仲野えみこ著〖婚約者は溺愛のふり〗1巻~6巻あらすじ・ネタバレ感想。
税金計算とクレーム処理が得意なラチエルが、没落寸前の家を救う為に思いついたのは政略結婚。
金持ち男子にアタックするも7連敗し……。
嘘から始まるアラビアンラブコメ。
税金計算とクレーム処理が得意なラチエルが、没落寸前の家を救う為に思いついたのは政略結婚。
金持ち男子にアタックするも7連敗し……。
嘘から始まるアラビアンラブコメ。
〖婚約者は溺愛のふり〗

■著者:仲野えみこ
■カバーデザイン:
関根彩(関根彩デザイン)
■発行:株式会社白泉社
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〖婚約者は溺愛のふり〗登場人物
★登場人物
〖婚約者は溺愛のふり〗あらすじ・ネタバレ感想
〖婚約者は溺愛のふり〗登場人物
<偽婚約者から夫婦へ>
●ラチエル・ジャハリー
困窮する家を守ろうと政略結婚
税金計算とクレーム処理が得意
女子力皆無で恋愛はからっきし
税金計算とクレーム処理が得意
女子力皆無で恋愛はからっきし
●ファハド・アウレシア
アウレシア家の次男で酒に弱い
美貌、人徳、資産、全てを兼ね備える
元の婚約者は実父のアサシンだった
美貌、人徳、資産、全てを兼ね備える
元の婚約者は実父のアサシンだった
<ラチエル 関連>
●イヴァ
ラチエルの侍女でシッカリ者
●ラチエルの父・イスファハン
●ラチエルの母
家計は火の車だが2人はラブラブ
母は後妻でラチエルは連れ子
母は後妻でラチエルは連れ子
●カザン
2巻5話~登場
ラチエルが職人街にいた頃の幼馴染み
ジャハリー家の主治医の養子
ラチエルが職人街にいた頃の幼馴染み
ジャハリー家の主治医の養子
●嫌味な大おじ様
無謀な事業計画で借金増加
<ファハド 関連>
●イーサン
ファハドの付き人
●ファハドの父
愛人が何人もいてファハドより兄贔屓
●マーヤン
3巻11話登場。ファハドの母
喋ることが好き。お酒好き
ファハドが6歳の時、家を追い出された
喋ることが好き。お酒好き
ファハドが6歳の時、家を追い出された
●レビヤ
6巻21話~登場
ファハドの異母兄でやはり美形
ファハドの異母兄でやはり美形
●サイア
6巻21話~登場
レビヤの妻(政略結婚)
アウレシア家の製薬法に疑念
レビヤの妻(政略結婚)
アウレシア家の製薬法に疑念
●長女・マールと次女のシャール
レビヤとサイアの娘達
6巻24話~登場
6巻24話~登場
☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆
- 1巻 -
●ジャハリー家に嫌がらせした3人娘
●ナディラ
ファハドとの婚約を破棄される
ラチエルを訪ね友達申請
ラチエルを訪ね友達申請
- 2巻 -
●ジャハリー家の親戚達
- 3巻 -
●ナルル
モルドーの民。族長の娘。
弟・ファズが亡くなったのは父のせい
弟・ファズが亡くなったのは父のせい
●ナルルの父
万能薬・金山羊の薬を作る一族の族長
病を患っている
病を患っている
- 4巻 -
●ファハドの友達
- 5巻 -
●王宮の人々
●コルディーヤ姫
第八王女でファハドの元カノ
第八王女でファハドの元カノ
- 6巻 -
●結婚をやっかむ女性達
〖婚約者は溺愛のふり〗1巻あらすじ・ネタバレ感想
●あらすじ
(収録:1話~4話+『帝の至宝』特別編)
税金計算とクレーム処理が得意なラチエルは、家計が火の車の家を守る為に自ら政略結婚を企てる。
金持ちと結婚して優しい利子でお金を借りるのがベストだと判断し、財力がある未婚男子にアタックするも7連敗。
残っているのは今最も勢いのあるアウレシア家の次男で、見た目、家柄、財力を備え社交界ではいつも中心にいるような人物・ファハドのみ。
金持ちと結婚して優しい利子でお金を借りるのがベストだと判断し、財力がある未婚男子にアタックするも7連敗。
残っているのは今最も勢いのあるアウレシア家の次男で、見た目、家柄、財力を備え社交界ではいつも中心にいるような人物・ファハドのみ。
「買わない宝くじは当たらない」(9ページ)
と、ラチエルはファハドを呼び出すと、強すぎるハートでいきなり求婚する。
崖っぷちでやけっぱちの求婚を、何とファハドはあっさりOKしてくれ……。
と、ラチエルはファハドを呼び出すと、強すぎるハートでいきなり求婚する。
崖っぷちでやけっぱちの求婚を、何とファハドはあっさりOKしてくれ……。
●感想
仕事大好き女子のラチエルは、低すぎる恋愛スキルと女子力ゆえ目をつけた金持ち男子にことごとくふられる。
まあ、見た目は若い女性でも中身はワーカーホリックの男みたいだからね、当然の結果とも言えるわ。
まあ、見た目は若い女性でも中身はワーカーホリックの男みたいだからね、当然の結果とも言えるわ。
ところが、絶対無理めな相手からOKをもらい逆に戸惑う。
金持ちでイケメン、結婚相手は選び放題のファハドに対し、圧倒的不利な自分は死にもの狂いで頑張らないと捨てられる、と頭では分かっているが、ラチエルのする事は女子っぽさ皆無。
彼女にはビジネストークが一番落ち着くし楽しいんだと思う。
金持ちでイケメン、結婚相手は選び放題のファハドに対し、圧倒的不利な自分は死にもの狂いで頑張らないと捨てられる、と頭では分かっているが、ラチエルのする事は女子っぽさ皆無。
彼女にはビジネストークが一番落ち着くし楽しいんだと思う。
実はファハドには婚約者がいた。
これが父親の愛人の一人でうっかり結婚しようものなら機を窺って殺されるってんで、婚約を破棄する理由として他の結婚相手が必要だったわけ。
あまりの重い理由にラチエルは引きつつも自分が選ばれたことに納得。
これが父親の愛人の一人でうっかり結婚しようものなら機を窺って殺されるってんで、婚約を破棄する理由として他の結婚相手が必要だったわけ。
あまりの重い理由にラチエルは引きつつも自分が選ばれたことに納得。
ファハドの元婚約者・ナディラは婚約破棄後、ファハド不在時に新居を訪ねて来てラチエルに友達申請する。
ラチエルは恋愛だけでなく対人スキルそのものが低くナディラのようなスルッと懐に入り込むタイプをいなせない。
実家を援助してもらっているのに自分はファハドに利益をもたらすどころか役立たずだと感じ落ち込むラチエル。
ファハドの役に立ちたいと思う時点で彼のことをかなり好きだと思う。
ラチエルは恋愛だけでなく対人スキルそのものが低くナディラのようなスルッと懐に入り込むタイプをいなせない。
実家を援助してもらっているのに自分はファハドに利益をもたらすどころか役立たずだと感じ落ち込むラチエル。
ファハドの役に立ちたいと思う時点で彼のことをかなり好きだと思う。
恋愛慣れしてそうなファハドとビジネス脳のラチエル。
これから振り回されるのはどっちかな?
ちなみに、同時収録の『帝の至宝 特別編』(吏元と夸紅の話)も楽しめた。
これから振り回されるのはどっちかな?
ちなみに、同時収録の『帝の至宝 特別編』(吏元と夸紅の話)も楽しめた。

〖婚約者は溺愛のふり〗2巻あらすじ・ネタバレ感想
●あらすじ
(収録:5話~8話、特別編、おまけ)
ジャハリー家の親戚とファハドの顔合わせの日までに仕事を片付けようと、ラチエルは寝る間も惜しんで仕事をする。
その分、いつも以上に身なりにかまわずボッサボサの状態だ。
対してファハドは見目麗しく、ラチエルはファハドとの差に凹む。
その分、いつも以上に身なりにかまわずボッサボサの状態だ。
対してファハドは見目麗しく、ラチエルはファハドとの差に凹む。
ラチエルの母は身分が低い後妻で、その連れ子のラチエルも親戚中から嫌われている存在だった。
そのラチエルが名門のアウレシア家のファハドと婚約したことが信じられない親戚達だったが、顔合わせの場に現れたのがファハド本人だったことで別の意味でざわつき始める。
ファハドに、ラチエルの血筋が悪いことなど悪口を吹き込みつつ、自分の娘をそれとなくすすめたり……。
そのラチエルが名門のアウレシア家のファハドと婚約したことが信じられない親戚達だったが、顔合わせの場に現れたのがファハド本人だったことで別の意味でざわつき始める。
ファハドに、ラチエルの血筋が悪いことなど悪口を吹き込みつつ、自分の娘をそれとなくすすめたり……。
そんな中、仕事疲れからかラチエルは体調がよろしくない様子。
心配した父・イスファハンが医師を呼ぶ。
やって来たのはラチエルが職人街に住んでいた頃の幼馴染み・カザンだった。
カザンは、ジャハリー家の主治医の元に養子に入り、医師として働いていた。
心配した父・イスファハンが医師を呼ぶ。
やって来たのはラチエルが職人街に住んでいた頃の幼馴染み・カザンだった。
カザンは、ジャハリー家の主治医の元に養子に入り、医師として働いていた。
発売:2022年11月4日
●感想
ラチエルはファハドが甘い言葉を囁く度に真っ赤になるが、ファハドがどんなつもりでそんなことを言っているのか全く心が読めないのが怖い(((゜Д゜;)
本当にラチエルに1㎜も興味がなさそうに思えるし、恋愛からかけ離れた生活を送ってきたラチエルにジワジワと意識させようとしているようにも思える。
恋愛上級者としての余裕の態度だわね。
本当にラチエルに1㎜も興味がなさそうに思えるし、恋愛からかけ離れた生活を送ってきたラチエルにジワジワと意識させようとしているようにも思える。
恋愛上級者としての余裕の態度だわね。
でも、さすがのファハドもカザンに
「…ラチエルを
頼みますね
ほら
あの子は
泣き虫でしょう?
力になって
あげてください」
頼みますね
ほら
あの子は
泣き虫でしょう?
力になって
あげてください」
(83ページ)
と、言われたのは多少面白くなかったのかもしれない。
カザンが知っているラチエルは泣き虫、でも、ファハドが知っているラチエルは強い女の子だ。
昔のこととは言え、ラチエルがカザンには弱みを見せることができたのだと考えると、ファハドも嫉妬心が湧いたのかも。
カザンが知っているラチエルは泣き虫、でも、ファハドが知っているラチエルは強い女の子だ。
昔のこととは言え、ラチエルがカザンには弱みを見せることができたのだと考えると、ファハドも嫉妬心が湧いたのかも。
2巻まで読んでもファハドはよく分からない人物だな。
ラチエルと一緒にいるメリットは自分のことを放っておいてくれるから、なんて言われたら、普通の女性は傷つきそうなことを言う。
そのくせ優しいのだから厄介だ。
ラチエルと一緒にいるメリットは自分のことを放っておいてくれるから、なんて言われたら、普通の女性は傷つきそうなことを言う。
そのくせ優しいのだから厄介だ。
「恋愛に重きは
置かないけれど
女性と過ごすのは
嫌いじゃない…
ってファハド様は
言ったんすよね?」
置かないけれど
女性と過ごすのは
嫌いじゃない…
ってファハド様は
言ったんすよね?」
(104ページ)
「まっすぐに
チャラくないすか?」
チャラくないすか?」
(105ページ)
ラチエルから話を聞いたイヴァのツッコミ、鋭いな(((*≧艸≦)ププッ
イマイチ感情が読めないファハドも次の巻からはもっと分かりやすくアプローチしたりするのだろうか?
特別編は嬉し恥ずかしな感じで面白かった。
ラチエルの慣れてなさが可愛いなぁ。
特別編は嬉し恥ずかしな感じで面白かった。
ラチエルの慣れてなさが可愛いなぁ。

〖婚約者は溺愛のふり〗3巻あらすじ・ネタバレ感想
●あらすじ
(収録:9話~12話+特別編+おまけまんが)
利害の一致だけで契約的婚約者となったラチエルとファハド。
ある日、ラチエルの父親が怪我をしてしまい、出張先にファハドが一緒についてくることになる。
ある日、ラチエルの父親が怪我をしてしまい、出張先にファハドが一緒についてくることになる。
出張先は、高価な万能薬『金山羊の薬』を作っているモルドーのキャンプだ。
モルドーの民は『金山羊の薬』を使えないと知ったラチエルは、ファハドから薬を買い、手土産として持っていく。
それが族長を不快にさせてしまう。
頑なに薬を拒否する族長に、彼の娘・ナルルは弟が死んだのは薬を使わなかった父のせいだと責め……。

発売:2023年6月5日
●感想
美しいだけでなく商才あふれるファハドは険悪な空気もなんのその。
商売の話をモルドーの族長に持ちかける。
ちょっと話しかけられる雰囲気でもなかったのに族長の心を掴み取引を成立させ、結果的に相手側に感謝されている。
さすがとしか言いようがない。
商売の話をモルドーの族長に持ちかける。
ちょっと話しかけられる雰囲気でもなかったのに族長の心を掴み取引を成立させ、結果的に相手側に感謝されている。
さすがとしか言いようがない。
あまりに完璧すぎるファハドは相変わらず本心が読めない。
モルドーと商売をするチャンスを逃したくなかっただけか、それとも少しは彼らの状況の手助けになればと情で考えて動いた部分があったのか、はたまたラチエルの為だったのか、ファハドの表情からは読み取れない。
でも、純粋に自分の仕事を遂行しただけだとしても感謝する、とラチエルに思われていることは受け入れがたかったようだ。
モルドーと商売をするチャンスを逃したくなかっただけか、それとも少しは彼らの状況の手助けになればと情で考えて動いた部分があったのか、はたまたラチエルの為だったのか、ファハドの表情からは読み取れない。
でも、純粋に自分の仕事を遂行しただけだとしても感謝する、とラチエルに思われていることは受け入れがたかったようだ。
ニブチンのラチエルと違って侍女のイヴァは鋭かった。
ファハドがほぼ飛び込み営業みたいな真似をしたのは、族長を怒らせたラチエルのフォローだとイヴァは分析する。
イヴァの洞察力がラチエルにも備わっていればなあ。
ファハドがほぼ飛び込み営業みたいな真似をしたのは、族長を怒らせたラチエルのフォローだとイヴァは分析する。
イヴァの洞察力がラチエルにも備わっていればなあ。
ファハドは何かあった時にすぐ移れる別宅を用意をしていた。
ところが、今では全くラチエルのそばを離れるつもりがない。
ファハドが何を考えているのか分からないのは、父親に命を狙われたりして簡単に人を信用できない事情もあるからだろうな。
そう、すっかり忘れていたけれど、ファハドは父親に命を狙われていた。
今回、イーサンと共に暴漢に襲われ大怪我を負った。
ところが、今では全くラチエルのそばを離れるつもりがない。
ファハドが何を考えているのか分からないのは、父親に命を狙われたりして簡単に人を信用できない事情もあるからだろうな。
そう、すっかり忘れていたけれど、ファハドは父親に命を狙われていた。
今回、イーサンと共に暴漢に襲われ大怪我を負った。
怪我で右手が使えないファハドをラチエルが積極的に介抱する。
その中で、
「ファハドって
人間だったんだな…」
人間だったんだな…」
(133ページ)
とラチエルは思う。
かなり失礼な気がするが、そう思われてしまうくらいファハドは感情を出さない。
かなり失礼な気がするが、そう思われてしまうくらいファハドは感情を出さない。
「すみません
間違えました」
間違えました」
(149ページ)
ええ!何がー!?
めちゃくちゃ良い雰囲気になってキスしておいて、すみません、て何だよ!
キスしたよね?頭突きじゃないよね?
ファハド、そういうところだぞ(゚□゚)
めちゃくちゃ良い雰囲気になってキスしておいて、すみません、て何だよ!
キスしたよね?頭突きじゃないよね?
ファハド、そういうところだぞ(゚□゚)

〖婚約者は溺愛のふり〗4巻あらすじ・ネタバレ感想
●あらすじ
(収録:13話~16話+特別編)
父が差し向けたと思われる暗殺者によって怪我を負ったファハドは、ラチエルの安全を考え婚約したまま別居することを提案する。
思わずファハドを引き止めてしまったラチエルにファハドはキスをするのだが、その直後「間違えた」と一言。
混乱するラチエルに、ファハドは丁寧に謝罪の言葉を述べ予定通り家を出た。
思わずファハドを引き止めてしまったラチエルにファハドはキスをするのだが、その直後「間違えた」と一言。
混乱するラチエルに、ファハドは丁寧に謝罪の言葉を述べ予定通り家を出た。
婚約を解消されたくないラチエルは、ファハドに贈り物をすることに。
だが、ファハドの好みが分からず友達のカザンに見立ててもらう。
ところが、買い物当日カザンが遅刻。
偶然にも街でファハドを見つけたラチエルはそのまま彼の買い物に付き合い、ついでに好みを探ろうとするのだが失敗。
しかも、遅れて来たカザンとの会話でラチエルがカザンと約束をしていたことがファハドにバレてしまい……。
だが、ファハドの好みが分からず友達のカザンに見立ててもらう。
ところが、買い物当日カザンが遅刻。
偶然にも街でファハドを見つけたラチエルはそのまま彼の買い物に付き合い、ついでに好みを探ろうとするのだが失敗。
しかも、遅れて来たカザンとの会話でラチエルがカザンと約束をしていたことがファハドにバレてしまい……。
発売:2024年1月4日
●感想
ボイスコミックのキャストが梅原裕一郎さんだなんてピッタリすぎる~。
納得のファハドの声。これはハマる。
納得のファハドの声。これはハマる。
さて、驚いたことにラチエルの侍女・イヴァがラチエルの護衛も兼ねていた。
イヴァは人に護身術を教えることができるくらい武術に長けていた。
ちょっかいかけてくるイーサン(男)と渡り合えるくらいの腕前。
イヴァのほよっとした見た目に騙されたら痛いめ見るわね。
イヴァは人に護身術を教えることができるくらい武術に長けていた。
ちょっかいかけてくるイーサン(男)と渡り合えるくらいの腕前。
イヴァのほよっとした見た目に騙されたら痛いめ見るわね。
ファハドはラチエルからフェードアウトしかかっているように見える。
ちょっとあっさりしすぎじゃないか?
ファハドの言動に何だか淋しい気持ちになってしまう。
明らかに性格が悪い人より、ファハドのように人当たり良さげな笑顔で線引きしている人の方が踏み込むのは難しいな。
ちょっとあっさりしすぎじゃないか?
ファハドの言動に何だか淋しい気持ちになってしまう。
明らかに性格が悪い人より、ファハドのように人当たり良さげな笑顔で線引きしている人の方が踏み込むのは難しいな。
優しさがあるなら身を引け、とまで言うカザンをやりこめるファハドの一言に、どん引いてしまった。
「彼女が必要なのは
俺の優しさ
なんかじゃない
財力です」
俺の優しさ
なんかじゃない
財力です」
(109ページ)
えええー、財力って……。
ラチエルが金目当てでお金持ちのファハドに近づいたのは事実だけど、言い方が身も蓋もないわ。
ファハドは、カザンに宣戦布告されヤキモチをこじらせてマウントを取りに行った感じなのかもしれないが、もうちょっとほかの言い方なかったのか。
ラチエルが金目当てでお金持ちのファハドに近づいたのは事実だけど、言い方が身も蓋もないわ。
ファハドは、カザンに宣戦布告されヤキモチをこじらせてマウントを取りに行った感じなのかもしれないが、もうちょっとほかの言い方なかったのか。
ラチエルは気分がふさぐことがあると焼き菓子作りをする。
イーサンからラチエルが作ったお菓子を渡されたファハドは、彼女に何か気が晴れないような出来事でもあったのかと気に掛ける。
ラチエルの懸念はファハド自身だ。
お互いに気になるなら会いに行けばいいのに、じれったいなあ。
イーサンからラチエルが作ったお菓子を渡されたファハドは、彼女に何か気が晴れないような出来事でもあったのかと気に掛ける。
ラチエルの懸念はファハド自身だ。
お互いに気になるなら会いに行けばいいのに、じれったいなあ。
ところで、ファハド襲撃犯はまだ捕まらない。
てっきりファハドの父親が差し向けた刺客かと思いきや、調べていくうちにその線は薄れたようだ。
だとしたら誰の差し金か。
もしかしたらまだ登場していないファハドの兄かなあ?
てっきりファハドの父親が差し向けた刺客かと思いきや、調べていくうちにその線は薄れたようだ。
だとしたら誰の差し金か。
もしかしたらまだ登場していないファハドの兄かなあ?

〖婚約者は溺愛のふり〗5巻あらすじ・ネタバレ感想
●あらすじ
(収録:17話~20話+特別編)
ラチエルの推し工房の売上が爆上がり。
普段の7~8倍も商品が売れ、予約は1年先まで埋まっている。
有名人のファハドが商品(ラチエルからの贈り物)を身につけたことで人々の関心を引き、皆が彼と同じ品物を買い求めたのだ。
普段の7~8倍も商品が売れ、予約は1年先まで埋まっている。
有名人のファハドが商品(ラチエルからの贈り物)を身につけたことで人々の関心を引き、皆が彼と同じ品物を買い求めたのだ。
そんな中、ファハドがラチエルの元を訪れ、いつぞやのファハド襲撃犯が捕まったことを報告する。
とは言え黒幕はまだ判明しない。
それでもラチエルの身の安全の為にしばらく続いた別居は解消し、ファハドが家に戻ってくることに。
さっそくファハドはラチエルの工房の宣伝に協力してくれる。
とは言え黒幕はまだ判明しない。
それでもラチエルの身の安全の為にしばらく続いた別居は解消し、ファハドが家に戻ってくることに。
さっそくファハドはラチエルの工房の宣伝に協力してくれる。
しかし、ラチエルの大おじは売上の数字だけを見て生産量を増やす為に作業場の拡大工事を勝手に開始。
大おじはラチエルに、金が足りなくなったらファハドから引き出せと言い……。
大おじはラチエルに、金が足りなくなったらファハドから引き出せと言い……。
発売:2024年8月5日
●感想
今まで通りと言いながら恋人つなぎしてくるファハド。
全然今まで通りじゃないよー。
勇気を出して握り返したラチエルったら首まで真っ赤で可愛い~。
ファハドは、ラチエルのこういう純なところが気に入っているんだろうな。
全然今まで通りじゃないよー。
勇気を出して握り返したラチエルったら首まで真っ赤で可愛い~。
ファハドは、ラチエルのこういう純なところが気に入っているんだろうな。
天然インフルエンサー・ファハドのおかげで、ラチエルの推し工房のアクセサリーは爆売れする。
ファハドが作ってくれたチャンスを有効活用しようと販売戦略を懸命に考えるラチエルだが、どんなに思考を巡らせても物事はうまくいかない。
ラチエルの借金返済計画を邪魔する者が身内だからだ。
ファハドが作ってくれたチャンスを有効活用しようと販売戦略を懸命に考えるラチエルだが、どんなに思考を巡らせても物事はうまくいかない。
ラチエルの借金返済計画を邪魔する者が身内だからだ。
ラチエルに対しいつも嫌みたらしい大おじは、ラチエルの義父にすら事後報告で良いと考え勝手に工房の拡大工事を始めてしまう。
新たな融資を受け借金を増やした大おじは、金が足りなくなったらファハドにせびれと言う。
この大おじ、いつももの凄く偉そうなのに随分とあさましいヤツだ。
新たな融資を受け借金を増やした大おじは、金が足りなくなったらファハドにせびれと言う。
この大おじ、いつももの凄く偉そうなのに随分とあさましいヤツだ。
大おじの考えを知ったラチエルは、これ以上ファハドを家の事情に巻き込めないと考え別れ話を切り出す。
ところがファハドは、
ところがファハドは、
「結婚しませんか
ラチエル」
ラチエル」
(108ページから引用)
とプロポーズ。
突然の求婚に、ラチエルと同じくらい読んでいるこちらも動揺した。
嬉しすぎる展開だけど。
突然の求婚に、ラチエルと同じくらい読んでいるこちらも動揺した。
嬉しすぎる展開だけど。
とは言え、相手が悪かった。
ラチエルの頭の中に色気は皆無だ。
せっかく巻き込んで良いとファハドが言ってくれたのに、この恋愛オンチめ。
そこがラチエルの良い所なのだけど。
そんなラチエルが大おじに結婚式をすると告げる。
ラチエルとファハド、何を企んでいるのかな?
ラチエルの頭の中に色気は皆無だ。
せっかく巻き込んで良いとファハドが言ってくれたのに、この恋愛オンチめ。
そこがラチエルの良い所なのだけど。
そんなラチエルが大おじに結婚式をすると告げる。
ラチエルとファハド、何を企んでいるのかな?

〖婚約者は溺愛のふり〗6巻あらすじ・ネタバレ感想
●あらすじ(収録:21話~25話)
商売下手な大おじの暴走で借金が膨らむ懸念から、ラチエルはこれ以上ファハドに迷惑をかけることを恐れお別れすることを考えた。
だが、改めて自ら結婚を申し込む。
もちろん、ファハドは快諾。
やっかむ女性たちの悪口、陰口なんぞスルーして無事に結婚式を挙げたふたりだったが、恋愛未経験のラチエルには新たな問題が発生。
初夜とは都市伝説ではなかったのか……。
だが、改めて自ら結婚を申し込む。
もちろん、ファハドは快諾。
やっかむ女性たちの悪口、陰口なんぞスルーして無事に結婚式を挙げたふたりだったが、恋愛未経験のラチエルには新たな問題が発生。
初夜とは都市伝説ではなかったのか……。
ラチエルは、ファハドとは婚約時代と同じような距離感を保とうとするが、顔をあわせると緊張してしまう。
そんな中、ファハドの異母兄・レビヤが新居を訪ねてくる。
レビヤの妻・サイアが、ふたりの娘を連れて家を出てしまったと言う。
そんな中、ファハドの異母兄・レビヤが新居を訪ねてくる。
レビヤの妻・サイアが、ふたりの娘を連れて家を出てしまったと言う。
発売日:2025年4月4日
●感想
ずーっと気になっていたファハドの腹違いの兄が登場。
ファハドは父親から命を狙われており、その父親が気に入っているのがファハドの異母兄・レビヤだった。
あの父親のお気に入りなら絶対に面倒な相手だろうと思っていたのだが……。
めっちゃ泣くやんレビヤ。
そしてレビヤの妻・サイア、最強やん。
ファハドは父親から命を狙われており、その父親が気に入っているのがファハドの異母兄・レビヤだった。
あの父親のお気に入りなら絶対に面倒な相手だろうと思っていたのだが……。
めっちゃ泣くやんレビヤ。
そしてレビヤの妻・サイア、最強やん。
レビヤはファハドと兄妹だけあって見た目は超絶美しく、何だかクールな雰囲気を漂わせている。
妻のサイアとは政略結婚なので、てっきり家庭での主導権はレビアが握っているものと思いきや、サイアがめっちゃ強キャラだった。
サイアの圧と辛辣な口調に、えぐえぐ泣いているレビヤさん、可愛すぎやろ。
あの様子だと、レビヤは父親が弟の命を狙っていたことは知らないんだろうな。
てか、本当に父はファハドを暗殺しようとしているのだろうか?
妻のサイアとは政略結婚なので、てっきり家庭での主導権はレビアが握っているものと思いきや、サイアがめっちゃ強キャラだった。
サイアの圧と辛辣な口調に、えぐえぐ泣いているレビヤさん、可愛すぎやろ。
あの様子だと、レビヤは父親が弟の命を狙っていたことは知らないんだろうな。
てか、本当に父はファハドを暗殺しようとしているのだろうか?
結婚してもじれったいラチエルとファハド。
このふたり、恋愛に関する話には消極的なのだ。
ふたりしてビジネスの話ばかりしている。
そんな中でもちょっと良い感じに甘い空気は生み出されるのだが、お約束でキッチリ邪魔が入る。
おそらく次巻こそはちゃんと新婚らしくストロベリータイムに浸れるのではないか、と期待している。
むしろいい加減にお互いの気持ちを確認し合ってほしい。
結婚したんだからさぁ。
仕事ばっかしてないでさぁ。
むしろいい加減にお互いの気持ちを確認し合ってほしい。
結婚したんだからさぁ。
仕事ばっかしてないでさぁ。

☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆
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