インドのグジャラート州といえば、私のような布好きにとっては憧れの地です。
パキスタンとの国境に近いインド北西部にある州です。
ヒンズー教徒が多いインドにあって、この地方にはイスラム教を信仰する方々が住んでいるため、アジュラックという天然染料によるブロック型押しプリントの柄や色には、イスラム文化の匂いがただよいます。
また、絣染めの技術はこの辺りから東南アジアや日本へ伝わったとされていますし、美しい手刺繍に彩られた布もあります。
コロナが落ち着いて、また旅行ができるようになったら、是非訪れたいと思っています。
そんなインドはグジャラート州にあるカッチ地方で使われているという家畜用のベルを、手に入れました。
今でも昔ながらにひとつひとつ職人さんが手作りしているそうで、とても澄んだきれいな音がします。
さっそくバッグにつけて、その音色を楽しんでいます。
不思議なことに、この音に気づいた人は、必ず声をかけてきて、好意的なコメントをしてくださいます。
「熊よけ?」と言った方もいます(笑)。確かに、冗談でなく、本当に熊よけになるような土地柄ではありますけれど···じつは、「魔除け」や「空気の浄化」を助けてもらおうと思って鳴らしています。病院という場所は、考えてみれば「病んだ気」を癒す処です。場に滞った悪い気をきれいにすること(浄化)をしなければ、そこで働いている人たちの健康をも脅かしかねません。ですから、そういうことに気を配るって、とても大切なことだと思うのです。ベルは手作りなので、それぞれ少しづつですが、音程や音色が違うので、実際に鳴らしてみて、自分が心地よいと感じるものを選びました、それにしても、音を聞いた人たちがみな笑顔になるって、すごいパワーがあると思いませんか?