今日は生まれて初めて胃カメラなるものを経験してきました。
あぁ…手の甲の注射跡が、おまけに今度はCTだかエコーだかの予約をし…。
でも、胃は単なる胃炎でした(しかも許容範囲の)
この分なら次ぎの検査も大したことないっしょう。
しかしッ、胃の組織検査をした為の粘膜保護の薬のあまりの衝撃的な味に精神麻痺に、薬局さんで凍りつくヘタレな私…。
この薬を4回も飲まなければいけないなんて…(遠い目)
まぁ、こんなことは置いておいて…。
本文行って見ましょう。
■ ■ ■
天も地もない、それらの綯い交ぜになった空間を氷河は漂っていた。
目の前に広がる空間に氷河は困惑し、その困惑に一筋の疑念が掠め、その疑念は見る間に確信へと変わった。
それは、己の能力の卑小さであった。
氷河は元々、黄金聖闘士と対峙するには実力が不足していたのではないか――。
それを紫龍たちは看破し、氷河にこの闘いから退くよう、暗に忠告したのではないか――。
今までの闘いに勝利できたのは相手に恵まれていたからではないのか――。
氷河は己の矮小さゆえ、その実力の違いに気付かぬまま、場違いな闘いの場に足を踏み入れてしまったのではないか――。
聖闘士になるための心構えからして、氷河は星矢たちとは違っていた。
聖域にやってきたのも、城戸沙織の胸を矢座の白銀聖闘士の放った矢が射抜くまでは、師と対面するために過ぎなかった。
女神を護り、教皇と教皇に率いられている聖域と闘うためにこの地に降り立った星矢たちと、行を共にするべきではなかった。
氷河は自身の軽率さに放心状態に陥っていた。
どのぐらいの時間、この空間を漂っていたのか解らなかった。
自身を引き寄せる圧に、氷河は思考を断ち切られた。
我に返ったときには激しい圧力に氷河の身体は吸い寄せられ、空間を移動していた。
強烈な圧に、呼吸さえままならない。
己の力では逆らえない、この感覚は母に会うため初めて海に入ったときに襲われた潮流の強大さを思わせた。
呼吸困難と、全身にかかる力に意識を失う寸前、氷河は石畳に叩きつけられていた。
氷河は状態を起こし、辺りを見回した。
薄暗い中に数本の石柱を見出し、氷河は安堵していた。
あのまま出口のない異次元に取り込まれていたのではどうにもならない。
異空間から脱出さえすれば、活路は自身で切り開ける。
氷河は12の宮の1つと思われる周囲の様子を窺った。
なにかの気配に、氷河は背後を振り返り瞠目した。
僅かな光源をも弾く黄金の聖衣と腰にまで届く真紅の髪、そして灼熱の炎のような色でありながらも冷たい炯を放つ眸で氷河を見下ろしているのは誰でもない、氷河の師・カミュであった。
「続く」
あぁ…手の甲の注射跡が、おまけに今度はCTだかエコーだかの予約をし…。
でも、胃は単なる胃炎でした(しかも許容範囲の)
この分なら次ぎの検査も大したことないっしょう。
しかしッ、胃の組織検査をした為の粘膜保護の薬のあまりの衝撃的な味に精神麻痺に、薬局さんで凍りつくヘタレな私…。
この薬を4回も飲まなければいけないなんて…(遠い目)
まぁ、こんなことは置いておいて…。
本文行って見ましょう。
■ ■ ■
天も地もない、それらの綯い交ぜになった空間を氷河は漂っていた。
目の前に広がる空間に氷河は困惑し、その困惑に一筋の疑念が掠め、その疑念は見る間に確信へと変わった。
それは、己の能力の卑小さであった。
氷河は元々、黄金聖闘士と対峙するには実力が不足していたのではないか――。
それを紫龍たちは看破し、氷河にこの闘いから退くよう、暗に忠告したのではないか――。
今までの闘いに勝利できたのは相手に恵まれていたからではないのか――。
氷河は己の矮小さゆえ、その実力の違いに気付かぬまま、場違いな闘いの場に足を踏み入れてしまったのではないか――。
聖闘士になるための心構えからして、氷河は星矢たちとは違っていた。
聖域にやってきたのも、城戸沙織の胸を矢座の白銀聖闘士の放った矢が射抜くまでは、師と対面するために過ぎなかった。
女神を護り、教皇と教皇に率いられている聖域と闘うためにこの地に降り立った星矢たちと、行を共にするべきではなかった。
氷河は自身の軽率さに放心状態に陥っていた。
どのぐらいの時間、この空間を漂っていたのか解らなかった。
自身を引き寄せる圧に、氷河は思考を断ち切られた。
我に返ったときには激しい圧力に氷河の身体は吸い寄せられ、空間を移動していた。
強烈な圧に、呼吸さえままならない。
己の力では逆らえない、この感覚は母に会うため初めて海に入ったときに襲われた潮流の強大さを思わせた。
呼吸困難と、全身にかかる力に意識を失う寸前、氷河は石畳に叩きつけられていた。
氷河は状態を起こし、辺りを見回した。
薄暗い中に数本の石柱を見出し、氷河は安堵していた。
あのまま出口のない異次元に取り込まれていたのではどうにもならない。
異空間から脱出さえすれば、活路は自身で切り開ける。
氷河は12の宮の1つと思われる周囲の様子を窺った。
なにかの気配に、氷河は背後を振り返り瞠目した。
僅かな光源をも弾く黄金の聖衣と腰にまで届く真紅の髪、そして灼熱の炎のような色でありながらも冷たい炯を放つ眸で氷河を見下ろしているのは誰でもない、氷河の師・カミュであった。
「続く」
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