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夢とうつつと存在と時間

theatregoerの日常と非日常

ツリーオブライフ 2011 8 24

2011-08-29 11:28:02 | 映画
テレンス・マリック監督ってことで見に行ったんですが、
見ながら??が尽きない映画でした。

ブラッドピットが一家の父親で、その子供が大きくなってショーンペンが演じていましたが、
出番が少なくてどういう場面なのかが謎でした。
一応過去を回想しているみたいんですが、
ショーンペンである必要ってあったのでしょうか。


過去の一家の些細な出来事と世界とか宇宙との対比なのか
いきなり「アース」みたいな映像が出てきて「ぽかーん」ってなってしまう上、
過去の場面でもわかりやすい起承転結のストーリーがあるわけではなく、
本当に日常を切り取ったような場面が続くわけです。

正直つらかったです。
でも過去のシーンの映像はきれいでした。

コクリコ坂から 2011 8 1

2011-08-08 16:25:01 | 映画
ジブリなので見にいきました。
「ゲド戦記」の宮崎吾朗監督

実は兄妹かもしれないふたりの恋とさわやか学生運動の話。

いい時代だったという懐かしさから制作されているのでしょうが、
世代が違いすぎて学生生活が違いすぎる。
学生たちが熱血ばっかり。
ちょっとひく。

結局ふたりは兄妹じゃなくて、女の子の父親が戦友の息子を預かってきて、
養子に出した時に自分の子だと言ったせいで話がこじれただけ。
ちゃんと説明しておけばこんなことにならなかったのに。


ジブリに求めるのはどきどきわくわく感なのに
そいういうのがなく、
でもつまらなくもなく。

ハリー・ポッターと死の秘宝 2011 7 27

2011-08-04 23:05:10 | 映画
ついにハリー・ポッターシリーズのラスト。
正直シリーズが始まった時、
完結するまで自分が生きてるとは思っていませんでした。
(特に理由はなくて、あまりにも先のことだと思っていたからw)。
何にでも終わりはくるものですね。

さすがに原作と比べて端折っているのが
気になることもありましたが、
イギリスの名優がいっぱい出てくれるという点でも
楽しみな映画でした。



シリーズ最初では小さな子供だったキャストが
成長してもう大人だなと思っていましたが、
ラストのハリー達が大人になって自分たちの子供をキングスクロス駅から
ホグワーツに送り出すところは、無理やり老けメイクでさすがに違和感がありました。


ブラック・スワン 2011 6

2011-07-19 23:31:05 | 映画
こういう話どこかで読んだなと思ったら、
山岸凉子の漫画でそのものずばり「黒鳥」。
ジョージ・バランシンと結婚したバレリーナ視点の話でした。

この映画もコレオグラファーに恋をしたバレリーナが
精神のバランスを失いながらも演技に昇華させるお話。
ところどころグロイ場面やホラーな映像があったりしますが、
根幹が少女漫画的な展開なので、不快感なく見れたし、
妄想と現実がごっちゃになるのも違和感なく、
私にとってラストもなんだかすっきり腑に落ちる感じでした。

ナタリー・ポートマンはとてもきれいだけど、
やはりプロのバレーダンサーとは練習のシーンでも
動きが違うなと思いました。
こればっかりは何年も毎日練習し続けている人との
違いだから仕方がないですね。




監督:ダーレン・アロノフスキー
出演:
ナタリー・ポートマン
ヴァンサン・カッセル
ミラ・キュニス
ウィノナ・ライダー

テンペスト 2011 6 29

2011-07-19 21:42:57 | 映画
シェークスピアの「テンペスト」を映画化。
監督はジュリー・ティモア。
「タイタスアンドロニカス」以来のシェークスピア映画ですね。
前ミラノ大公のプロスペローを女性に置き換えて、ヘレン・ミレンが
演じていました。
父親から母親に置き換えようと思ったのはなんでだろう。
確かに名女優ヘレン・ミレンはすばらしかったです。

昔話や神話で親子二人の場合、父娘と母息子の組み合わせが多い気がします。
(独断と偏見ですが)
親子でありながら性別の違いで理解しきれなかったり、逆に妙に過保護になったり。

この「テンペスト」もその要素があるはずなのに
母娘としたことで、それは消えて、女同士という別の関係性を持たせた意味って?
娘と恋におちたファーディナンドに結婚を許すために試練を与えたり、
怪物のキャリバンへの仕打ちも男性的。

男性の役を女性に置き換えたことで、
大公という地位や島の支配者としてあるには男性のようなふるまいをしなくては
いけないのかというジェンダーバイアスの違和感を感じました。
それがジュリー・ティモアの狙いなのだったのでしょうか。

それにしてもアラン・カミングがタイタスアンドロニカスに続いて出てました。
シェイクスピアのストーリー、強烈メイクがはまる個性派俳優です。


プリンセストヨトミ 2011 6 6

2011-07-18 22:43:11 | 映画
予告編で気になっていたプリンセストヨトミを
観に行きました。

初めての新宿バルト9。
綺麗なシネコン。
ちょっと夜遅かったので、人も少なくて快適でした。

実は大阪には秘密の組織きがあって、
断絶したはずの豊臣秀吉の子孫を
今でもこっそり見守っているっていうストーリー。

登場人物の名前が戦国武将にちなんでいるんでしょうか?
歴史詳しくないから自信ないや。


多分原作の小説はしっかり書いてあるんでしょうが、
映画はなんだか物足りない。
説得力っていうか、納得できるような詳細説明が
はぶいてあるのか、「ふ~ん。そっか」
って感じなんですよね。

大阪国民ってキャッチーなアイディアだと
思うのに、なんだか生かしきれてないのではないかな。


ドラマでやれば良かったんじゃないかなって
思いました。
4週間くらいはコメディ路線で、
その後秀吉の子孫の核心にせまるとか。

原作つながりで、鹿男あおによしに出ていた
玉木宏さんがちょこっと出てました。
あと、中井貴一と和久井映見の夫婦っていうのがいかにもフジテレビって
感じでした。

監督:鈴木雅之


キャスト
堤真一
綾瀬はるか
岡田将生
森永悠希
沢木ルカ
笹野高史
和久井映見
中井貴一

塔の上のラプンツェル 2011 3 30

2011-07-18 13:40:57 | 映画
ディズニーアニメ。
初3Dです!
乗物酔いしやすいので、心配でしたが、これは大丈夫でした。
2Dでも映像酔いする時はするけどね。


作曲はおなじみアラン・メンケン。
「チェイシング・リバティ」のマンディ・ムーアが主役の女の子役。

ラプンツェルって塔に閉じ込められた女の子の長い髪をつたって
男の人が塔に登る話って記憶していて、
その話を聞いたときに、「首への負担が半端ない」って
ロマンチックさのかけらのない感想しかもてなかった私。
あと髪のダメージとかキューティクルとかが気になったり・・・。


アニメの方は塔から出ることを禁じられて育った女の子が
塔を訪れた盗賊と、毎年同じ日に遠くに浮かぶ光を近くで見に行くお話。
3D効果でお祭りの光が浮かぶところが幻想的になっていました。

ディズニーということで、女の子を閉じ込めていたお母さんは実は魔女だったり、
盗賊と女の子が恋に落ちたりと王道ですが、
それがやっぱりいいです。
曲もいいし。

ビバ!ハッピーエンド

SP THE MOTION PICTURE 革命篇 2011 3 16

2011-07-11 23:42:31 | 映画
野望篇がとても面白かったのでかなり期待して行きました。

革命篇は、今まで広げた風呂敷をたたむ回で
黒幕たち思惑やなぜ尾形さんがテロリスト側についたのかという真相が
明らかになっていきます。
ここまで周到に進めた計画の裏で騙しあい、裏切りあいで
それぞれの思惑の違いで計画が綻んでいく過程が
いまいち盛り上がらず、消化不良な感じでした。

そもそも、私にとって尾形さんが麻田総理を追う執念がいまいち
同情できなかった。
尾形さんの父親が麻田総理の罪をかぶって自殺させられた(もしくは偽装)のが
暗示的であったり、過去の記憶を思い出している1シーンとしてちょっとしか
映像で出なかったので、どれだけ少年時代の尾形さんに影響し、
麻田総理に復讐するための執念につながったかが、
気持ちの上で理解できなかったせいかな。

国会議事堂を占拠して中継させるというアイディアはセンセーショナルでした。
洋画みたい。
それを操るのが若手官僚という図式は日本らしい。

自分達の罪を権力によって隠しながら、うまく泳いでいる政治家に対しての
嫌悪をみせる尾形さんの演技は、一番の見所だと思いますが、
堤さんは抑えた演技をしていました。

伊達さんと尾形さんの関係は一番の衝撃シーン



監督:波多野貴文
脚本:金城一紀

キャスト:
岡田准一
真木よう子
松尾諭
神尾佑
山本圭
堤真一
香川照之

アレクサンドリア 2011 3 9

2011-07-10 18:58:19 | 映画
ローマ帝国の支配下にあったエジプトの都市アレクサンドリアを
舞台とした、数学や天文に人生を捧げた女性ヒュパティアの物語です。

アレクサンドリアは図書館で有名なんだっけ。

ストーリーは、キリスト教が勢力を広げつつある時代。
今まであった宗教や文化、学問が野蛮とされ、
次々と壊されていくなかで、
図書館館長の娘であり優れた天文学者であるヒュパティアが
迫害に負けずに研究に没頭し、ついには地動説が正しいことを証明する
手がかりを思いつきます。
しかし、どんどん迫害の波は強まり、ついには彼女にも暗殺の手が伸びて…。

自分を愛してくれる男性と結婚して仕えるという道よりも
自分の信念と能力を信じて研究に没頭する道を選ぶ女性を
レイチェル・ワイズがかっこよく演じています。
知的な大人女性が似合う。
恋や俗世間の評判や時代の流れなどものともせず、
凛として自分を貫く姿がとてもかっこいい。

基本欧米ではキリスト教とそれに反する勢力、
民主主義とそれに反する国家みたいな感じで
どちらも後者が悪者だけれど、
これはキリスト教が野蛮なことを全く行ってこなかったわけではないぞと
いうのが描かれていて、かなり大胆なストーリだと感じました。
それまで積み重ねられていた英知の象徴である図書館を
暴徒と化したキリスト教徒らが襲撃したり、
敵対する人間を暗殺しようとしたりと、
どちらかといえば悪物。

中東の戦争に他国が自分達の価値観をふりかざして干渉することは
果たして是なのかとか
大きな流れの中で、今まで培われたものが台無しにされてないかとか
いろいろ考えさせられました。

かつてヒュパティアの家で仕えていたが、キリスト教に傾倒し家を飛び出した奴隷が
キリスト教側から暗殺命令が出た彼女を救おうとしたが、
間に合わず、憧れていたひゅぱ他の人間の手にかかるくらいならと結果的に彼女を殺すことになったのが何かとても暗示的だと思いました。

丸の内ピカデリー


監督・脚本:アレハンドロ・アメナーバル


キャスト:
レイチェル・ワイズ
マックス・ミンゲラ
オスカー・アイザック

英国王のスピーチ 2011 3 1

2011-07-09 23:45:59 | 映画
コリン・ファース主演でアカデミー賞獲得となれば
ぜーーーったい見に行かなくては行けない映画というか
見に行かないという選択肢がないくらい
楽しみしていた映画です。

ヘレナ・ボナム=カーターも大好きな女優さんですし、
ジェフリー・ラッシュはもちろん、
デレク・ジャコビとかティモシー・スポールとかも
実力派俳優さんで他の映画で見たことある!って方です。

アカデミーしょう 賞を受賞したので、
かなり混んでいました。
映画の日ということもあって、
仕事帰りにいったら最終回満員とのこと。
でも急遽追加上映されることになり、
観ることができました。


それにしても最近のコリン・ファース、
シングルマンといい、がない気がします。

アカデミー賞受賞作品ってどちらかといえば、
シリアス系が多い気がします。
その方が格調高い感じですしね。
でもこの作品はほろりとさせるコメディー寄りヒューマン映画。

過激な言葉を言わせてコンプレックスを克服させる訓練だったり、
王の吃音を治す治療をしているライオネル・ローグが
王の前で勝手に王座に座っていたりと
くすっと笑えるシーンがいっぱいです。

悪く言えば予定調和かもしれませんが、
身分を超えた友情や、家族の助けなどが描かれていて
映画館を出る時に前向きな気持ちになれる
正統派ですてきな映画だと思いました。



あと、パンフレットのデザインかっこよくて好きです。

監督:トム・フーバー
脚本:デヴィッド・サイドラー

キャスト:
コリン・ファース
ヘレナ・ボナム=カーター
ジェフリー・ラッシュ
ガイ・ピアース
マイケル・ガンボン
クレア・ブルーム
ティモシー・スポール
ジェニファー・イーリー
デレク・ジャコビ