tetsuとhirokoの気まま旅

自作キャンピングカーでの日本一周を目指す旅

人工関節置換術 リハビリの記録 其の6

2023-08-30 05:41:22 | 日記
8月28日 術後19日目
 今日のリハビリは、膝の皿周りと、膝と股関節を連動させて行う施術からでした。膝を上手く動かすには、他のいろいろな関節 筋肉との連係が必要なのです。私の股関節周りの筋肉は少し固いそうで、入念なマッサージとストレッチをして頂いています。勿論、後半の階段練習は厳しく、佳境に入っています。

午前中、月曜日定例の杉本院長回診がありました。お会いするのは三度目ですが、今日は少し厳しい顔をされています。カルテに目を通してから私の目を覗き込むようにして、『原田さん。明日にも退院出来ますよ!』と言われました。事前にリハビリからの話しも耳に入っていたようで、私が『もうしばらく、入院してのリハビリを頑張りたいです。』と申し上げると、隣の看護師さんに『来週あたりかな!』と一言、彼女もうなずいていました。
退室される時、随伴の病棟ドクターが振り向いて軽くうなずいてくれました。ドクターの目が『希望がかなって良かったね!』と、言ってくれていました。
病床もひっ迫してきた様ですが、院長の一言で来週まで此処に居られることになりました。

8月29日 術後20日目
 リハビリは快調です。
階段練習では、杖を使わない手すりだけでの練習が始まっています。転げ落ちそうで恐怖が先に立ち、足がすくみます。ダランに支えられ、オッカナビックリでした。いずれ、克服しなければならない『課題』てす。
今日、手すりと杖を使っての『階段単独練習』の許可が出ました。『やり過ぎない範囲で!』の条件付きです。

膝が痛いと、より痛くないような動きで膝を使うようになります。其の結果、筋肉や他の関節に無理がかかったり、それらが使われなくなったりします。結局、動かすのが益々辛くなっていきます。階段では、更に『転ぶのではないか!?』という、『恐怖心』が加わってきます。
今やっている階段練習では、まず、この『恐怖心』に打ち勝つ事が先決でした。
意識の変革は大事です。
いつか、こんなことがありました。リハビリのベットから移動の時、ダランに何気なく『手を使わないで、立てるかなア?』と聞いたら、『立てますよ!』との返事。ダメもとでチャレンジすると、ナント立てました。『ネッ! いまの原田さんは、この高さなら手の支え無しで立てます!』
その後いろいろチャレンジしてみましたが、座面が低いとNGでした。そこそこの高さがあれば立てました。
『手で支えないとイスから立ち上がれない!』とは、半分私の思い込みもあったのです。正しいやり方(普通のやり方)でやれば、ちゃんと立てるのです。あとは、筋肉のトレーニング次第です。
とにかく階段は苦手でした。特に下りは『恐怖心』が先に立ち、腰が引けてしまい、不安定な重心のまま手すりと杖にしがみついていました。
腰を引かず、滑らかな重心移動と共に足を前に振りだして、階段の踏みずらをしっかりとらえ、次に後ろ足を振りだす。この一連の動作を、普通は誰もが意識しないでやっています。私も、以前はそうだったのですが、膝の痛みを逃れる方法を探るうちに、身体が其を忘れてしまったのです。
今は手術により、動きに伴う『痛み』は解消しています。あとは、『恐怖心』を克服して、一連の正常な動作を身体に再度覚えさせることだけです。確かに多少の筋肉の衰えはありますが、それはトレーニングすればやがて時間が解決してくれます。
今私は階段練習の時、頭のなかで繰り返しています。
『姿勢を正しくする!
『足を振りだしながら重心移動!』
『足裏でしっかり踏みずらを捉える!』
身体の重心を、下りなら前方斜め下、登りなら前方斜め上をイメージしながら、練習しています。

出来なかったことが、僅かづつでも出来るようになると、それが励みになります。
今では、階段練習が楽しみになっています。
午後のリハビリが終わって、デイルームの自販機でご褒美の缶コーヒーを飲みます(ホットが無いのが、ちょっと悲しい!)。この窓際は、唯一 街の喧騒と触れあえる場所(冒頭写真)です。道路隔てて『ラーメン屋』その隣は『コンビニ』病院の隣は『銚子丸(回転寿司屋)』です。それらに囲まれる『普通の生活』に普通に歩いて戻れるのも、もうすぐです!










人工関節置換術 リハビリの記録 術後17目

2023-08-27 19:31:45 | 日記
8月26日 術後17日目
 私より2日早く手術を受けられた隣のベットの患者さんが、今日退院されました。術後19日目の退院です。
ほぼ同年代の方とお見受けしましたが、歩き方や『リハビリ』での様子では、まだ杖を頼りに歩いている感もあり、回復が多少遅れているのかなアと思いました。(私基準なので、あてにはなりません。)でも、退院は病院の退院基準を満たしている結果なので、このくらいが普通なのかなアとも思います。『リハビリ頑張りましょう!』と、エールを送りました。

この頃、リハビリの時近くのベットに、女子プロレスの○○さんとおぼしき方がいます。
金髪に、ライオン(!?)の顔のデザインのTシャツと、『H』のイニシャルの入った濃いオレンジ色の半ズボン カラフルな靴
下 グレーのマスク。今日はメガネを掛けていました。
ここには、お相撲さんも入院しています。Tシャツの背中には『立浪部屋』と書かれています。昨日、2階の外来で3人のお相撲さんも見かけました。外国の方も入院しています。

リハビリは快調です。
イスに座り、刺激に合わせて足を上げる『EMS電気治療』では、今日から足首に2キログラムの砂袋がつけられました。チョッとキツイです。
10センチ 20センチの踏み台練習でも、もう足が引っ掛かることはありません!
実際の階段練習は目に見えて、順調です。下りは多少手こずりますが、登りはなんと、一段づつ立ち止まるのではなく、スムーズにスーッと連続して登れるようになりました。(勿論、手すりと杖は使います。)
膝の可動域が広がっています。
固い筋肉を、丹念に解きほぐして貰った結果だと思います。
足だけでな、上体も柔らかくなってきています。膝の不調は、全身に影響を及ぼしていたのです。
術後1.5倍位に腫れていた太ももも、2週間位でほぼ平常に戻っていました。勿論、『痛み』も『違和感』もありません!
ただ手術の影響でしょうが、膝回りに触った時一部感覚の鈍い所がありますが、『問題』という程ではありません。

8月27日 術後18日目
 日曜日です。朝、南に面した窓は一面の曇り空です。
午前中、自主歩行練習。5階と4階の廊下を使い、ノンストップで約100メートル。少し休んで、約200メートルを歩きました。
膝を触ると熱感がありますが、『痛み』やその他の『違和感』はありません。アイシングで対応しました。

今日の昼食は、見た目鮮やかな大盛りのカレーと無塩パン、副菜2品でした。
ここの病院食は、見た目 ボリュームとも、朝3 昼5 夕4ぐらいの感じです。
私は糖尿病と高血圧があり、服薬中です。ここでは、1日1600キロカロリー 塩分6グラムの治療食が提供されています。
主食はご飯150グラム又は無塩パン。主菜のメインは肉か魚、豆腐 玉子又はそれらの会わせ技です。私は家でご飯を100グラムにしていますから、ご飯はかなり食べ応えがあります。(しっかり完食してますが…)
提供される牛乳は無調整ですので、家で飲んでる低脂肪牛乳より美味しく感じます。揚げ物は出される頻度が低く、一週間に一度くらいですが、テンプラや鳥の唐揚げが、存在感あらわにドンと提供されています。トータルで脂質を低く抑える工夫がされています。
週単位で見れば、タンパク質 糖質重視 脂質抑え目、野菜も其なりに(豆類や海藻類は結構目立ちます。)といった『健康食』のイメージです。
問題は、その『味』です。1日1600キロカロリー 塩分6グラムの治療食の『味』は……!
それが、予想に反して美味しいのです。特に塩分を控えた極端な『薄味』には感じられません。
確かに、汁物は塩味こそ希薄ですが、それを出汁がカバーしていて美味しくいただけます。
ポイントは、主菜に工夫した『お出汁』で積極的な味付けがされている事のようです。料理にさりげなく散らされた、小海老 おかかやゴマも嬉しいです。
最初口にした時、『エッ!こんな濃い味でいいの?』と思った程、しっかりした味付けがされていました。この傾向は、同じ病院食を三週間食べていますが変わりません。栄養士さんのポリシーなのでしょう。
患者の井戸端会議では、『旨くない!』『薄味!』と、言う方もいますが、私は美味しく戴けています。おおかたはそのようです。
私が気になるのは、その『量』でした。『健康オタク』を自認する私の家での食事では、肉 魚 豆腐等のタンパク質や副菜の野菜は、病院食の3倍位たべていました。脂質は気にしていたつもりでも、比べれば結構多かったようです。
食べ過ぎによる『カロリーオーバー!』
いままでいくら頑張っても『減量』出来ず『微増』の理由は、まさに、ここにありました。
反省と共に、日々いい勉強させて貰っています。
病院食のレベルで食べていれば、『肥りません。痩せません。死にません。』運動を加えれば基礎代謝も上がり、ダイエット出来そうです。
退院したら、計画の練り直しです。






人工関節置換術リハビリの記録 其の4

2023-08-25 21:09:00 | 日記
8月24日 術後15日目
 術後2週間たって『退院』の話が出ませんでしたから、今週中のそれは無さそうです。
もっとも、『可能な限り、ここでリハビリさせてください!』とお願いしてあるので、私にとって退院が先延ばしになるの良いことなのですが…。
この二三日は、歩いていて『杖』を邪魔に感じる時がありますが、安全のため手放せません。杖を頼りに、恐る恐る歩いていた手術前を考えると、隔世の感がありますが、たった2週間程前の話です。

朝テレビをつけると、『北朝鮮のミサイル発射情報』と『夏の選抜 慶応の優勝』で、もちきりでした。
ニュース速報で『プリゴジン氏が事故で死亡した模様』との事。ヤッパリ!と思いました。プーチンに忖度する取り巻きはいると思いますが、今の状況下では、『命令』が無ければ、動けないと思います。多分、彼の仕業だと思います。

今日は『ダラン』が休みの日なので、伊藤先生(男性)がリハビリ担当です。『お手柔らかに!』と、お願いしました。
先生が変わるのは2度目ですが、『切り口』の違った話も聞けるし、施術も微妙に違うので、たまには良いと思いました。
午前後半の10センチ高の踏み台練習の時、先生の姿が視界から消えたのですが、終わった時『今ので良いと思います。原田さん。これなら階段いけますよ!』と言って貰えました。後ろで視ていてくれたようでした。

『機能訓練室』。患者間では『6階』又は『リハビリ』と呼ばれています。
設備は、上下可動式施術ベット9床、セミダブルベットサイズの多目的施術ベット3床。エアロバイク2台。天井からぶらさがつている、使用方法が定かでないマシン2台を含むその他4台、そして複数のEMS電気治療器、多数のリハビリ用の設備、用具、機械が整えられていました。スタッフは、8~11人位の理学療法士の先生、そのなかには女性3名と学生1名が含まれます。その他助手(女性)が2名程です。凄いと思いました。これだけの設備とスタッフが、人工関節置換術を受けた入院患者(全54床) 外来患者のために用意されているのです。手術と、それに特化したリハビリが密接にリンクして運用されているのです。入院している私にとって、大きな安心の拠り所になっています。

8月25日 術後16日目
 午前のリハビリの前半は、いつもより入念な『お皿回り』のマッサージからでした。
膝裏の伸び、曲がりもいい感じでした。階段練習は、一昨日よりかなりいい感じです。登り下りとも左足から始めた方がスムーズです。右足は踏み込む力が弱いみたいです。膝がふらつきます。
午後のマッサージ ストレッチの時、『ダラン』が『110度いってると思いますが、計測してみましょうか?』と、言うのでお願いしました。膝曲がり角度 左右共に110度(最大計測値)てした。痛みが出る一歩手前での数値です。
この時期としてはいい数字です。ますます『ガンバロウ!』と言う気になりました。
階段練習でいつも言われている『腰を曲げて!』『前かがみになって!』が、初めて理解できるシーンがありました。踏み込んだ足に、タイミングを合わせて体重を掛けていく事だったんです。其の意味を身体が理解すると、スーッと楽に足が動き体重移動が楽に出きるようになりました。
まだ、右足は充分に『力』が入らず、膝も振れて少し不安定です。
今日は苦手な『階段練習』の転換点になるような気がします。
明日のリハビリが楽しみです。
念入りにアイシングしました。













人工関節置換術 リハビリの記録  其の3

2023-08-24 15:44:22 | 日記
8月23日 術後14日目
 朝、検温 採血。看護師さんに『膝熱っぽいですね。』と言われ、触ってみると確かに
いつもより熱っぽい。
昨夜寝ていて、何か暑くて汗ばみシャツを換えたけど、其の影響かなア。平熱でしたが、急いでアイシングしました。
午前8時に、レントゲンとエコーの予約あり。
 午前中のリハビリ後半は、踏み台を使っての予備練習と、階段昇降練習。足の引っ掛かりも少くなり、安定してきています。『上体をもう少し前にかたむけて!』の指導をもらいました。
4回目やろうと思っていたけど、ダランに『お疲れ様でした!』と、ストップをかけられました。確かに、調子が良いからと言っても、『やりすぎ』は禁物です。
病棟ドクターの回診で、傷あとの消毒とフィルムの張替えがありました。パッドが貼られましたが、一部傷あとむき出しの部分もあります。(冒頭の写真)
このままシャワーを浴びても良いとのことです。
キズを触ってみましたが、触られた感じが少し鈍いです。
この下は、金属とプラスチックのインプラントです。チョッとドキドキしました。
この分だと、来週には傷あとは全てむき出しになると思います。

ここでは、痛みを6段階で申告することになっています。

とても解りやすいです。
私の場合、ペインコントロールが充分機能(痛み止1日4回服用)していて、傷口を含む患部にいわゆる『痛み』を感じることはほとんどあません。足をもち上げたり膝をねじるような動きの時まれに、又、1度傷口付近をイスにぶつけた時『イテッ!』となりましたが、持続するような『痛み』ではありませんでした。
リハビリや院内パトロール(歩行練習)の後、患部に軽い『うずき』を感じる時はありますが、アイシングや軽い『さすりマッサージ』をすれば解消します。『重だるい』『うずき』を『痛み』に加えるか、微妙なところですが、私は聞かれるといつも『ゼロから1』と、答えています。
『痛み』の状態や感じ方は人それぞれですが、ここで知るところでは、『思ってたほど痛くなかった!』と言う人がほとんどで、少なくても『痛くて痛くてまいった!』と言う話は、聞いたことがありません。
一昨日話した人は『もう3週間ですよ~!。みんな退院して行くのに~』と話していましたが、今日廊下ですれ違ったら、松葉杖で歩行練習していました。
『痛み』や『回復』の度合いは、まさに人それぞれに違います。

私は術後2週間たち回復は順調ですが、患部の熱感 腫れはまだ残っていて、支給される『ロキソニンパップ』を10枚ほど1日2回張り替えています。1日5~6回のアイシングもしています。(アイスノンは冷蔵庫に入っていて、いつでも使用できます。)







人工関節置換術 リハビリの記録 其の2

2023-08-22 17:44:21 | 日記
ついに、最難関の『階段練習』か始まります。

8月19日 術後10日目
 昨日の階段登り下りを見ての事でしょうが、今日は平行棒と10センチの踏み台を使った練習が加わりました。この10センチの段差がきついので
5分間の練習中、何回も休み(サボリ)ました。
それを見ていたのか、『きょうは階段休みましょう。』と、ダランが言ってくれました

8月20日 術後11日目
 日曜日で、リハビリは休みです。
検温と食事以外は、何もなくフリーです。こんな日は、院内パトロール中4階のデイルームでのんびりします。ここは、窓の1面が東に面していて、タイミングが良ければ、公園の森越しに朝日が昇るのが見られます。
ここは、患者の溜まり場の様なところで(沢山の患者が集まると言う訳ではなく、2~3人)、いろんな噂話がきけます。
『ご飯が美味しい。』『減塩で旨くない。』から始まり、以前刺青を入れた『遊び人』風の患者がいて、『酒をのませろ!』の『飯がまずい!』等と叫んだり暴れて個室に移され、挙げ句の果て、リハビリの途中で強制退院させられたらしい。
手術の翌日、杖もつかず平気な顔をして廊下を歩いていた『強者(つわもの)』が居たらしい。
個室に、元女優の誰々さんか入院してるらしい。
話が伝わるうち、かなり背ヒレ尾びれがついた感じもしますが、噂話は面白い!

 この日、アイシングをサボってフラフラ歩いていたのが原因なのか、夜になって両膝が重ダルい感じになり、少しウズいて来ました。
アイシングをして、足を高くして横になるとやがて楽にになりました。

8月21日 術後12日目
 いつものカリキュラムのあと、平行棒と20センチに高くした踏み台で登り下りの練習です。10センチより一段ときつくなりました。そのあと、階段練習です。 
右足から降りると、相変わらず左膝が曲がりきらず段差に引っ掛かります。
昇りは、左足は順調でも右足は真っ直ぐ持ち上げられず、右側に弧を描くようにしないと踏み板を踏めないのです。しかもこの時、膝がふらつきます。
まだまだダメですが、先週に比べると、少し様に成ってきたような気がします。
息も絶え絶え、2往復で終了しました。

8月22日 術後13日目
 午前中は、何故かリハビリ室が使えないとの事で、病室でストレッチ マッサージ 電気治療をしました。
午後は何時ものリハビリ室でスタートです。

ストレッチとマッサージの間、膝が良い感じで曲がっている感じがしていました
ダランも『よく曲がっていますよ!』と言ってくれました。これが励みになり、階段練習はいつになく調子が良く、『パーフェクト!』には程遠くても、良いできでした。この間も、膝に以前のような痛みは感じませんでした
3往復完了!