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うんこ と おしっこ と 屁 (2)

2008-08-04 00:16:50 | 日記・エッセイ・コラム
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大好きな酵母の話し、長くなってしまったが、なんだか人類という生き物が地球という限られた空間の中で活動、特に産業革命以後、化石燃料というおいしい食い物をたらふく消化、CO2や有害物質を放出、大気や大地を汚しているのと、似てはいないだろうか。生存、増殖の仕掛けを遺伝子の中に組み込まれている生きものの哀しさを感じるのは僕だけではないだろう。

あらためて、我々“もの作り”の世界は、例えば一生懸命頑張っている“お絵描きさん”、150号(220cm~×181cm?)の出品作、厚みは5cm程度を年間3~4点仕上げる。若い時代大作がそう売れていく訳でもなく、画室の壁に立てかけられ、そう広くもない空間をどんどん狭めていく、まして現代美術の立体をやっている連中にとって作品の保管は大問題なのである。ちなみに僕、不良陶芸家が生み出す作品、そう多くはないが、そこ、ここに置かれ、やや広い仕事場もだんだんと発酵末期の瓶の様相を呈して来た。もの作りにとって作品というのは『雲古』のようなものなのかもしれないと思うのは僕だけだろうか?  《頭目》
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《将来は虚無僧?声山こと石橋秀泰氏》


うんこ と おしっこ と 屁 (1)

2008-08-04 00:11:16 | 日記・エッセイ・コラム
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生きているものは、その証しなのか苦労し体内に取り入れたものを体外に排出する。身近なところで、毎日、鹿肉をおねだりにやって来るトンビの“ピイ”など鳥は膀胱がないのであろうか、随分水っぽい“ウンチ”を毎日僕の働きを監視しながら電柱のテッペンから振り撒くのである。
今夢中になっている苔や植物の類は“ウンチ”や“オシッコ”に変わるものとして炭酸ガスを取り入れ、主に酸素を放出するという、御蔭で僕は息が出来る、有難いのである。嘗て仕事場の片隅?に何種類もの花や木の実から培養していた酵母は糖を取り入れアルコールという“オシッコ”と、今問題の炭酸ガスという“屁”をこいていた。呑んべえの僕は、それぞれの瓶に名前を付け、夜なゝ話しかけては、撫でてさすっていた。さぞ不気味な光景ではなかったかと思うが、話しかけ、撫でさするという行為は大変重要な意味のあることなのだ。瓶の中という限られた空間の中、僕の甘い言葉に調子良く増殖していくに従い、液体の中に呑んべえを喜ばす“オシッコ”と“屁”が充満してくるのである。
ここで日本酒の醸造界に伝わる三段仕込みの裏技を応用するのであるが、呑んべえが大喜びする“オシッコ”と“屁”だらけになった環境は酵母にとって気を失いそうになる程息苦しく辛いのではないだろうか。

この後、ついに耐え切れず失心するのか活動を停止、主役は、アルコールつまり酵母の“オシッコ”を主食とする酢酸菌にとって替わるのである…   《頭目》
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