寺子屋ブログ

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終戦の日を迎えて

2006年08月15日 23時58分36秒 | Weblog
 連日、同じ内容になりますがあしからず。

 本日早朝、小泉首相は、中曽根総理以来21年ぶりの「靖国神社公式参拝」を行いました。

 昨夜からかもしれませんが、朝からマスコミは靖国神社に押しかけ、総理大臣参拝の瞬間を映像に収めようと必死の様子でした。毎朝、どの局も同じような芸能人の話や、「ご意見番」のようなコメンテータが言いたい放題の発言をする番組が多いですから、今日のような出来事はマスコミにとっては「話題性」としては十分なのでしょうか。

 しかしマスコミは、首相の靖国神社参拝を「誰に向かって」取材し、報道しようとしているのでしょうか?

 実は以前、有る新聞社が「(首相の靖国参拝に)アジア諸国は憤っている、そのことを小泉首相も理解し、配慮すべき」と書いてあったのですが、私は不思議に思ってその新聞社に電話をしてみました。その主な内容を少し記します。

横畑:この記事について説明していただきたいのですが、ここには『アジア諸国』と書かれているのですがそれは具体的にどこまでをおっしゃっているのですか?

新聞社:アジアと言えばあなた、一般的に地図にある、中国やその周辺の地域のことでしょう。(当たり前のようにおっしゃいました。)

横畑:その「アジア諸国」には、東南アジアも含まれていますか?

新聞社:もちろんそうですよ。それが何か?

横畑:実は、先日、インドネシアのユドノヨ大統領が、小泉総理の靖国参拝について「 国のために戦った兵士のお参りをするのは当然のことだと思う」とコメントしておられるという情報を得ておりましたので、それをご存知の上で「アジア諸国は憤っている」と書かれているのだろうかと質問したかったのです。

新聞社:そんな話ははじめて聞きました・・・。

 中国や韓国の国家元首や閣僚・一市民の声は、小さい声でも取り上げるのに、インドネシア元首の声は黙殺・・・なんですね。私が入手した情報は、インターネットの他社新聞記事など、一般人でもすぐ入手できる情報源です。しかも、国家元首の発言です。にもかかわらず、新聞社側が「知らなかった」と言うのはあまりにもお粗末だとおもいますが・・・私の誤解でしょうか。

 確かに、対応してくださった新聞社の方は、担当ではなく、いわゆる「苦情受付係り」の方かもしれません。

 しかし、記事を書いた記者は、「アジア諸国は怒っているはずだ。」という前提があったのではないかと思うのです。この記者に限らず、現在のわが日本人の多くは、「日本が悪い」という前提で物事を見ようとしている方が多いのではないでしょうか。それは、「揺るぎのないもの」であり、だからこそ、率先して「謝罪」することが、潔く、正義にかなったものであると考えてしまう・・・。だから、果たしてほんとうにそうなのか、と考える事までは行かないのでしょう。

 また、もう一つの見方として、「一般人はそんな情報は知らないから、あえて伏せておいて、こちらの都合の良い記事を書いておこう」というマスコミの意図的なものがあるならば、これは「偏向報道」としか言いようがないでしょう。だからこそ、「誰に対して取材し、また報道しようとしているのか」という疑問がわくのです。

 日々の生活に溶け込んだ「ニュース」などの情報ですが、私たち自身が気をつけながら接していかねば、うまくマスコミに踊らされてしまう危険があると、あらためて感じました。
 
 ちなみに、本日は私も、地元の護国神社にて「祖国興隆祈願祭」に参加してまいりました。地元出身の国会議員の先生方も3名参列され、粛々と会は進みました。途中、「誓いの言葉」というものを私が述べさせていただいたのですが、それがあってか、会終了後、マスコミの取材を受けました。

 「何故貴方が述べたのですか?」「どういう関係ですか?」「何歳ですか?」と、機械的な質問をされ、取材は簡単に終わりました。明日の朝刊に私の名前やコメントは載るでしょうか?(笑)

 それはともかくとして、「誓いの言葉」を述べる歳、私は、本日朝の首相の公式参拝にあたり、「今後も、当たり前のことを当たり前にできる国であってほしい」と付け加えて私見を述べました。後の取材の中でも、その部分にこだわる記者もおられましたが、はたしてどう書かれるか・・・。
 
 私としては、この8月15日という日は、(日本の)マスコミがなんら騒ぐことなく、靖国神社で、武道館で、日本全国各地で、粛々と、先人に感謝と哀悼の意を向けられる日になってほしいと願っています。
(文責:横畑雄基)

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