「人生とは」で検索したら出てきたのでこちらにこぴぺ。
人の真の価値は、一度、逆境に立った場合によく現われる。
多くは、自分を省みるということをしないで、
人を恨(うら)み世を呪(のろ)いがちである。
順境にそだった人たちは、
自ら手をくだすということをおっくうがるくせがあって、
他に対して心からの同情心がなくて困る。
いろいろな事にぶつかってしあげた人は、
心がひろく、なんとなく頼もしいところがある。
(中略)
逆境におかれたものでなければ、
どうしても真の悟りにははいりにくい。
ただし、ここに逆境といったのは、
単なる外見上のみのことでなく、
その人相応に、そう感じた境涯である。
いろんな難関を突破した人でなければ、
どうも偏狭で仕方がない。
一つずつ体験を重ねていって、次第に真に賢くなり、
大きく広くなることができるのであって、
最初からちっとも間違わぬよう、くるわぬようにやろう
と思ってもダメである。
それはちょうど、相手から一度も叩かれずに
撃剣(げっけん)の達人になろう、
生まれてから一度も砂の味を知らずに横綱になろう
とたくらむようなものだ。
苦しんだことのない人は、奥行きのない人だ。
いく度も苦境をきり抜けてきた人は、どことなしに底力がある。
経験に無駄なし。
出口日出麿 生きがいシリーズより抜粋
http://www.geocities.jp/qcjgy247/framepage_kakorogu.html