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『帝の至宝』全7巻+特別編あらすじネタバレ感想!常に他者優先の優しい主人公

仲野えみこ著『帝の至宝』全7巻+特別編あらすじとネタバレ感想!
地位もお金も権力も何も持っていない主人公が、常に自分より他人の幸福を考え行動するお話。
読むと優しい気持ちになれる漫画です。

『帝の至宝』全7巻+特別編

著者:仲野えみこ
発行:株式会社白泉社
『帝の至宝』 著者:仲野えみこ tataraworks

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『帝の至宝』全7巻+特別編あらすじ・ネタバレ感想

 ※吏元と夸紅の特別編は『婚約者は溺愛のふり』①に収録されました



『帝の至宝』全7巻+特別編登場人物登場人物 

●香蘭(こうらん)
 18歳だが身長146㎝ゆえ子供と間違われる
 志季を助けた為王室へ出入り自由

●志季(しき)/宗雲(そううん)
 身長181㎝でかなり麗しい
 晶(しょう)の国の帝で志季は幼名

******** ******** ******** ********
●じっちゃん
 村長で村医者
 捨て子の香蘭を育ててくれた
●円夏(えんか)
 志季の側近でエリート
●雨帖(うちょう)
 志季の側近で武術の達人
●淑豹(しゅくひょう)
 元は盗賊の頭だが志季にスカウトされる
 身分を隠している
●夸白(こはく)
 香蘭の学友の貴族で夸紅の双子の姉
●夸紅(ここう)
 香蘭の学友の貴族で夸白の双子の妹
●吏元(りげん)
 12歳のもの凄く外れる占い師
 なぜか勘は当たる
●春玉(しゅんぎょく)4巻から登場
 隣国・録(ろく)の王太子殿下
●皇太后 1巻、4巻~7巻
 志季に妃をとらせようとする

******** ******** ******** ********
●林哨(りんしょう)1巻、7巻
 志季の腹違いの弟
 帝になる為に志季の暗殺を謀るが失敗

●天尚(てんしょう)将軍
 2巻、6巻、特別編
 最初は志季を暗殺しようとした

●来花(らいか)と思麗(しれい)3巻
 香蘭に“天女の舞”を教えてくれる
●山南市尉 3巻
●燕帆(えんほ)3巻
 解熱剤をめぐって……

●華茗(かめい) 6巻、7巻、特別編
 春玉のいとこ
 志季の正妃に皇太后が決めた
●東春(とうしゅん) 6巻、7巻
 録の王で春玉の父
●黄宿(こうしゅく) 6巻
 チラッとしか出ない吾の王

●香蘭の母 7巻

●史耀(しよう) 特別編
 香蘭と志季の息子
●智華(ちか) 特別編
 史耀の妹



帝の至宝1巻 あらすじネタバレ感想 

●あらすじ
晶(しょう)の国は暗君が三代も続き国民は飢えに苦しんでいる。
にもかかわらず王室は民の金で贅沢三昧。
税を払えない村の為に取られた物を取り返そうと、香蘭は王宮へ盗みに入る。
そこで追われている青年と鉢合わせる。
香蘭は追っ手に見つかり王宮からつまみ出されるが、翌日、第一王子が敵国の暗殺者に殺されたとの知らせが国中に広まる。

逃亡中の暗殺者を見つけた者には帝から宝が与えられる、と聞いた香蘭は昨夜出会った男が暗殺者ではないかと考える。
暗殺者を見つけようと山へ入った香蘭は昨夜の青年が倒れているのを見つける。
大怪我を負った青年を看病をしているうちに彼の優しさを知った香蘭は、青年を役人につきだせなくなる。

そんな中、次の帝になる第二王子の林哨が香蘭の村を訪れる。
林哨は、税を納められない村は見せしめの罰を与える、と村に火を放ち……。
【同時収録】
魔女にうさぎの人形を(H20)


●感想
第1話は平成20年に発表された。
そんな昔か!と驚いてしまう。

『帝の至宝』1巻では、帝位に興味がなかった志季が香蘭に出会ったことから、民の為に自分に出来ることをやろうと帝になり改革を進めていく。
貴族ばかり狙う盗賊団のお頭・淑豹に非公式な度支部の運営を任せ、老若男女身分を問わず通える学校も作る。
この学校、平民の子供が集まらない為、志季の側近・円夏の頼みで香蘭がサクラとして通うことになる。

サクラとは言え香蘭は大喜びで学校へ行くのだが、貴族の双子・夸白と夸紅に意地悪をされたりとちょっと肩身が狭い。
そんな中、夸白が川に落ちた。
貴族は誰も助けようとしないのに香蘭だけが川に飛び込んで夸白を助けた。

香蘭にとって助けなければならない人であれば身分や立場など関係ない。
自分に出来ることがあるなら躊躇なく我が身を差し出せる子なのだ。
例え自分をいじめた人間でもだ。
そういう子だから、香蘭に助けられた志季は自分が出来ることから逃げずに帝になることを決意したのだけど。
『帝の至宝』1巻 あらすじ・ネタバレ感想 tataraworks



帝の至宝2巻 あらすじネタバレ感想 

●あらすじ
志季への恋心を認めた香蘭だが、志季から小さな子供と同じ扱いしか受けない。
そんな中、志季の側近の円夏が縁談(1対500規模)をセッティングする。
志季は手が届かない人だと分かっていても結婚してほしくない香蘭。

ある日、香蘭はほぼ外れる占い師・吏元の元を訪れ、帝の寿命を占って欲しいと言う怪しい男の客に遭遇する。
香蘭は、命の危険があるかもしれないと志季に知らせるのだが……。


●感想
うう、好きな男の人からお年頃の女の子としてすら扱われない香蘭(ノД`)
35ページで志季は香蘭に対し、
「私は誰が泣くより香蘭が泣くのが一番嫌だよ」
と、思わずニヤニヤしたくなるような甘い言葉を口にする。
だが、この時点で志季がしていることは、アメちゃんあげるから泣き止んでと小さい子供をあやしているのと変わらない。
18歳の女の子だとは思われていないにしても志季から気にしてもらえる嬉しさの方が勝ってしまう香蘭なのだった。

香蘭はじっちゃんを喜ばそうと女子は誰も参加しない学試に挑もうとする。
志季には「小さい子には難しいと思うよ」(83ページ)とキッパリ言われ……。
小さい子ではないし、もう18歳だし、勉強だって頑張ってきたし、と色んな感情が渦巻いて香蘭は意地になってしまう。
背がちっちゃいから可愛がってもらえ役得なんだけど、背がちっちゃいがゆえにお子ちゃま枠から抜け出せない。

さて、この2巻では、志季が見目麗しくておおらかで優しそうなばかりではない場面がチラッと描かれている。
志季は意外に卑怯で容赦がなく、相手に歯向かわせないよう徹底している。
根っこの部分ではブラックな志季。
帝としてはそれくらい性格が悪い方が丁度良いと思うのだが、そういう所を香蘭にだけは知られたくなさそうだ。
常に真っ直ぐな香蘭の姿にこれから感化されそう。
『帝の至宝』2巻 あらすじ・ネタバレ感想 tataraworks



帝の至宝3巻 あらすじネタバレ感想 

●あらすじ
村祭りの“天女の舞”の踊り子が2人とも怪我をしてしまった為、じっちゃんから代役を頼まれた香蘭は憤慨していた。
踊り子に選ばれるのは10歳~12歳くらいの子供が普通なのだ。
現金なもので志季がお祭りを見に来ると聞いて張り切る香蘭。
ペアになるのは村人でもなければ女の子でもない吏元だった。
吏元は“天女の舞”を踊った直後、大勢のギャラリーがいるのも憚らず舞台上で香蘭にプロポーズし……。
【同時収録】
交渉屋アーリン(H18)


●感想
志季は相変わらず香蘭を子供扱いしているが気持ちは変化しつつある。
独り舞台に残された吏元…可哀想…。

今回円夏が100ページで良いこと言う。
「果実を得るため土を耕す者を笑うなという諺もこざいます
一見遠回りに見えても大きな目的にとって一番近道であったりします
それを見極めねば大変な火傷を負うでしょうね」

何となく日本という国は“耕す者”を笑う傾向があると思う。
何かをしようとすると足を引っ張ることばかりマスコミが報道し、それに乗せられてしまう人達が多いからなのかな?

111ページから112ページ
「私はちゃんと存じていますよ
あなたが他人の苦しみを放っておけない事を
私はいつもその事に安心するのです
私が選ぶ道に迷った時はいつも
あなたに恥じない道を選ぶようにしているつもりです」

貴族の娘に扮した香蘭に、家臣のふりをした志季はそう語りかける。
自分のことしか考えない自分に甘い人は悪い道を選択するかもしれない。
でも、誰かの為を思えば“恥じない道”を選ぶしかない気がする。

香蘭が他者を優先するようになったエピソードは第13話で描かれている。
村長で村医者のじっちゃんは1つしかない解熱剤を香蘭に飲ませようとするが、我が子が熱を出し駆け込んできた燕帆は村の子供よりのたれ死ぬはずだった捨て子を優先するのかと詰め寄る。
その一件以来、香蘭は孤児の自分が誰かより優先されるべきではないと考え、物にも執着しなくなる。
そんな香蘭が志季が何となくくれた簪にだけはこだわる。
実はこの簪、5巻でも結構重要な小物として扱われる。
『帝の至宝』3巻 あらすじ・ネタバレ感想 tataraworks



帝の至宝4巻 あらすじネタバレ感想 

●あらすじ
隣国・録(ろく)の王太子殿下・春玉(しゅんぎょく)が晶に留学。
幼馴染みのような存在の志季から友人として香蘭を紹介された春玉は、卑賤な愚民が帝の友とは認められない。
そんな中、香蘭は学校の友達と志季と一緒に花火を見に出掛ける。
思わず志季に告白しそうになる香蘭。
一方、春玉は花火を楽しんで王宮に帰ってきた志季に、香蘭が友情ではなく本気で志季のことが好きなのだと教えてしまう。
【同時収録】
姫君の指輪とゆううつ(H18)


●感想
円夏の誕生日を祝おうと張り切る香蘭は志季の年齢を知らなかったと気づく。
だが、志季は本当の年齢を教えてくれない。
いつも香蘭を小さな子供扱いしている志季は…17歳でした(笑´∀`)

本人が告白する前にその気持ちを相手にばらしてしまった春玉。
意地悪で教えたのではない。
一緒に過ごす時間が増えるうちにピュアな香蘭の気持ちが志季に伝わらないことが可哀想になったのだ。
と言うか、香蘭に幸せになってほしくなったというのが正解かな。
『帝の至宝』4巻 あらすじ・ネタバレ感想 tataraworks



帝の至宝5巻 あらすじネタバレ感想 

●あらすじ
春玉から香蘭の自分に対する気持ちを聞いてしまった志季は何となく香蘭の前でいつも通りでいられなくなる。
そんなことは知らない香蘭は、夸白と夸紅の誘いで学校の友達、志季、それに春玉と温泉へ出掛けることになる。
温泉で香蘭は志季から何人かの妃をとることになるだろうと切り出され……。


●感想
皇太后に妃とりの圧力をかけられた志季。
今までは側近の円夏がすすめる縁談をのらりくらりとかわしてきたが、さすがに皇太后の提案は無視できない。

57ページで皇太后は志季にこう言う。
「強い娘を選ばなくては
妃同士の権力争いに耐え得るような
皇太子時代にお前がしてきた薄汚い事や
これからするであろう厳しい判断を受け入れ
数々の陰謀に晒されても平気な娘でなくては」


志季が卑怯で姑息で容赦がない所があるのは今までの巻でチラッと表現されていたが、皇太后の台詞で相当色々と暗躍していた事もあるんだなと想像できる。
ピュア100%の香蘭は皇太后が望むような強い娘とは真逆だ。
何人もいる妃の中の1人としても無事でいられるか心配な存在となるだろう。
友達としてそばにいてくれれば志季は一瞬でも心を安らげるかもしれない。
でも、それを望むのは相当自分勝手だ。

温泉で志季にふられた香蘭は王宮へ遊びに行かなくなる。
不機嫌を隠せなくなった志季に円夏と雨帖は香蘭の学校への視察を促す。
そこで火事が発生!
生き死にがかかってやっと志季は自分の本心に気づき、読んでて赤面しちゃうほど重~い愛の台詞を口にする。

自覚した後の志季ったら( ´艸`)
今まで香蘭が泊まる時は同じ布団で一緒に寝ていたのに急に意識し始める。
本当に今更だよ(笑´∀`)
『帝の至宝』5巻 あらすじ・ネタバレ感想 tataraworks



帝の至宝6巻 あらすじネタバレ感想 

●あらすじ
優しい志季は戦などしないと思い込んでいた香蘭は、志季が戦の指導をしている事実を知り逃げ出してしまった。
しかし、優しいだけでは国を守れない。
ましてや優しすぎて死んではならない。
香蘭はそれを志季に伝えようと雨帖に協力を頼むのだが……。
そんな中、妃を決めようとしない志季に業を煮やした皇太后は正妃を録から迎えることに決定した。


●感想
武術大会の優勝者はご褒美で志季と一戦交えることができる。
ここで志季の姑息さ炸裂!
試合直後で息が上がっている雨帖を休ませることなく自分との試合を始めようとするあたり、ほんとに卑怯( ̄∇ ̄)
卑怯さにおいては誰にも負けない志季。

今までは粗野な盗賊のお頭だと思われていた淑豹だが、実は名門・棟(とう)家の跡取り息子だと判明。
母親は平民出身で妾であった為、淑豹も周囲には平民だと言っていたが棟家の息子が亡くなった為、跡取りに浮上。
実は犬猿の仲の夸白の見合い相手だった。
この2人をきっかけに香蘭も覚悟を決める。

香蘭の覚悟を聞いて志季はすっかり甘えっ子モードなのだが、その裏で皇太后が妃とりの段取りを全部つけていようとは。
そして迎えた婚前の儀の日。
録、吾の王も集まっている場で婚前の儀は行わないと言い放ち三国会談の場にかえってしまった志季。

こうなると皇太后は面白くない。
が!ひく(((゜_゜;)
『帝の至宝』6巻 あらすじ・ネタバレ感想 tataraworks



帝の至宝7巻 あらすじネタバレ感想 

●あらすじ
志季にとって、香蘭はかけがえのない女性となっていた。
だが、香蘭はそのことに全く気づかず、勉強して円夏のような側近になり志季の役に立ちたいと考えていた。
録へ帰国する春玉のお別れ会の最中に志季は皆の前で香蘭にプロポーズする。
幸せいっぱいの香蘭だったが、国レベルではきな臭くなっていく。
春玉が帰国後、録は和平同盟の破棄を通達してきた。
しかも、晶の軍の一部が録に寝返る。
どうやら背後で糸を引いているのは志季の腹違いの弟・林哨のようで……。


●感想
香蘭が志季との結婚を受け入れるのを見て夸白は「良かった」と大泣きする。
最初は意地悪だった夸白だけど、地位もお金も何も持っていない香蘭がいつも他人を助けようとするのを見て幸せになってほしいと願うようになったのね。
淑豹はこの夸白の大泣きを見てから本当に彼女を好きになった気がするな。
そして夸白は後で悩める香蘭を前に、とっても良い仕事をする。
なかなか夸白はカッコイイのだ!

さて、まさか7巻になって香蘭を捨てた母親が現れるとは!?
母親は18歳には見えない小さな香蘭を見て、我が子を手放した理由は話す。
ちょっと自分勝手で都合良すぎないかという気がしないでもない。

晶と録の停戦条件として人質になった香蘭。
実は録側の華茗も人質になっていた。
そして二年半の月日が流れ…わぁ、香蘭が背が…ちょっと伸びた。
見た目は大人の女の人になった。
志季もやっと自分の年齢を香蘭に教えたわ。

『帝の至宝』は何も持っていない主人公が常に自分よりも他の人の幸せを考え行動しているお話だ。
でも、コメディっぽさもありその点が説教くさくなったり重くなったりしないのが読みやすくて良い。
最終話は2014年の【ララDX7月号】に掲載された。
『帝の至宝』7巻 あらすじ・ネタバレ感想 tataraworks



帝の至宝特別編 あらすじネタバレ感想 

●あらすじ
-第1話-
録での人質生活が終わり帰国した香蘭は志季の妃に迎えられた。
平民出の香蘭はお妃になったというのに王宮でじっとしていられず、志季の許しを得て女官として仕事をしている。
王宮入りしてから3ヶ月。
志季は物分かりの良い夫…なのか…?

-第2話-
新米お妃の香蘭は、夫の志季を癒やそうと考えお灸をすえることに……。
センスのずれっぷりに友達の夸白と夸紅に大笑いされる。
夸紅は香蘭にある秘策を授ける。

-第3話-
夸白と淑豹が結婚を決めてから5年。
三つ子の親となった2人は今も結婚前同様嫌味の応酬の日々。
淑豹は夸白のことを子育てもろくにせず自分を飾ることにばかり金を使うだろうと思っていたが、蓋を開けてみれば夸白は予想を裏切って良妻賢母だった。
ある日、淑豹が大怪我を負い……。

-第4話-
録の王となった春玉がいとこの華茗と結婚することになり、志季と香蘭はお祝いに録を訪れている。
結婚して数年経つが世継ぎができない香蘭。
何とこのタイミングで懐妊していることが判明する。
ひょっとしたら志季はあまり喜ばないかもしれないと思った香蘭はなかなか志季に報告できず……。

-最終話-
晶の王子・史耀(しよう)は母の身を案じている。
これから弟か妹が生まれるのだ。
妹の智華(ちか)は武術訓練に励んでいる。
が、体が弱い史耀は今日も体調が優れず訓練を休んでいた。
強くてカッコイイ父のようになりたいと思う史耀だが、父上ってひょっとして妻バカなのでは?と気づいて……。
『帝の至宝 特別編』 著者:仲野えみこ tataraworks

●感想
『帝の至宝 特別編』2021年3月5日(金)発売
特別編は5話分収録されている。
その第1話は本編終了から1年後の2015年【ララDX7月号】に掲載されたものであまり絵はかわっていない。
2話~4話は2020年、5話は2021年【ララDX1月号】掲載分だ。
5年も間があくとさすがに絵が変わる。

キャラの中で一人だけめっきり老けたのが円夏だった。
苦労が絶えなかったんだな(笑´∀`)
特別編でチラッと登場する天尚将軍は結構お歳をめされたはずだが円夏ほどふけてはおらず、むしろカッコイイ。

特別編は志季がとにかく香蘭にメロメロ。
なかなかできなかった子供も生まれ幸せいっぱいって感じかな?
そのうち帝になるであろう史耀も可愛い。
一つ気になったのは、特別編では香蘭があの簪をつけていないような……。
実は、2021年4月9日発売の【ララDX5月号】で吏元と夸紅の話が『帝の至宝 特別編』として描かれている。
仲野えみこさんはTwitterでこれが『帝の至宝』の最後のお話だと言っているのだが、コミックス収録は別の本で…てことか。
どうせならまとめてほしかった。
『帝の至宝 特別編』 著者:仲野えみこ tataraworks



帝の至宝特別編(吏元と夸紅) あらすじネタバレ感想 

●あらすじ
全く当たらない占い師・吏元は、未だ失恋を引きずっていた。
吏元の初恋の相手は今の帝のお妃・香蘭だ。
どうあがいても今更どうしようもない。
仕方がないからいろんな娘とテキトーに遊んでいる吏元を雇っているのは、香蘭の元学友で貴族の夸紅だ。
説教をされることも多いが、吏元にとって夸紅は恩人のようでもあり、姉のようでもあり、友人のようでもある存在だ。

ある日、吏元は、夸紅が彼氏と一緒にいるところを見かける。
彼氏が去った後、夸紅が涙するのを見てしまった吏元は……。

●感想
2021年〔ララDX5月号掲載〕20ページ。
『帝の至宝』最後の特別編、吏元と夸紅のその後を描いたお話は、コミックス『帝の至宝 特別編』に収録されなかった。
代わりに『婚約者は溺愛のふり』の1巻に収録されている。

何年後のお話なのか分からないが、乱れていた国も安定した様子だ。
そして、吏元は随分大人っぽくなっている。
連載中は12歳の子供だったので、大人になって女性とテキトーに遊んでいるのか、とか思うと何となく気恥ずかしさを覚える。
それにしても、吏元がまだ初恋を引きずっているとは思わなかった。
てっきり夸紅と付き合っているのかと思っていたら、夸紅には彼氏がいた。

6歳上の香蘭に本気で恋をし、失恋で大荒れした吏元は若干クズ化していた。
それをまっとうな道に戻してくれたのがバリバリのキャリアウーマンになった夸紅で、吏元にとって彼女は恩人で姉で友人のような大切な存在だ。
吏元からしたら、夸紅を恋愛対象として見ることも可能だろう。
残念ながら、夸紅には吏元を恋愛対象とは見えていないようだ。

いつか、吏元にとって夸紅に恩人、姉、友人以外の名がつくことがあるとしたら、それは一体何だろうな?
彼女とか妻とか想像しちゃうけど、その可能性はあるのだろうか?

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☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆

ありがとうございました(人´∀`*)

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