
映画「日輪の遺産」を見たくて、その前に本を買ってきました。
原作は浅田次郎です。数日前に読み終えました。毎日少しずつ通勤の電車の中で読んでいました。
読み終わってから主人と映画を見てきました。
ストーリーは・・・
第二次大戦後の日本の復興のために信念を貫いた4人の男と20人の少女たちの運命の話です。映画は、現代の戦争生き残った人の回想から始まります。
8月10日に3人の軍人に密命が下されます。「日本の戦後復興資金として、マッカーサーの財宝200兆円を隠匿せよ!!」
8月11~13日に任務遂行のために召集された女学生たち20人と教師。「財宝」を本土決戦の「秘密兵器」と信じて健気に働きます。
8月14日、終戦前日。任務終了直前に非情きわまる命令が下されます。
「放送終了後、速カニ貴官以下指揮班三名ヲ除ク全員ニ対シ、同封ノ滋養剤三錠宛、同時ニ服用セシムル事。服用時、吐瀉スル者、見苦シキ者、若シクハ抵抗スル者ノアル場合ハ、拳銃軍刀等ヲ使用ス可シ」
が、3人の軍人にはその命令を実行することに対して・・・。
8月15日終戦。財宝の行方、少女達の運命は・・・。
最後には少女達は1人を残して死んでしまいます。でもそれは3人が服毒させたのではありません。どうして???この理由は映画ではわかりにくかったですね。
なかなかおもしろいストーリーでした。
歴史上の実在人物であるマッカーサー、阿南陸軍大臣、梅津参謀総長、杉山司令官、森近衛師団長なども登場します。この時代の歴史に関心ある人にはおもしろいと思います。
でも映画よりやはり本の方がおもしろかったです。また、いきなり映画に行くと??という部分もありました。話の時代背景を知った上で行った方がいいと思いました。
浅田次郎というと同じような戦争時代の小説に「シェラザード」がありました。この本もおもしろかったです。