愛と自由に満ちた幸福な生活は公平であるべし、人権・平等・平和が生きる人の権利

原理  自由・愛・公平
原則 人権・平等・平和
私が在る限り貴方は有り
貴方が在る限り私は有る

歎異伝 人生論ノート 三木清 (1)死について

2017年09月12日 | 歎異伝
since 2017.8.16

初めに
 人生論ノートを知ったのはNHKの100分で名書でした

人間社会主義の定理として
Ⅰ、生る目的
  生きる事 命をつなぐ事
Ⅱ、どう生きるか
  たくましく やさしさありて たのもしい
Ⅲ、生命意識の共通解
  私がある限り貴方はあり、貴方がある限り私はある
(愛、生と死、永遠の命の絆、アイデンティティー、希望、過去現在未来、中今)

を掲げました。65年の人生経験から見いだした定理です。少しでも理解を深めるため、哲学者である三木清にあやかれば理解が深まるかなと期待を込めて考えます。

青空文庫 人生論ノート 三木清
 http://www.aozora.gr.jp/cards/000218/files/46845_29569.html

1、死について
 生る目的は 生きる事 命をつなぐ事です。それ以上に何かあると考えることは出口の無い迷路に迷い込みます。これはDNAに込められた生命体の設計図です。死の恐怖は根源的な負の衝動、決定的な衝撃を人に与えます。「死後」を自分が死んだ後の現世では無く、恐怖心、不安から自分はどうなる?を考えれば不毛の議論に陥ります。
 経験や知識で乗り越えるか?宗教を帰依するか?親や祖父母、その又、親が死んで逝った悠久の歴史の世代がありました。世代交代の中に私達は生きています。そして、未来はこの延長にあります。私達を愛し育んだあなたが方の文明と伴に現在があり、私達が愛し育んだ子や孫が今の文明と伴に引き継ぎます。
-私がある限り貴方はあり、貴方がある限り私はある-

 三木清
「近頃私は死といふものをそんなに恐しく思はなくなつた。」
「愛する者、親しい者の死ぬことが多くなるに従って、死の恐怖は反対に薄らいでゆくように思はれる。生れてくる者よりも死んでいった者に一層近く自分を感じるということは、年齢の影響に依るであろう。」

  生きる気力を失った死を迎える老衰の心境のようである。原民喜は愛する妻を亡くした後、広島原爆の地獄と飢餓の体験で民喜の繊細な気力は自死へと向かった。

 「深く執着するものがある者は、死後自分の帰ってゆくべきところをもつている。」
 「私に真に愛するものがあるなら、そのことが私の永生を約束する。」

三つ子の魂百まで と言う言葉が有りますが、残念ながら私の記憶は1年制の幼稚園からです。しかし、50年も前に無くなった祖父や父の記憶はその時のままですが、それ以後に私が生きている瞬間毎に何か判断する時、祖父や父ならばどういう反応を示すかが瞬時に流れます。私の人格の一部としてあります。伝統や過去の問題ではありません。今、私が生きているということです。

 生る目的が 生きる事 命をつなぐ事であることは、この世の一部の人では無く、総ての人が等しく生きる権利を持つことを意味します。当然、幸せにです。
 死ぬな 病いだ そんなに苦しければ逃げよ 疲れたら休むがいい
  こだわるな 自分の人生を歩む それが一番
 一度の人生 人が生きると書いて 人生 一度きりのあなたの命 

 死後を現実の生者の世界では無く、死後の別世界を考えることは不毛です。生者が考える死後は現世で想像する死後でしかありません。受想行識の受 死は感覚器官が刺激を受けませんから、想行識もありません。死ねば想うことも考えることもありえません。たとえ死後の世界、別世界があったとしても、先に逝ったあなたを愛する圧倒的多数の人々がいい世界にしています。
 亡くなった家族友人に供物を捧げる習慣があります。心情の問題ですが、もし逝った先祖、祖父母等にお供えするならば、それ以上に身近な老人に供物する方が供養になります。現世では現世の間に供養しましょう。もし、あの世があったとしたら貴方より先に逝く可能性が大ですし、合う可能性もありです。

 一遍を愛した仏教詩人 坂村真民
 わたしは墓のなかにはいない わたしはいつもわたしの詩集のなかにいる だからわたしに会いたいなら わたしの詩集をひらいておくれ ・・・
  念ずれば 花ひらく
 苦しいとき 母がいつも口にしていた このことばを
わたしもいつのころからか となえるようになった そうしてそのたび
わたしの花がふしぎと ひとつひとつ ひらいていった



 CRAZY KEN BAND タイガー&ドラゴン
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