鉄塔の結界

2020-02-09 14:58:07 | 日記
鉄塔が好きな人のあいだでは鉄塔の真下のことを「結界」と呼ぶ。そして、そこから見上げて撮影した写真を「結界写真」と呼ぶ。

シンプルなものもあれば、




複雑なものもあり……




色のついたものもある。




結界の写真から、どんな鉄塔なのか想像するのも楽しい。
例えば、この結界写真……



じつはこんな鉄塔なのです!




もしも散歩中に鉄塔を見かけたら、どんな結界かな〜と想像しながら見てみるのもおすすめだ。


鉄塔は私のことなんかどうでもいいと思ってるかもしれないけど

2020-02-09 11:46:00 | 日記

鉄塔が好きだ。


「鉄塔が好きなんです」と言うと、鉄塔ってあの鉄塔?送電鉄塔のこと?と聞かれることが多いが、読んで字のごとく「鉄の塔」なら全部鉄塔だ。



東京タワーやスカイツリーも、煙突も、火の見櫓も、携帯電話の基地局を支える塔も全部鉄塔なのだ。みんなちがって、みんないい。



鉄塔のどこが好きなんだろう

じゃあ、どんなところが好きなの?という話になるが、初めは単純に見た目だった。でかい、強そう、かっこいい。

小学生にオオクワガタの好きなところを聞いても同じ答えが返ってくるのだろう。なぜなら、人はでかくて、強くて、かっこいいものが好きだから。



日本一高い鉄塔。本州と瀬戸内海の離島を渡る電線を支えている。高さはなんと226メートル!


うそです。小さい鉄塔も好きだし、変な形の鉄塔もかわいい鉄塔も好きだ。

そんな鉄塔あるの?って思っただろうか。

あるんです。たとえばこれ…




ちっちゃい!変な形!太ったピエロみたい!


それから、こんなのも…




交差点の真上に建っていて、下を車や人が通れるようになっている。

そんなに多くはないけれど、下をくぐり抜けられる鉄塔は全国各地にある。しかも、そこに住んでいる人たちは、それが珍しい鉄塔だとは気づいてなかったりする!

高知県に住んでいたときに、埼玉県の鴻巣市まで「くぐり抜け鉄塔」の写真を撮りに行ったら、通りかかったおばさまに「えぇ〜〜〜!これってそんなに珍しい鉄塔なの??てっきり、どこにでもあるものだと思ってたわ〜〜〜!これからは自慢していかなきゃ!」と驚かれたことがある。

確かにその辺りには3基も「くぐり抜け鉄塔」があったのだ。そこに住んでいる人からすれば、それが普通の鉄塔なのかもしれない。


こんな風にヘンテコで、鉄塔らしからぬ鉄塔があるから、鉄塔を見るのはやめられない。



鉄塔はふたつとして同じものがない

鉄塔は全部同じ形、同じ大きさに見えるかもしれないが、すべて違う形、違う大きさなのだ。建てる場所に合わせて、1基1基設計されている。


ここまで読んで、なんだか鉄塔って人間みたいだな…と思わない?…え?思わない??

思うよね…………。

みんなちがって、みんないいんだよ………。

………………。


鉄塔の形、色、高さ、電線の付き方。鉄塔のことを知れば知るほど、鉄塔が見えてくるし、違いが分かってくるのだ。

好きな人のこと、知れば知るほど好きになっちゃう……みたいな。



真下から見上げるのもいい。


鉄塔ファンの間では鉄塔の真下の空間を「結界」と呼び、そこから見上げるように撮った写真を「結界写真」と呼ぶ。





先ほど紹介した「くぐり抜け鉄塔」の中には徒歩でのみ通れるものもあるので、それらのような安全に結界写真を撮影できる鉄塔に出会ったら、ぜひ撮影してみてほしい。


たとえば志茂町線の4号鉄塔なんておすすめだ。

〒123-0865 東京都足立区新田1丁目13付近
https://maps.app.goo.gl/4MP8sWmauiTy2fND9


今日からあなたも鉄塔ファン

鉄塔のある風景は情緒があって好きだけど、難しい用語が多そうだし、知識もないし、なんとなく入りづらい趣味だな……と思われた方、鉄塔や送電の知識なんかなくても、ただ「かっこいいから見る!」でオッケー!!私もまだまだ知らないことばかり。

(変な鉄塔や、カッコいい鉄塔を見つけたら教えてください!)


でも、知れば知るほど好きになるというのも、また確か。ぜひ、好き→知る→好き→……のループでどんどん鉄塔沼にハマってほしい。

一緒に「鉄塔ファン」やりましょう〜〜!