Final Judgement

ヤオ判定に怯えるボクシングファンのひとりとして
採点に特化し備忘録かわりに作成します

山中vsダルチニャン(2012年4月6日東京)

2012年04月06日 | バンタム級
◎山中 117-111 ダルチニャンX  

1R 山中10:9(山中10:9ダルチニャン)
2R 山中10:9(山中19:19ダルチニャン)  
3R ダルチニャン10:9(山中29:28ダルチニャン)
4R 山中10:9(山中38:38ダルチニャン)
  
5R 山中10:9(山中47:48ダルチニャン)  
6R 山中10:9(山中57:57ダルチニャン)   
7R 山中10:8(山中67:66ダルチニャン)  
8R ダルチニャン10:9(山中77:75ダルチニャン)

9R ダルチニャン10:9(山中87:84ダルチニャン)  
10R 山中10:9(山中96:94ダルチニャン)
11R 山中10:9(山中106:103ダルチニャン)
12R 山中10:9(山中115:113ダルチニャン) 


<official>
◎山中 UD ダルチニャンX  

バート・クレメンツ(ネバダ)117-111
スティーブ・モロウ(カリフォルニア)116-112
ファン・カルロス・クレーヨ(メキシコ)116-112


1R ダルチが肩を怒らせプレス。王者がよく動き間合いをズラしダルチの左爆発を未然に防ぐ。合間に軽いながらも右を入れてた山中のR。
2R 40秒山中が左をスムーズに入れる。冷静に右を突きペースを掌握。終盤左をもらうもうまく逃がす。
3R この回はダルチが左を小さめに真っ直ぐ打ってくる。これが数度王者の顔面をキャッチ。終盤には両者が左を強振するスリリングなシーンも。
4R 山中が左をボディーに伸ばす。ダルチの突進にも臆せずカウンターで止めてみせる。終盤軽く左をもらったが前半の貯金で山中に。
~38-38が二者、39-37で一者がダルチニャン

5R 山中が冷静に距離を保って戦う。角度のいい左も入れる。中盤山中の左でダルチが右目上をカット。終盤ダルチも反撃し左やボディを返す。
6R 出血のせいか疲れからかダルチの圧力がやや弱まる。山中がジャブを突いて出るシーンも。
7R やや大人しめのR。ともにコレといったクリーンヒットはなかったがその中で目立ったのは山中の追いかけるような左。
8R ダルチがジャブを多用してくる。細かいパンチに切り替えたダルチがアウトボックスで優勢か。終盤は左を連発して追ってみせたがそう厳しいプレスはなし。
~77-75が二者、78-74でいずれも山中

9R 劣勢を知り出てくるダルチに対し山中は足使って右を突き刺す。ダルチのダイナミックな左、たまに打つジャブも当たる。どちらをとるか。
10R この回は山中のフットワークがダルチの追い足を明白に上回った。右でダルチの動きが一瞬止まる場面も。
11R 早々ワンツーでダルチをグラつかせた山中。無理はせずクールにステップを刻み右を放つ。最後左を返されたが山中のR。
12R リードを確信の山中はサークリングに徹する。ダルチの出力減退は明らかで攻めはしたが効果は薄く出鼻を抑えた山中の右のが上か。


・予想以上の快勝だった。初回はダルチでもよかったか。最初から意外なほど対応できてた王者に流してしまったが。
・ハッキリ白黒はついたんだけど、ちょっと残念なのが途中採点発表システムが興を削いてしまった感があること。
・4R後はまあ妥当として8R後の発表で意外なほど差がついていた。カットのこともありそれでダルチニャンが焦ってより点差は開いたとおもう。
・リング外から(それがリング内で起こった事の評価であるとしても)強制的に流れを変えられるのはなんか釈然としない。優れた点もあるからなんともいえないけど。
・このシステムでは点差ではその実力差を物語らないのだろう。通常のでもそのまま現れるとは限らないが余計にそうであると。
・ラストでクールに流せる山中にハートの強さをかんじた。足が速いのは分かってたけど今日は頭もよく動いてた。見切りもすごかったし。次の試合が楽しみ。

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