Realize

本のリアルを語ろう!

翻訳本

2007-01-14 20:01:15 | Weblog
『翻訳家じゃなくてカレー屋になるはずだった』金原見瑞人/著
翻訳家と聞くと語学が達者な人というイメージがあるが、この本を読んでいると、ベースの日本語の重要性がひしひしと伝わってくる。また、翻訳家に必要な才能という事で「細かい調べ物が嫌いな人は、翻訳なんかやらないほうがいい~」と言うくだりがある。なんか司書に似ている。ちょっと嬉しい
 翻訳は生もので寿命がある、という事も思いつきそうで考えない事だと思う。確かに20年もすれば内容が変わるよなー。やっぱし原書で読むのが一番なのかもしれない。
この本はあまりなじみの無い世界を垣間見させてくれます。
 去年の12・2金原さんの講演を聞きに永田町行きました。金原さんは、さりげなくかっこ良かったです。ヤングアダルトという分野を切り開いっていった一人でもあり、彼の感覚が好きです。文章だけでなく、本を右開きにするか、左開きにするか。縦書きか横書きか、といった細かいニュアンスも大切な要因で、無意識に読んでいた事を反省しました。
 この講演会はJPICの主催で、午後はブックトークを2本聞きました。金原さん目当ての講座参加でしたが、ブックトークのすばらしさに日頃の勉強不足を反省させられました。私ももっと本読まなきゃな!ここ1年、精神的にリラックスでき、ストレスも少なくのんびりさせてもらえ幸せでした。でも、もう少しプレッシャーかけて本読まなきゃな!