JINX 猫強

 オリジナルとかパロ小説とかをやっている猫好きパワーストーン好きのブログです。
 猫小説とか色々書いています。
 

真夜中の怪談  2 (聖闘士学園へようこそss)

2014-04-09 22:52:00 | ノンジャンル
 乱暴に開かれた扉に、氷河は視線を向けた。
 ここは学園の生徒たちが入浴する場だから、不意に扉が開かれることはある。だが、今の扉の開き方は乱暴すぎた。
 氷河は乱暴なことが好きではなかった。
 聖戦が終わった今は、静かに、目立たぬよう生活を送りたかった。
 まるで肚立たしいことでもあるように扉を開いた生徒に非難の視線を向け、しかし、氷河は瞼を見開いた。
「瞬…」
 もう入浴は終えたはずの瞬の姿に、氷河は瞼を見開いたまま、動きを止めていた。
「“瞬”じゃあないでしょう、なにをしているの?」
 瞬は一輝と二人、仲良く湯に浸っている氷河に声をかけた。
「なにって、風呂に…」
 今はまだ、真冬であった。いくらシベリア育ちの氷河といえども、湯にぐらいは入る。
「なんで、兄さんなんかと入っているの」
「お前が入浴し終えたって言うから――聖矢も紫龍も入浴を終えていたし…しかたがなかったんだ」
 氷河は瞬から視線を逸らせた。
「しかたがないとは、ご挨拶だな」
 一輝が背後から氷河の頭を叩いた。
「止めろ、一輝」
 氷河は一輝に叩かれた頭部を手で押さえた。
「二人共、仲良がよさそうだね?」
 瞬がかけ湯をし、氷河と一輝の間に割り込んだ。その様子を、数人の生徒が伺っている。
「仲なんてよいものか」
 氷河がそっぽを向き、言葉を続けた。
「――お前がまた風呂にはいるなら、言ってくれれば良かったのに」
 氷河が湯から上がろうと、身体を伸ばした。
「ご挨拶だな、氷河――。お前がそういう態度なら、オレにも考えがあるぞ」
 一輝が氷河を見据え、その視線に圧されるように、氷河は項垂れ、湯船に戻った。
「悪かった、謝る…」
 氷河の謝罪に一輝は満足そうに眸を細め、瞬が瞼を見開いた。
――謝った…。
 氷河が…一輝(バカ兄貴)に…。
「氷河、どうしたの…何かされたの?」
 氷河が一輝に謝罪するなど、あるはずのないことであった。
 そう思いながらも、瞬には思い当たる事があった。

「続く」


真冬の怪談 (聖闘士学園へようこそ・)

2014-04-08 04:19:00 | 一輝・氷河ss
「ねぇ、氷河を知らない?」
 瞬は氷河の部屋を訪れ、同室者に問いかけた。
 先ほど氷河に一緒に風呂に入るよう誘われたが、瞬は入浴を済ませてしまった後だった。それを言ったときの表情のうかなさが、瞬には気にかかっていた。
「城戸なら風呂へ行ったよ、さっき城戸さんと部屋を出て行ったぜ」
 古賀という同室者は、どうでも良さそうに答えた。
 机の上には参考書や教科書・ノート等が散りばめられているから、たくさんの課題が出たのかも知れないが、瞬はそんなことは気にはしない。
「城戸って、どの城戸?」
 瞬や、星矢やら“さん”はつかない。
 部屋に入り、机の上に広げられている教材と、古賀との間に顔を潜り込ませて問いかけた。
「一輝さんだよ、あんたの兄ちゃん、最近、金髪君となかがいいからなー」
 なんでもないことを発せられ呟かれた言葉に、瞬の額に青筋が浮かんでいた。
 実際、兄と氷河のことなど、この同室者に取ってはどうでも良い事無の間も知れななかった。
 が、瞬には違った。
 兄と、氷河が仲睦まじい――それは、水と油が融合するより困難なことなのだ。

 原因は並べて兄にある。
 その兄と、氷河が風呂――。
 あり得ないことに、瞬は身体を震わせた。
 同室者の物といげな呼びかけなど、もう瞬は聞いてはいなかった。



 春、桜の季節となりましたが、“真冬の怪談”良かったら読んでやってください。

うちの猫が四角い――

2014-04-05 01:22:00 | 
 家の妹猫、ウニちゃんの体型はちょっと変。

 

 なんか、四角いような気がする。

 
 今日も、お隣さんに「大きいわね」って、お隣さんは小型犬を飼っているのですが、間違いなく、うちのこたちのほうが大きい。
 もし何かあっても、絶対にうちの子が勝てるレベル。



 ウチのお兄ちゃん、エニシは細い(と言うか普通)

 食べる量は変わらないのですが…。