有楽町スカラ座で「オペラ座の怪人」25周年記念コンサートが
上映されていたので、最終日の最終回に滑り込み。
実際ロンドンのロイヤルアルバートホールに行って生で聞けたら
どんなに幸せだったでしょう。
映画館の大画面での映像でも十分テンション上がりました。
が、音がね。やっぱり空気の振動としてその場で感じるのとは違いますよね。
キャストはオペラ座の怪人の続編「Love never dies」でも
ファントムを演じていたRamin KarimlooとクリスティーヌのSierra Boggess
ラウルはHadley Fraserさん。
こっちはLNDの人じゃないので知らないと思ったら
レミゼラブル25周年コンサートでABCカフェの仲間で出てたみたい。
レミのコンサートでRaminアンンジョルラスにノックダウンされていたので、
Raminはまだかー、Raminはまだかーと思いながら見ていました。
それで思ったんですが、ファントムってあんまり出番ない?
神秘的な存在だから姿が出てないからかしら。
もっとRaminを!w
鏡を通って、初めて地下にクリスティーヌを連れて行った時の
オールバックファントム。かっこよすぎる。
Sierra BoggessさんはLNDのメイクとちょっと違うのかな。
LNDの写真の感じ好きだったのにな。
ハンニバルのオペラのヒロインに抜擢されて
試しにみんなの前で歌ってみる♪Think of me~では
はじめは緊張して声が震えて駄目なのに、
のってくるとすばらしい歌声を披露する演技って
四季のクリスティーヌでしてたかな?
オペラ座の怪人は曲がすばらしいので、それでなんとかなるけれど、
やっぱりちゃんとキャラクター掘り下げて演技してると
こんなにすごいのかと思ってしまった。
ラウルって私の中ではミュージカル3大天然おぼっちゃまなんです。
(レミのマリウスと・・・ちょっと違うけれどミスサイゴンのクリスあたり?)
ヒロインを一途に思ってくれて、助けてくれて、
ヒロインの悩みにも能天気に大丈夫だよって言ってくれて。
でもなんか頼りない。
今回のラウルって甘ったるい白馬の王子様じゃなかった。
新作オペラ「ドンファンの勝利」で
混乱している支配人、ラウル、カルロッタの重唱のシーンで
恐怖におびえて逃げたクリスティーヌのことは一応追うけど、
「the disaster will be yours!」って対決の方に重きをおいているようだったり、
(それはそれでかっこいいけどね)
クリスティーヌの父親の墓場のシーンでは
angel of musicのファントムにうっとりと付いていこうとしたクリスティーヌに
それは(thingって言ってたかな)父親じゃないって言って
目を覚まさせようとするときも苛立ってる感じ。
私のラウル像ではあくまでもクリスティーヌが心配って感じなのに
ファントムにライバル心をむき出しにしているラウルが意外だった。
私のラウル像のままだとLNDで酒びたり&子供にあたるってのが
全然つながらないけれど、
今回の生身の人間なラウルならありえるのかもしれない。
でも王子様のままがよかったな。
劇場のパトロン+天然でやさしい+爵位持ち(オペラ歌手と婚約って身分的に大丈夫?)王子ラウル
VS殺人ストーカー+変な人形(クリスティーヌ実物大)作家のファントムという構図で、
今まで私はラウル派だったんです。
でも今回のファントムはクリスティーヌ人形カットだし、
初めてクリスティーヌに仮面を剥がされて
クリスティーヌを罵りながら美に憧れる♪secretly,secretly~に続くところで
これが見たかったか!って恐ろしい顔で脅かしながらも、仮面がない顔を隠しながら
震えているraminの演技でファントム派になりました。
今までファントムの気持ちがいまいち共感できなかったけれど
アーサー・コピット&モーリー・イェストンの『ファントム』の時みたいに
ファントムの内面が垣間見えたのでファントムの気持ちもわかるって思えたの初めてかもしれない。
昔って醜さや病って天罰ってみなされてたって聞いたことがあるけど、
子供のころから醜くて罪もないのに罰せられていじめられて周囲が憎いだろうけど、
多分一番呪わしいのは自分だったりするつらさというのもあるかもしれないと
すごくかわいそうになりました。
背景がセットじゃなくて大型モニターに映像が映し出されていました。
場面転換が簡単だしエコです。
ボートはちゃんとありました。
ボートとオルガンは外せない大道具。
もちろん舞台が終わった後には記念コンサートに付きものの、豪華キャストスタッフ登場☆
アンドリュー・ロイド=ウェバーはもちろん、プロデューサーのキャメロン・マッキントッシュ。
驚きのサラ・ブライトマンやマイケル・クロフォード。
サラ・ブライトマンと4人のファントム(途中からraminも参加して5人)の
デュエット(?)もすごかった。
サラ・ブライトマンの声がね、もっと声量あった気がするのに。
年齢ってのもあるのでしょうか昔のCDとか聞くとすごいのに・・。
一方でコルム・ウィルキンソンさんの声量というか高音が衰えないのがすごすぎる。
マイケル・クロフォードさんも歌ってほしかったな。
レミのコンサートの舞台後サプライズと比べると
なんだか段取りの打ち合わせが足りなかった気がします。
ゴージャスなキャストでしたが、ハンニバルのオペラで
奴隷をまとめている人(どういっていいかわかりません)のバレエが別格。
明らかにうますぎる。ジャンプがとてつもなく高い。
何者!?って思っていたら、カーテンコールでも最後の方に出てきました。
役柄に対してその順番ということは、特別ゲストでしょうね。
豪華~。
The Phantom: Ramin Karimloo
Christine: Sierra Boggess
Raoul: Hadley Fraser
Monsieur Firmin: Barry James
Monsieur Andre: Gareth Snook (アンドレのeはアクサンテギュ)
Madame Giry: Liz Robertson
Meg Giry: Daisy Maywood
Piangi: Wynne Evans
Carlotta: Kiera Duffy