――ある、蒸し暑い初夏の出来事です。
その日は、弟が弟の友達と虫捕りに出かけて帰ってきました。
片手には、緑の虫かご。中には微小なバッタが三匹入っていました。
自分は虫が苦手だったのですが、弟は嬉しいと言わんばかりにバッタを眺めながらはしゃいでいました。
翌日、朝起きると、弟が虫かごを持って起こしにきました。
用件は、「バッタが逃げたから、かごに戻して」というものでした。バッタも掴めないのか、と思いながらも、バッタは小さくてすばしっこいので、地理のノートをうまく使ってかごに戻してやりました。
そして、弟と僕はバッタを家に置いたまま、学校へ向かうのでした。
僕が学校から帰ると、床に一匹のバッタがいました。
「また逃げたのか。かごを改善しなきゃいけないな」と思いましたが、バッタをかごに戻した後も、僕は特に何もせず、バッタたちをうっちゃっておきました。
ネットサーフィンをしていると、日も沈み、僕が風呂に入ろうかと立ち上がると、机の上には一匹のバッタが無残な姿になって横たわっていたのです。
きっと腕でつぶしてしまったんだと、僕は、罪悪感に打ちひしがれていました。
そのバッタは、また地理のノートを使って、大地に還してやりました。
僕が風呂から出ると、部屋の窓の網戸に、一匹のバッタが止まっていました。
一瞬、さっきのバッタなのかと驚きましたが、全部で三匹いるんだと思い返し、また僕はかごに戻しました。
不意にかごの中をのぞくと、かごの中には三匹のバッタが飛び交っていたのです。
…三匹?
確か初め、かごの中には三匹のバッタがいたはず。さっき一匹潰してしまったから、残りは二匹…のはず…
潰したバッタは外に出したはずだ。生き返ってもかごの中にいるはずがない。え…?何で?何で三匹いるの?
怖い!怖い!怖い怖い!!こわwp
次の朝目覚めると、ベッドの横にはゴールデン・レトリバー並みの巨大なバッタが、僕が目覚めるのを待ち構えていました。
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試験が近くなると
たつごんは 変な妄想する
病気が出るので
困るんですよ byたつごんママ
変な妄想じゃないですよ。
これはまじめなんです。というか僕はいつだってまじめですよ。
ちょっと笑ってしまいました
ゴールデンレトリバーバッタ。良くないですか
ちょっとではなく大爆笑してください(笑)
>>カズくん
最後のがあるから「たつごんの随筆」なんですよ。
あれがあってこそのホラーなんです。わかりますか
家族に変な目で見られてしまいました
それは嬉しい知らせです。
これからも頑張ります(笑)