと思いました。
多分他の舞台でも見たことある気がする。ってかTPTあたりで見てるはず。

声は高めであまり好きな声ではありませんが、
機敏な感じの演技とせりふ回しでアキレウスの弟分を好演していました。


プリアモス王が息子ヘクトルを殺したアキレウスに返してくれとお願いする
悲しいシーンで客席からいびきが…。
ギリシャ悲劇で思い出すBunkamuraでの「グリークス」みたいな視覚的な
派手さなく、俳優の実力勝負な舞台になっていました。


内野聖陽
池内博之
高橋和也
馬渕英俚可
新妻聖子
チョウソンハ
木場勝己
平 幹二朗

エリザベート 2010 8 27

2010-09-18 17:26:03 | 演劇
1回目見に行った時に石丸トートがもう1回見たい!!!って思ってしまい、
チケット買い増ししちゃいました。
それぞれのトート1回ずつの予定だったのに。

1階S席後方上手の端でちょっと見切れちゃいました。

今回は前回以上に熱演で特に「♪最後のダンス」のシーンは力が入っていました。
オープニングの死者に囲まれるシーンがとてもきれいです。
エリザベートの影の部分として静の存在という解釈もありかなと思っていたんですが、
ちゃんと熱いストーカー男を目指していらっしゃっていました。
嫌いじゃないけど、そっと現れ、誘惑し、そっと消えるような
死という観念の具現化としての
存在でもいいかもと思わなくもないんですが。
そうすれば石丸さんの貴公子気質も邪魔にならない気がします。

ちびルドルフとの出会いの「♪ママどこなの」のシーンで
トートがやさしそうで和やかな雰囲気になるところ。
他のトートではこんな雰囲気はなかったですね。

「♪闇が広がる」はもう何度でも聞いていたいくらい。

これで石丸トート見納めだと思うとつらいです。
チケット買い増ししたい。

終演後トークショーがありました。
朝海さん、石丸さん、田代さんがそれぞれ衣装で登場。
朝海さんは第2幕コルフ島で詩を書こうとする時のシックなドレス。
お気に入りだそうです。
明るいところでトートのあの衣装とあのメイクなのはちょっとすごいw

トートは演じている時に髪の毛が口にはいって困るとか
ルドルフとのキスでピストルがなかなか取れなくてキスが長くなってしまうことがあったりするそうです。
石丸トートが3人のトートの中でルドルフへの一番キスが激しいらしいですw
田代さんと伊礼さんの中で「石丸さんのキスが意外と野獣」には笑いました。

田代さんはダンス初挑戦なので、稽古が終わった後も10時すぎまで練習していたりしたそうです。
確かにダンスは…。がんばれ。

IN THE HEIGHTS  2010 08 22

2010-09-17 21:13:13 | 演劇
東京国際フォーラムで「イン・ザ・ハイツ」来日公演見てきました。
やっぱりツアーキャスト。
そりゃそうですよね。

トニー賞であの帽子が印象的だったので見に行こうと思ったんですが、
ぶっちゃけ失敗だったかも。
ケチって安い席取ったんですが、3階席はガラガラ。
遠すぎて熱気が伝わらず
かつラップで英語が聞き取れない&字幕が遠くてよく見えないという
ぜんぜん満喫できない結果になってしました。


キャストは悪くなかったし、音楽も今風。
ストーリーもあの肖像が描かれたシャッターのシーン
は秀逸だと思います。



来日公演だから短期間で多くの集客がないとペイできないのはわかりますが、
東京国際フォーラムでやる演目じゃないよ。
レミゼラブルとかライオンキングとか大掛かりなミュージカルならいいけれど、
「イン・ザ・ハイツ」はもっと近い空間で見るべきでした。
(もしくはちゃんと1階S席で見るかw)

日本になじみの薄い場所の話だったのと、
ちょっとテーマが地味だったせいか集客苦戦したのかもしれませんが、
それにしても日本においてトニー賞の知名度低いと思いました。
トニー賞取ったからって日本じゃお客は呼べないんだなと実感。

エリザベート 2010 8 21

2010-09-05 00:03:12 | 演劇
初演から10周年で期間中に東宝エリザベート上演800回を迎えたとのことです。
エリザベート、トート、ルドルフとメインキャストの追加で
以前にも増して大所帯カンパニーになりました。

エリザベートがダブルキャスト、トートがトリプル、ルドルフもトリプル。
キャスト悩むけど、とりあえず石丸トートを見なくては!!!!ということで
O嬢にチケット取ってもらっていきました。ありがと~。

しかし当日めがねを忘れてしまい、1階といえどもA席では
はっきりと見ることができない(泣)。
でも双眼鏡(オペラグラスじゃない、本気な双眼鏡です。)は
持ってきてたので、ほぼトートが出てくるときは
双眼鏡を構えて見ていました。
(本来ならせっかくの舞台なのだから全体を見たいのに)

トートという役は死を擬人化しているわけで、
モデルがあるわけではないので人それぞれの解釈が可能なキャラクターです。
そうなると演じている人の個性がはっきりとでてきますね。
石丸トートは、端整なトート。
「きちんとしてる」。

ちゃんと歌えるし、ちゃんと手の先まで気を配った演技。
ルックスからくる印象も大きなウエイトを占めていますが、
まじめな人なんだろうな~って思いました。

パンフレットか雑誌のインタビューか忘れましたが、
石丸さんがエリザベートに出る時はフランツが合っているとまわりに言われたそうです。
確かに、私が見た舞台でもオペラ座の怪人のラウルや異国の丘の九重
とかハムレットのタイトルロールとか演じていました。
王子系の役によくキャスティングされるイメージです。


だから私にとってもトートみたいな俺様キャラを演じるというのはすごく意外でした。
内野さんも意外でしたが(役がというより、ミュージカルに出るということが)
ノリノリでやってたしw、
山口さんは何かを超越してるし、武田さんはおしゃれ悪魔だし。
それぞれのトートがありますが、
石丸さん石丸さんは四季時代のこのイメージがあるので、
今回はがんばってトートやってるなぁという印象でした。
このままエリザベートの影としてのひっそりとしたトートになるのも悪くないかも。
ともあれ、今回見た時点では強いて言えば内野さん系かな。

俺様系歌詞の最後のダンスは、あれをどう表現するのかドキドキしたり、
フランツへの最後通牒の泣かないでエリザベート
子ルドルフとのシーンになごんだりと
石丸トートすごく楽しませてもらいました。

ルドルフとの闇が広がるは登場した位置から降りてくるときに
階段使っていました。
四季系の人は階段で、その他はポールという伝統でもあるんでしょうか。
O嬢は、このシーンでポール使うか階段使うかで、
トートとして好きかそうでないかを決めるくらい重要な箇所らしいです。
(ライト当たってないし、ルドルフのパートの時なのでそっち見てあげたいんですが、
私もここはチェックしてしまいます。)

ルドルフといえば今回は田代万里生さん。
8月は田代さんルドルフ月間みたいですね。
他の二人は別の舞台に出てますし。
今まで貧乏芸術家(の役のイメージが私的に強かった)だった田代さんが皇太子に出世。
歌は安定していますが、踊れてないぃ。
声楽の人だから仕方がないかもしれない。
でも、ルドルフはマイヤーリンクのシーンで踊ってくれないと寂しいです。

新キャストが多く参加しているからというのもあると思いますが、
俳優さんたちの作り出す役がそれぞれバラバラというか、
向き合っていない気がしました。
それでも成り立つ舞台すごい。
というかそもそもそういうすれ違いの話ではあるので問題はありませんが。
お互い濃密に向かい合っていた初演のキャストが作り出すキャラクターの関係性と
大きく違ってきたなというのが全体の印象でした。

帝国劇場

朝海ひかる
石丸幹二
田代万里生
阿知波悟美
菊地駿

劇団四季 美女と野獣 2010 8 7

2010-08-24 00:20:17 | 演劇
大井町にできた四季劇場夏劇場のこけらおとし公演
「美女と野獣」を見に行きました。

「美女と野獣は」この10年間ずーっと東京公演がなくて、
地方にわざわざ見に行こうかと思ったくらいでしたが
待ったかいがありました。

いつも通りO嬢を誘ったところ
O嬢は「NYで見てきたから今回はいいや…」って断られてしまいました。
なのではじめて会社のM代ちゃんを誘ってみました。

オレンジのけっこう派手な外観の劇場で、
劇団四季のキャッツなどの劇場と同じタイプですね。
2階の席でかなり急勾配なのもいつも通りです。

ディズニーランドで聞いたことがある曲が出てきて、楽しくなりますね。
Bellという曲の「♪あの娘は変わってる~」は美女と野獣だったんだ~って思いました。


アクロバットな振り付けが多く、
コメディ要素もあって、もっとしっとりとしたロマンチックなミュージカルだと思っていたのですが、
ちょっと意外でした。
子供向けかなー。
ベルと野獣の二人の気持ちにもっと重点に置いてくれたらよかったなと思います。
一幕ラストの歌でベルへの気持ちを歌うけれど、
いつベル好きになったん??とちょっと気持ちがついていきませんでした。


Be Our Guestはさすがにすばらしく、感動しました。
ダンスとカラフルな舞台。
ディズニーアニメの方が先にあって、それを舞台化だから
何でも表現が自由なアニメを人間が舞台上という制限の中で表現するっていうのは
かなりハードルが高いけれど、舞台だからこそ観客の想像力を喚起できるってことを
再認識させてくれました。



最後野獣が王子にかわる演出はどこから入れ替わってるのか気になって双眼鏡で見てましたが
わからなかった。
一応感動シーンなのに、そんな余計なことが気になってストーリーに集中できないのは、
もう純粋じゃない証拠なのかな。


もうちょっとバラがフューチャーされてればいいのに、
あまり目立たないので花びらが散っていくドキドキ感が
足りませんでした。
バラが散る時間のないハラハラ感とベルと野獣の二人の関係性が
もっとあればキュンとなれるミュージカルだったのになぁと思います。

ビースト 福井晶一
ベル 坂本里咲
モリース 松下武史
ガストン 田島亨祐
ルミエール 百々義則
ルフウ 遊佐真一
コッグスワース 古谷昭雄
ミセスポット 遠藤珠生
タンス夫人 大和貴恵
バペット 長寿真世
ムッシューダルク 川原信弘
チップ 川良美由紀