参院徳島・高知補選 岸田政権に打撃
22日、参院徳島・高知選挙区補選と衆院長崎4区補選が投開票されました。午後10時02分までの時点で、参院徳島・高知補選では無所属で日本共産党、立憲民主党、社民党、新社会党などが支援する広田一氏が当選確実を決めました。衆院長崎4区補選は接戦の末、立憲民主党の末次精一氏(日本共産党の自主的支援、社民党推薦など)は惜敗しました。自民党の金子容三氏が当選確実。
![]() (写真)当確の一報を受け、支援者と喜び合う広田氏=22日、高知市 |
衆院長崎4区補選 末次氏は惜敗
秘書に暴行した自民党議員の辞職に伴う参院徳島・高知選挙区の補欠選挙が22日、投開票され、幅広い県民とすべての野党が支援する前衆院議員の広田一氏(55)=無所属、日本共産党支援=が勝利しました。自民党の高知県議で県連幹事長だった西内健氏(56)=公明党推薦=との与野党対決の一騎打ちを勝ち抜きました。
午後8時に当確の一報を受け、高知市内の事務所に広田氏が現れると、待ち構えた支援者は大きな拍手で喜び合い、万歳しました。
広田氏は「日本の政治をよりよくしていこうと、それぞれの立場を乗り越えて結集することができれば、自民党にも勝つことができることを証明できた」と強調。「今回の勝利は新しい日本の政治をつくるはじめの一歩になるし、一つの希望を全国に示すことができた」と語ると、「そうだ」の声援と拍手がわき起こりました。
暴行事件を起こした自民党が反省もなく、事件に責任を負う幹部を後継候補にするなか、広田氏は「自民党一強に風穴をあける」「政治への信頼を取り戻す」と立候補を決意。オール徳島と高知憲法アクション、両県の共産、立民、社民、新社会の代表らとの対話集会で7項目の政策を確認し、市民と野党の共闘が実現しました。市民と野党の代表らがそろって訴える演説会なども各地で開かれ、共産党は支部と後援会が草の根で幅広い市民と力をあわせ、ビラ配布や宣伝などで対話し、支持を広げました。
広田氏は岸田政権の大軍拡を「脅威を高める」とし、5年間で43兆円の軍事費も「やり過ぎだ」と批判。「国政は住民の生活に寄り添ってない」と指摘し、物価高騰のなか、軍拡の財源は例えば年金の増額や消費税減税などにあて、多様な声が国政に届く当たり前の政治をつくると訴えました。
岸田文雄首相(自民党総裁)は選挙中盤、公明党の山口那津男代表とともに高知、徳島両市で街頭演説し、西内氏を応援。しかし、補選の原因である暴行事件にはふれず、反省は示しませんでした。
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