goo blog サービス終了のお知らせ 

夢とうつつと存在と時間

theatregoerの日常と非日常

エリザベート 2012 5 30

2012-07-14 17:23:13 | 演劇
マテがトートの日本版エリザベート。
いつもトートのキャストはサプライズがあるのですが、
マテが出るとは全く予想してなかったです。

諸事情によりO嬢と一緒に行けなくて、でもマテの公演は絶対見たかったので、
チケット追加で見に行きました。

日本語はやはり意味よりも音として覚えているのか
言葉のつながりや切れ目が不自然っていえば不自然。
でもビジュアル系衣装はばっちりお似合いでした。

ルドルフの大野拓朗さんは、かっこいいのですが、
歌がががが・・・。
セリフの間みたいなのはよかったです。
実際上手なのか、それとも以前のルドルフのビデオ等を参考にしてて、
私がその人達のセリフの感じに慣れてるから自然に感じるのかわからないですが。

せっかくの闇が広がるも、マテがまだセリフや歌詞に気をとられて
演技が抑え気味だったと大野さんの歌いこなしてない感じが出て、
二人のビジュアルはとてもよかっただけにもったいなかった。
今回はマテが闇が広がるのポール降り担当でしたw

エリザベート 瀬名じゅん
トート マテ・カマラス
フランツ 石川禅
ルドルフ 大野拓朗

エリザベート 2012 5 26

2012-05-27 20:32:19 | 演劇
2012年のエリザベート。
まずは石丸さんのトートを見にいきました。
エリザベートは瀬奈じゅんさん。

感想は石丸さんがトートを仕上げてきた!!って感じでした。
「愛と死の輪舞「では衣装の袖が顔にかかってしまうアクシデントがありましたが、
歌はさすがの安定っぷり。
「最後のダンス」も歌いこなすってこういうことかっていうのを
感じさせてくれる歌でした。
2010年の公演でも歌は安心して聞けたように思いますが、
歌、ダンスともにブラッシュアップしていました。
正直、踊れるイメージはなかったんですが、(歌メインの人だし)
革命のシーンでトートダンサーを引き連れてたダンスがかっこよかったです。

演技は魅せる衣装のさばき方や手の動きまで細心の注意を払っているようで、
マントをかっこよく広げようとしていましたね。
真面目なので、もう少しラフにしてもいいのにと思いますが、
がんばろうとしてるのが伝わってくるので、そういうの好きですw
手にも何かついてるみたいですが、
2階席ではちょっと見えなかったです。

1幕エリザベートがフランツに自分と母親とどっちをとるかと最後通告を
するシーンでも机の方を凝視。
いつトートが出てくるか見てます。
照明ついてないのにw

照明付いてないところといえば、今回も「闇が広がる」のはしご下りもちゃんと見ました。

ルドルフは平方元基さん。
歌は悪くないかも。でも物足りない。
マイヤーリンクでのダンスがもっとよければいいのに。
もっと高く跳躍してくれないとw

演出面では子供時代のルドルフの小道具がサーベルから
ピストルに変更されていました。
確かに、後にピストル自殺することを暗示させるので、
納得の変更ですね。

マックスの今井さんは1幕の「パパみたいに」での
家庭教師とのいちゃいちゃは微妙でしたが、
2幕のコルフ島のシーンは歌良かった。

「夜のボート」でフランツの石川さんは、前はもっと苦しそうな、訴えるような歌い方だったと思うのに、
今回はやさしそうな声で、あれ解釈変えた?って思いました。
なんだかまだエリザベートと分かり合えて一緒になれるっておもっているような。


瀬奈じゅん
石丸幹二
石川禅
杜けあき
平方元基
鈴木知憲



幻蝶 2012 3 25

2012-05-10 21:13:29 | 演劇
白井晃さん演出、内野聖陽さん 田中圭さん出演の
「幻蝶」を見てきました。
ストレートプレイは久しぶりな気がします。

私、向井理さんと田中圭さんの見分けがつきません。
生き別れの双子だと思うくらいそっくりw


内野さんが山歩き用の衣装を着ていたので
懐かしの「天涯の花」を思い出しました。
あの頃は松たか子の相手役で真面目な青年役だったのに、
今じゃ、若い男の子をいじめるやさぐれおっさんですよ。


内野さん演じるベテラン蝶採取家と
田中さん演じる引きこもりぎみ蝶マニア。
幻の蝶を探している二人を主軸に、彼らが勝手に住み始めた小屋の
土地権利を持っている企業に働く女性、蝶収集愛好家、ストリッパー、チンピラが出てくる
お話です。
それぞれの思惑とか立場とかもありながらも
幻の蝶探しの二人にかかわっていくというストーリー。

最初引きこもりぎみ蝶マニアくんは人づきあいが苦手で、
それをからかって蝶採取家が襲おうとしたり、ストリッパーと二人っきりにしたりと
いじめられてかわいそうでしたが、
少しずつ心を開き始めて、ストリッパーちゃんに恋をしたり、
成長していく姿が印象的でした。

ストリッパー役の中別府葵さんがいい感じでした。
モデルなのでスタイルもいいし、
天然でちょっとお頭の足りない感じだけど、純粋な明るい子って役どころで、
役がはまっていました。



内野聖陽
田中圭
七瀬なつみ
中別府葵
細見大輔
大谷亮介



ジキル&ハイド 2012 3 18

2012-03-22 21:04:03 | 演劇
キャストが一新されたジキル&ハイド。
石丸幹二さん主演。
確か鹿賀さん初演の時に見に行ったことがあったんですが、
遠い昔過ぎて細かいところは忘れていました。

ジキル&ハイドの曲は
ワイルドホーンさんが来日したコンサートの時以来。
♪「知りたい」どうして善と悪を人間が併せ持つのか科学の力で
解明したいという内容で、いい曲で盛り上がりますね。
♪「時は来た」の大がかりセットがあまり好きではないです。
巨大換気扇。。
あと、確かこの曲の時だったと思いますが、
スポットライトが順番についたり消えたりして
なんだか昭和っぽくない?と思った場面が一部ありましたw

大司教をハイドが殺すシーンで
本火(っていうの?)を使った凝ったセットと演出にびっくり。
こんなの初演にあった?

とにかく石丸さんの熱演。
ジキルとハイドと交互に入れ替わりながら
お互いせめぎ合うシーン迫力ありました。
石丸さんはくせのない演技で、
いつも”きちんと”という言葉が似合うなあという印象で
安心して見られる俳優さんです。
ルーシーの濱田めぐみさんもダンスいいし、歌えるし。
ジキルの婚約者エマのお父さん役がなぜ中嶋さん?
ストレートプレイで光る俳優さんだと思う。




小学生の頃読んだ原作では、ジキルが自責の念とハイドを抑えるために
自殺したというストーリだと記憶があるんですが、
こちらは結婚式をあげようとして、そこで抑え込んだはずのハイドが出てきて
招待客を襲い、友人に銃殺されるという終わり。
薬による他人格が犯したこととはいえ、あれほど人を殺しておいて
そのまま結婚はないよ・・・。


日生劇場

石丸幹二
笹本玲奈
中嶋しゅう
吉野圭吾
濱田めぐみ
畠中洋
花王おさむ

みんな我が子 2011 12 4

2011-12-23 15:00:35 | 演劇
この時期にこのストーリーは重すぎるって思える内容でした。

一見幸せそうな家族でも父親が隠していた秘密が暴かれることで
家族がばらばらになっていくお話。
父親の秘密というのが、戦時中戦闘機の部品に欠陥品があると知りながらも、
軍部の催促に負けて納品してしまい、それがもとで兵士が死んでしまったということ。

戦地で行方不明になっていた一家の長男は父親のその秘密を知って、
ほぼ自殺行為のような形で戦場に出ていたという事実も明るみになり、
それを知った父親が自殺して幕になります。

このストーリーの中心となる「危険を知りながらも放置してしまった」
いわゆる未必の故意です。
平時は善人でいられた人も、有事には目の前の保身や利益のために行ったことが
明らかになり、裏の顔が暴かれてしまうということころ。

この時期だとどうしても地震被害による原子力発電に関する対応が
思い起こされる内容でした。



演出:ダニエル・カトナー
出演:
長塚京三
麻実れい
田島優成
朝海ひかる
柄本佑

GOLD カミーユとロダン 2011 12 10

2011-12-23 14:59:00 | 演劇
白井晃さん演出のミュージカル「GOLD」見てきました。
作曲はフランク・ワイルドホーン。
多作な作曲家ですね。

彫刻家のロダンとその弟子カミーユの愛憎劇であり、
カミーユの芸術家として、女性としての不幸ではあったけれど、
自分で選んだ生き方を描いた作品。

ロダンとの愛憎や彫刻家としての才能を正しく評価されないことへの苛立ちが
募って、精神を病んでしまうというストーリーでしたが、
最後なんだかわからないうちに、病んだ心が昇華されて(させて?)終わったみたいな印象でした。
ちょっと無理やりすぎない!?って思わないこともなかったです。

カミーユが精神病院に入ってからも彫刻を続けていたならわからないこともないですが、
そうでもないみたいでしたし。

カミーユの感情の起伏というか激情についていけず、
どの登場人物にも感情移入できなくて、置いてきぼりでした。

新妻さんや石丸さんは歌は安心して聞けるので、
そこは良かったです。
二人が初めて心を通わせるシーンはドキドキものでしたw


シアタークリエ

新妻聖子
石丸幹二
伊礼彼方
根岸季衣
西岡徳馬

ロミオ&ジュリエット 2011 10 1

2011-10-10 23:12:50 | 演劇
ロミオ&ジュリエットの2回目。
ダブルキャストの山崎ロミオバージョンを見に行きました。

山崎くんロミオは、ロミオ、ベンヴォーリオ、マキューシオと
小さい頃から一緒に仲良しって感じが出ていました。

今回もティボルトは上原さん。
ティボルトだけ、Wキャストの片方しか見られなかったけど、
前回の演技と歌でファンになってしまったので、
今回も見られてよかった。





ロミオ:山崎育三郎
ジュリエット:昆夏美
浦井健治
涼風真世
石川禅

ティボルト:上原理生
マキューシオ:石井一彰
死:中島周

ロミオ&ジュリエット 2011 9 19

2011-09-21 11:19:59 | 演劇
小池修一郎演出のミュージカル「ロミオ&ジュリエット」を見てきました。
O嬢とその旦那の3人です。
Wキャストのロミオは城田優さん。

2階席の上手寄りだけれど、1列目なのでまあまあの席でした。

ルカス・ペルマンとマジャーン・シャキのコンビのCDを聴いたりしていたので、
曲は頭に入っていてたけれど、
やはり歌として聞くとその良さがわかりますね。
その一方で日本語の歌詞になると、なんだか変って箇所もありました。

古典なので、時代設定どうするのかなと思ったら、
なんと現代風。
それもスマフォが出てくるロミジュリ。
ちなみにロミオはiphoneユーザーw
現代に設定を移しても、通じるお話だとは思います。
でも、なんだかチープになってしまったのは否めないのでは。
衣装もヒップホップ系。
セリフにもFacebookとか。
やりたいことはわかるけれど、外れていると思いました。

死を表現したダンサーはいい効果出していると思います。

城田ロミオは、確かに街中の女性が寄ってくる
という設定に納得のルックス。
アンサンブルといても背が高いので、目を引きます。

ティボルトの上原理生さんは、歌がうまい!!!
情熱的で暴力的なティボルトの雰囲気にあっています。

あまり安易な現代化は好きではないけれど、
ティボルトを殺してしまったことでロミオが追放されたマントヴァが
バーになっていて、客とのいざこざで携帯が壊れてしって、
そこでジュリエットが薬を飲んで仮死状態になったという
神父さまからのメールを見ることができないという流れが
とてもスムーズでした。


赤坂ACTシアター

ドラキュラ 2011 8 21

2011-08-24 15:10:34 | 演劇
和央ようかさん主演のミュージカル「ドラキュラ」を見てきました。
ドラキュラ伯爵ってことは男性が主役なわけですが、
宝塚の男役をしていたってことで、麗しいドラキュラ伯爵でした。

作曲はフランク・ワイルドホーン。
最近おなじみですね。

鈴木綜馬さん出演が目当て。
それもドラキュラと対決するヴァン・ヘルシング役なので
出番も歌もいっぱいかなって思って楽しみにしていました。
グラーツ版のCDを買っていて、「Zu Ende」の
Thomas BorchertとUwe Krögerデュエットが一番好きだったので、
それを綜馬さんが歌ってくれるのがすごく楽しみでした。

実はドラキュラってどんな話か全く知りませんでしたw
普通顛末知ってるものなんでしょうね。
だからなんでロンドン?とかなんでミーナに執拗に迫る?って
見ている時にいろいろ納得がいかず。

そのためかせっかくの歌も唐突に始まっている感じで
いまいち共感できなかったです。

舞台セットは大掛かりな円柱の壁。
城壁だったり墓地だったり、列車のコンパートメントだったりと
重厚感があるセットでした。


あとジョナサン登場のドラキュラ城内の机通り抜け演出は
おっ!って感じでした。
壁抜け男を思い出しました。

和央さんと花總さんは息がぴったりすぎて、二人の世界に違和感がなさすぎ。
ドラキュラとジョナサンの間を揺れるミーナに
説得力のある説明が足らないなぁと思っているにもかかわらず
二人のデュエットはなぜか納得がいく。
不思議。

カーテンコールの和央さんのマント捌きとキザい立ち姿は
宝塚テイストたっぷりでした。
それを真似する鈴木綜馬さん。かわいかった。


東京国際フォーラム

作曲:フランク・ワイルドホーン
脚本・作詞:ドン・ブラック、クリストファー・ハンプトン
翻訳:常田景子
演出・訳詞:吉川徹


和央ようか:ドラキュラ伯爵
花總まり: ミーナ
安倍なつみ:ルーシー
小西遼生: ジョナサン
上山竜司:ジャック
矢崎広:アーサー
小野田龍之介: レインフィールド
松原剛志 :クインシー
鈴木綜馬:ヴァン・ヘルシング

三銃士 2011 7 23

2011-07-23 23:50:35 | 演劇
Uwe krogerさんとPia Douwesさんが出ているCDを持って聞いていました。
ようやく日本で上演ってことで、主役だれかなーって思ってたら
井上芳雄君。
やっぱり。
いいんだけど、予想通りすぎるw

三銃士はNHKのアニメを小さい頃見た記憶があります。
あとはディカプリオの映画「仮面の男」。
そういえばオーランド・ブルーム出演の映画「三銃士」の上映もありますね。

主役の井上君と同世代なのですが、
井上君が舞台をところ狭しと動き回るのを見たO嬢が
「私あんなに動けない」って・・。
確かに私も無理ですw

三銃士はアトス橋本さとしさん、アラミス石井一孝さん、ポルトス岸祐二さん。
メインストーリーに絡んでくるのはアトスですね。
ソロ「クリスタルの天使」があるしね。
この曲難しそうだった。


リシュリュー枢機卿の山口祐一郎さん。
相変わらず・・・。

バッキンガム公爵の伊藤明賢さんイケメン。

役者とバッキンガム公爵の従者ジェイムズの二役をやっていた
坂元健児さんがはまってました。

NHKアニメの印象のせいでハッピーエンドに終わると思いきや、
ミレディだけじゃなくコンスタンスさえ助からない始末。
フツウなんとかダルタニアンが助けてくれるんじゃないの!?って
もやもやしたエンディング。

宝塚の舞台みたいな銀橋がありました。
それぞれがんばってるんだけど、
娯楽作品にまとまってしまってる感がありました。



帝国劇場