goo blog サービス終了のお知らせ 

なんで鉄塔がすきなんだろう 1

2020-04-15 23:39:39 | 日記
なんで鉄塔が好きなんですか?

よく聞かれる質問ランキング、堂々の第1位の質問だ。
ひとことで言ってしまえば、見た目がかっこいいから。わたしの価値観の問題だし、それ以上の答えはないのだが、好きになったきっかけというのはいくつかある。

今回は、どんなきっかけで鉄塔が好きになって、なぜ本を作っているのかについて、思いつく限り全部書いていこうと思う。


01. 鉄塔を意識した小学校時代


小学生の時、雨が降るたびにお腹が痛くなった。
仕組みとしては、こんな感じ。

雨が降る → 肌寒い → お腹が冷える → お腹が痛い

これが続くと、雨の日になるとまたお腹が痛くなってしまうのではないかと不安になり、その不安が原因でお腹が痛くなってしまう。完全に負のループだ。

雨が降る → またお腹が痛くなるのでは…という不安 → お腹が痛い

パブロフの犬的な理論で、雨が降るだけでお腹が痛くなる。本当につらかった…。

小学生というのは、学校のトイレでウンコをしただけでバカにされる。下手をすると、卒業まで、いや、中学に入ってもバカにされ続ける恐れがあった。だから極力学校ではしないように、便意を催しても我慢していた。そうして我慢して我慢して、もう限界!という状態のまま下校する。本当につらかった…。(つらすぎて、1文書くたびに「本当につらかった…」と書かざるをえないので、省略します。)
そんな状態で下校している最中、「あ、もう限界だ…1歩でも歩いたら人生が終わるわ…」という瞬間があった。
その時に仰いだ空に見えたのが鉄塔(土崎支線No.18)だった。人間は限界に達すると、対峙している問題とは全く関係のないことを考えるのかもしれない。
「なんか、雨の日って鉄塔の上の方からジージー音がするな…何の音なんだろう」と思った。それどころではないはずなのに。

ところで、鉄塔には「コロナ放電」というのがあって、雨や霧の日に送電線から電気が放出されることがある。その時に鳴る音が、先ほどの「ジージー」という音なのだ。

そういうわけで、お腹が痛くなるたびに、いや、雨が降るたびに「あの音は一体何なんだろう」と思い続けていた。しかし、そのたびに「いやいや、それどころではない!」と我に返り、謎の音のことなど忘れるのだった。

その疑問が解け、「コロナ放電」という言葉を知ったのは大学生になって、鉄塔の本を作り始めてからだったが、小学生〜高校生あたりまで雨のたびにひたすら気になり続けた鉄塔の印象は、深く印象に残ったのだった。

つづく




コメントを投稿

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。