tetsuとhirokoの気まま旅

自作キャンピングカーでの日本一周を目指す旅

人工関節置換術前していたこと、術後の今していること

2023-08-21 14:30:56 | 日記
今年6月の第3週、手術日が決まってから手術までの7週間、していたことがあります。
それは、とにかく膝を動かすことでした。
北村先生も、『無理のない範囲で運動してください。』と言っておられたので、その日からほぼ毎日自宅でエアロバイクを1時間位こいでいました。膝に直接体重のかかる五分以上の散歩なんて、夢のまた夢でした。
この数年、外で自転車には乗れていません。それは、サドルを高くしないと膝が動かず、例えそうしても安定してペダルを踏めないからでした。さらに停車の時、右足を地面に着けると膝が体重を支えきれずに転倒する
のです。
5回ほど転倒し、1度は車道側に倒れこんで、怖い思いをしました。それ以来、通販で安いエアロバイクを買って好きな音楽を聴きながら、たまに乗っていました。サドルも充分上げられますし、第一に転倒の心配がありません。
二番目にしたのは、近くにある練馬区の体育館のジムに相談に行ったことでした。今回の手術とリハビリ(最低限の社会復帰レベル)を、より高い生活の質のレベルアップに繋げたいとの思いからです。手術に至るこの病気は、これも出来ない あれも出来なくなったの繰り返しで、『生活の質』は落ちるばかりでした。
100パーセントは無理にしても、失ったものを何処まで取り返せるか、チャレンジしたいのです。
トレーナーに相談すると、『手術 リハビリのあと、出来ることを出来る範囲でやる為にも、今からスタートしましょう。』との事で、ストレッチ 上半身のマシンを使ったトレーニングから始めることになりました。トレーナーによれば、身体の何処の筋トレでも、其の影響は全身に及ぶそうです。
こうして、毎日のエアロバイクこぎと週2~3回のジム通いが始まりました。
今思えば、これらのことは術後の回復とリハビリの効果に、大きく影響していると思います。


術後リハビリが始まり、気をつけてしているいることがあります。
◎リハビリの時、いましている マッサージ ストレッチ 運動療法が何処の筋肉にきいているのか頭のなかでイメージすること。(テレビ番組の受け売りです。)
◎歩く時はゆっくり、足裏全体で床を踏み締めるイメージで歩くこと。
◎リハビリ 歩行練習のあとは、充分アイシングをすること。これは、先生に言われたことですが、その必要性は日々実感しています。
ただこのアイスノンを使ってのアイシングは、上手くポイントに当たらなかったり、ずれたりと、一筋縄にはいきません。
そこで、私はひろこさんに頼んで一寸した工夫をしました。


タオルを縦に折り、筒状になるように縫ってアイスノンをいれて落ちないように片側だけストッパーとして、縫い目をいれます。これに、冷やしたアイスノンをいれて使います。

自称『氷袋』です。布の両端をからげたり縛ったりすることで、冷やす面積を増やしたり、ポイントに固定することが出来ます。実際使ってみて、かなり重宝しています。
使う生地は、タオルでは厚すぎ、サラシでは薄すぎました。
手拭いが良いと思います。(冷えすぎるなら、一枚布をはさめばいいのです。)

イロイロ工夫しなから、日々のリハビリを楽しんでいます。


人工関節置換術 リハビリの記録

2023-08-18 18:29:11 | 日記
両膝人工関節置換術 リハビリの記録  其の1

8月10日 手術翌日 初日
 軽いマッサージ ストレッチの後ベットサイドでの立ち上り        練習。歩行器での10メートル程  の歩行練習を午前午後各々30分(手術翌日にこんなことができるとは、想定外でした!)

8月11日 リハビリ2日目
 ベットでの軽いストレッチと マッサージ。歩行器での歩行練習 トイレ使用練習。

8月12日 リハビリ3日目
 前日と同じ。歩行器での単独院内移動の許可が下りる。

8月13日 日曜日
 リハビリ 休み

8月14日 リハビリ4日目
 場所が4階の病室から6階の機能訓練室に代わる。
リハビリのギアーが一段上がった感じです。膝の曲がり 右約90度 左約80度。
時間は午前午後各々1時間です。

8月15日 リハビリ5日目
 歩行器から2本ストックに代わりました。内容は前日のカリキュラムに、EMSの電気治療と平行棒や踏み台を使った運動療法が加わりました。膝の曲がり 右左とも約100度 

8月16日 リハビリ6日目
 ストックが1本に代わりましたが、慣れないので少しまごつきましたが、不安定になるようなことは有りませんでした。

8月17日 リハビリ7日目
 内容は前日と同じです。

8月18日 リハビリ8日目
 内容は前日と同じです。
膝の曲がり計測 右105度  左100度

今日までのリハビリのメモをまとめてみると、凄い早さで回復し、状態がよくなっているのがハッキリしました。
予想だにしなかった展開に、
『最高!』です。
夕方様子を見に来て下さった北村先生には、とっさに『有り難うございました。』以外の言葉が見つからず、内心イライラしたほどでした。
本当に本当に、有り難うございました。

リハビリ初日。病室に現れた理学療法士の先生は、何となく想像していた、ゆびをポキポキならしながらの屈強な男性ではなく、チャーミングな細身の女性でした。
須賀先生は手短に自己紹介された後、リハビリが始まることを告げ、『はい! 立ってみましょう。』と、こちらに余計なことを考える暇を与えず、リハビリが始まりました。顛末は前述の通りです。

ストレッチ マッサージは、受ける方が脱力した状態でしてもらうのがベストです。言うはやすしで、これがなかなか上手く出来ません!
須賀先生は『力を抜いてー! ダラ~ン』『ダラ~ン』と、スローテンポの怪しげな呪文を唱えながら、優しく柔らかく攻めて来ます。この『ダラ~ン』が耳のなかで怪しく反響して、魔法にかかれば『脱力』できるのです。
先生は指先で感じる筋肉の固さ具合から、こちらの痛みの程度 場所が解るようで、『痛イ~っ!』と悲劇的な結末になったことは一度も有りませんでした。
謎の呪文のお陰で、90度以上曲がったことのなかった膝は、順調に曲がって来ています。要は、膝が曲がらなかったのは『筋肉の柔らかさの問題』だったようです。
『ダラ~ン スガ』は私がつけたアダ名です。(我が家族のラインでは『ダラン』で通じます。)
ダランの手技は、どこかの整骨院のように力業(ちからわざ)で曲げるのではなく、脱力させて少しずつ少しずつ、時間を掛けて『曲がらせていく』感じです。

目指せ膝曲がり 115度!
(隙を見て120度!)

 

院長は凄い人らしい。!

2023-08-17 18:04:35 | 日記
手術からの1週間  其の2

8月13日  術後4日目
日曜日なので、リハビリは休みです。朝の検温が終わって、歩行器で院内パトロール!
五階病室からエレベーターで4階に降りて廊下の一番奥のデイリングルームはへ向かいます。テーブルとイス、共同冷蔵庫、自販機があり、ここではケータイでの通話も可能です。
同じ病の人(ここでは、ほぼ全員)とひとっ話しして無糖の缶コーヒーを飲んで戻ります。
ここでは初対面の会話は『何日目ですか?』から始まります。『9日手術でしたから、4日目です。』といった具合です。ここの住人は、診察やリハビリの関係から男女とも半ズボンが掟です。二週間位の古参になると、一目見て術後どのくらいか判別できるそうです。歩き方や、傷の状態(手術の傷跡には、何枚かの薄いシートがはってあるだけなので、透けて見えます。)
『往復約100メートルを、1日2~3回歩きます。歩行器なので膝に負担がかからず、楽チンです。

8月14日  術後5日目
今日から、リハビリは6階の『機能訓練室』になります。午前午後各1時間ずつに変わりました。(病室でのリハビリは、各30分でした。)理学療法士の先生の手技でストレッチとマッサージで30分。EMSでの治療15分。手すりや器具を使っての運動治療15分です。リハビリのギャーが一段上がった感じです。

午前中、院長の回診がありました。写真の方です。(入院してから廊下の掲示物で知ったのですが、凄いお医者さんでした。)
距離もありマスクを着けていなかったので、顔は写真のまま、大柄な方でした。風貌に迫力があり、どっしりとした存在感があったので、そう見えたのかも知れません。大物タレント並みの風格があります。
『どうですか?』と聞かれたので、
『こんなにも痛みがないのは驚きでした!』といったら、カルテのデータを追いながら、
『歩行器で歩かれているんですね。原田さん頑張られていますね。経過は順調ですよ!。水分を充分取ってくださいね!』
で、終わりでした。でも、院長回診で、院長と短いながら目をみながら直接言葉を交わしたは、おそらくはじめての経験でした。なんかいかの経験で、『院長先生』は『お大事に!』位しか言わない先生だと、勝手に思っていましたので・・・。
退出されてから、思わずペットボトルの水をイッキ飲みしました。
あの方が、人工関節置換術の症例数日本一の病院の院長なんだ!
手術に関わる医療機器や方法を開発したり、システムを確立した現役の名医なんだ!(横綱白鵬の主治医でもあるらしい! そのせいか、私の斜め前の部屋には巨漢のお相撲さんが入院しています。話したことはありませんが、優しそうな方です。友達になるチャンスを狙っています。)

この日午後、家族が(ひろこさん、長男、次男、長女)揃って見舞いに来てくれました。厳しい痛みもなく、ベットで元気そうにしているのを見て、安心したようでした。
帰り際エレベーターホールまで歩行器で見送ると、『オー!』『もう歩けるんだ!』と小さな声が漏れました。
ドヤ顔で見送りました。
みんな、有り難う!

8月15日  術後6日目
終戦記念日です。
回診で傷口のパッドが外れ、透明なフィルムだけになりました。傷口が丸見えです。またこの日、リハビリの須賀先生から『今日から、歩行器はやめて杖にしましょう。』と言われました。やっと慣れ親しんだ歩行器とも、たった5日でお別れです。嬉しいような寂しいような、複雑な心境です。

8月16日  術後1週間目
朝、採血がありました。
ストック1本は慣れないので、少しぎごちなさはありますが、特に不安定になることはありません。膝に痛みもありません。
午後のリハビリ後、2階でレントゲンとエコー検査あり。
おそらく、レントゲンは術後の膝のインプラントの収まり具合のチェック、エコーは血栓の検査だと思われます。
エコーの画面なんか、素人が見ても何が何だか解りませんが、
此処に居れば、何かあれば必ず最高の対応をしてもらえると言う安心感が、今の私を支えてくれています。

こうして、ひどい痛みがあるわけでもなく、予想を大きくはずした素晴らしい回復の『術後1週間』は終わりました。

人工関節置換術の1週間

2023-08-16 18:42:21 | 日記
手術からの1週間  其の1

8月9日 手術当日
正午頃手術室へ、点滴をしながら車椅子で移動。前日病室に来てくれて、手術のあらまし 流れ等を説明してくれた手術部のお茶目な看護師さんが迎えてくれました。程なく麻酔で意識がなくなり、午後5時過ぎ頃手術は終了したようです。
病室に戻ってからも痛みは感じず、夜は好く眠れました。

8月10日 手術翌日
いつもは感じる尿意がないので手で探ってみると、チンチンに管がつながっていました。
痛くも何ともありません。
朝食を済ませ、午前11時リハビリ開始。ホントにやるのっ!と言う感じでした。、
ベットサイドに歩行器をおいて、ベットから立ち上がる練習でした。
そんなこと出来ないよ! と言う先入観があり、オッカナビックリ、殆ど介助者の腕力で立ち上がれました。2度目は介助者は支える程度で、ほぼ自力で立ち上がれました。痛みは有りません。
次は歩行器の操作練習。ブレーキロックの掛け方はずし方の練習です。高さは、介助者が設定してくれました。
たいしたことしてないのに、やたら疲れました。
終日痛みは感じませんでしたが、リハビリ後は両膝に『張り』と『軽い鈍痛』がありました。
アイシングの仕方と回数等のレクチャーを受けて、リハビリ初日終了です。
当日、ひろこさんが見まいに来ていて、私がベットサイドに立ち上がれた時目を丸くしていました。
でも、本当に驚いたのは私自身でした。北村先生の言っていた事は本当でした。
半分冗談だと聞いていましたが、
『手術翌日にはリハビリ始まりますよ! まず、立ち上がってもらいます!』は本当だったのです。

8月11日  術後二日目
リハビリ二日目 午前 午後とも30分位ずつ、オシッコのタンクを歩行器にぶら下げたまま、廊下の歩行練習とトイレの使用練習をしました。特に痛みは有りませんでした。
午後のリハビリ終了後、脊椎の腰の辺りに刺してあった、硬膜外麻酔用の細いチューブを抜きました。刺してあったことも感じませんでしたし、処理に痛みは有りませんでした。
『メインの麻酔が効かなくなるので、少し痛みが出るかもしれませんが、何かあったらナースコール押してください。』との話でした。
更に、手術中の必要に備えてあった『自己血』400CCを体内に戻す処置もありました。点滴でした。
感染症予防のため、オシッコの管を抜くのは明日になりました。
その後、手術した部分(両膝)に違和感があり軽い痛みに変わりました。この程度なら我慢できると夕食をとり横になって居ましたが、徐々に痛みが増してきました。『こりゃマズイ!』。事前の指示どおりナースコールを押して話すと、看護師さんが痛み止の点滴をしてくれ、程なく楽になり眠りにつきました。
膝の違和感を感じてから2~3時間のことで、それも痛くて辛い 
耐え難いと言う程では有りませんでした。全ての患者に当てはまるとは思いませんが、痛みについては高度にコントロールされている感じです。

8月12日  術後3日目
昨夜遅くから少し『変?』です。尿意があり、したいと思っても思うように出ないのです。
尿の管が詰まっているのではないかと思い、看護師さんに視てもらったのですが、『大丈夫!少しづつでてますよ!』との事。何度力んでも力んでも、思うように出た感じがしません。
朝8時頃抗生剤の点滴が終わり、幸いにも膀胱が張り裂ける前に管を抜いてもらえたので、歩行器を飛ばしてトイレに駆け込めました。
挿入してあったチューブを抜いて硬膜外麻酔の効果が無くなり、脳と端末の情報遮断が回復した結果として、排尿機能が戻った為のトラブルだったのかもしれませんが、痛みではないにしろ、切なく悩ましい一晩でありました。
もしかしたら昨夜から今朝にかけてが、今回の手術で一番苦しかったひと幕になるのかもかも知れません。
午前午後のリハビリは、廊下 とトイレでの歩行器使用練習でした。安全に使えることを確認してもらい、単独での院内移動の許可がでました。
終日、痛みらしい痛みは感じませんでした。







このブログをアップする理由

2023-08-15 17:22:59 | 日記
私が入院 手術 リハビリ トレーニングの顛末を、ブログで公開する理由は
大きくふたつ在ります。
ひとつは、変形性膝関節症のレベル3(進行期)以上の診断を受けて手術を勧められた方が、人工関節置換術を選択される一助になるのではと思うからです。
変形性膝関節症には、幾つかの治療法が用意されています。
保存療法として、薬物療法(痛み止、ヒアルロン酸注射などですが、痛み止は一時しのぎで根本治療にはなりません。ヒアルロン酸注射は、レベル3以上では効果が期待できないというのが通例のようです。私も何度か其の注射をしましたが、一時的効果のみでしたので一年以上前からやめていました。) 運動療法及びそれらの組み合わせがレベル2まででは一般的です。それでも、進行を遅らせる程度の効果しか望めません。
レベル3以上では、人工関節置換術が視野に入ってきます。人工関節置換術以外にも、その人のPS細胞を培養したものを体内に取り込み軟骨の再生を狙う方法や、その人の軟骨細胞を培養したシートを磨り減った部部に貼り付ける方法などがあるようですが、治験中のものを含めて、見える効果の歩留まりが悪いというのが、現実のようです。
また、それらは長い治療期間と高額な費用負担も無視できません。
それに引き換え人工関節置換術は、症例も多く、治療方法が確立していて完成の域にあり、高い効果も認められています。健康保険が使え、全国多くの地域で安価で高度な治療が受けられます。
健康オタクを自認する私は、ここまでは知っていましたが、世間一般ではまだまだ理解が進んでいないとおもいます。
私の場合、そのさきの具体的な情報が乏しかったのです。それが漠然とした不安となり、病に立ち向かう事を阻んでいました。
★具体的にどのような手術なの     
 か?
★手術に伴う痛みや苦痛は?
★歩けるようになるまで、どん   
 な経路を経て何日位係るの 
 か?
等々
私自身が不安に思っていたことを、私が経験するであろう事例を公開するする事によって、事実を知ってもらい、不安を軽減して手術へ一歩足を踏み出して貰えたらと思ったからです。
もうひとつの理由は、私の考えている手術 リハビリ トレーニングで『生活の質』を上げたいと思う、私自身への圧力の意味があります。

北村先生との面談で私が受けた印象では、この手術のパワーバランスは医療従事者1/3 患者2/3位ではないかと言うことです。(非難は甘んじてお受けします。失礼!)
そのくらい、術後のリハビリ トレーニングが最終結果を大きく左右するらしいのです。 
手術は終わりました。いま取り組んでいるリハビリ、そのつぎにくるトレーニングに自分は如何に取り組んで行けるのか!?
ブログを通じて公開していきます。