◆雨に徹した映像美
作品全体を覆い尽くす、力を込めた雨の日の情景に見入るというか、魅惑さいるというか。こう来たんかあ~と唸らせられっがあて。
こりゃスゲエと思うよ。
映画「天気の子」
〈新海誠監督作品〉
Tジョイ長岡(新潟県長岡市)観賞!
そう、ふと、どっかリドリー・スコット監督作品「ブレード・ランナー」の映像世界も頭に過ったりもしたて。
たぶん、こいまで雨に徹した、雨による映像世界に拘った作品は観たことねえな。
サマセット・モーム原作の傑作映画「雨」なんてのもあっろも、こいは全然意味ちごうし。
このの、止めどもねえ雨の場面に、どこか不気味でありながらも、こちらはどっか異様な程に心地良く響き、漂いながら、神秘な物語の中へ誘われて行くがあて。
新海監督は一つに、地球温暖化による気候変動で、この日本の天気も狂いだしてるってんを、東京で暮らす中で肌身に感じてて、そいが発起点になってるみてえとか。
当地(新潟県長岡市)でも、豪雨(豪雪)災害には、あいこれ遭ってきたすけ、自分らってもそういう気持ちはあっがあて。
いや、こりゃもう日本中においてたぶん、だいもが感じてんじゃね。
日本だけらねくて、世界んがあろか。
◆晴れの日の有り難さ
作品のの、この祈ると雨が上がって、晴れになるっていうシチュエーションがスッゲイイね。そいが、素敵っていうかの。ロマンティックらねかて。
こいらってそうらねかの、だいもが願ってることらねかて。晴れの日のありがたさをの。
そんで、まあの、雨も大事んがらということも忘れちゃならんがいの。作物が採れねえとかあれこれ大変な事になんねかて。水らこての。こいが無きゃ確保出来んがっけ。どうするて。
アメリカ開拓時はそいで困ったがっけ。今でも大変らろ。アメリカは。乾燥して、砂漠地帯が多いがっけ。
でもの、やっぱ、晴れはイイって大声で言いていもんらいの。気持ち的にはの。
(豪雨)災害から見いて来る希望。一筋の光。陽光。平穏な日々。笑顔。喜び。そこにグッと来っがねえろっか。この作品において一番の。
ファンタジーに留まらず、こういう巫女的な子って実際に居っかもねと思ったりして。いや、居んじゃねと。
その辺の心と天が一体化するという世界観、哲学観での、そうそう、ソ連(ロシア)のアンドレイ・タルコフスキー監督の「惑星ソラリス」が、ふと浮かんだりもしての。
◆映画を感じさせるアニメ
ストーリー展開的にはの、待望の大作映画らしく、スケール感があって、強く映画って感じさせっが。
その辺も、ハリウッド実写VFX映画に劣らねえもんがあっと思うて。アニメではあっろもの。
クライマックスのカーチェイスアクションとか。往年のフランス映画とかのアクション映画を彷彿とさせて、ここでも、ほう~ 映画してんなあ~と実感すっが。
キャラクター的には、そりゃもう、天気の子であるヒロインがピカイチ深い印象を焼き付けて、映画「ちはやふる」の広瀬すずみたく、忘れらんない存在んが。
その存在、その想いだけでも泣けてくって。マジに。
鼻水ジュルジュル状態になって大変らったがすけ。映画館中で。
ほんに、やんなあ~ 新海誠~!
音楽のRADWIMPSの歌も、前作よりもさらにここぞという時に絶妙な感じで入って来て、感情を高めらいて、まあ~た鼻ジュルジュルにさいたて。
◆気候変動の時代に突き付けた傑作
例えば、同じ日本のアニメ映画界で活躍目ざましい細田守監督と、新海監督の違いらろも、新海監督の原点は、異常気象、ゲリラ豪雨、今回の度重なる台風災害もそう、そういったこの国を襲う現実のカタストロフ(ロシアのビーフストラガーナフらねいの!意味は災禍らっけ)を、身を持って察知し、掻き混ぜられ、弾き出され、形となった映像イメージであり、その殊に日本において、顕著化して頻発するカタストロフに苛まされる中で見出さいる、やっぱ究極は人間愛らねえがろっか。
そう思えがっあて。自分にはの。
でもの、ホントのこといや、自然のカタストロフよか、その先の、人間社会のカタストロフに着目してがらと思うが実はの。深いとこで。
不信感、憎悪…
日々常に隣り合わせに居るカタストロフらこての。
こいが増幅して、一歩まちげえば取り返しがつかねえひっでえ歴史を生み出しちまう訳んがっけさ。
そいも人間ドラマの部分にリアルに感じっが。
いやあ~ これは一つに令和元年に、そして、日本を、世界を、温暖化らと断言出来んろも、気候変動による自然災害の頻発化する時代に突き付けた相当な問題作らし、そいが、力作、傑作らと思うて。
例えば、「木を植えた男」とかの同一線上にもあるんかとも思うて。
そういう意識面で、奥深いとこでまた、日本のアニメ映画を牽引してきた宮崎駿監督に共通するメッセージ性もあんじゃね。
だっけんに、斬新な表現はもちろん、その辺のことでもしかすっと、日本のみならず、米国アカデミー賞(日本代表作品に選出!)等、世界各国で、こりゃかなりたけえ評価されんじゃねと(既にロシア・モスクワを皮切りに、インドでも上映さいて、満席の観客から拍手喝采を浴びたらちい)。
名立たる映画監督が経て来てっろも、新海誠監督とすりゃ今、そいだけのパワーが漲ってる時んがあて。
あんねかて、そういう時って。
故・黒澤明監督とかもそうらったしの。
只今、Tジョイ長岡(新潟県長岡市)で超絶大ヒット上映中!
おすすめらっけのお~!
ほんじゃね
令和元年 11月12日
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②ヤル気のない店・中華大吉「超デカ盛りラーメン」★替玉必要無し!
新潟県長岡市
ぜひご視聴下さい