障がいのある子どもと大人の支援 ~分かり合えると問題解決の道が見えてくる~

このブログは、障害児・者の心を大切にした対人援助技術「心のケア」を学び実践しているメンバーが集まり投稿しています。

「心のケア」って? ~心のケア紹介1~

2023-08-12 12:11:02 | 心のケアについて

チーム自主勉メンバーでNPO法人Cheri(シェリィ)の永井由希です。

今日は、障害児者の対人援助技術「心のケア」をご説明します。

 

「心のケア」とは、障がいを持つ方の心の援助をさしています。

 

障害を持つ人も、私たち健常といわれる人も、

心の中はみんな一緒です。

「嬉しい」

「悲しい」

「さみしい」

「大好き」

心の中はたくさんの気持ちであふれています。

ですが、障害を持つ人は、気持ちの表現が苦手な人がいます。

               

 

自閉症のR君は20代の男性です。

言葉は「ウウ…」といううなり声のような発語しかできません。

R君はいつもと違った環境が苦手です。

 

ある日、施設の近くの体育館を借りて運動会が開催されました。

R君は、車で体育館まで来ましたが、中に入ることができず、外でうずくまっています。

 

職員のⅯさんは、R君の背中に手を当てながら、R君の表現できない気持ちを代弁(R君の代わりに気持ちを言葉で表現していく技法)します。

「人がいっぱいいるから怖いね」

「いつもと違うから不安だね」

等と言葉をかけていきながら、R君の反応を見ます。

 

Ⅿさんは、

『言葉に反応は見られるが、なんとなくちょっと違う…』

と感じ、

「怖いけど、がんばりたい」

「中に入りたい」

と表現すると、R君が振り向き、Ⅿさんの顔をじっと見ました。

 

Ⅿさんは『これだ!』と感じ、

「頑張りたいんだ!じゃあ手伝うよ」

と背中をぐっと押すと、R君は立ち上がり、一歩足を前に出しました。

 

そこからは、まるで何事もなかったようにすっきりとした顔で、中に入り、みんなのそばの椅子に座りました。

 

               

 

これは、R君の

「怖いから逃げたい」と「怖いけど頑張りたい」

この二つが葛藤しているところを、職員のⅯさんが気持ちを援助して参加できた時の話です。

こんなふうに、相手の心(気持ち)を支え、よりそい、励ます支援を、「心のケア」と呼んでいます。

 

                

その心のケアを知るチャンスがあります。

支援者向け

障害児者支援セミナー

10月21日(土曜日) 東大阪市商工会議所

 

障害児者親子向け

心のケアセッション(カウンセリング)無料体験

 10月21日、22日のどちらか。

 ※セッションはホルダー(支援者)の勉強を兼ねています。

 勉強のため、ビデオ撮影をさせていただきます。

 

心のケアを知りたい方はこちらをご覧ください

 サポート優&遊

 日本抱っこ法協会

 



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