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医学部生改め、研修医のUSMLEお受験ブログ~第3章

アメリカ臨床留学を目指している新米研修医
4月から医療に英語にと奮闘予定!?
(ただいまSTEP2CK結果待ち)

久しぶりに書いてみるの巻

2011年09月06日 10時51分42秒 | 医学一般
ふと最近になってUSMLEが気になってしまい、色々検索。自分のブログに行きつく・・・

色々書いてたなと。

なぜUSMLEが気になるか。それはそろそろSTEP1の期限が切れる時期が近付いているからです。7年間の期間であるけど、全部合格して登録するまでを7年にしなければいけないのか?普通はこんなこと悩まないのでしょうが、調べてみないと。

気が付けば医者5年目です。

自殺の原因となる業務の程度とは?

2007年03月30日 01時05分11秒 | 医学一般
今日だけで4つ目の投稿です。見づらくてごめんなさい。でもこれだけは・・・

1999年8月、小児科医中原利郎さん=当時(44)=がうつ病にかかり自殺したのは、過重労働が原因として、妻のり子さん(51)ら遺族が、病院を経営する立正佼成会(東京都杉並区)を相手に約2億5000万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、東京地裁(湯川浩昭裁判長)は29日、「うつ病発症の危険性を持つほど過重な業務とは認められない」として、うつ病発症との因果関係を認めず、請求を棄却した。


 労災認定を求めた訴訟では、東京地裁(佐村浩之裁判長)が14日、うつ病発症との因果関係を認め、遺族補償給付の不支給処分を取り消しており、正反対の判断となった。 


いったいどうやって”うつ病発症の危険性を持った業務”を判断したのでしょうか?法は平等でなくてはならないですから、次に同じようなケースがあった場合も同じ基準から判断されるべきです。この先生が亡くなる前の業務を本で読みましたが、私ならとっくに逃げているか病気になっているでしょう。いったいどのような労働なら因果関係は生じるのでしょうか?本当に恐ろしいところです。

私が研修を行う病院は”頭よりも体を動かす病院”と言われています。昔ながらの医者に無理をさせることで回転している病院だと思います。正直自分がぽっくり死んでもいいように死ぬときは病院、もしくは通勤中にと考えるくらいです。エゴではなく自分の身を守ることも本気で考えなくてはいけないですね。

Dr. まっつおん, I Presume

2007年03月29日 23時50分40秒 | 医学一般
国試無事合格いたしました。これで4月からは研修医・・・のはずですが、今医籍登録に慌てております。この準備はしっかりしておきましょうね。公共機関は平日しか開かないので明日がファイナルチャンスかもしれません。まじで久しぶりにドキドキしています。

タイトルの元ネタはER シーズン3の第一話「Dr. Carter, I Presume」です。インターンとなって病院に戻ってきたカーターに対して受付のジェリーが言った言葉がそのままタイトルになっています。わかっているのに「ドクターカーターではありませんか?」と聞くあたりがジェリーらしいですね。

USMLEの勉強はひとまず休憩です。まずは医者としての力をつけていかなくてはなりません。結局日本でもアメリカでも”できる医者”であることは最も大切になります。その中には英会話能力、教育能力もあるのでしっかりと腰をすえて勉強していきたいです。

今後もみなさんよろしくお願いします。

お薦め雑誌紹介

2007年03月25日 21時26分28秒 | 医学一般
Jamic Journal3月号は特集から記事まで米国臨床留学に関する情報が盛りだくさんです。その中でも私の心に残ったのは「初期研修では食事と寝る時間以外は自分の時間はないと考えよ!」でした。う~ん、自分はつぶされそうなのでここまではできないですね。何事も自分にあったものが大切なこともありますから(笑)

留学関係の本はたくさん出版されていますが、時間があるかぎり色々と目を通すとよいと思います。先輩医師たちが歩んできた多くの道から自分にあったものを見つけられれば自分の可能性も広がるものです。もちろんモチベーションをあげるためにも使えます。

私の場合はもちろん目の前のSTEP2CKもあるのですが、2年間の研修生活の間に何ができるかのアイディアを今集めています。自分の臨床能力向上、論文や学会での発表、留学への足がかりなど・・・。積極的にいきたいです。

タミフル報道

2007年03月23日 08時56分15秒 | 医学一般
厚生労働省の発表・会見以降多くの番組でタミフルについての報道がされました。小児科医が出演しているもの、担当の記者が新聞記事をもとに発表するものと色々ありましたが、一方的に情報・意見を流すテレビの力に恐怖を覚えます。正しいこと、間違ったことも言い方次第では全く逆の意味を持つからです。

今日のYahooにはタミフルを飲まなくても飛び降りたという記事がありました。時期が時期なだけに若干揚げ足取りにも思える記事ですが、一番大切なことはインフルエンザは危険であり患者・医師・家族の協力が不可欠であるということです。医師としてタミフルの使用には柔軟さと厳格さが必要だと感じています。

今回は厚労省、研究班、製薬会社についても問題になりました。本当にお金と結果が関係ないとしても被害者が出てしまった以上、何と言っても単なる言い逃れとしか思われないでしょう。自分の身の潔白について常に厳しくなければならないという教訓になったと思います。

ちなみに今年のインフルエンザは例年よりもピークが5週ほど遅れておりこれからピークがくるようです。みなさん健康には十分気をつけてください。

研修医当直御法度の改訂版が発売されます

2007年03月22日 13時03分55秒 | 医学一般
私が先輩から薦めていただいた本に三輪書店の「研修医当直御法度」があります。当直で遭遇するであろう疾患で犯してはならない間違いを症例ごとにまとめてあるよい本です。現在は第3版で2002年に発売されたので少し時間がたったかなという印象でした。

今日大学の生協書籍部を覗いてみると、本に手作りの帯がつけられており「2007年 5月改訂予定」とありました。今買ってしまった人は残念!これから買う人はもう少し待ってみてはいかがでしょうか?

人工リンパ節の開発

2007年03月16日 09時19分18秒 | 医学一般
人工リンパ節で強力な免疫=マウスで成功、医療応用に期待-理研
(時事通信社)
 人工のリンパ節を開発し、重い免疫不全症のマウスに移植したところ、強力な免疫機能を30日以上持続させることができた。理化学研究所免疫・アレルギー科学総合研究センター(横浜市)の渡辺武リーダー(九州大名誉教授)らが15日、米医学誌ジャーナル・オブ・クリニカル・インベスティゲーションの電子版に発表した。

 渡辺リーダーは「数年以内にヒトの人工リンパ節を作りたい」と話しており、エイズやがん、重い感染症の治療への応用が期待される。

 人工リンパ節は、スポンジ状のコラーゲンに臓器を支えるストローマ細胞を組み合わせ、抗原をリンパ球に示す役割の樹状細胞を染み込ませた上で、正常なマウスの腎臓皮膜下に移植すると、2~3週間で形成される。

 研究チームは、この人工リンパ節を重症複合型免疫不全(SCID)のマウスの腎臓皮膜下に移植。その結果、特定の抗原に対して、強い免疫能力がある抗体「免疫グロブリンG」が通常のマウスの10~100倍もでき、30日以上続いた。 

[時事通信社]

これはすごいと驚きました。人間の臓器を人工物で置き換えると考えるとき、単純な機械構造に置き換えようとするはずです。心臓ならポンプ、腎臓なら濾過装置、肺は血流に酸素を送り込むとなります。しかし免疫のように生物的な反応を必要とする場合は全く想像もつきませんでした。

研究に使われているマウスはSCIDという疾患のモデルを持ったマウスです。これは非常に大変な病気で以前大学病院で治療を受けている赤ちゃんを見たことがあります。もちろんですが、回診であってもその部屋には学生が入れないほど免疫・感染に気をつけなくてはいけません。

症状がひどい場合は数年で死を迎えてしまうほど重症で、医療の限界を感じるのが免疫系疾患です。先天的なものも多く、免疫疾患は小児科でよく見られます。自分が小児科医として働いている間に技術が普及すればと思います。

小児科医自殺で労災認定

2007年03月14日 22時55分37秒 | 医学一般
小児科医自殺で労災認定=「業務原因でうつ病に」-人手不足で宿直増え・東京地裁

 1999年8月、小児科医師の中原利郎さん=当時(44)=がうつ病にかかり自殺したのは、過重労働が原因として、妻のり子さん(50)が、新宿労働基準監督署長を相手に労災認定を求めた訴訟の判決で、東京地裁は14日、「業務に起因してうつ病にかかり、自殺した」として、業務と自殺の因果関係を認め、遺族補償給付の不支給処分取り消しを命じた。
 佐村浩之裁判長は、中原さんが都内の病院で小児科の責任者として勤務した99年ごろ、同僚の退職で宿直当番を多く担当することになり、全国的な小児科医不足から、補充の確保に苦心していたと認定した。 


この話題にはやはり敏感に反応しました。小児科医不足によって救急車で病院をたらい回しにされ、亡くなる子供も悲劇ですが、過労によって亡くなる小児科医がいることも無視できない事実です。さらにその労災認定をめぐって裁判になるとは悲しい限りです。

中原利郎先生についての記事を雑誌で読んだことがありますが、かなりの激務であったようです。当直の回数も法律違反のレベルでなく、生きていけないようなものでした。私だったらおそらくその状況に耐え切れず職務放棄で逃げ出していることでしょう。

これは何も小児科医に限った話ではありません。公にならないだけで自殺したり、仕事を続けれなくなった研修医の話は聞きます。大抵そのような事件が起きた病院はその後の職務内容が緩くなっているという噂すらあります。


上下関係が厳しい世界に入るといつも中学生の頃を思い出します。理不尽な先輩からの命令に文句を言いながら、自分が先輩になると同じようなことをしているという矛盾を感じたのがそのころだからです。日本人はこの手のことになると進歩というものから程遠いと思います(それともこれって世界共通なんでしょうか?)

さて私が研修医として過酷な労働環境に異議を申し立てた時、上の先生たちはどのような反応をするのでしょうか?「自分たちも経験したことだ」といい始めたらもうその先に未来も希望もないです。病院運営が厳しいとしても少しずつの理解を示してくれることを願います。


(こういう理由もあってアメリカで働きたいのです!!!)

母校を思う気持ち、それ故の悔しさ

2007年03月12日 01時47分43秒 | 医学一般
全国の学生たちはもうほとんどの人が次のステップへの受験が終わり、卒業の時期となりました。私も卒業式が今月末、国家試験の合格前にあります。まあこの時期までならなんとかみんな楽しく集まることができますから。

入学したころはあまり母校というものを意識していませんでした。私は一浪したとはいっても19歳で、まだ”同門のつながり”を理解できる年齢ではなかったのでしょう。今では地元、小中高、大学と同じ人に出会うとうれしくてたまりません。

それだけ愛着が生まれてきた母校だからこそ悔しくなることもあります。それは大学病院での禁煙への取り組みについてです。今全国の病院では病院内禁煙、病院敷地内禁煙と活動が広がっています。私が研修を予定している病院も去年半年の間に敷地内禁煙に変更しているぐらいです。

そんなときにニュースで同県の他の大学病院が敷地内禁煙にすると報道されていました。その病院と比較されていたのが私たちの大学病院だったのです。しかも敷地内禁煙が困難でなかなか実行できていないという”よくない見本”としてでした。タバコ吸っている患者さんにインタビューまでしてこんなに周りで吸っている人が多いことまでアピールされてました(実際に救急入り口付近は喫煙者の憩いの広場になってますから)

他の病院から遅れをとっている上に、比較までされるとは本当にかなしくなりました。全国で一番にならずとも県内で一番であり続けるぐらいの気構えであって欲しいと思います。自分も大学の名前に恥ずかしくないように、いつか大学のために何かできるようにという気持ちを忘れずにいければと思います。あ~、それにしても悔しいです。

心臓震とう予防パッド

2007年03月09日 13時13分10秒 | 医学一般
Yahooのニュースより
野球少年のハート守る「心臓震とう予防パッド」

この話を聞いてある「ER」のエピソードを思い出しました。空手をやっている少年が胸に打撃を受けた後心停止となりERに運ばれてくるというものです。

グリーン先生が救急救命士からの質問に対して
「S波とT波の間で衝撃が加わるとVFになることがある。」

S波とT波の間という一瞬に衝撃を加えるなど本当に偶然でしかないものの可能性としてはありえるわけです。予防、そして万が一心臓震とうを起こした時の処置方法を指導者、父母が把握することも大切になってきます。そういう知識の普及も医師の役割なんですよね。