ペットシッター日記

ペットシッター吉山のお仕事奮闘記!
動物との感動の日々。。。
ドタバタの毎日を日記にしてみました!

はなちゃん

2011-11-18 | ペット
元気いっぱいの女の子です
ちょっぴりコワガリのはなちゃんですが、お散歩大好き
今日も元気に歩いてきました
お家の中ではそ~っとクンクンして、安心すると
シッターの手をペロッとなめてご挨拶
その後は、ナデテとそばを離れず甘えん坊さんのはなちゃんです
今日もいつも通り!
元気いっぱいのはなちゃんでしたっ

ヒルズクリニック通信より。

2011-11-18 | ペット
牛乳を犬や猫に与えることについて
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牛乳はその高い栄養価と独特な化学的特性から、日常の食卓や料理に欠かせない食品となっています。
そのため犬や猫においても、与えられる機会の多い食材の一つにもなっています。
はたして、その利用は正しいのでしょうか?

まず、牛乳を犬や猫の代用乳として用いることがありますが、母乳の栄養価はそれぞれの動物種で異なり、
新生児の成長速度と相関があることが知られています(表1)。

表1)様々な動物の母乳の栄養価と成長速度の比較
   小動物の臨床栄養学第4版(学窓社)より

 総蛋白(g) 犬:7.5 猫:7.5 牛:3.3 人:1.6
 総脂肪(g) 犬:9.5 猫:8.6 牛:3.5 人:3.8
 糖分(g)(ほとんどが乳糖) 犬:3.4 猫:4.0 牛:5.0 人:7.0
 カルシウム(mg) 犬:240 猫:180 牛:115 人:25.5
 エネルギー(kcal/100ml) 犬:146 猫:120 牛:74 人:61
 誕生時から体重が2倍になるまでの日数(日) 犬:9 猫:9.5 牛:47 人:180

すなわち、犬や猫はその新生児の速い成長速度を支えるため非常に栄養価の高い
母乳を産生する必要があるのです。したがって、一般的な牛乳は子犬や子猫にとって
栄養価が低すぎるため、代用乳としては不向きであることが分かります。

また、“なんとなくペットフードでは十分な栄養が確保できていないのではないか”
という漠然とした不安から、カルシウム補給のためのサプリメント代わりとして与えられることがあります。
たしかにカルシウムは日本人の食生活において、
摂取量が足りないと指摘されている栄養素ですので(表2)、
ペットオーナーがそのような不安を覚えることも理解できます。
しかしながら、例えば成長期用のドッグフードである
サイエンス・ダイエット 犬用パピーを生後8ヶ月の体重5kgの子犬に適正量(150g)
与えた際に補給されるカルシウムは2.4gであるのに対し、牛乳を100ml与えたとしても
0.1g程度のカルシウムしか補給できません。
さらに総合栄養食の栄養基準ではカルシウムの最低必要量が設定されていますので、
適切なペットフードを与えている限りカルシウムの摂取量が“足りない”ということは
そもそも考えられないのです。

表2) 日本人におけるカルシウムの推奨摂取量と実際の平均摂取量の差異

 カルシウムの推奨量:778mg/日(18-29歳男性)1)
 カルシウムの平均摂取量:473mg/日(20-29歳男性)2)

 1)日本人の食事摂取基準(2010年版)厚生労働省
 2)平成21年 国民健康・栄養調査結果の概要 厚生労働省

このように、牛乳を犬と猫に与えることは栄養学的にはあまり意味がありません。
そればかりか、成長と共に乳糖分解酵素活性が低下することにより浸透圧性下痢を引き起こす
原因にもなります。