医学部生改め、研修医のUSMLEお受験ブログ~第3章

アメリカ臨床留学を目指している新米研修医
4月から医療に英語にと奮闘予定!?
(ただいまSTEP2CK結果待ち)

Matchingの情報収集

2006年10月20日 22時50分00秒 | Residency Match
日本のマッチングも同級生の情報が手に入り一段落といった感じです。有名病院に決まった人、大学病院になった人・・・どんな道であれついに医師としての門が開き始めたのです。

マッチング発表の緊張を考えるとアメリカのマッチングについても考えておかなければなりません。mixiのUSMLEコミュニティーで「将来のことを考えながらUSMLEの勉強をしなくてはならない」という書き込みをされた先生がいました。まさにその通りだと思いますが、準備に時間も労力も使いはたしてしまう試験ですからなかなか余裕も生まれてきません。

そこで今の時間があるときに調べてみることにしました。手始めにFREIDAでsupecialityをPediatricsとのみ限定して検索してみました。他にも地域などoptionはあるのですが、まずは全部選り好みせずに検索です。200ほどのプログラムが出てきたものの全く訳がわかりません。年収、休暇、必要な推薦状の数など掲載されている情報が多いのはうれしいのですがoverwhelmingです。

これはこの手の情報に対して私が理解できていないことを表しています。社会の仕組みはその中で生活することで学んでいくわけですから、ある日突然その世界に飛び込んでは右も左もわかりません。

そこでアメリカ人、もしくは英語によるIMGのコミュニティー・掲示板を探してみることにしました。地道かもしれませんが、日本語によるものよりいい情報があるとmixiでもアドバイスがあったので無駄ではないでしょう。まずはここから。全ての試験からMatchまでのForumがあります。
USMLE WEB

マッチング!

2006年10月19日 23時40分23秒 | 医学実習
10月19日は医学部生にとっての大切なマッチングの発表日です。アメリカのマッチングほど大変なプロセスは踏まない上に、自分の大学病院の名前を書いておけばアンマッチになる心配がないという噂があったので少し緊張した程度でした。

14時からの発表をネットで確認すると味気もない画面にあなたは以下の病院にマッチしましたと書かれているのみです。アメリカだとConguratulations!と表示されるようですが、日本はそれほど苦労の末の喜びという意識はまだない表れなのかもしれません。

結果として私は市中病院の小児科コースに採用されました。これで小児科医としての道が本格的に始まると思うと身が引き締まります。私はあまり他の病院のプログラムを調べたことがないのですが、特定の科に焦点を当てているのは小児科、周産期系しかみたことがありません。人材不足が叫ばれている科ですから、最初から人を集めるという意味で特に病院も力を入れているのでしょう。

こうやって自分の道がだんだんと決まってくると、アメリカへの留学が近づいてきているのを感じます。初期研修が終わってすぐに行くべきなのか?多くの資格を取得してから行くべきなのか?STEP1受験を決意したときよりも色々なことを学んだ今だからこその悩みだと考えています。これからも私が得た情報をこのブログから発信していきたいと思います。


今後はFREIDAについて調べていこうと思います。これが中々大変なので少しは皆さんの助けになると思います。

アメリカ医療の性への考え方

2006年10月10日 08時40分48秒 | USMLE STEP2 CK
以前書いた記事でOB/GYNの日本との違いを話題にしました。そのコメントにQODさんが書いてくださった"Plan B"が気になり、Blueprints Obstetrics&Gynecologyを眺めてみました。

Plan Bとはコンドームが破れるなど避妊に失敗した時に緊急に飲むPillの一つです。estrogenとprogestinsの両方かProgenterone alone(Plan B)が治療として行われます。

このPlan Bについて記述されているのはもちろん"Contraception and Sterilization"を扱った章です。その量は20ページあり、具体的な避妊具の使い方もイラストで紹介しています。私がもっている日本語の産婦人科の教科書も学生の間ですごく人気があるのですが、扱っているのは1ページもなく"章"すらありませんでした。

いつもUSMLEの勉強をしていると、日本人は性"行動"に関しては欧米化してオープンになっているものの性"知識"については遅れていると感じます。Behavioral Scienceの中にもTeenagerで赤ちゃんを産んだ場合の対応、親の承諾無く未成年者が希望できる治療などが問われています。どれも日本でも起き得ることですが、授業でそこまでは教えてくれません。

性教育をどの段階まで低年齢化しオープンにすべきかは家庭や学校の事情があるでしょうが、医師はしっかりと理解をしておくべきです。そういう意味でもUSMLEの勉強は意義があると思います。

Handheld computing in pediatric practice

2006年10月09日 23時12分02秒 | PDA
私がよく図書館で読んでいる雑誌にContemporary Pediatricsがあります。今回はその中よりPDAに関する記事がありましたので紹介します。

Handheld computing in pediatric practice: Is it for you?

内容はPDAを使ってい医療関係者は学生をはじめとして増えてきていることや、PDAによる迅速な知識の確認が医療の改善につながっているという長所を説明しています。またその反面患者情報の漏洩が問題であり、そのためには病院外での赤外線通信の禁止や暗号化によるセキュリティー向上が必要であることも言及されています。

一番この記事で気になったのは利用者が増えているということです。28%の医学生、50%の医師がPDAを利用しているのは日本と大きく異なることだと思います。W-zero3から始まった日本のスマートフォンブームに乗って、日本でもPDAが再び広まることを願ってます。

この薬は何でしょう?

2006年10月06日 19時21分36秒 | 医学一般
突然ですが問題です。Obecalpとはどのような薬でしょうか?



答えはもう少し下で発表します。この薬を知ったのは久しぶりに見始めたERのSeason10でした。ついに主人公のカーターの登場は少なくなり、代わりに新しいドクターや学生がたくさんでてきます。昔のERとは比べ物にならないぐらいの急がしさが伝わってきます。


Dr.プラットが原因不明の失語症の男性に対する治療として看護師に指示するところででてきました。その指示に対して看護師は「Obecalpですか?」と驚いて聞き返した後了解しました。それを見ていた医学生だけはまるで理解できないという表情です。


その後学生は教科書でその薬を調べますが見つかりません。他の学生に相談していると、後ろにいたDr.ウィーバーが驚きと怒りの表情でその処方をしたのはどのDrかと詰め寄ってきました・・・


答えです。ObecalpとはPlaceboを逆読みしたもので、プラセボを表すスラングなのです。だから現場を知らない医学生は知らなかったでしょうし、教科書にも載ってませんでした。わかる人にはわかる言葉はどの世界にもあると思いますが、医療においては色々と重要な意味があると思います。


こういう通称のような言葉は色々ありますし、地域・病院によっても違いがあるでしょう。英語に関しては以下のサイトが面白そうです。

Medical Slang Wikipedia

DOCTORS' SLANG, MEDICAL SLANG AND MEDICAL ACRONYMS AND VETERINARY ACRONYMS & VET SLANG

mixiも大切な情報源

2006年10月05日 00時33分53秒 | USMLE STEP2 CK
今や周りの人がほとんど参加しているであろうmixiもUSMLEの有効な情報源になってきました。usmle-臨床留学というコミュニティがあり熱い議論が交わされています。

このコミュニティが出来た時の参加者は少なかったのですが、今では683人に!合格者、これから受験する人、学生、医師と多くの人が参加しているのは情報交換には最高の場所です。アメリカ人が多い英語の掲示板での交流よりもなにか安心できるのは私だけでしょうか?

mixi参加者は是非コミュニティを登録してみてください。

Preventive Medicine #1

2006年10月02日 23時51分53秒 | USMLE STEP2 CK
STEP2CKなど国試以外の勉強を家に帰ってから夜するようにしました。その理由としては
1.図書館に国試と英語の教科書両方を持っていくのは無理だから。
2.ずっと国試や卒試の勉強では心理的に効率の悪化を招くから。
がありました。

さっそくPreventive MedicineのPretestから開始です。10問気軽に解いたらボコボコに返り討ちにあいました。最初の方の内容としてはSTEP1のBehavioral Scienceに似た統計の問題だったのですが、昔からの苦手が引きずってわからないことだらけでした。わからない部分はについてはSTEP1,2のFirstAidを使うことで大方知識は整理できました。それぐらいSTEP1の基礎部分はSTEP2にも続くということでしょうか。

今日は初めて卒試・国試・STEP2の勉強でかなり効率も悪かったですが、明日からはもう少し効率よく進めなければと思います。

それにしても国試の内容に沿わない卒試の勉強をすることは大変です。