モレノｖｓシドレンコ第2戦（2009年5月2日ドイツ）

◎モレノ115－113　シドレンコＸ　　

1R　モレノ10:9（モレノ10:9シドレンコ）
2R　モレノ10:9（モレノ20:18シドレンコ） 　
3R　シドレンコ10:9（モレノ29:28シドレンコ）
4R　シドレンコ10:9（モレノ38:38シドレンコ） 　　
5R　シドレンコ10:9（モレノ47:48シドレンコ） 　
6R　シドレンコ10:9（モレノ56:58シドレンコ） 　　
7R　モレノ10:9（モレノ66:67シドレンコ） 　
8R　モレノ10:9（モレノ76:76シドレンコ）
9R　シドレンコ10:9（モレノ85:86シドレンコ） 　
10R モレノ10:9（モレノ95:95シドレンコ）
11R モレノ10:9（モレノ105:104シドレンコ）
12R モレノ10:9（モレノ115:113シドレンコ）　　　



＜Official＞
◎モレノ SD シドレンコＸ

グレン・フェルドマン（コネチカット州） 115-113モレノ
マヌエル マリサラール（スペイン） 115-113シドレンコ
ミカエル・フック（スウェーデン） 115-113モレノ



＜memo＞
1R　シドレンコは強引なまでに懐をとろうと入ってくる。インをとってボディフックを狙う。王者もやりにくそうだが入り際に右フック、アッパーを入れる。シドのローで休憩有り。
2R　初めと終わりの30秒はモレノのカウンター、それ以外は前進するシドレンコのボディから上への返しが優勢。微妙なＲ。
3R　同様の展開が続く。今度はシドレンコのプレッシャーに。ただ接近する際に手が出ないためブツ切りの攻撃に見える。
4R　やっと潤滑油が全身に回ったかのようにシドレンコの攻撃に、防御にもリズムがでてきた。
5R　この回はモレノの反撃にも鋭さがある。またしても拮抗した攻防だがシドレンコのボディアタックに。
6R　右ショートをうまく使ってシドレンコがプレス。モレノも良く返してるがシドレンコの攻勢に。
7R　大きいモレノを追ってるだけにシドレンコややスローダウンか。前進は相変わらずだがややパンチが流れ返しをよくもらった。
8R　せっかく距離を詰めてもモレノにあっさり周られてしまうシーンが増えた。警戒して前半はなかなか打たせなかった右フックももらう。だがたまに打つボディは有効。
9R　この回はシドレンコのボディ攻撃が効いたのかモレノが慌てる場面も。最後パンチをまとめて反撃したが挑戦者のＲ。
10R　勝負どころとみたかモレノも簡単に下がらず踏み留まって、時には突き放し打ち合うシーンも。挑戦者も良く攻めたが中間距離で打ち勝ったモレノ。
11R　接近戦での打ち合いも一瞬のスピード差で上回るモレノのコンビが目立った。
12R　懸命に出てボディへいいパンチもあった挑戦者だが周りながらコツコツ当てるモレノのアウトボックスに。

・接近したRが多くどっちの勝ちもありうるかんじ。
・挑戦者の勝ちにすれば地元判定、王者防衛にすればWBA判定、ドローにすれば結論出せない臆病者。ケチをつけるのは簡単だが実際スコアするジャッジは大変だったろう。
・シドレンコは前半をほぼ抑えられ追い上げが届かなかった前回の反省からか今回は１Rから強引過ぎるほどの前進をみせた。
・しかしその作戦の割りに最初は体が意のままに動いてなかったようにみえた。初敗戦から丸1年のブランク、調整試合なしで直接再戦ということで心身ともに固かったのでは。
・オフィシャルではいざ知らず自分的には最初から4Rくらいの動きが出来てればより明確に雪辱できたように感じた。もちろんそれを許さなかったのがモレノの速さなんだろうけど。
・モレノはシドレンコの圧力が弱まった後半に盛り返し辛くも防衛したが、シドレンコ相手とはいえ意外にたやすく接近を許してたのが心配。
・ボディ耐性にも疑問がありメキシコあたりのタフでラフなエムアンドエッガーにあっさり金星を提供しそうな気もする。
・しかし打てそうで届かないところに頭の位置をもっていくのがうまい。あれはイラつくだろう。誘いにもなってる。
・再戦は初戦よりオフィシャル上は競ってるし、前回と同じようにほぼ互角の試合だった。
・ただ内容的には作戦ミスで敗れた印象もあった前回より今ある戦力は全て出した上で勝ち切れなった今回の方がシドレンコにとっては堪えそう。
・判定も割れたし第3戦の可能性も残すが仮にあれば今度はもっと差がつきそうな気がする。
・モレノは7月に再度欧州に参上、モンシュプールと対戦予定という。
・王者時代の体力がまだあれば苦戦しようが、ああいう根性力戦型はピークを過ぎるとなかなか再浮上しないと思う。終盤TKOまであるんじゃないか。