リナ・モモ・テンのカルテ

モモもテンも大好き!

靖国

2008年05月08日 | 日記
観に行ってきたのですが。
平日だし空いてるだろうとタカをくくっていたら、昼過ぎの時点で、本日のチケットは完売!
あらら。

で、仕方ないので違う映画を。
出演者が豪華な「大いなる陰謀」。

予告編などでの印象では、もっとハラハラするクライシス・サスペンスなのかと思ったら全然違いました。
NHKかなにかでやりそうな、今のアメリカ(いや我々先進国の現代人)が抱える問題に対する問いかけというか。
いわゆるクライマックスは特になく、3カ所(戦場・国会議員の執務室・大学教授の部屋)で淡々と物語が進んでいく対話劇でした。
見た人が自分で考えなさい、というテーマなので、結論があるわけでなく、またしても、うーんやっぱりここで終わるか・・・、という映画でした。

今アメリカがやっている戦争が是か非か、とか、非だと思っても行動しなければ是としているのと同じだ(ちょっと違うか、無関心でいることがダメだと言ってるのかな)、とか、政治家とマスコミが共同して兵士を戦場に送ったんだから僕(トム・クルーズ)も謝るけどマスコミ(メリル・ストリープも謝れ、とか、けっこう説教臭いと思う人も居るかも知れませんね。
私は好きな映画でした。

しかし題名はどうしてこうなっちゃったんだろう。
原題は「Lions for Lambs」。
映画の中にも説明が出てきますが、(実戦や前線を知らないバカな政治家である)羊に率いられた(とても勇敢で強力な歩兵隊である)ライオン、という意味だそうで、なんでここから「大いなる陰謀」なんてセンスのない邦題をつけちゃうんだろう。
センスが無い、と思ってるのはパパだけかな、リナ。

しかしいろいろと考えさせられるんですが、結局最後には敵のタリバン兵士を圧倒的な攻撃力で(結果的には意味なく)皆殺しにしちゃって、その殺されちゃう兵士たちのことについては考察が無いんだよ、でも戦争だからね、モモ。