氷河は厚い氷に閉ざされた海面を見下ろしていた。
氷河は日本から戻り、日に3度4度と海に潜り、母の姿を確認せずにはいられなくなっていた。
氷河は一輝との闘いで見せられた、あの母の姿に囚われしまっている自分を知っていた。
だが、どうしても生前と変わらぬ姿を確認せずにはいられない。
今、この瞬間にも母の美しい皮膚が崩れ…。
氷河は首を左右に振り、己の考えを打ち消した。
氷河の髪についていた氷が中を舞い、足元で澄んだ音を立てた。
――くッ!
氷河は拳を握り締めた。
――一輝…!
銀河聖戦が開催不能になり、白銀聖闘士たちが日本に集った青銅聖闘士の抹殺に乗り出した以上、氷河が日本にいる意味はなくなった。
氷河は行きがかり上とはいえ白銀聖闘士を倒している。
確かに見世物紛いの闘いを繰り広げは下が、彼らは戦士であった。
だが…いずれ、聖域から勅令がが下る。
秩序は秩序だ。
氷河はそれを、修業を重ねた、母の眠るこの地で待つことにした。
もう、日本での出来事など、忘れるつもりでいた。
あの男に対する憎しみも…。
あの男と争えば、供に闘った瞬をも傷付けることになる。そんなことはしたくなかった。
だが、殺生谷であの男に植え付けられた記憶が、溶けることのないガラスの破片となって氷河の胸を抉り続けている。
――マーマ…。
氷河は肉体的には強靭な力を身に付け聖闘士となったが、精神的には母を亡くしたあのときから成長していない、未熟な幼児であった。
氷河はその事実を噛み締めていた。
「続く」
■日記■
先日、大好きで尊敬しているサイトさんが一輝・氷河を更新していてくれましたッ。
う~、未熟な私ではありますが今だ有り余るその情熱についていきたいと思います。
でも、全然ダメダメな私ではありますが…。
氷河は日本から戻り、日に3度4度と海に潜り、母の姿を確認せずにはいられなくなっていた。
氷河は一輝との闘いで見せられた、あの母の姿に囚われしまっている自分を知っていた。
だが、どうしても生前と変わらぬ姿を確認せずにはいられない。
今、この瞬間にも母の美しい皮膚が崩れ…。
氷河は首を左右に振り、己の考えを打ち消した。
氷河の髪についていた氷が中を舞い、足元で澄んだ音を立てた。
――くッ!
氷河は拳を握り締めた。
――一輝…!
銀河聖戦が開催不能になり、白銀聖闘士たちが日本に集った青銅聖闘士の抹殺に乗り出した以上、氷河が日本にいる意味はなくなった。
氷河は行きがかり上とはいえ白銀聖闘士を倒している。
確かに見世物紛いの闘いを繰り広げは下が、彼らは戦士であった。
だが…いずれ、聖域から勅令がが下る。
秩序は秩序だ。
氷河はそれを、修業を重ねた、母の眠るこの地で待つことにした。
もう、日本での出来事など、忘れるつもりでいた。
あの男に対する憎しみも…。
あの男と争えば、供に闘った瞬をも傷付けることになる。そんなことはしたくなかった。
だが、殺生谷であの男に植え付けられた記憶が、溶けることのないガラスの破片となって氷河の胸を抉り続けている。
――マーマ…。
氷河は肉体的には強靭な力を身に付け聖闘士となったが、精神的には母を亡くしたあのときから成長していない、未熟な幼児であった。
氷河はその事実を噛み締めていた。
「続く」
■日記■
先日、大好きで尊敬しているサイトさんが一輝・氷河を更新していてくれましたッ。
う~、未熟な私ではありますが今だ有り余るその情熱についていきたいと思います。
でも、全然ダメダメな私ではありますが…。
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