朝起きて、父の霊前にお線香をあげようとしていたとき
窓の外で、新幹線が通り過ぎる音がした
そのとたんに
涙が溢れてきた
今月二日早朝に父が90歳の生涯を終え
ささやかながら無事にお葬式も済ませた
その間、私、ちっとも涙が出ませんでした
社会的な手続きも淡々とこなし、、、
何年か前まで私は埼玉県に住んでいました
実家に急用があるときは
新幹線を利用し里帰りしていました
そして、私が埼玉に帰るとき
父は、私が静岡から乗るであろうと思う新幹線に向かって
そんな姿を見て
私は、あと何回こういう父の姿を見れるかな、、、と
涙ぐんでいたっけ
そう、今朝、その時の父の姿を思い出したのです
新幹線の窓から見下ろす父の姿は、とても小さくなっていましたっけ
それから、私はあちこち放浪し
今もその途中ではありますが
父の最期を、じっくりと看取ってあげられたことは
よかったと思います
少しでも、恩返しが出来たかな
父の得意のOKサイン、もらえるかな