10月に行われるお点前は中置です。今日は大板を使用しての薄茶のお点前を行いました。
大板は道具畳の中央へ置きます。水指を持ちこんだら、大板の左前角と風呂先屏風の手前端を結んだ線上中央に水指の芯があう様に置き、茶碗と茶入れを持ちこみます。茶碗は大板の客付きの辺の延長に中心が座る様に置きます。
大板は棚ではありませんが棚と同様に扱われ、足の運びも棚物の時と同じです。一足回りではありません。
こぼしを持ちこんだら茶釜の環を忘れずに下ろします。座り環と呼ばれています。
蓋置き柄杓は大板の上に写真の様に手前に横一文字に引きます。茶入れを清めてから置く場所は大板の客付きの辺の延長上に中心が来る様に置きます。
抹茶を茶碗にとるとき茶入れの蓋は茶碗と膝の間に置きます。茶入れが棗で拭き下ろした時でも草の扱いでは膝との間です。茶杓を戻しすときは茶入れの上の釜付きに置きます。。
水指の蓋は共蓋ですから二手でとり置きますが、左手でとった蓋をこぼしの上にかざし、右手で蓋の縁をさすり水を切る動作をしてから水指の左へ蓋の上面を客側に向けて立て掛けます。
お仕舞くださいの挨拶の後のかたずけが済むと各道具は写真の様な配置になります。茶筅通しに水を汲む時は柄杓の合を水指の上に付けて手を持ち替えて汲みます。柄杓を飾る予定の時は湯返しをするのを忘れずに行います。
拝見がかかったら、蓋置き柄杓の仮置き、茶碗の仮置きをします。
草の位置に向いて茶入れを清め炉蓋の上に茶杓と共に並べます。
蓋置き柄杓は写真の様に飾ります。柄杓の手元が大板から数センチ出る様に飾ります。蓋置きは使用中の時よりは右寄りの位置に置く様になります。
こぼしをかたずけ、茶碗も水屋へかたずけますがその前に起つ前に茶釜の還を起てるのを忘れずに行います。起ち還と呼ばれています、
帰って来た茶入れと茶杓の形・模様・銘などの説明を求められたら行います。当庵では写真の平棗の模様は「実り柿]と呼ばせて頂いています。蓋が柿の蔕に見立てられ柿の葉が三枚描かれています。
茶杓・茶入れを持って茶道口へ帰り、総礼で点前を終えます。
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